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文豪ストレイドッグス!BEAST「1」
私は桜月。
泉桜月。
両親を亡くし、貧民街で姉の鏡花と共に生き抜いてきた。
その姉が消えた、あの日までは。
私は食べ物を探し、姉の居る場所まで戻ってきた。
珍しく豪華な食べ物が見つかり、姉も笑顔で迎えてくれる___
そう思っていた。
「お姉ちゃん⁉」
そこには、
荒らされた我が家と、
血の跡があった。
そして、姉の姿は何処にも_____なかった。
「お姉ちゃん、⁉何処なのっ!お姉ちゃん!!」
致死量の血痕では無かったはず、、、
きっと此処に来た悪党に、逃げるか捕まったか、、、、
いや、お姉ちゃんに限って、捕まる事は無い。
逃げ出したんだ。
この日から、私は独りぼっちを覚悟し____
芥川「誰だ」
覚悟してた。
「っ⁉あ、貴方こそ、誰、、お姉ちゃんを傷つけたのは貴方なの⁉」
芥川「嫌、僕は今此処に来た。」
「、、お姉ちゃんを、見てませんか。」
覚悟、していた、のに、、
芥川「見ていない。貴様、一人か。」
「私は、一人、、、、」
芥川「なら、僕の下へ来い。面倒を見て遣る」
覚悟、、してた、、、、ちゃんと。
でも、
そう言って、
私を皆の所に導いてくれた。
「ありがとう。その、名前は、、」
芥川「芥川だ。」
「芥川、。私は泉桜月。」
芥川「桜月か。」
「芥川、私は姉を探さないといけない。」
芥川「そうか。手伝える事があったら言え。」
そこからは少しの間、無言が続いた。
でも、息苦しくない、寧ろ心地よい静けさだった。
銀「兄さん?その子は、、」
芥川「姉を探しているらしい。一人で困っているようだから、連れてきた。」
「桜月です。兄さん、、って事は妹さんですか?」
芥川「妹の銀だ。」
「銀さん、、此処に、居させてください。」
銀「、、、フフッ仲良くしようね。」
「はい、!有難う御座います。」
銀「桜月、呼び捨てにしてもいい?桜月も呼び捨てで善いから」
「え、で、でも年上だから、、銀ちゃん!」
銀「うん!そっちの方がいい!」
「、、そうだねっ!よろしくね、銀ちゃん!」
「だれだれ?」
「お友達?」
芥川「新しい仲間だ。」
「桜月です。よろしくね。」
此処に居る皆はそれぞれ、ゆうじ、しんや、りん、かつみ、さやかと言うらしい。
それから、私達は貧しいけれどそれなりに楽しく暮らしていた。
そして、半年ほど経って____
---
タカヒロ「今日の日給随分もらったな」
「そうだねっ!」
彼は同い年のタカヒロ。
りん「本当、先週はほとんどただ働きだったから」
「蒸かし芋でも買って分けようぜ」
なんて、他愛もない話をしていた、その時だった。
後ろに、ヌッ、と影が差した。
何だろう、と後ろを覗いた、その時。
「?、後ろっ!タカヒロ、危ないっ!!」
そう言った瞬間、後ろにいた男の人にタカヒロが殴られた。
かつみ「タカヒロっ!!」
「そんなっ、、」
誰「何よ何よ~餓鬼の癖に給料袋とはお大尽だねぇ~~」
「五月蠅いっ!タカヒロを返して!!」
ゆうじ「何だ手前らっ!」
誰「たった二千円?面白ぇ冗談
ほらここ貧民街だし助け合いじゃん?餓鬼は俺らを助けるために生きてんだよ」
違う。
違う違う違う。
分かってるのに、体が震えて動かない。
誰「判ったら持ち金全部出しな」
しんや「其れは俺たちの命を繋ぐ金だ!返せこの野郎!」
「駄目っ!しんや戻って!」
遅かった。
痛痛しい音が響く。
誰「いいねぇ。仲間同士の美しき結束か。なら明日も仲間の為に稼いでくれ」
「は?」
誰「~~~~~~」
彼奴が何か言っている。
私の大切な人たちを、傷つけている。
戯言を言っている。
「っざけんなよ。私達の仲間は、アンタの為に生きているんじゃない!」
誰「あぁ?」
さやか「さ、桜月、、」
「異能力:奇獣」
自分でも何が起こっているか分からなかった。
でも、
自分が化け物を呼び出して、
その化け物が彼奴をボコボコにしたのは見えた。
誰「っぐはぁっ、、何だよ、、手前、異能力者、か、、、」
そう言って、逃げていった。
タカヒロ「桜月、すげぇ!ありがとな、」
しんや「大丈夫か、?」
かつみ「桜月、異能力者だったの⁉」
りん「すごかったねぇっ!!」
「わ、私も吃驚したから、、」
私が、、、
異能力者?
