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月の麓に集まって 第十話「最近流行りの突然死」
朝のSTが終わりSSフェンリルはberiの座席へと向かった…
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フェンリル視点
「担任なんか機嫌悪いよね」
「友達が突然死で亡くなったみたいなのはどこかで聞いたんだよねそういえば」
突然死?
最近よくニュースになってるやつか
僕がいない間に起きたニュースで知ってるのは教員3名が突然死したっていうニュースだけだ
「小学校の先生やってる友達がいたらしいよ」
「怖いよね〜」
beriの情報源は不明だが、確かに友人が突然死なんてことになったらあんな怪訝そうな顔をするのもおかしくない
物騒な事件が多いみたいな話もしていたし、なんだか辻褄が合う気がする
その後は難なく授業を終え、昼休みの時間となった
本来のルールならば多分ダメなんだろうが先生がいないのをいいことにFlareは弁当を持って1組の教室までやってきた
「え、Flareじゃーん」
「1組来るの?」
「一緒に食べる人いないんだよ!」
「わるかったかよ!」
Flareはぶーぶー言いながら椅子を持ってきてberiと僕の食べていた机の横に置いた
昼休みは机を好きに移動させて食べるタイプなので意外と他クラスの生徒が混じっていてもバレない
「悪くないって〜ごめんごめん」
beriとFlareがそんなやり取りをしている中僕の目は時雨の方を向いていた
彼は一人教室の隅で弁当を食べていた
「beri、あの人も読んでいい?」
「時雨?いいよ」
「Flare仲いいんでしょ」
時雨の周りのグループ達を掻い潜りながらFlareと一緒に時雨の元へ向かう
「時雨!一緒に弁当食べよう」
「えー来たの」
「しょうがないなあ」
Flareのおかげで時雨をこちらへ引き込むことに成功した
周りに余っていた机を更に2つ繋げ、僕の右にberi
beriの正面にFlare、その隣に時雨が座る感じでお昼を食べ始める
「本当に1組メンツ良くない?」
「俺今からでもここに来たいわ」
「無理だから、3組で友達作る努力しろよお前」
「は?時雨も友達いねーじゃん」
時雨は意外にもズバズバ物を言う
Flareの前だからだろうか
そうやって時雨とFlareが話している時
ガラガラっとドアの音が聞こえ、教室全体が静まり返った
担任が入ってきたのだ
「えっまってキモ!!」
前の方で食べていたクラスの明るい女子たちが担任を見るなりそう言い出す
何事かと思い少し覗き込んでみる
担任は白目を剝き口から血を垂れ流しながら教室へ入ってきた
酒に酔ったような千鳥足で、歩いてきたところには血の足跡がついている
鉄臭い空気が教室に充満する
「?????」
Flareは机に伏せる形で気を失ってしまった
僕も気持ちが悪くて仕方がない
「フェンリル床見て床!」
「え?」
担任に気を取られ全く気が付かなかったが、僕たちの足元に黒いもやが広がっているように見えた
びっくりして椅子から立ち上がったberiがそのもやに落ちていく
なんだか僕もはいらなければいけないような気がする
「知ってるの、君」
「見えるんだね」
時雨は僕に向かって何か意味深なことをいうとberiを追うようにもやの中へ飛び込んでいった
僕もその後を追い恐る恐るもやに入った
もやに入って現れたのは少し古臭い小屋だった
beriと時雨はなんの迷いもなくその小屋の扉を開け入っていってしまう
「ちょ!ちょっと待てよ!」
中に入るとそこには長身の男が椅子に座って、時雨と話をしていた
「このタイミングで来たってことはそういうことなんだよな?時雨」
「しかもまだエコーに目覚めてねえ奴らまで連れてきやがって」
「モロトフ、今俺等の目の前であの現象を確認したんだ」
「だからこれは正しい判断だと言えるね」
どうやらあの男の名前はモロトフと言うらしい
時雨について説教してるように見えるが…
「フェンリルモロトフ知らないでしょ」
「私は時雨がモロトフを知ってること知らなかったけどね」
僕以外の二人は既にモロトフと会ったことがあるらしく、beriの話を聞くに悪い人ではなさそうだ
そして、さっきモロトフの言っていたエコーについても詳しく聞いた
時雨はエコーが使えるって言うことなんだろうか?
僕は頭をハテナでいっぱいにしながらモロトフと時雨の会話を隣で聞き続けていた
STとはショートタイムの略ですね
朝の会とか帰りの会とかと一緒です