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Vivant視聴記
約4000文字。これの続き(最近あったこと日記)
https://tanpen.net/blog/fc930f0f-d38a-41d4-bbaa-00cda081bf4c/
全体の振り返りみたいなもので、視聴していてこの辺がいいな、味があるな、ドラマにしては横展開がウマいんだよなと思って書いた記事。
~目次~
①本編とは別に横展開されるもの
②メイキング動画
③ショート動画でガンガンネタバレしていくムーブ
④メイキング動画で明かされる尺の短さと濃密さ
**①本編とは別に横展開されるもの**
**・オリジナルサイドストーリー**
UNEXT独占配信。有料。
ちなみに僕には不評である。だって含ませた物語になっているから。
ドラム編をテキトーに視聴したのだが、僕には「うーむ」ってなった。
ドラムは、幼少期のころは普通に喋れて、名前も「ドラム」ではなかったんですという設定になっていて、それをどう解明していくストーリーになるんだろうかと思ってみていたのだが、全然風呂敷の畳み方を知らないタイプでがっかりした。
緘黙状態になった原因は有耶無耶にされてしまい……。いわゆるファン向けのサイドストーリーで、結末はリドルとなっている。考察班にはそういったほうが好まれるみたいだけど、
未視聴なんだけど、きっとチンギスのほうもうやむやにしておくつもりなんでしょ。そう、分かったんだよね。だからチンギス配信前に抜けちゃったの。仕方ないよね。
**・メイキング動画**
TVerの無料視聴。30分尺。
本編配信後に、その回の舞台裏やセットの裏事情を掘り起こしている。リアタイしている人たちは「21時本編→22時本編終了・メイキング動画視聴→23時悪役会議室」と陸続きとなっている。内容については②に譲る。
**・悪役会議室(ラジオブース)**
YouTubeライブ。
主に第一シーズンにて悪役を演じていた人たちが出演して、監獄コントをやっていたり、リスナーのリアル考察レターを読んでなんか身内ノリで盛り上がっているもの。
最初のほうは「まあ人気出るわけないやろ」と公式は高をくくって、ラジオ尺30分程度(うちコント10分)という短尺だったのだが、なにやら人気を博し、今では15分延長の45分になっている。
YouTubeライブの視聴者数も、20万人突破の御礼となっており、Vtuberの方々を軒並み食い殺しているレベルである。
**・俳優インタビュー(YouTube)**
第十弾ぐらいまである。
ネタバレしないように俳優陣が注意しているため、あまり実のある内容になっていない。でも見ちゃう。なんでだろう。
恒例の質問「あなたにとって『Vivant』とは?」の返しは、どれも独特な感じ。Vivantの語源から考える人や、「転換点ですね」「信じたら裏切られる」などメタ的に捉えている人もいる。
**・監督視点の別版副音声とともに本編を見返す**
すると、第一話の「捨て回だったもの」が、面白く見えるのだ!
面白くないと思っていた「思わせぶりなもの」が、面白くなるので二回目以降は画面をかじりつくように見ていた。
監督視点の副音声版(有料)では、「この場所は、元は駐車場だったんだけどね。ほらよく見ると白い線見えるだろう」とか小ネタ解説をしていた。知れて良い。
でも、回を追うごとに副音声する解説者数が減っていく。四~五回目になると総監督とそのお付きの人(名前よく解らぬ)の二人旅となっており、多分どっちもお酒を飲んでいそうな感じで、
「いやー、同席させていただいて光栄です〜」
とべらべらと呟いていって副音声が副音声でなくなって途中で「やーめた」、となった。
まあ、有料になると気が抜けるんだろうか。
無料視聴できるところはシャキッとするのは広告主サマが見ているからという感じがして、有料の動画配信サービスサマになると途端に仲良くなってコミュニケーションの距離が縮まるから、身内ノリみたいな感じになっている。なんか視聴する側にとっては「なんかなー」って僕はシラケる。
**・その他視聴者の考察班**
基本的に的外れなことばかり言っており、考察というか「バカミス考察」をやっていると思う。何が「乃木とリュウは同一人物。時系列トリックでリアルタイムで入れ替わってる」とか、ふざけんじゃねえバーカ。地図をよく見ろ! AIじゃねえんだぞ。演者が同一人物だから、という根拠一点通しじゃねえか。
この辺の動画勢は、大体自分でミスリード創って自分でミスリードに引っ掛かって自爆している奴しかない。手の込んだ自サツを、よく大言壮語でやるよねえ。
一方、論理的な真面目に考察している層(主に個人ブログとか)を見ていると、どんでん返し属性って読者には分かるものなんだろうなあって思った。
あと、このドラマはよく人が生き返るなと思う。男塾みたいなノリ。
身体をハチの巣にされるまで銃撃されたけど「生きてます。実は血糊を仕込んでいたんですけど、何か?」みたいなの。まあ、考察班は見抜いていた(願望ありきで願っていた)ようであるが。
「別班が作った特製オリジナルな代物」が、いわゆるご都合主義系列のものだが、あの別班が作ったんだって乃木が言っているんだから許してしまう。
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**②メイキング動画**
**・舞台裏の撮影風景、貸切撮影**
30分ほどの動画尺で、コンパクトにまとめられている。
海外の店を貸切ったり、世界遺産登録された遺跡を貸切ったり、普段は夜通りの港町だがそれを貸切って昼通りの風体に仕立てたりなどいろいろ。