芥川「桜月?」
「「芥川さんっ!」」
「吠えぬ狂犬、芥川龍之介」
恐ろしい異名がつけられた物だ。
確かに、ずっと無表情で何を考えているか分からない。
でも私達は知っている。
誰よりも仲間想いな、彼の一面を。
---
ゆうじ「俺も異能力欲しいな~~」
タカヒロ「ないものねだりはやめろっつの」
しんや「異能力の前に飯だぜ。これじゃ冬を越せねぇ」
「せめてまとまったお金があればなぁ~」
銀「そんなの何処にも無いし、、、何時もみたく過ごすしか無いよね、、、、」
ゆうじ「ふ、ふふふ、、、」
「ゆうじ、如何したの?」
ゆうじ「じゃーーん」
ゆうじがポケットから出したのは
|金剛石《だいや》
だった。
タカヒロ「えっ!?おいそれ」
「「ダイヤ!?」」
「「本物!?」」
「「何処でそれっ」」
ゆうじがそれを見つけたのは、比較的ぬかるんでいる土地で、
非合法な集団の取引最中だったらしい。
「芥川、、、此処、危ないんじゃ、、」
銀「兄さん、、」
芥川「ああ。皆、一分で荷を纏めよ。此処を引き払うぞ」
ゆうじ「な」
んで、という言葉の続きは語られなかった。
「ゆうじっ、!」
ぴた、とゆうじの顔に手を当てる。
額の真ん中を打たれている___
誰「悪いが一分もやれねぇな。取引の話を聞かれたなら尚更だ」
集団の大人が立っている。
銃を構えて。
当たりの空気が恐怖に満ちている。
武器も何も持っていない、子供たちの恐怖。
誰「宝石一個が高価くついたな」
ゆうじ「た、、ったたた、、、、たす、、けてっ、、、あく、、、た、、」
「ゆうじっっ!!」
そう叫んだ瞬間、
銃撃が始まった。
何も分からない。
何も感じない。
何も___
芥川、、、銀ちゃん、、
「逃げ、、て、っ、、、」
何処か、暗い所をさまよっていた。
皆は、、、
あ、向こうに居る、
皆の所に行こう、、
「そっちに行っちゃ駄目。」
声の主は、
「タカヒロっ!皆!何で、、」
向こうに居るのは、、?
「「あっちに行っちゃ駄目。明るい方へ行って。」」
「、、判った。」
走る、走る、こけても、躓いても、草で足が切れようとも。
気がついたら私は明るい所で横たわっていた。
銀「桜月っ、!」
「銀、ちゃん、、芥川、、皆は、、?」
銀「兄さんは、、、」
復讐をしに、走って行ったらしい。
一人で。
二人は逃げれたけれど、他の皆は駄目だった。
後から戻ると、皆の中で、私は一人唸っていたらしい。
銀「兄さん、、どうして。」
「芥川、、っ、、」
私は未だしも怪我している妹を置いて、
復讐に走るなんて。
酷い。
「銀ちゃん、私たち、生きよう。」
銀「ぇ、?」
「絶対に、私は達成しないといけない目標があるから。
一緒に、芥川を探して、私の姉も見つけて、それで、ッ」
---
銀said
桜月「一緒に、芥川を探して、私の姉も見つけて、それで、ッ」
なんて小さな背中なんだろう。
私より幼い、その背を見つめていた。
必死になって生きようと私に語り掛けるその姿は、とても綺麗だった。
今まで何度苦しい思いをしてきたのだろう。
姉を失ったり、親を失ったり。
きっと、やっと、堪え切れなくなったのかな
「やっと泣いてくれた」
私の前で、辛いって、苦しいって、
「大丈夫だよ。私達は、頑張れる。」
そう言って、頭を撫でた。
桜月「ッ、、うぁぁあ”ぁ”ぁぁっっ」
此の子を、絶対に守る。そう決めた。
---
桜月said
頭を撫でて、ふわっと抱きしめられた。
堪え切れなくなった何かが、堤防を破壊して押し出された。
「ッ、、うぁぁあ”ぁ”ぁぁっっ」
私より一回り大きい、その背中。
私は、絶対に銀ちゃんを、守る。
何があっても。
❔「素晴らしいね」
「っえ?」
思わず素っ頓狂な声が出た。
銀「、、誰」
銀ちゃんが私を庇うように前に出た。
太宰「私は太宰。ポートマフィアの首領だ。」
「ポート、マフィア、、」
銀「そんな人が、何しに来たの」
太宰「君たちを、勧誘しに来たんだ」
銀「、、っ⁉」
「ッ其処に行けば、銀ちゃんを守れるようになりますか。」
銀「其処に行けば、桜月を守れるようになれる?」
吃驚した。同時に同じことを云ってる。
太宰「勿論。お互いの兄姉にも会えるだろう。」
「なら、、」
銀「行こう。」
「「ポートマフィアに私達は行きます。」」
この判断が、私達の運命を狂わせた。
私達は誰かって?
私と芥川?
私と銀ちゃん?
私とお姉ちゃん?
私と、、、太宰さん?
其れは、その時が来ないと分からない。
ながっ