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Nice Ball‼︎ 第十四話
「それは…そうだね…ショッキングだったね」
「…ショッキングなんてもんじゃないよ…」
「そんなこと言ったってその…選手の人は帰ってこないよ?」
「だからこうやって泣いてるんじゃないか!!」
こうやって口喧嘩していても何も変わらないのはわかってる。体が勝手に喋ってる。魂が。
「じゃあ私どうすればいいの?私もちょっとは力になりたい」
「無理だよ。何しても石井は帰ってこないから…」
実の彼女に対してとんでもないことを言ってしまった。
「わかった。もう帰る…!もう応援にも行かないから!!」
「あっ!ちょっと!」
力強く閉められたドアにはポスターが飾ってあった。綺麗な海だった。確か石井が行った国だった。
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「峯田くんじゃあないか」
やっと学校へ行くことができた日の帰り、どこかで見たことのあるお爺さんとであった。
「えっと…」
「第三高校の東だよ。君んとこの山﨑先生の恩師」
思い出した。確か5月あたりに試合した木戸という選手の学校の顧問だった。
「いやぁ、木戸くん君と戦ってから随分とやる気出しちゃってねぇ。そのうち体壊しちゃうんじゃないかと思うほどね」
「そうですか…」
「君にはそれくらい人に影響を与えたということだ。な?」
そんなつもりはない。ただ試合して、勝っただけだ。
「……山崎先生が寒中見舞いをくれてね。『峯田には期待してます』と書いてあったよ」
そんなこと聞いたことなかった。自分の知らないところで、こんなにも応援してくれていた人がいたなんて——
「じゃあ、気をつけてな」
東先生は僕を通り過ぎて帰って行った。白髪混じりの髪が夕日でオレンジ色に染まっていた。