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不壊の壁は刃を持たない 第十九話
どうやってブチギレクロードラゴンを討伐するかな…? 今回「かなり」長めです。ご了承ください。
「クロードラゴンが飛べなくなった今がチャンスだ!!! クロードラゴンを討伐するぞ!!!!」
「おう!!!」
いける…!! このままなら……!!! クロードラゴンを討伐できる!!!
「あ゙!!! ガルフ!!! ちょ、危な……。」
「え?」
**|鋭鉤爪《レグナティ》!!!!**
**「ギャアアアアア!!!!」**
**ズドオオオオン!!!!**
「……………。」
「ヴォラタイル草原の後ろにあった森が……。」
「一直線に消し飛んでるんですけど………。」
「やっば……|鋭鉤爪《レグナティ》のこと1mmも考えてなかった……。」
「やばいって!!! シンゴ!! |鋭鉤爪《レグナティ》どうにかしないと討伐できないじゃん!!!」
「やばいですね!!! これはやばい!!!」
「どうすればいい!?」
「知りませんよそんなの!!!」
「ちょ、ちょっと!! もう一回作戦を練り直そ!? ね!?」
「そ、そっすね!!」
「みんな!! ちょっともっかい作戦会議し直すぞ!!!」
「ラジャ!!!」
みんなで草むらに隠れ直そうとするが……|片翼《かたはね》を失ってブチギレているクロードラゴンがそう簡単に作戦会議などさせるはずがなかった!!!
「え゙!? えええええええええ!? クロードラゴンめちゃくちゃ追いかけてくるんですけど!!!」
「やばいやばいやばい!!! 速すぎ!!! 追いつかれる〜!!!」
「くそっ!! **|煙魔法《スモーク》!!!!**」
マルチの|煙魔法《スモーク》で、あたりが白い煙に包まれた。
「今のうt…ゲホッ!!」
「ゲホッゲホ!! ちょ、なんすかこr…ゲホゲホ!!!」
「とにかくいそg…ゲホゲホゲホ!!!」
「だから|煙魔法《スモーク》は使いたくなかったんだよ。」
「でも、結果的に隠れられたんだし、よしとしましょうよ。」
「まあそれもそうか。」
「それにしてもやばいですって!! あれは真っ向から向かっていっても勝てないですって!!!」
「テンションどうなってんだよ。」
「そうだな……で、それをどうするかを考えるのがお前の仕事だろ? お前頭脳派だし。」
「知らぬ間に頭脳派にされてる!!!」
「え、なに? 逆にお前今まで自覚なかったの? お前そんな直感で動くタイプじゃないだろ?」
「え、いや、そう言われると………ハッッ!!!」
「論破☆」
「くそおおおお!!!」
「さあ、どうするんだい? HAHAHAHAHAHA!!!」
「ウザすぎだろ。」
「ちょっとマルチは黙ってて。さあシンゴ!!! どうするんだい!?」
「ゔ〜ん……ゔ〜ん………。」
「がんばれって!! ほらがーんばれ! がーんばれ!!」
「ゔ〜〜〜〜〜〜〜〜ん…………。」
「……早くしてくれないか?」
「うるさい!!! じゃあ、ガルフさんはどうするんですかぁ〜?」
「え、俺!?」
「そうですよぉ? 人に物を言っておいて自分ができないなんてぇ、バリクソダサいじゃないですかぁ?」
「お前ら2人ともウザすぎだろ。」
「ちょっとマルチさんは黙っててください。さぁ、どうするんですかぁ〜?」
「うーん…………こう……穴を掘って下から……みたいな?」
「なんすかそれ。」
「だからぁ……
【地上】
[クロードラゴン]
▲
│
│ ◁上に向かって攻撃!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ [地面]
│
┌─┴─┐ [穴]
│ │
└─┬─┘
△この穴に誰かが入る!
