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知らないアプリ
今日のお話。
とある市のアパートの一室。
美里のスマホの画面に見慣れないアイコンが現れた。
緑色で、特に模様が描いてあるわけでもない。
美里は少し迷ったが、魔が差してしまい、そのアプリをタップした。
画面が真っ暗になり、数秒のロードの後、画面に自分の映像が映し出されていた。
美里の背筋は凍りつき、冷や汗が噴き出す。
映像はゆっくりと動き、美里自身の、デスクに座ってスマホをいじる後ろ姿を映し出した。
自分自身の後ろ姿だ。
心臓がうるさく鳴り響く。
美里は恐怖で動けないまま画面を見つめている。
すると映像の中の自分がこちらを向いた。
アプリの画面越しに、映像の自分がこちらをじっと見つめ、不気味に口角を吊り上げる。
同時におぞましい着信音が部屋の静寂を切り裂いた。
音の出所は、目の前のスマホではない。
――すぐ背後の、暗がりのベッドの上から聞こえていた。