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いつまでも 君の隣にー決戦編ー
※原作のセリフとスピンオフ(本作)の日時が噛み合わないところがありますが、ご了承下さい。
いつまでも 君の隣にー決戦準備編ー
僕たち二人のリーヴァの取り合いが落ち着いてきた時、リーヴァがとあることについて聞いてくる。
リーヴァ「二人ともアレンから、昨晩のこと聞いた?」
ヴィス「人形の大量殺戮についてだろう。」
僕はここへ向かう道中に、誰かとぶつかりそうになり、その誰かに丁度良かったと話されたことを思い出す。
あの時はその話を聞いて、「僕が呑気に寝ている間にリーヴァに危険に及んだ!!?」と余計にパニックになったため、誰かも分からず「分かったからさっさと退け」と強く言って去ってしまったが、まさかアレンだったとは……
もしかしたら、アレンは怒ってるかもしれないな…次に会ったら、何か言われるかもしれない。謝っておこう。
まあ、話の内容は一言一句間違いなく言えるので問題はないだろう。
ミーフィ「アレンお兄ちゃんが夜までに安全策を考えておいてって言ってた。」
ミーフィも聞いたらしく、僕がアレンから聞いたことと同じことを言った。
それを聞くと、リーヴァは「う〜ん‥?」と首を傾げ、真剣に何かを考えているのが見てとれる。なんて分かりやすく可愛いのだろう?この世にリーヴァ以外要らない気がしてきた。
おっと。リーヴァは可愛いが、ひとまず落ち着いて策を考えなけばだったな‥。
僕はパッとすぐに出てきた案を提示する。
ヴィス「バリケードを作るのはどうだ?」
メトリ「いや、もしも昨晩私たちが遭遇した謎の人物が犯人だった場合、バリーケードは意味をなさない。」
出した瞬間、メトリに却下される。
別にパッと浮かんだ案を出しただけだし気にはしてないが、そんなにすぐ却下しなくてもいいんじゃないか??
ミーフィ「どんな人と会ったの?」
メトリ「姿は一切見えなかったけど、空間を操ったり、離れたところから攻撃ができる厄介な能力持ちだよ。」
ヴィス「、__なんだって…?__」
ミーフィが質問をすると、メトリがそう答えた。
“空間を操る”“離れたところから攻撃ができる能力”
昨晩僕が会った刺客と合致する。もしやあの後、リーヴァたちの元へ…?
なんてこった‥!!?僕が取り逃したばっかりに、リーヴァに危害が及んだだと‥…………今すぐ自分を殺してやりたい。なんて奴なんだ、僕は‥。
今ここで自決するのは簡単だが、リーヴァのトラウマになったら僕が困る。そのため自決はやめにして、策をもう一つ提示した。
ヴィス「では、みんなで集まって、返り討ちにするというのはどうだ。」
ミーフィ「それいいね!仲間がたくさんいれば、どんな敵も怖くない!」
リーヴァ「それならこれ以上犠牲が出なくて済むかも。」
メトリ「それ以外ないよね!」
三人は「うんうん」と賛成し、頷く。
リーヴァはいつでも自分より他のドールのことだ。そんな優しさも大好きだが、僕はもう少し自分を大切にしてほしい。リーヴァがいなくなったら、僕が死んでしまうのだから。
メトリ「_でもさ…ずっと言いたかったんだけど…
**そろそろリーヴァから離れてくれない?**」
しかし、そんな良い雰囲気にメトリが水を差す。
僕は、ミーフィとのリーヴァ取り合い合戦に見事なまでに勝利し、現在リーヴァを思い切り抱きしめている。大人気ないとかそんなのはどうてもいい。せっかく次のステップへ進めたのだから、もう少し堪能したい。
それに、あんな悪夢を見たんだ。子供っぽいかもしれないから口には出さないが……正直、まだ少し震えている。
ともかく!!
そんな幸せの真っ最中なのに、リーヴァから離れろだと…?
