不定期更新です。その点はご留意を
うさぎに転生してしまった主人公の物語です。
文章など拙い部分はあるかもですが温かい目で見守ってやってください。
略称は「転うさ」にしようと思ってます。
⚠以下、ネタバレあり⚠
トラックに轢かれてうさぎに転生した主人公は、優しい仲間たちに恵まれ幸せな日々を過ごしていた。
だが、ある日住処に魔王軍が侵略してきて全てを奪われる。
主人公は哀しみの中獲得したスキルで、魔王に復讐することを誓うのだった。
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目次
#001 異世界転生のおやくそく【転生したらうさぎでした。】
なんのことはない、普通の日々のはずだった。
私は|南丘《みなおか》|音恩《ねおん》。
取り立てておかしいことはない毎日を過ごしている高校1年生だ。
そりゃあ進路への不安とかはあるのだけれど、そんなことを考えても仕方がないと割り切って一日一日を過ごしていた。
朝起きたら、母におはようという。
父は今日は早い出勤で、私が起きたときにはすでにいなかった。
今日は少し寝坊してしまったようだ。
少し急ぎ目に行動しよう。
階段を降りて(私の部屋は2階にある。両親と私の3人暮らしだ)、洗面所に向かい、顔を洗う。
何も変わらない。いつも通りの毎日だ。
いろいろな支度を済ませたら、母親が朝ごはんを用意して待っていた。
「いただきます」
今やルーティンとなったその言葉。なぜか今日は嫌によく響いた。
ご飯を食べ終え、食器をキッチンへと運ぶ。
部屋に行き、スクールバッグを持つ。
階段を降りて、母に「いってきます」といって玄関のドアを開ける。
母が私に「いってらっしゃい」と返す。
ごく普通の、当たり前の日常だ。
―–当たり前だと、思っていた。
今になって、寝坊したことが響いてきた。
このままのペースだと、学校に間に合わない。
少し急ぎ足で学校に向かった。
しばらく歩く(人によっては走るというスピードだったかもしれない)と、信号が見えてきた。
色は、赤。
一度止まる事になり、時間をロスしてしまうが、今のところ間に合いそうだし、急ぐ必要はなくなった。
なくなった、はずだった。
気まぐれに、横断歩道を見た。
それが、私の運命を決めた。
横断歩道の白線が、擦れて見えづらくなっている。
そういえばこういうのって塗り直したりしないのかな――と思った矢先、「それ」が目に入った。
目に入ったのは、ウサギ。
この辺りの街は森に面しており、狐や鹿などが出没するのは日常茶飯事である。
ウサギはなかなか見ないが、しかしいることは珍しくはなかった。
だが、そのさきの風景を見て、私は目を見開く。
暴走したトラックが、こちらに向かって爆走してくる。
運転手は居眠りをしており、こちらに気づくとは考えにくい。
それだけなら、私は何もしなかった。
トラックの進行方向上に、私はいなかったからだ。
もちろんある程度は避けるが、まあこういうこともあるよな、という感じの認識だったのだ。
だが、私は気づいてしまった。
そのトラックの進行方向上に、ウサギが居ることに。
ウサギはトラックなど気にも止めずに、のんびりと歩いている。
私は、ウサギを見捨てることはできなかった。
自分のペットでもない。
何かの思い入れがあるわけでもない。
でも、目の前で一つの命が失われようとしているときに、見て見ぬ振りをすることは私にはできなかった。
私は道路に飛び出した。
ウサギを抱え、反対の歩道へと駆ける。
だが、あと一歩間に合わなかった。
私の体は暴走したトラックに撥ね飛ばされ、そこで私の意識は途絶えた。
ただ一つの心残りは、ウサギは無事なのか、ということと、母親との最後の会話が「いってきます」「いってらっしゃい」だったことだ。
まだ、いっぱい言いたいことがあったのに。
やりたいこともあったのに。
あ、ただ一つの心残りとかいってたのに二つあるじゃん――なんてどうでもいいことを考えながら、私の意識は闇に飲まれた。
目が覚めると、私は森の中にいた。
こころなしか、視線が低い気がする。
ここはどこだろう、、、そんなことを考えながら辺りを見回すと、横に私と同じくらいのサイズの大きなウサギがいた。
「うわっ!!」
思わずその場から飛び退く。
そして、辺りに3匹ほどの大きなウサギがいることに気がついた。
しかし、ウサギ達はなぜか幼く見える。
こんなに大きなウサギなのに、なぜだろうか?
