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第3話
昼休みが終わり午後の授業が始まる少し前
廊下にはまだ昼休みの名残のようなざわめきが残っていた
イツキは教室へ戻る途中廊下の掲示板の前で立ち止まった
🌱「……あ、これかわいい」
掲示板に貼られた誰かが描いたゆるいタッチの動物イラスト
イツキはじっと見つめて、ふわっと笑った
その笑顔を偶然通りかかったシュウトが見てしまう
🐙「……かわいすぎる……」
思わず心の声が漏れた
🌱「え?」
イツキが振り返る
シュウトは慌てて咳払いした
🐙「いや、その……絵、好きなんですか?」
🌱「うん!なんか癒されるんです!」
イツキは無邪気に笑う
シュウトはその笑顔に、また撃ち抜かれた
🐙(やばい……今日もかわいい……)
心の中で頭を抱える
そこへヒスイが歩いてきた
💎「シュウト、何して——」
イツキの笑顔を見た瞬間ヒスイの足が止まる
💎「……春田、また危なっかしい顔してる」
🌱「え?危なっかしい顔ってなに?」
💎「説明しづらいけど……放っておくと誰かに連れていかれそうな顔だ」
🌱「えぇ〜?」
イツキは首をかしげる
シュウトは心の中で「わかる……」と深く頷いていた
そこへさらに元気な声が飛び込んできた
🍍「イツキちゃ〜〜ん!!!」
リオが全力で走ってきてイツキに抱きつく
🌱「うわっ!?リオ先輩!」
🍍「昼休み終わる前にイツキちゃん成分補給しとかないと元気出ないんだよ!」
ヒスイが眉をひそめる
💎「お前、廊下で走るな」
🍍「いいじゃん!だってイツキちゃんがいたんだから!」
💎「理由になってない」
シュウトは苦笑しながらもイツキを見ている
🐙「……春田くん、ほんと人気者ですね…」
🌱「え?なんで?」
🐙「そこがまた……」
シュウトは言葉を濁した
ヒスイは腕を組んで、ため息をつく
💎「春田は天然すぎる…男子校でその笑顔は危険だ」
🌱「えぇ〜?そうかなぁ」
イツキは本気でわかっていない
その無自覚さが先輩トリオの心をさらに揺らす
そこへアマネとユエが教室から出てきた
☁️「イツキ、何してんだよ…授業始まるぞ」
🌱「アマ〜、先輩たちと話してた!」
ユエはすぐに状況を察した
🐾「……先輩方、イツキくんにやられてますね」
🐙「やられてないです!」
シュウトが即答する
ヒスイもそっぽを向く
リオは「やられてるよ!」と元気に言う
アマネはため息をついた
☁️「イツキ、先輩に迷惑かけてないだろうな」
🌱「かけてない!!」
☁️「いや、かけてるだろ……」
ユエはアマネの肩を軽く叩く
🐾「アマネ、イツキくんは迷惑じゃなくて“癒し”ですよ」
☁️「お前は黙れ」
先輩トリオはその言葉に、なぜか少しだけ頷いていた
キーンコーンカーンコーン
チャイムが鳴る
イツキは慌てて教室へ走る
その背中を見送りながら先輩トリオはぽつりと呟いた
🐙「……イツキくん、ほんとかわいいなぁ」
💎「保護対象だな」
🍍「イツキちゃんは天使!」
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アマネは頭を抱える
☁️「先輩まで……イツキの周り、騒がしすぎだろ……」
ユエは楽しそうに笑った
🐾「いいじゃないですか…イツキくんが中心にいるとみんな楽しそうですよ」
アマネはその言葉に反論できず、イツキの席に座る後ろ姿を見つめた
☁️「……まぁ、確かに…あいつがいると、なんか……」
言葉にできない“あたたかさ”が胸に残る
こうしてイツキと先輩トリオの距離は一気に縮まり、
男子校の騒がしい日々はさらに加速していくのだった