ヴィス「いやだ。リーヴァのことはもう絶対離さない。」
`断固拒否`。それ以外の返答の仕方は、今僕の中にある辞書にはない。どうせ離したら二人がリーヴァを取るんだろう?尚更嫌だ。
メトリ「何それ!!」
ミーフィ「ヴィスお兄ちゃんだけズルい〜っ。」
リーヴァ「あはは…💧」
ほら、あんなに優しいリーヴァですら愛想笑いしてるじゃないか。見苦しい争いはやめろ。
リーヴァは僕だけの大切な人だ
メトリ「リーヴァだって嫌がってるよ!」
リーヴァ「えっ」
ヴィス「えっ」
リヴィ「…」
ミーフィ「あははははっ!被った!」
メトリ「空きありッ。」
リーヴァ「わっ。」
ヴィス「!?オイ、何する!!!」
リーヴァとセリフが被ってお互い驚いたところを狙われ、リーヴァを離されてしまう。
というか、リーヴァも驚いていたんだから嫌がってないってことだろ。僕の元に返して欲しい。
メトリ「にげろーっ。」
ヴィス「アッ。こら待て!!」
メトリ「わッ、そっちが離せばいいじゃん!!」
リーヴァ「ちょっと、メトリ!ヴィスまで‥!やーめーてーっ。」
メトリが逃げようとしたため、咄嗟にリーヴァの腕を掴んでしまう。
しかし、メトリも取られてたまるか、とそのまま自分の方へ引っ張ってしまうせいでメトリとリーヴァを引っ張り合う形になってしまう。
すぐにリーヴァが嫌がったため、二人して手を離す。引っ張りあっていたのを突然やめてしまったため、リーヴァは前へ倒れそうになる。
ヴィス「危ない。」
リーヴァ「ごめんヴィス、ありがとう。重いから離していいよ?」
ヴィス「リーヴァが重いだなんてとんでもない。羽以上に軽いよ。このまま僕に身を預けてもらっても構わない」
リーヴァ「もうっ!__/__」
リーヴァは自分を謙遜するが、すぐに僕がフォローする。
しかし、その度にリーヴァは顔を赤らめてくれるので、その反応にいちいち嬉しくなってしまう。そんな反応をされると、このまま褒め倒してしまいたくなるので、やめて欲しくないけれどやめて欲しい。
メトリ「はいはいイチャつかないで〜。」
リーヴァ「い、イチャ…!!?//
そんなことしてないから!!!やめてよメトリっ!!!/」
メトヴィ「__かっっわい。__」
ミーフィ「リーヴァお姉ちゃん顔真っ赤だよ?大丈夫‥?」
リーヴァ「えっ嘘?!恥ずかしい……」
メトリ「…」
ヴィス「…」
メトリとセリフが被ると、どうしてこんなに屈辱的な気分になるんだろう。
メトリを軽く睨むように見ると、メトリは僕以上に睨みを聴かせて見てきていた。なんだコイツ。
リーヴァ「そ、それより…二人とも危ないよ。次に同じことしたら、私怒っちゃうからね?」
メトヴィ「もちろんだよ、リーヴァ。」
メトリ「!」
ヴィス「…」
またセリフが被ったため、お互いさっきよりも強く睨み合った。
メトリは良い友人だと思っていたが、勘違いだったか?
リーヴァ「二人とも!!」
メトリ「、ごめんねリーヴァ?怒った…?」
ヴィス「すまないリーヴァ‥」
いい加減嫌になってしまったのか、リーヴァは声を大きくして僕たちを呼んだ。
メトリも僕もすぐに謝り、座り直す。
リーヴァ「怒ってないよ!
でも、これ以上待つのも出来ないから、話戻そう?」
ヴィス「うん、そうだね。
それじゃあまず、いつ返り討ちにするか決めよう。それを決めないと、まず始まらない。」
メトリ「うーん…」
ミーフィ「今日の夜はどう?」
リーヴァ「これから仲間集めをするし、無理じゃないかな…?出来るだけ早く倒すのも大事だけど‥」
僕たちは、この作戦の決行日をいつにするかを話し合う。今日の夜は、リーヴァの言った通りの理由で不可能。明後日となると遅すぎる。
となると…
ヴィス「__|明日《あす》の夜か‥?__」
メトリ「なら、明日の夜なら?」
ヴィス「‥それなら仲間集めも出来るだろうし、いいかもしれないな。」
ミーフィ「じゃーそうしよ!明日の夜決行!」
メトリ「っなったら次は仲間集めだよね!!」
メトリに先を越されてしまったのを少し悔しがるが、お構いなしに話は進んでいく。
次は仲間集めのようだ。
リーヴァ「うん。
まずは、身近なところからアレンとかルオナとか…」
メトリ「シャルルさんとか、レイアさんとか…」
ミーフィ「ライルお姉ちゃんとか…」
僕は、すぐに一人の旧友の顔が出てきた。彼は何よりも“変化”を嫌い、永遠を好む。この工場でこんな大きな“変化”が起こっているのだ。彼だって多少なりとも怒りは湧いているはず。