すると、大きなウサギが話しかけてきた。
「どうしたの〜?」
「あそぼうよ〜」
意味がわからない。
なぜウサギが日本語を喋れるのだろうか?
思考を巡らせていると、私と、大きなウサギよりも2、3まわりほど大きなウサギが2匹も来た。
その圧倒的な存在感に、思わず固まってしまう。
しかし、私の周りのウサギ達はなんだか喜んでいる。
「おかあさんだ〜」
「おとうさんも〜」
「ごはんたべようよ〜」
おかあさん、、、?おとうさん、、、?
これは、、、もしかして、、、
「ほら、ネオンも食べなさい」
大きなウサギより大きなウサギがそう話しかけてくる。
、、、ネオンは私の名前だ。
そう、私はうさぎに転生してしまったのだ。
こんにちは、沙月です!
「転生したらうさぎでした」第一話、いかがでしたでしょうか?
これからも不定期に更新するのでよろしくお願いします!
#002 この世界について! 【転生したらうさぎでした。】
それから1週間後。
私は、この世界での生活にある程度慣れることができていた。
今把握してる時点でのこの世界の情報を整理しようと思う。
まず、私について。
私の名前が「ネオン」だったことは、偶然だったのか、それともなにかがあったのかは分からない。
わかったのは、私の家族構成。
父親、ソウタ。
母親、セイラ。
兄弟が、姉がフレアとアクア。
間に私、ネオン。
その下に弟のアスカ。
私の新しい家族はこの5人(匹)だ。(私は除く)
この世界の動物は成長が早く、1週間前は「あそぼうよ〜」などと言っていた|姉弟《きょうだい》達も
「お、お母さん帰ってきたよ」
「じゃあご飯の準備するか」
のように、人間で言う小学生くらいには知能が発達するようだ。
また、この世界には「魔物」がいるらしい。
魔物とは、体の構成物質に魔素が含まれていて、人間に敵対的な生物の総称のよう。
漫画とかでよくみる、スライムやゴブリンなんかもいるみたい。
おっと、大事なことの説明を忘れてた。
この世界には「魔素」という物質が存在する。
魔素とは、いろいろな物のエネルギーにあたる。
例えば、魔物は魔素を吸収して生きる。
魔物にとっての魔素とは、人間にとっての空気のように大事なもののようだ。
また、ファンタジーの世界によくある「魔法」や「スキル」もこの世界に存在するらしい。
「スキル」とは、この世の存在に対して何らかの干渉を行う能力の中で、特殊なもののことを言うらしい。
「特殊なもの」と言ったのは、干渉すること全てがスキルに含まれるなら、生きてるだけでそれが「スキル」に認定されるかららしい。
また、魔法はスキルに分類されるそうだ。
この世界のスキルには、「創造」「破壊」「変化」「情報」「精神」「法則」それに「魔導」を加えた7つの|完全能力《パーフェクトスキル》という全てのスキルの頂点に立つスキルがあるらしい。
この中で「法則」は創造神の持つスキルで、「魔導」を除いた5つは「法則」から派生したスキルのようだ。「魔導」は完全能力の中で唯一人間が作り出したものらしい。
また、完全能力以外の能力は全て完全能力の劣化版でしかないようだ。
例えば、武器を創り出すスキルがあれば、それは「創造系」のスキルにあたる。
そして魔法とは、「魔導系」のスキルのこと。
魔法とは、魔素を利用して様々な現象を起こすスキルらしい。
例えば、魔素を燃焼させて炎魔法とか。
だが、所詮は劣化版。
魔法の場合、火、水、風、土の属性が基本となる。
だが、魔法が一段階レベルアップした「魔術」だと、それに雷魔法と氷魔法が追加される。
そして、最大レベルの「魔導」だと、光魔法、闇魔法、聖魔法が使えるようなのだ。
スキルはどのようなときに獲得するのかというと、自らに何らかの進歩が生じたときのよう。
例えば、名刀をたくさん作ってたらスキル「鍛冶」をゲットできるみたいなね。
この世界の生物は、魔物、動物、人、その他と分けることができる。
その他には、天使や悪魔、精霊などが入るよう。
その中でも一番弱いのがこの世界では動物のようだ。
魔物は、体の構成が動物+αの種類が多く、人間は集団で武装する。知能もある。
その他は基本的に戦闘種族だ。
何より、スキルを獲得する機会が圧倒的に少ないのが動物なのだ。
でも、迫害されたりはしていないようなので問題はないかな。
この森は動物達がたくさん暮らしていて、元の世界で言う保護区のような場所なのだそう。
人間に狩られたりすることもないので、いい暮らしができそうだ。
え?なんでうさぎなのに世界のこととかいろいろ知ってるのかって?
