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公開中

巣立ち

「別に不良でもぐらついてても、碌でもなくても、現状維持でいいと思う。更生もしなくていい。 ただ成長することは止めちゃいけない。それで止まれば現状維持どころか、衰退するだけ。 私はそう思うよ」 驚きと戸惑いとやけに現実離れした発言に嫌気がさすも、感動というには青臭すぎる言語化しきれない感情が全身に浸透していく。そんな風に言ってくれる人なんて、今までいなかった。嬉しいってよかったって思ってしまった。光だった。ずっと誰かに否定されないことを求めてた私に理解されなくても、拒まれないならそれでいいって諦めていた脳に。何の不純物も混ざらずに真っ直ぐ向いている目の前の人の視線に不透明だった心が晴れていくようだった。でも、そんな風に言われちゃったらもっと私を知ってほしいと欲がでてしまう。ああ、辛い。辛くて痛くて胸が澄んでいく。 --- 私にはずっと大好きだったのに不幸にしてしまった人がいる。その子と2人ならなんだってできた。家への反抗も、私達2人だけの気持ちを守ることも、お互いを傷つけて守りあうことも、全部やってこれた。この関係は健全なんかじゃ全くなくてどこか穢れてて傷だらけ。それでも、あなたとなら一緒に落ちていけると思えた。堕ちて這い上がらずそのまま、ずっと。だからあの言葉をもらった後も私はずるずる、ずるずる先延ばしにして逃げていた。失くしたくなかったから。 それがずっと酷くて、最低な行為だったとは知らなかったじゃ済まされないのに。 否、ずっと駄目なんじゃないかって疑念があった。それを無視して楽な方へ______ 「………っ、」 気づかせてくれてありがとう まみえちゃん 傷つけてばかりでごめんなさい はな さようならってそろそろ言わなきゃ ゆっくり終わるのはずるいから、此処で 「私、東京から出るよ」