しかし彼は他者と関わりを持ちたがらない性格だからな…そこが彼の中でどうなるかで、賛否どちらになるか分からない。
あとは、少し申し訳ないが、メアリーと…
??「貴方埃まみれじゃない!。せっかくのドレスが台無しだわ」
ヴィス「…__これは偶然なのかはたまた‥__」
頭に思い浮かんでいたドールが現れた。
リーヴァ「あ、あたしですか?」
その人物はコクリと頷く。リーヴァがドレス見てみると、確かに埃だらけ。
まあ、致し方ないと僕は思う。何故ならこんな埃っぽい場所にいるのだから。これで一切埃がつかなかったら、それこそおかしい。
慌てて埃を払い、物前の人物に向かってお礼を言う。
リーヴァ「ありがとう!気づきませんでした…あ!あたしはリーヴァといいます。こっちは左からメトリ、ミーフィ、ヴィス。」
シルヴィー「私は“シルヴィー”。人形は美しく完璧でないと。」
彼女は|ココ《工場》が全盛期だった頃からいる古参のドール、シルヴィー。
トラウムの後輩、僕やレイアの先輩の立ち位置にいるドールで、“完璧な人形”に強く憧れを抱いている。彼女の言う完璧な人形は、きっと‥誰かに買われた意識のない、ただのドールのことだ。
また彼女は、酷く自分を卑下しているようで、自分は無価値のドールだと言っている。全盛期の頃に色々とあったのが原因だと思われるが…ここではあまり語らないでおこう。
特に苦手そうなものはないが、唯一汚い場所…埃っぽい場所や虫を苦手としている。さっきみたいに、自分以外のドールにもいい意味であれこれ言う。
実はシルヴィーも僕も、お互いを知っているのに殆ど接点がない。集会の時やたまたま会った時に多少話すが、それ以外に記憶に残っているものはないのだ。
昔からこの場所に“残り”続けているのに…不思議なものだな。
誰かに紹介するかのように心の中でそんなことを思っていると、シルヴィーの後ろからひょっこりとどこか見覚えのあるドールが現れる。
リーヴァ「イヴ!」
イヴ「リーヴァ、さん!」
ヴィス「…?」
リーヴァとイヴと呼ばれるドールは手を取り合い、とても嬉しそうした。
リーヴァとの交友があるのに、僕が知らない…?この前の集会で新たに生まれたドールか?
チラリと横を見てみると!メトリとミーフィも、僕と同じ考えのようで、頭にハテナマークを大量に浮かべている。
メトリ「リーヴァ、知り合いなの?」
リーヴァ「うん!新人さんのイヴだよ!この前エックス?がきた時、とっても踊りが綺麗だったあの!」
『踊りが綺麗だった』の一言でなんとなく思い出した。リーヴァを釘付けにしていた、あの、ドールだ。確かにこんな感じだった気がする。
何故だか全て思い出せない…あの時僕が忘れたいと思うほどの何かがあっただろうか…?
ヴィス「あぁ、あの子か。よろしく、僕はヴィス。」
ミーフィ「私はミーフィ!」
メトリ「私はメトリ!リーヴァの相棒やってます!」
イヴ「イヴ、です。これから、宜しくお願いします、です。」
特徴的な喋り方だな…語尾に「です。」をつけている。
…この方が誰だか分かりやすいな。
そんなバカみたいなことを考えていたら、リーヴァは人形ゴロし‥殺人鬼の話を二人にする。
シルヴィー「昨晩の殺人鬼を返り討ちにする、ですって?」
イヴ「イヴ、怖いです。」
二人とも黙り、考え込んでしまう。
それはそうだろう、何故なら今、死ににいかないか?と言われているようなものなのだから。
シルヴィー「『殺人鬼』なんて変よ。ドールなら『壊す』が正しいわ。私達は魂が宿っただけの人形だもの」
メトリ「まぁ、そうなんだけどね…って、そこは今重要じゃない!」
メトリが的確なツッコミを入れる。珍しいな…。
いや、それこそどうでもいいか。
イヴ「イヴ、戦うのいや、です。ごめんなさい。」
シルヴィー「私も。ドレスが汚れるのはいやだわ。それでは。」
イヴは出来たばかりだってこともあるし、仕方がないが…。相変わらずだな。シルヴィーは‥。まさかドレスが汚れるからと断られるとは‥。
こうなったら仕方がない。
ヴィス「協力してくれそうな人形に、片っ端から当たるか。」
ミーフィ「あ!大変!」
ミーフィは突然そう言い出し、慌て出した。
リーヴァ「どうしたの!?」
ミーフィ「ルオナお姉ちゃんに呼ばれてたんだった!急いで行かなきゃ!またねみんな!」
ミーフィはそう言って、リーヴァたちが何も言えないまま去ってしまった。
リーヴァ「そうなの…?またね。」
リーヴァが一歩遅れて別れの挨拶する。
