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Nice Ball‼︎ 第十三話
「よう。久しぶりだな」
学校の帰り、久しぶりに立花先輩と藤本先輩に会った。藤本先輩はいつものこと、立花先輩まで怪訝そうな顔をしていた。
「どうしたんですか、そんな暗い顔して」
「……お前が好きって言ってた、石井健介って選手、居たろ」
この前海外に試合に行った選手。そして、テニスを始めた理由でもある選手。
「……亡くなったって。刺されて」
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俺は一日学校を休んだ。何も考えられなかった。
全く彼には及ばないとはいえ、目標としていた選手だった。なぜ……
なぜ俺だけ、こんなことになってしまったのか。
なぜ俺だけ、いつも努力が報われないのか。
佳歩の声が聞きたくなった。
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「もしもし」
声が聞こえた。
「…もしもーし?」
涙が出てきた。こんなに優しい声をしていただろうか。
「峯田くん?なんか言ってよー」
声を抑えられなかった。安心したのか、不安になったのか。
「……泣いてるの?」
「…うん」
「プリント届けに行くから、寄るよ!」
ありがとう、そう言って電話を切った。