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第9話
午後の競技が始まる頃、校庭の熱気はさらに増していた
男子校特有の大声と笑いが混ざり合い、空気が揺れる
最後の種目は——
全学年合同の大縄跳び
☁️「なんで大縄?…小学生かよ…」
🐾「そんなこと言っちゃダメですよ?」
イツキは縄の端を持ちながら、深呼吸した
🌱「……よし、がんばろう」
リオが隣で跳ねるように笑う
🍍「イツキちゃん、緊張してる?」
🌱「ちょっとだけ……」
🍍「大丈夫!俺がついてる!」
アマネはそのやり取りを見て、眉をひそめる
☁️「リオ先輩、イツキの肩に腕回さないで貰っても…?」
🍍「え?なんで?」
☁️「なんとなくですよ!」
🍍「嫉妬?」
☁️「違う!」
ユエはそのやり取りを見て、静かに笑った
🐾「アマネ、今日ずっと忙しそうですね」
☁️「お前は黙れ」
縄を回すのはシュウトとヒスイ
二人は息を合わせて縄を持ち上げる
💎「シュウト、テンポは一定でいくぞ」
🐙「わ、わかりました!」
イツキは縄の前に立ち、リオとアマネが左右に並ぶ
ユエは後ろでタイミングを見ている
「一年、準備いいかー!」
体育委員の声が響く
イツキは旗を持っていた時とは違う緊張感に、胸が少しだけ高鳴った
🌱「……いけるかな」
🍍「いけるいける!」
リオが背中を軽く叩く
アマネはイツキの横顔を見て、ぽつり
☁️「イツキ、深呼吸しろ」
🌱「うん!」
ヒスイが縄を持ち上げる
💎「いくぞ——」
シュウトが声を合わせる
🐙「せーの!」
縄が大きく回り始めた
🍍「入れー!!」
リオの声が響く
イツキはタイミングを見て、跳び込んだ
砂を蹴り上げ、縄の中へ
🌱「いけた!」
イツキが笑う
アマネも続く
ユエも軽やかに跳び込む
男子校の校庭に、縄の音と歓声が混ざる
🐙「テンポ上げます!」
シュウトが声を張る
縄が少し速くなる
イツキは必死に足を合わせる
🌱「わ、速い……!」
☁️「イツキ、リズム聞け!」
アマネが声をかける
リオは隣で跳びながら叫ぶ
🍍「イツキちゃん、いけるいける!!」
ユエは息を整えながら笑う
🐾「春田くん——じゃなくて…イツキくん、意外と運動神経いいですね」
🌱「えへへ、がんばってます!」
ヒスイは縄を回しながら、静かに言う
💎「……春田、集中してる顔は悪くないな」
🌱「ヒスイ先輩、褒めてます?」
💎「別に…事実を言っただけだ」
シュウトは汗を拭いながら、ぽつり
🐙「……イツキくん、ほんとうに凄いです…」
男子校の空気が、イツキの笑顔でさらに明るくなる
しかし——
縄が速くなりすぎた瞬間、イツキの足が少しもつれた
☁️「イツキ!」
アマネが叫ぶ
イツキは踏みとどまろうとするが、バランスを崩す
その瞬間、リオが横から腕を伸ばした
🍍「イツキちゃん、こっち!」
リオがイツキの腕を掴み、体勢を戻す
イツキは驚きながらも、なんとか跳び続けた
🌱「リ、リオ先輩……!」
🍍「まだいけるって!」
アマネは胸を押さえながら叫ぶ
☁️「イツキ、無理すんなよ!」
🌱「だいじょうぶ!」
ユエは息を整えながら、静かに言う
🐾「……イツキくん、ほんと強いですね」
ヒスイは縄を回しながら、低く呟く
💎「……危なかったな」
シュウトも頷く
🐙「でも、よく持ち直した」
男子校の校庭に、熱気と緊張が混ざる
そして——
「ストップー!!」
体育委員の声が響いた
縄が止まり、全員が息を整える
イツキは膝に手をつきながら、息を吐いた
🌱「はぁ……はぁ……」
リオが肩を叩く
🍍「イツキちゃん、ナイスファイト!」
🌱「ありがとうございます……!」
アマネはイツキの背中を軽く押す
☁️「ほんと無理すんなよ……」
🌱「うん……でも、楽しかった!」
ユエは静かに笑う
🐾「イツキくんは、どんな時でも楽しそうですね」
🌱「えへへ……」
シュウトは水を差し出す
🐙「飲んでください!」
🌱「ありがとうございます!」
ヒスイは夕焼けを見上げながら言った
💎「……いい体育祭だったな」
🌱「ほんとですね!」
イツキが笑う
その笑顔に、6人全員が自然と笑った
男子校の体育祭
騒がしくて、熱くて、少し危なっかしくて——
でも、誰よりあたたかい時間だった
こうして、体育祭本番は夕焼けの中で幕を閉じた