【地下】
こんな感じ!!」
「おお……なんか図が出てきた………。」
「いや、ガルフすゎん。それは流石に無理があるってぇん。」
「おま、プロフェッサー!! またキャラ変えやがって!!!」
「そんなことはぁ、今はぁ、どうでもいいのぉ。」
「その喋り方鬱陶しいな。」
「あん!? じゃあこの喋り方で言ってやるよ!!! 文句あんのかコラァ!!!」
「うん。こっちの方がプロフェッサーらしくていいね。」
「ケッ。まあ、その話は置いといて……ガルフ! その作戦は無理があるぞ! まず、どうやって穴を掘る?」
「え? いや、|風凪爪《ウィンドクロー》とかで開けたら……。」
「そんなことしたらめっちゃ音出るだろ? 穴掘る以前にクロードラゴンに見つかって|鋭鉤爪《レグナティ》!!! |The《ジ》.|End《エンド》だぜ?」
「ぐっっ……。」
**「…………いや、行けますけど。」**
「え!?」
「まさにそれですよ!! それ!! 見つけましたよ、クロードラゴンの新しい攻略法!!!」
「まじ!?」
「でも、それにはあの……なんか物を飛ばす的な|魔法《やつ》がいるんですけど……。」
「|念動力《サイコキネシス》ならあるけど。」
「そうそれ!! それあれば大丈夫っす☆!!」
「で、どうするんだ?」
「あ、はい。今回の作戦は……………。」
「なるほど! さすがシンゴ!!」
「えへへぇ……。」
「デレんな気持ち悪ぃ!!!」
「プロフェッサーは黙ってて!!!」
「じゃ、タートルさん、|作戦通りに《**・・・・・**》お願いします。」
「了解。」
「よし!! じゃあ……**クロードラゴン討伐作戦パート2開始だ!!!!**」
**①!!! できるだけとがった木を|念動力《サイコキネシス》でクロードラゴンに向かって飛ばす!!!!**
「でも、なかなかとがった木ってないなぁ……。」
「もう|風凪爪《ウィンドクロー》で削っちゃうか。」
「ナイス!!」
**「|風凪爪《ウィンドクロー》!!!!」**
マルチの|風凪爪《ウィンドクロー》の力で、みるみる木が削られていく。
「さすがですマルチさん!! これでとがった木ができました!! これなら①はできそうですね!!」
「ふふっ。すごいだろ? この俺☆ だからパンは俺が食べたほうがいいって言ったんだ。さっきからガルフほぼなんもしてねえだろ?」
「ぐっっ……。」
「今はそんなことどうでもいいので早く投げてください!! あと、絶対に|当てちゃダメですよ《**・・・・・・・・・**》。」
「え、なんで?」
「理由は後で説明します。とにかく、|当てないで《**・・・・・**》ください。できるだけ|あいつ《クロードラゴン》の足元を狙う感じで。」
「わかったよ。オラっ!!! **|念動力《サイコキネシス》!!!!**」
**ズンッ!!!!**
見事クロードラゴンの足元に木が突き刺さった。
「よっしゃ!!」
「じゃあ次ですね!」
「てかこれなんの意味があんの? 普通に外しただけでは……。」
**②!!! 別の木をさっきのとがった木にぶち当てる!!!**
「この木は正直どんなのでもいいです、ただ、それなりに重くないと……。」
「じゃあ、こんなのでどうだ?」
と言ってガルフが持ってきたのは、20mはある巨木!!!
「デカすぎだろ!!!」
「まあいいんじゃないですか?」
「ほらな!!! 俺だってちゃんとできるんだぜ!!!」
「ぐっっ……でもまだ一回だけだからな!!」
「なんか今回『ぐっっ』てよく出るなぁ……。」
「これで②達成だな!! いけ!!! |念動力《サイコキネシス》!!!!」
「|念動力《サイコキネシス》によって飛ばされた20mの巨木がさっきのとがった木に当たると…………**③!!! シーソーみたいになってクロードラゴンがぶっ飛ぶ!!!!**」
シンゴの作戦通り、クロードラゴンは空高くへとぶっ飛んでいった。
「おおおお!!!」
「え、ちょっと待って。よくわかんないんだけど。」
「ふっふっふっ。じゃあ俺が説明してやるよ。」
「ぷ、プロフェッサー!? なんでお前が!?」
「まあ落ち着け。おいガルフ。よく聞けよ? まず、マルチが最初に投げたあの『とがった木』。あれは、|外したんじゃない《**・・・・・・・・**》。」
「え!? どゆこと!?」
「あの木は、|あいつ《クロードラゴン》の足元に|埋め込んだ《**・・・・・**》のさ。」
「|埋め込んだ《**・・・・・**》?」
「そう。これで、シーソーの土台ができあがった。」
「ほう。」
