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sheep
癖、全開パアアアア
カサついた指の腹は指紋の凹凸がよくわかる。指先にはささくれがあり、手の平は大きくて冷たい。指は長くて、関節が大きくて、手の甲は筋張っている。血管の色が透けてしまうくらいに薄い肌だ。
「…………」
その手に触れたい。その手で触れてほしい。
いや、大してそれほど魅力はないな。
工藤くんは、私の名前も性格も噂程度にしか知らない。
同じクラスなのに。
知ろうともしてこない。
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席替えをして、数日が経った。
一番うしろの窓際の席つまり、当たり席だ。
授業が終わって五分休憩になれば、みんながこの机を囲む。わいわい、がやがや、楽しくする。
なのに、いつも遠くからただ見つめてくる奴がいる。ずっと、遠くから。
話しかけてくることもない。
ただ目をあわせて、離して。
その目はいろんな色になる。悲しそうに、嬉しそうに、恥ずかしそうにする。
笑顔の彼女と一度だけ目があった。
きっとクラスメイトと話している時に笑っていて、たまたま目があった瞬間だったんだろう。
でも、なんだか妙に視線をそらすことを躊躇った。
廊下で、階段で、色々なところで目があう。
見つけてしまう。
怖いとも思う。
時々、目があうと怒っているような顔をするからだ。
これ以上近づくことは絶対にないんだろう。
朝比奈は、少し気味が悪い