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月の麓に集まって 第四話「捜索」
親友2人の姿が見えず、beriは不安だらけの朝を迎えた…
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Flare視点
眩しい光を瞼越しに感じる
「何時だ…?」
枕元のスマホを持ち上げる
そこには8時30分の表示があった
朝礼が始まる時間だ
つまり遅刻確定!
急激に学校へ行く気がなくなった
このまま寝過ごしてしまおうかとさえ思った
が
流石にフェンリルが心配ということで重い体を起こした
朝食は食べる時間もないので菓子パンをひとつ入れたリュックを背負って家を出る
ギリギリのところで電車に駆け込み、早歩きで学校まで向かった
職員室に遅刻の届けを出し、俺が教室に着いたのは1時間目が始まってしばらく経った頃だった
できるだけ音を立てずにそっと教室のドアを開ける
「Flareさん遅刻ですか」
俺を見るなり担任のババアが全員の前でそう言った
もう帰りたい
小さくうなずき教室に入る
自分の席に着くも全く居心地が良くない
ほんとなんで3組になんてなっちゃったんだろ
授業が終わり休み時間になると、beriが教室まで駆け込んできた
「Flare!!来てた!よかった!!」
「あぁごめん朝寝坊した」
「それよりフェンリル見てない?」
beriがこんなことを言うってことは、フェンリルは学校に来ていないんだろう
やっぱり昨日何かあったのかもしれない
「見てない」
beriの目の縁に、一瞬涙が滲んだように見えた
「フェンリル捜索願い出てるんだって」
「私探しに行く、今日早退」
「え、嘘でしょ正気?」
「ほっとくの?Flareは」
「…」
俺に何かできることがあるだろうか
考えても、特に何も思い浮かばない
どこに行ったのかだってわからないし
あまりに身勝手な行動をするberiについていく気にはなれなかった
俺が返事をする前にberiは行ってしまった
別にフェンリルがどうでもいいとかそんなのじゃない
なんだか腹が立ってくる
誰に対してなのかは自分でもわからない
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beri視点
私はカイロを温めながら保健室に行った
しばらくそれを脇に挟んでおき、体温計で38度という高熱を叩き出すことに成功した
家に親はいないから一人で帰りますと保健室の先生に告げ、私は無事に学校を早退することができた
駅前のゲームセンターに、自販機の前
コンビニの裏や普段行かない住宅街など
色んなところを練り歩いてフェンリルを探した
なぜか見たことのある顔の先生が歩いているのを見た
しかし本物のフェンリルは見つからなかった
スマホのマップアプリを開いて、まだ行ってないところを探した
相当集中していたんだろう
私は後ろから近づく気配に気付かなかった
「こんにちは」
「昨日の人だよね?何してるのこんな時間に」
そう言いながら肩を叩いてきたのは昨日ゲーセンにいたあの2人組だった
何してるのこんな時間にはこちらのセリフなんだが…
振り返ってみると2人の手には大きな袋とゴミ拾い用のトングが握られていた
「まだ学校授業中でしょ?サボり?」
「こら!サボりとか言わないの奏者」
そうだ、3年生は今日駅前のゴミ拾いをやっているんだった
「何か探してるみたいだけど大丈夫?」
「えぇ…っと…」
「フェンリルを探してて…」
「昨日一緒にいた男の子だよね?奏者知ってる?」
「知らなーい」
「あの後は見てないよ」
そうか…
誰も見てないんだ
本当にどこに行ってしまったんだろう
「最近物騒な事件多いし、早いとこ家帰んな?」
「というわけで私たちはゴミ拾いあるから、じゃあね」
「ちょっ!奏者待てって!」
駅前でなんの収穫も得られなかった私は、フェンリルの家のほうまで行ってみることにした
前に一度行ったことがあるので大体は道を覚えている
定期券が使えないので、切符を買い電車に乗る
だんだん建物が少なくなり、畑や緑が増えてくる
長い間電車に乗り続けたどり着いた終点には、1人だけスーツを着た男が立っているのが見えた
その男は私と目が合うなり駅から離れ、山の神社へと姿を消した
少し気味が悪いものを見たが無事にフェンリルの家の最寄り駅までは到着することができた
この駅のすぐ近くにバス停があったはずだ
そう思い周りを見渡してみるとバス停…と、その下に落ちている黒のリュックが見えた
リュックの上でキラリと光るキーホルダー
あれはフェンリルの誕生日に私が買ったものだ
間違いない
あれはフェンリルのリュックだ
額から汗が止まらなくなった
私は震えて半分動かなくなったような足を、バタつかせるようにバス停まで歩きその場で崩れ落ちた
「なんで…?どうしてここにリュックだけ…?」
私の中で考えられる最悪の事態がいくつも浮かんでは消えた
フェンリルは誰かに攫われてしまったのだろうか?
それとも電車に…?
電車じゃないならバスに…?
いやいやそんなはずはない…
私はスマホを取り出しフェンリルのリュックの写真を撮った
そして、フェンリルとFlareのいるグループLI◯Eにそれを送った
今は昼休みの時間だから、もしかしたらFlareから返信が来るかもしれない
Flareはそんな私の期待を裏切らなかった
<「これフェンリルのリュックじゃね?どこにあったの」
「フェンリルの最寄り駅前のバス停」>
<「怖すぎだろ…俺もガチで心配になってきた」
<「でもフェンリルのことだからね、きっと大丈夫だよ」
Flareからそう返信があって少し落ち着いた
私はフェンリルのリュックを背負い、自分のスクールバックをその上からかけ直した
次に行く場所は決めている
あの神社だ
元々の設定がある方とかいらっしゃると思うんですけど、この小説に出る時点である程度無視されるのは許してほしいです!
それと複数垢ある方に関してなんですが基本的にみんな一般的に知られてる名前のほう一筋でやっていきます
サブ垢も出演とかはしないです
これらに関してもしどうしてもっていうものがあったら、それはまた別で相談してください!