ミーフィが抜けて三人になった僕たちは、続けて協力者を探す旅に出る。
---
リーヴァたちが進む方へ、珍しく何も考えずついて行っていたら、懐かしい場所へやって来た。
蜘蛛の巣が張り巡らされ、窓ガラスは白く曇り光を通さなくなっている。ロフトのように狭い通路に数個の家具が置かれている…ここは_
--- トラウムの住処 ---
まさかこんな早い段階で誘うことになるなんてな…。作業部屋に、昨晩色々出会ったのにも関わらず置いて来てしまったので、少々気まずいんだが、そんなこと言っていられないか‥。
腹を括り、音が鳴る方へと足を運ぶ。
音の正体は、揺れるロッキングチェアだった。そのロッキングチェアに、一人腰を掛けてゆっくりとくつろいでいる人物は、この場に一人しかないない。
チラリと目線だけを移しこちらを見て、とても小さなため息をつく。
トラウム「自分、一人が好きなんです。静かな時間を邪魔しないで下さい。」
家の主人であるトラウムは出て行け、と出口の方へと指を指す。しかし、こんなことでそそくさと帰るようなドールはこの場にいない。
リーヴァ「トラウムさん。あたしたち昨晩の事件の犯人を返り討ちにするべく、仲間を集めているんです。あなたの力が必要なんです!」
リーヴァは、先程シルヴィーたちにあっさりと断られてしまったからか、今回は少し力強くトラウムへ訴えた。
トラウム「後ろの《《二人》》は誰ですか?」
…二人、か‥。
ヴィス「…僕はヴィスといいます。彼女はメトリ。」
メトリ「初めまして。」
トラウムはこのままじゃ一生帰らないと諦めたのか、本を読みながらこちらを振り向き、僕たちは何者かを問う。
きっと、僕もその中に含めたのは今朝の仕返しだ。後でちゃんと謝ろう…。
トラウム「そうですか。しかし、なぜ自分に協力を頼むのです。」
リーヴァ「少しでも多くの力が必要なんです!なにせ、相手は強大な力を持っているので。」
トラウムは少し考え込み、決心がついたのか本を読むのをやめ隣に置かれているミニテーブルへと置く。
トラウム「正直なところ、自分はあまりそう言ったことには関わりたくありません。…しかし」
座ったまま、視線のみをこちらに向けて言う。
トラウム「…このらんちき騒ぎには腹が立っているんです。一応、自分もかなり昔からここで暮らしているので荒らされたくはないですし。」
つまり…これは、**了承**。
リーヴァとメトリはパァっと顔を明るくさせ、笑顔でトラウムへと礼をする。もちろん僕も、深々とトラウムに礼を言う、
三人「ありがとうございます!」
すると、
トラウム「お三方は、この工場についてどの程度ご存じですか。」
ヴィス「_、」
メトリが急にこちらを見るものだから答えられなかったじゃないか…確かに昨日、七十年以上前からいるとは言ったがそんな見なくてもいいだろう‥?
トラウム「…そうですか。せっかくですので、この工場の秘密について話しておきましょう。」
トラウムは、一度聞いたことのある話を話し始める。
途中からの話は、僕が実際にこの|身体《からだ》で、心で体験した話を_
---
この工場はかつて『舞台のような工場』と呼ばれていました。
しかし、時が経つにつれ、人間たちは飽き、
だんだんとこの工場にも活気がなくなっていきました。
そんな時、工場の設備に欠陥があったことで
ここで働いていた従業員の一人が命を落としてしまった。
その責任を取るため、この工場は閉鎖されて誰も出入りしなくなり、
自分たち人形もこの工場に置き去りになりました。
年月が経ち、工場もペンキが剥がれたり蜘蛛の巣ができたりと散々な状態になってきていた時、
X が現れました。
X が人形を一つ残らず修理すると不思議なことに、人形たちに命が吹き込まれました。
そこまではよかったのです。
それで終われば自分は X を軽蔑することはなかったと思います。
1年後、
また X が現れました。
そしてこう言ったのです。
「すまない。この工場を出られるのは、選ばれしドールだけなんだ」
そう言ってこの工場の周りに人形に対する、強力な結界をはった。
人形は自由に工場に出入りすることを禁じられた。
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トラウム「__そうして、今まで外に出たい人形たちは争う羽目になった、と言うことです。」
リーヴァとメトリは、初めて聞いたのであろうその話に、あんぐりと口を開け驚愕していた。
