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Nice Ball‼︎ 第七話
北原vs小城の試合はまさに圧巻だった。小城の圧勝だったのである。
「峯田くぅぅぅん…‼︎才能ないかなぁぁぁ…‼︎」
泣きじゃくる男を男が抱きしめるという謎の時間が続いた後、俺らは帰路についた。
「お疲れ様。もう切り替えようぜ。ゲームしよゲーム」
初めて上がった北原邸をまるで自分の家のように歩き回る。失礼だとは思っているが彼が黙っているのが堪らなく落ち着きを削ぐ。
__「やろっか。ZHEが一番得意だからさ」__
北原が小さく答える。男は落ち込むと皆このテンションになるらしい。
「んなー!また負けちゃったよ!さすがスペクター567使いの北原」
「えへへ…」
小型拳銃を持った少女が画面の中でポーズを決める。彼の機嫌も良くなったんで、ゲームして帰ろう。
「そうだ、峯田くん。いつか小城に会ったら河原でやる練習、誘ってみてくれないかな」
「へ?」
「なんかね、どうしても勝ちたい相手がいるんだって。お互いどうかな。みんなで集まって練習するの」