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おちょこ
めちゃ短い
ああ、ワタシはキレやすい。もうそれは、認めるしかない。この状況ではどう言い逃れもできやしない……
だが、この女も大概だ。一々、ワタシを褒めるようにして貶してきやがるのが、悪い。
はぁ、ここまでグチャグチャにしちまえば、殺したところでワタシに咎はないだろう。
ああ、ぬるくて気持ち悪い!
なんでこうも人間てのはしぶといんだ!畜生なら即死だぞ!?
ああ、もうほんとに!
「ベタベタする………」
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緊張と恐怖がひしめく、この場ではただ一人の女の機嫌を損なわせないようにと全員で無言の圧力を掛け合い、互いの一挙手一投足に目を配り鼻をきかせ、耳を澄まして彼女の次に発する言葉はと辛抱強く黙り込んで待っていた。
何故なら、彼女の右足をついた先には、彼女へ無遠慮に差し向けた一言によりその顔を一蹴され、鼻や顎は見事に粉砕され、辺りは血の海となっていたからだ。だが、他の者達はその状況に瞬時に対応し、弾けていく血液がはたりとその身に降り掛かろうともその視線の先には彼女を見据え、悟られぬように僅かに彼女への警戒態勢へと入っていた。
「…………桶に湯を注いで、絹も持って来い」
その言葉が耳に伝わり脳へと届くその瞬間さえも神経をつかい、ただちに!そう側仕えの男がこの場にいた大勢の男達に聞き渡るように大きく息を吸い、そう力強く発した。
それに呼応するように、我こそはと働き者たちが足早に動き出した。だが、彼らの懸命なる働きなど、まるで『意に返さぬ』とでも言うように彼女は続いてこう呟いた。
「気分が悪い」
そこにいた誰もが震え、怯え、そして大きな嫌悪感を抱いた。どうしてここまで横暴に振る舞えるのか、と。だが、それは彼女ほど自己中心的でいて、歯に衣着せぬ言動をしていてもそれが罷り通ってしまう彼女の絶対的な権威が、そこにはあったからだ。
なので、今日も彼女の言葉に一切背かず、意のままに受け入れ、それぞれの為すべき事をなしていく。