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奥瀬「君のいるところまで。」
こんにちは!藍葉塁です!今回は奥村と瀬戸の大学時代になってからのお話です!奥村が人気になっていく一方で瀬戸は心にあるモヤモヤを抱えます。その正体は心配なのか。それとも、、、?今回も楽しく読んでくれると嬉しいです☺️
俺達二人は、大学生になった。奥村は甲子園での活躍で随分人気者のようだ。
俺ももっと活躍したかったな〜。
でも、人気になった今でも俺のずっとそばにいる。それが俺は嬉しい。
そんなことを考えていると光舟が話しかけてきた。
「おい拓。今日家に寄っていいか?」
「いいけどなんで?」
「いや、ちょっと相談したいことがあって、、、。」
「いいよ、こいよ。」
急に家って、、、。なんだろう?相談って?
こんなこと言ってきたことがなかったから驚いた。
久しぶりに人来るから家片付けてねぇなー。
今日は早く帰ろっと。
そして家に帰り片付け終わったちょうどその頃。
「ピンポーン」
お、きたな。
「はーい。」
「お邪魔します。」
そして二人とも机についたあと、、、。俺は聞いた。
「それでどうしたんだ?相談って。」
「えっと、、、。恋愛相談なんだが、、、。」
「え?珍しいな。どうしたのか?」
「好きな人に振り向いてもらうにはどうしたいいと思う?」
「え?!俺に言われてもな〜。というかなんで俺に?」
「だって拓、恋愛得意そうなイメージあるから。」
「いやいや、俺ほとんど恋愛したことねぇぞ?!」
''ほとんど''だけど。
だって俺は、、、。光舟のことが好きだから。
人気者だから手が届かないってこともわかってる。男同士で付き合うのも無理だってわかってる。
それでも、、、。俺はやっぱり光舟が好きなんだ。
セカンドの位置から見てるあの真剣な顔をしたお前がな。
「、、、どうかしたのか?」
「いや、なんでもない。」
「どの子なんだ?」
「いや、、、。それは教えない。」
「なんでだよ笑教えてくんねーとわかんねーよ笑」
「ヤダ。とりあえず全国の人に共通しそうなの。」
えっ、、、。教えてくれないんだ、、、。
俺の中でズクンズクンと嫌な音が鳴る。
なんで俺こんな嫌な気持ちになってんだ?
もう諦めてるんだろ?手が届かないってわかってんだろ?
なんでこんな気持ちに、、、。なんなきゃいけないんだ。
いや、これは心配の気持ちだ。そう思おう。
無理矢理思ってれば、、、。それで済む。
「うーん、、、。とりあえず話しかけて仲を深めることかな。」
「あとは?」
「えっと、、、。二人でめっちゃ出かけたり?」
「、、、なるほど。ありがとう。」
「いやいや。参考にならなかったらごめんな。」
そこから二人で飲んでゲームして光舟が家を出たのは9時。
あーあ、、、。上手くいくといいな。
明日も楽しみだ。
次の日。
俺は今日も大学に行く。だけど光舟の姿が見当たらない。
あれ、珍しいな。
まあ休むこともあるだろうと思いまた次の日も来て見てみたがいない。
その次の日も次の日も。
そして三日がたった。
「やっぱりおかしいよなぁ、、、。」
そしてある日、テレビを見ていたらあるニュースが流れてきた。
「三日前、午後九時ごろに事故が起こりました。暴走族のバイクの事故に一人の男性が巻き込まれたもようで意識は未だ不明です。被害者の名前はー。」
その名前を聞いで俺はすぐに家を飛び出して病院へ駆け出した。
まさか、、、!うそだろ?!
そしてソイツの病室へ行くと、、、。やっぱり、光舟がいた。
「なんで、、、?」
俺があいつを家に泊めてればあんなことは起こらなかった。
なんで暴走族のバイクなんかに、、、。
「光舟、、、!」
俺は泣きながら光舟の手を強く握った。
戻ってきてくれ。もう俺には光舟しかいないんだと思いながら。
その時。
光舟が目を覚ました。
「光舟、、、!」
「拓、、、?」
「心配したんだ!三日も大学に来ないから、、、。」
「ねぇ、拓。顔近づけて。」
「え?」
顔を近づけると唇に柔らかいものが触れて離れた。
「え、、、?今、、、。」
「俺の好きな人、、、。拓なんだ。ずっと好きだった。」
「ま、、、マジで?」
「本当だよ、、、。これからもずっと大好きだから、、、ね。」
「、、、光舟?」
そう言って、光舟は再び目を閉じた。
ピーという音が大きく響く。
あぁ、、、。死んだんだ。光舟は。
死んだんだ、、、。
そう実感した途端俺は、人生で一番泣いた。ずっと泣いていた。
そしてずっと引きこもってた。
何もやる気がなくて、何もできる気がしなくて。
そしてある日ふらっと外に出てみた。
日が眩しい。よく晴れた青空だ。
そして神社に行ってみると何故か、、、。アイツがいた。
光舟が。
「拓。久しぶり。大学まで、、、。ずっと一緒にいてくれて本当にありがとう。」
「光舟、、、。俺、お前のところまで行きたいよ。お前と一緒に野球がしてぇよ、、、。」
「まだ、、、きちゃダメ。もし何十年も経ってこっちへ来る時が来たら、、、。一緒に野球しよう。約束。」
「、、、うん。」
そして俺は覚悟を決めたんだ。
何十年も何十年も経ってから、、、。行こうって。
君のいるところまで。
はい!ということで!今回は大学時代の二人のお話でした!二人は両思いだったものの恋人にはなれませんでした。でも何十年も過ぎたあと、、、二人は結ばれてそうですね。次回も楽しく読んでくれると嬉しいです☺️それでは!