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この指とまれ
アウトプット+α
「反応しない練習」という本を読み返しながら、とある動画をみた。
何やら知らないが、とある国の首相より、誹謗中傷の疑いがもたれているらしい。それについて、「誤情報に気を付けて」と注意喚起をしてくれている。
根も葉もない噂、憶測、信憑性の耗弱性が叫ばれている模様……ふうん、そうなんだ。キョーミナイな。そうやって、反応しないように、流すことを試みた。
反応の記憶とは、ほぼ切り抜き、ショート動画のようなものだな。
選択の時間がないままに次々と切り抜いた断片的情報。
流れていく。カットした野菜は流れていく。水切り器の中に入れ、余計な下世話をカットしていく。
動画の後半に着目した。
有識者も含めた保守系インフルエンサーマーケティングによって……と説明していた。
ペンを取り、紙のメモにて書き留める。
「正しい情報が埋もれがちになるほど強力な影響力を持つ代弁者が、SNS世論を形成していく」
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ニセ情報を発信する者は「バズる=カネになる」という歪んだ認知or歪んだ意思を持っている。
SNSに込められた怒りや不安、危機感を煽り、断片的だった情報は拡大と拡散を続けて大きくなっていく。
それはまるで。独立したインフルエンサーのように。
拡大解釈と過小評価を繰り返して、波紋を生じて、水たまりから地面の向こうへ歩いていく。
その先は交通安全を謳う交差点付近の雑踏に繋がっているという。赤信号にて待つ歩行者たちはみな、歩きスマホを止めてスマホを見続けている。信号機が切り替わってもなお、立ち止まる物もいる。
ネガティブな情報が良いらしい。
選り好みの人格否定、誹謗中傷。
重要事実よりもなにより、思い込みの強い反映の繁栄を繰り返す、歪んだ|事実《まぼろし》のほうが食いつきがいいらしい。そうやって、再生回数を格段に向上させるという。
でも、だからといって。
再生回数が多いからと言って、「信じていい」わけではない。
それらはきっと、妄想なのだから。
正しいと思い込みたい、正しいという安全基準が、指を加速させるのだ。
その数字がタイパのよく増えるとは、それだけ選択する時間をカットさせている、編集技術が鋭利な刃物の、銀色である。
発信者は発信する。
そうやって、流れる。流れる。流れる。
キャッチする。
受信者は、生存本能に煽りを受け続けているらしい。
それは、頭のなかから聞こえてくるのではなく、「この指」がいけないのだ。
この指が。
この指が。
この指が。
この指が、いけないのか。
そうだ。きっとそうだ。
この指が。
この指が。
あれが、あれで。
これが、こう。
あれが、こうで。これがこうだから。
ダメ。
この人はダメ。許さない。――そういうわけである。
要するに、生き残りたいから。安心したいから。
こころが、グラついて、
こころの、グラスが揺れて。
人差し指が人を刺す。
文字通り、理解できようか?
振動シンドロームになるのである。
意味の原液は水を嫌い、雨を嫌い、熱を嫌い。
ネガティブは拡散する、拡散しなければならない。
怒り・不安・危機感。
リフレインする。
・とある動画
【ヨコスカ解説】高市首相「中傷動画」疑惑 バズりと炎上は紙一重⁉野党追及の行方とSNS拡散の実態【かんさい情報ネットten.】
https://www.youtube.com/watch?v=EQ2iOwf068M