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兎川さん、バレンタインのご予定は? 2
モブくんにわかりみしかないという感想を頂きました~❤
そして権之助の知名度が高いのは声がでかくて中性的でかわいいタイプ(場合による)で高嶺の花(ほまれ)が表情を見せる人間だからなんだよね……。
ほまれは自分が高嶺の花だと知ったら逃げ出しちゃいそう……(影として目立つのはNGだからね!)。
今回は権之助目線だよ!
10巻のネタバレがあるのでワンクッション挟みます。
俺の放課後の楽しみ――それは、《《彼女》》(カレカノの方じゃないよ?)に会いに行くこと。
最近は柔らかくなったって言うか……変わってくれた。
それはきっと、俺のやったことがきっかけじゃないんだろうけど。
「あんた、毎日岡山から京都って……疲れへんの?」
呆れた顔でそういったのは、兎川ほまれ。
俺、実はほまれに片想い歴5年目なんだ~!
「全然! ほまれがいれば」
「……っ、な、なに言うてるん……!?」
俺が笑いながらそう言うと、ほまれは顔を赤くして言う。
ついこの前までは、こんな姿は見せてくれなかった。
きっと、|日の御子《ひのみこ》の――|天照和子《あまてるわこ》ちゃんのおかげだ。
ほまれは和子ちゃんを主人と決めてから、すごく柔らかくなった。
それは、影の字消士としてはいけないことかもしれないけど。俺は正直、めちゃくちゃうれしい。
そして、もっと俺が笑わせてあげたい。
「権、腕……平気?」
ほまれがマスクを少し下げて、周りに聞こえないように言ってきた。
まだ気にしてるのかな。俺がほまれをかばって作った傷。
――3月、俺達は暗黒人間と戦った。
想像以上に苦戦して、俺はほまれを攻撃からかばったときの二の腕に刀傷。ほまれはあばらが折れていて、|狸原礼《たぬきはられい》は、右腕の骨がバッキバキに折れていたとか。礼の姉の狸原あやめは一番軽傷だったらしいけど、打ち身で背中が真っ青。そして若――|狐屋《きつねや》コオリは、腹に手首をつっこまれたせいで、生きてるのが不思議なくらい。
で、和子ちゃんが暗黒人間の正体を当ててくれて……なんだっけ、イルカ? みたいなやつだった気がする。
それで、なんとかなったんだけど……。
ほまれは、自分のせいで俺の傷ができたと思っているみたいで、ちょくちょく大丈夫か確認してくるんだよね。
「平気だってば。もう一ヶ月半経つんだし……」
「せやけど、うちのせいで……」
しゅんっという効果音が聞こえてきそうなくらい落ち込んでいるほまれ。
え、待って、超かわいい。
「ほんとにへーきだから! ね、行こ?」
俺はほまれの手首を優しく掴んでひっぱる。
そしたら、ほまれが息をのむような声をしたけど、照れてるのかな?
俺は上機嫌でほまれと一緒に歩き出した。
……もちろん、遠くからの鋭い視線にも気づいてたよ?
--- 続くze ---
ほまれの京都弁は『恋する方言変換』を使わせていただきました。
権之助はどのくらいアホにしたらいいのかがわかりにくくてビミョーに書きにくかった……。権之助って意外と鋭いところあるよね!
そしてほまちゃんかわよすぎる。