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不壊の壁は刃を持たない 第二話
SAKUTARO777
ちょっと長いかもしれません。
「俺のパーティーに入らないか!?」
……え? いや、誘ってもらえるのは嬉しいんだけどさ、ぼくを誘う意味がわからない。だって体力しか取り柄がないじゃない。前世でも一向に出世できず万年普通社員だったんだもの。
「あの、本当にぼくなんかでいいんでしょうか…?」
「ああ、もちろんだ!!」
うっひょおおおおおおおお!!!! 人に認められたあああああああ!!!! それもガルフさんに!!! うれし〜!!! …あ、そういえば…。
「あの、ガルフさんの魔導登録証を見せていただけますか?」
『魔導登録証』とは、現世で言う身分証? 的なやつらしい。
「おゔ、いイぃぃィイィぞ。」
といって、ガルフさんは魔導登録証を見せてくれた。なんか動揺してなかったか…? まあいいや。どれどれ…?
〈攻撃力 A。知能 A。スピード A。〉つっっっっっよ!!!! ガルフさん強すぎるぜ!!! さすが!!! で、体力は…。
〈体力 C。〉……んん!? 体力がC!? ウソだろ!? あんなに強いガルフさんが!?
「あの、この《体力 C》って、本当なんですか?」受付の人が言う。
「ああ、本当だ。」
「ええっ!? でも、フロリッシュに来るまですっど歩きっぱなしで…。」
「ああ、それね? 魔法で地面スレスレを浮いてたんだよ。」
ええええええええええええええええええええええ!?!?
「普通に歩いてたら1時間も持たないよ、ガルフは。」
「本当なんですか? ガルフさん。」
「………📕トウダ。」
📕(本)当らしいな…。信じられないよ。あのガルフさんが…体力C!? とか考えてたらガルフさんが言った。
「だ・か・ら!! 君のような頼れるタンクが欲しかったんだよ!!!」
「タンク?」受付の人が言う。
「パーティーにとっての『盾』だ。」次にガルフさん。
「俺はさっきも言った通り体力がCだからBランク以上のモンスターの攻撃を受けると死ぬ!!! 死ななくても致命傷を負う!!! だから君のような優れたタンクがいれば俺にとってもパーティーにとってもすっごく嬉しいことなんだよ!!!」
「おお……。」
なんかぼくはすごい人らしいぞ? ガルフさんもいるしこれなら入っても……いや! 待てよ? 本当に大事なのは『報酬』じゃないのか? 思ったよりブラックなパーティーだったら取り返しがつかなくなるかもしれないからな。
「ところで、報酬はどれくらいもらえるんでしょうか?」ガルフさんが言う。
「んー…クエストの難易度にもよるけど…普段は100万ペールくらいもらってるかなぁ…。」
『ペール』? なんじゃそりゃ。お金の単位かな?
「あの、100万ペールってどれくらいの価値があるんですか?」受付の人が答えてくれた。
「100万ペールありゃA5等級の黒毛和牛が30キロは買えるぞ。」
えええええええええ!? あ、じゃあ1ペールって現世の1円って考えてもいいわけだ。にしてもえええええええ!?相当もらってるじゃないですか!!! まじかよ!!! てかこっちにも黒毛和牛いるんだ。あ、でも「パーティー」って言ってたからな…報酬は山分けか…? もしパーティーが20人いるなら一人あたり5万円になるじゃないか!!! それは嫌だね!!! 十分高いけど嫌だね!!! ぼくぁ欲張りな人間なんでね!!! 一応聞いておこうかな!!!
「ちなみに、ガルフさんのパーティーって何人いるんですか?」
「俺のパーティーは5人だよ。お前を入れてな。」
おおおおおおおおおおお!!! 1人あたり20万!!! 余裕で一人暮らしできる金額じゃないか!!! 月1回しかクエストしなくても余裕!!!! あ、でも…。
「クエストはどれくらいの頻度でするんでしょうか?」
あんまり働きたくないからな!! ぼくは!! 過労死したせいでこっちの世界来たんだからね!!!!
「俺のパーティーでは毎日1回はクエストするようにしているよ。」
ゔおおおおおお!!!! どうしよっかなぁああああああ!!!! 入らないでおこうかなあああああ!!!!
「あんまり休んでいると体が鈍るし、ペールはいくらあっても困らないからな!!!」
おお…。さすがだぜガルフさん…。てか『ペール』ってお金そのもののことだったんだ…。う〜〜〜〜〜ん…。どーしよっかなぁあああああああ。せめて大好きなエクレアを毎回クエスト終わりに配ってくれるなら………。
「あ、そういえば俺のパーティーはいつもクエスト終わりにエクレアを配るようにしてるぞ。」
「ぜひパーティーに入らせてください!!!!!」
最後まで読んでくださりありがとうございます!コメント&アドバイスなどいただけると励みになります!コメントにユーザー名を書いてくれればその人の作品も読みますので!ちなみに「あさまる」と「とやまる」の兄です!弟たちの作品もぜひ!読んでみてください!