防衛省の地下にて旧大本営のセットを創るために、宇都宮奥地? わからん。まあ関東奥地の塹壕に潜るんだ、と感心した。地上は都内の防衛省の目の前で撮影して、そこから地下駐車場に入ってなんやかんや網膜スキャンをして、セキュリティロック解除して。そこから宇都宮にて撮影するんでしょう。
こうやって文章で書くと切り貼り感があるんだけど、ドラマの世界観ではシームレスに切り替わるから「実は地下にはこのようなものがあるんですよ」感を出すのが巧い。セキュリティロック解除するためのフレンド〇ークみたいなアスレチックやるの、シュールで良き。
**・動員されるエキストラの数**
毎回すごい人数を呼んでいるようだ。
抽選倍率がすごいらしく、「呼ばれ慣れて」くると、カメラ導線を意識するらしい。
「この辺にカメラが通るから、この辺に立てば映るぞ」と、そんなことをやっているとのこと。通はすごい。
**・金掛かってんなー**
そういえば、数年前にTBSにて「社運をかけた一大イベントをやっている」と噂で言っていたような気がする。テレビはどこも視聴率が取れず不景気なので、ズッコケるんじゃないかとニュースサイトは不安がっていたようだ。しかしふたを開けてみると大成功。普通であれば一話辺り数千万円くらいかければ有難いほうだが、Vivantでは海外ロケをふんだんに使い、大げさな豪華演者を使いまくり、その結果数分足らずで億は行くんじゃないかとの話だ。金掛かってんなー。
**・AIの使用**
リアリティを出すことに関して血道をあげているわけだが、デジタル世界の切り抜き動画スパイラルな所ではAIを使ってコストカットな編集をされている。この辺がバランスが良いなと思う。アナログ一辺倒なわけではないんだもの。動画の中身はエキストラを撮っているようだけど、その編集はAIのお任せと言った感じだ。AIで演出するから、AIを使ったんだろう。
この辺、ニュースにて「AI使うな!」みたいな内容の飛ばし記事を見かけたが、よくある断片的な記事だったようだ。ドラマ制作陣からしたら『思うつぼ』だったようだ。(ほかにもあると思われるのだが、逆に今のご時世全く使わない方が変である……)
あと、物語にてAIエージェントが出てくるところが、時代を先取りしているというか、フィクション的な使い方をしているというか。__まあ、今の時代もAIがまあ、悪目立ちをして個人情報を抜き取りまくっているわけなんですけれども。__
待機画面が「暗雲」のようなイメージとなっていて、人と話すときはデフォルメされた人型イラストで話すところが「~っぽいなあ」と思う。
で、司令官が「ハヤトあなたがやりなさい。私が許可します」
「了解!」
(数秒)
「――できました!」
「早っ!」
となるところが、危険性を瞬間的に表していると思った。
指示に実直なところと、何でもこなしてしまって直線的な部分に、なんだか「線引きを守れる」という知性・自制の高さが垣間見えた。
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**③ショート動画でガンガンネタバレしていくムーブ**
第一シーズンの見所、ハイライトは公式のほうで切り抜きしている。
「乃木憂助が別班であること」は公式自ら白状することで、他の無断転載禁止な動画の価値を暴落させておいて、逆にリアルタイム勢への足掛かりに繋がっているような気がする。つまり、視聴者メイン層は考察班ですよと、そう言っている気がする。
第二シーズンの前半も普通にネタバレしている。
強気な手法と、リアルアイムで考察していく視聴者。リアルタイムに重きを置いた感じ。過去は全部過去の方角へと捨てていくタイプ。まあ、今の時代あの「捨て回な第一話」では視聴者は見てくれないと踏んでのことだったりして。
ドパガキ用と普通の視聴者向けの切り分け。第一シーズンは有料動画配信サイトにて配信しているから、無料視聴層は見ることができない。その辺を考慮しての采配だったりするのかな、知らんけど。
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**④メイキング動画で明かされる尺の短さと濃密さ**
**・Vlog16**
構想一か月以上、セットの建造に一日、装飾の飾りつけに三日、撮影は一日のみ。ドラマ放送時間はたったの二分。
それでもここまでするのには意味がある。
「ドラマを見ていて『どこの国だろう?』ってなるよりは、自然と中国の設定だって伝わる方がいい。すっきり物語が入ってくる。その助けになるようにできればいいと……」
**・Vlog17**
リアリティの核にあるのは、アナログなノウハウやアイデア。
手間を惜しまない映像作りだ。CGと特殊メイクが融合することで深いリアリティが生まれる。リアリティを支える技が、さらに熾烈な物語(渦に巻き込まれる主人公VS渦を創る悪役)を生み出していく。
**Vlogをみた感想:**
尺は二分だけど、裏ではこんなに手間かかってます。
デジタル世界という狭い価値観とは真逆の方向性を示している。まあ、メイキング動画を見せないという共通認識のもとでは、同じ尺にはなるんだろうけど。量か質かのベクトルに依れば、それは質を優先した撮影スケジュールになっている。公式は「質」のほうを見せてあげれば、「量」はファンの方々が好き勝手やってくれるから、楽なんだよねという感じだろうか。
参考(順不同)
・インタビューリスト(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLetT4AYZepM4
・悪役会議室リスト(YouTube)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLIrjblB73y_4
・メイキング動画(TVer)
https://tver.jp/episodes/epatsepumf