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10話「憎しみの裏側」
「最後にぶっ殺してやる」
「おいおい兄弟。憎しみだけじゃ__」
「黙れ。暴食は…俺から大切なものを4度も奪った」
「兄弟…」
「スバル。落ち着くのよ。ここでとやかくやってもなんも解決にならないかしら、エミリアの記憶がなくても、目的は変わんないのよ」
「何が変わらないんだよ……! エミリアは記憶を奪われたんだぞ! また俺は守れなかったんだ!」
「そう、変わんないのよ。ベティーたちの目的は打倒ロイかしら。エミリアの記憶を奪ったのはロイなのよ。つまりロイを倒す目的は同じなのよ」
ベアトリスはスバルをみて
「だから、今のスバルが復讐だけで動けば、ロイの思う壺かしら。ベティーは……そんなスバルは見たくないのよ」
「あ…ん…うるせぇ。黙れ!お前に俺の何がわかる!?もう無理なんだ!もう無理なんだ……!戻れねぇんだよ……!何回やっても……!あそこからなんだよ……!間に合わねぇんだ……!」
「何を…いってるのよ…?」
見えざる手がスバルの心臓を握りつぶして………時間が戻る
「…あの人は…何だったのでしょう…?」
「あ…戻った……。俺が…死に戻りについて…言及したから……俺が………俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が俺が____!!」
「スバル!」
オットーがスバルをビンタする
スバルの肩が震え、呼吸が壊れる
「なんだよ!友達に相談もできねえで、1人抱え込むなよ!ナツキ・スバル!……エミリア様に。そう言ったのは、あなたでしょうが」
「オッ、トー…?」
「僕はあなたの友達です。それに、『ユージン』なんでしょう? だったら、一人で抱え込まないでください。友達の悩みくらい、聞かせてくださいよ。ナツキさん」
「オットー……………すまん…トイレに__」
「駄目です」
「……」
「一人にならないでください、ナツキさん。今のあなたを一人にするほど、僕は楽観的じゃありません」
「一人になったから…監視塔で…記憶を失ったんじゃないですか?」
「……っ」
「同じ失敗を、僕が二度も許すと思いますか?あの時…僕がついてきていれば……いえ、言い訳です」
「オットー…俺は…………」
その時だった。
背後から、ぞっとするほど楽しげな声が響く。
「いいねェ……やっと相談しようとしたんだァ?」
「オットー・スーウェン__イタダキマス!!!」
「オットー!!!!」
「……ごちそうさまでした」
「…………あ……………オットー?え……?なぁ……返事しろよ……また……友達って言って…俺を叱ってくれよ………オットー……なぁ!!!!返事してくれよ!!!」
「いやァ。今のお兄さんの絶望……食べられないのが残念でたまらないよォ」
スバルは足元に落ちていたナイフを、自分の首に突き立て……首に刺し自殺する
時間が戻る
「同じ失敗を、僕が二度も許すと思いますか?あの時…僕がついてきていれば……いえ、言い訳です」
「オットー………生きてる……………オットー!!!!」
その数秒後
「「いいねェ……友情ってさァ。スルメイカみたいに食べ応えがあるんだァ」
「__あ」
「オットー・スーウェン__イタダキマス!!!」
「オットー!!!!」
「……ごちそうさまでした」
「また…………?俺は…………誰も……守れずに………っ」
ナイフを手に取る
「また……戻れば……オットーに………」
暴食がナイフを壊す
「もったいないなァ。自殺なんて。楽になれると思わない方がいいんじゃないかなァ?だって……絶望って…………見てるだけで…食べたくなるんだァ!まだ壊れきってないよねェ?まだまだ泣けるよねェ?もっと失ってから死んでよォ」
スバルの肩が震える。
握り締めた拳から血が滲む。
「……てめ…てめぇ……っ暴食!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「俺たちを憎んでも……あの男みたいな…哀れな人間が……味わい深い人間が……生まれるだけだよォ?」
「今……ここでお前を………………ぶっ殺してやる!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
11話次回予告
「ねえねえ…お兄さん…絶望してる時って…どんな感じなのォ?」
「ああ、なんかとてつもない無力感に襲われて…ってん?は?え?暴食?」
「うん、魔女教大罪司教暴食担当のロイ・アルファルド」
「暴食!!!!!!!!ってキレるほど俺も幼稚じゃないので…タイトルコールをして?」
「じかァい、11話!「策略」…絶望しながら読んでねェ?味わい深いんだァ」
「読者まで食おうとすんなよ……」