「そして、次に投げたあの木が|クロードラゴンがとがった木の上にいる状態で《**・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・**》とがった木に反対方向から当たると……?」
「叩きつけられた反動でとがった木が跳ね上がり、上にいたクロードラゴンがぶっ飛ぶんだ!!!!」
「おおおおお!!! すげー!!」
「てかこれ作戦の説明時点でちゃんとシンゴが説明してたろ。」
「え、そうなの!?」
「そうですよ。」
「まじかよ………。」
「まじですよ。」
「ま、まあ!! それはいいとしてさ? ぶっ飛ばすことでなんになるんだよ?」
「ふっふっふっ。」
「ウザ。」
「え!?」
「やっぱシンゴはこっちの方がいいよ。」
「…………。」
**「おいそこォ!!! イチャつくなァ!!!!」**
**「イチャついてねーし!!!!」**
「ごほん。では、改めて説明しますよ?」
「うむ。」
「ガルフさんは、『クロードラゴンをぶっ飛ばすことでなんの意味があるのか』と言っていましたね?」
「うんうん。」
「あるんですよ。意味が。」
「ほう……?」
「まず、クロードラゴンに真っ向から向かっていったら|鋭鉤爪《レグナティ》ですぐに終わります。」
「そうだよな。だから、別のやり方が必要だ……ってなって、俺が穴から攻撃する方法を考えて……。」
「そう。|地面の下からなら《**・・・・・・・・**》、クロードラゴンのことを攻撃することができる。でも、穴を掘ろうとするとクロードラゴンに見つかる。なら、|もともとある穴《**・・・・・・・**》を利用すればいい。」
「もともとある穴……?」
「それと、気づいていますか? |タートルさんがいない《**・・・・・・・・・・**》ことに。」
「………あ!!! ……まさか!!」
「そう。クロードラゴンが最初に披露した|鋭鉤爪《レグナティ》で開けたあの穴……!!! あそこからなら、|地面の下から《**・・・・・・**》クロードラゴンを攻撃できる!!!!」
「……!!!」
「そう。全てはあの穴の近くにぶっ飛ばすための作戦だったんですよ。」
「まさかタートルって今……。」
「穴の中にいますよ? じゃ、ちょっと見ときましょうか。タートルさんの最強魔法……気になりますねぇ………。」
「キモっ。」
「全っ然キモくないですよ!!!」
「あ!! 出るぞ!! タートルの最強魔法!!!」
**「最強魔法!!!! |連射超速亀弾《ハイパードライブタートル》!!!!」**
たくさんの亀たちが、クロードラゴンに向かって飛んでいく。
「ええええええ!? なんすかあれ!? 多すぎるでしょ!!!」
「あれこそがタートルの最強魔法。|連射超速亀弾《ハイパードライブタートル》だ。亀の1体1体がB+の攻撃力を持つ。」
「あれ、B+? 亀自体はそんなに強くないんじゃ……。」
「でもな、タートルの最強魔法の真髄は『数』なんだよ。」
「あ!!」
「正直、あれ全部食らったらS+ランクらしいぞ。」
「S+!? はみ出てるじゃないですか!!!」
「体力SSSSSSSSS……のやつに言われたくねぇわ。」※ガルフは体力がCなのが
コンプレックスです。
「すみません……。」
「でもこれで……!!!」
**クロードラゴン 討伐完了!!!!**
「いえええええい!!!」
「…………。」
「ん? どうしました、ガルフさん?」
**「……で、俺のパンは?」**
**「それ最初のやつ!!!!」**
「すっかり忘れてた!! てかもうクロードラゴンの胃のなかで消化されてますって!!!」
「うおおおおおお!! クロードラゴンめえええええ!!!」
「まあまあ。でも、これでエクレアが手に入るじゃないですか。」
「ハッッ!!!!」
「強欲なやつめ……。」
「あん!?」
「落ち着いてください!!」
なんやかんやでわちゃわちゃしているガルフパーティーたちの後ろでは、|連射超速亀弾《ハイパードライブタートル》によって体のほとんどがなくなってしまったクロードラゴンと、穴から出てきたタートルがガルフパーティーたちの所に向かおうとしていた。
「おーい!」
「あ、タートルさん! すごかったですよ!!」
「ありがと。今行くから待っ………………!!!!」
**|鋭鉤爪《レグナティ》!!!!**
安心も束の間に、クロードラゴンが最後の力を振り絞り、タートルに向かって|鋭鉤爪《レグナティ》を放ってしまったのだ。
**「タートルさん!!!!」**
タートルの運命やいかに!?次も更新が遅くなるかもしれませんがご了承ください……🙇