リーヴァ「なぜ、 X は人形たちを閉じ込めたの…?」
トラウムもエスパーじゃないため、Xが何を考えていたのかまでは分からない。首を横に振る。自分で言うのもなんだが、割と人の考えていることを分かってしまう僕でも、彼の心理は一切わからない。彼の考えは、あの不気味な笑顔に隠されてしまっている。
メトリ「トラウムさんは、そんなに昔からこの工場にいるんですね…」
チラリと僕を見ながら言うメトリは、一体何を考えているんだろうか…想像はつくが、口に出したくない。
トラウム「そうですね。ですが、いまだに X のことはよく知りません。…では、夕方にまた会いましょう。どこへ向かえば良いですか?」
三は顔を合わせハッとする。
前にいるトラウムは「まさか‥」とでも言いたげな呆れた顔をした。
リーヴァ「そういえば、決めてなかった!」
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あれから僕たちは、危険な夜になる前にライルの元へ行き、あっさりと了承を得た。あんまりにもあっさり過ぎて、熱でもあるのか疑ってしまった件については謝った。
そして、今朝‥いつもよりも早く起きて行動した。
まずレイアの元へ向かった。彼女が一番なんだかんだありそうだと思い、次の日に誘おうと僕が言ったのだ。
レイアのいる倉庫へ向かうと、たまたまそこにアレンとシャルル、そしてもう一人‥ブロードも居合わせていたため、その事を伝えた。アレン、シャルル、ブロードはすぐに了承をしてくれたが、レイアは僕の予想通り、「危険よ、危ないわ!」と僕たちを止めようとしてくれていた。
まあ、最後は全員からの圧もあり参加することになったのだが……ただ彼女は戦闘要員ではなく、怪我の処置などをしてもらう救護として参加してもらった。戦闘向きの能力でもないし、仕方ない。
そんな風にレイアたちと話しをして、次の協力者を求めて去ろうとした時、イヴが現れ自分も戦うと言い出した。断ったのに何故だと聞くと、真剣な表情で「怖いけれど、戦いが少しでも早く終わってほしい」と言ってくれた。そんな彼女を拒む理由はないため、もちろん了承する。
次にルオナ。ルオナに用事があると途中で抜けたミーフィもいた。ルオナ本人は、ものすぐい集中力で自身の能力で情報収集をしているようだったが、あらかじめミーフィが聞いておいてくれたのか、ルオナも参加することがわかった。
最後に、メアリーの元へと向かった。
メアリーは、リーヴァたちが刺客に襲われた時にもいたと話に聞いている。そして、その時にメアリーを庇ったルークが……壊されてしまったと言うことも_
メアリーは、そこに悩んではいたがすぐに決断してくれた。「私も行く」‥と。メアリーは、ルークが残してくれた想いが
きっとルークは、あの時にメアリーを守れてとても嬉しかったと思う。ルークのためにも、メアリーを壊させるわけにはいかない。ルークと同じところにメアリーがいってしまったら、それこそルークが悲しむだろう‥。
ルークも、その他のドールも…僕があの時、刺客を仕留めていればなかった犠牲だ。これ以上の犠牲を出さないためにも‥リーヴァを守るためにも、僕は命を《《賭》》けて戦う。
正直、この戦い…僕は勝てると思っていない。たった一夜で、弱いわけではないであろうドールたちを…大勢壊したのだ。アレンの情報によると、工場の半分以上のドールが壊されたと言う。そんな相手に、決して多くはない人数で勝てるだろうか?
まるで、勝つか負けるか‥賭博をしている気分になるな。
僕は何があってもリーヴァだけは助ける。
他のドールがどうなっても……`リーヴァだけは`
ヴィス「フー‥。」
フと、空を見上げると辺りはオレンジ色に輝いていた。後一時間ほどで夜が来るだろう…
工場で見る“夜”は、これで最期かもしれないな‥。
…せっかくだ。思い出の場所でも、最後に回ろうか?この工場は何十年も前に作られたせいで、あっちこっちボロボロなんだ。いつ崩れてもおかしくはない‥今回の戦いで限界を迎えることだろう。
それならばせめて、最後に‥この目に焼き付けて戦いに挑もうじゃないか。
ヴィス「また、夜がやってきた_」
そんな捨て台詞のような言葉を吐き、その場を去る。
--- 今宵 ---
--- このアミアンジュワァクトリーの平和を天秤にかけた ---
--- `決戦`が始まる__ ---
今日の文字数
9073文字
一晩集中して書いたら8300文字いったのは秘密だかんね…!!!((