それは、この森にはうさぎだけじゃなく様々な動物がいるから。
いろいろな動物から知識を集めたら、世界のことをここまで理解できた!
でも、まだまだ足りないだろうからもっとがんばるぞ!
そしてうさぎライフを満喫するんだ!
説明ばっかりになってしまったので次回は気をつけようと思います。
次回は日常系?みたいな枠をやろうかと
#003 うさぎライフ 【転生したらうさぎでした。】
作者の脳がぶっ壊れたのでネオンのテンションが高いです
1話とか2話とか読み返してあっやべってなったけど時すでに遅し
うさぎというのも、なかなか悪くない暮らしかもしれない。
私達の住む森は、肉食動物はいなく、草食動物しかいない。
なぜなら、この辺りの植物は魔素を豊富に含んでいるからだ。
草食動物はその名の通り植物を食べる。
すると、植物に含まれていた魔素が食べた動物に吸収されることになる。
魔素とは様々なエネルギー源になるため、魔草(面倒だから略す)を食べた動物は普通の動物より強くなるわけだ。
肉食動物はほとんど植物を食べないため、強くなった草食動物には勝てず、減少の一途を辿っていったらしい。
あと、肉食動物は人を襲うことがあるらしく、それで駆除されたりもしたようだ。
おっと、長い説明文はここまでにして、うさぎライフの話に戻ろう。
まず、友達ができた!
やったー!
前世ではまあいたはいたけど、、、そこまで仲良かったわけでもないし、、、
だから本音で語り合える友っていうのはうれしい!
カミナって名前の子なんだけど、ほんとにかわいい猫なんだ。
え?猫は肉食だろって?
まあ、そこまで人に害を与えるわけではないし、爬虫類とか昆虫とかを食べてるっぽいしね。
あとテンションが高いのは、、、仕方がないってことで、、、
一応この世界での年齢としては1歳にも満たないっぽいし。
幼児退行?まあそんな感じ。
あと、かっこいい男の子(仔)もいたよ!
アオイ君って言う犬の子なんだけど、めっちゃイケメンです(主観)
あぁ、でも子犬だから「可愛い」かな?
カミナもアオイ君も私と同い年っぽい。
でも、私よりすごくしっかりしている。
きっと、この世界でもいくら強いとはいえ動物は人間より寿命が短いのだろう。
だから、小さい頃からしっかりとしていなければいけなかったんだ。
そう彼らに思いを馳せながら、私は長老の元へと向かう。
長老。
彼は、およそ100年前から生きている象である。
並の人間より、というか優秀な人間の学者に近いほどの頭脳を持つ、この森一番の長寿者にして知恵者だ。
私がこの世界のこととかを知っていたのも、長老に聞いたから。
彼はずっと、この世界の真理とやらを解き明かそうとしているらしい。
人間は長老の存在を知らない。
長老が、知らせないことを望んだのだ。
それはそうだ。人間の学者クラスの頭脳を持つ象なんて、見世物になるに決まっている。
そして、長老には名前がない。
いや、あったようなのだが、「忘れた」と言っていた。
本当に忘れたのかはわからないが、本人が言おうとしないから聞かないでいる。
「長老〜、来たよ〜」
「おぉ、ネオンか。今日は何を聞きに来たんだ?」
「昨日言ってた魔法を教えて欲しいんだ」
「いいぞ。杖は持ってきたか?」
「持ってきたよ〜」
そう。この世界の魔法には「杖」が必要なのだ。
最高位の「魔導」やそれに近いレベルにまで至った者には必要がないが、通常は杖を使うのである。
それは、使用者の「魔力」を、魔素へと循環させるためだ。
魔力とは、魔素を動かす力。
魔力で魔素を操作し、魔法を放つのだ。
ただし、通常そのまま媒体を使わずに直接操作すると、魔力のロスが大きく、しかも弱い。
そこで、杖を使うのだ。
杖を媒体にして、魔素を操作する。
すると、魔力を魔素になじませることができ、ロスを抑えることができる。
ちなみに、いい杖ほどロスが少なく、バフをつけることもできるが、高い。
私が使ってるのは、下から3番目くらいのランクの杖だ。
まあこれでも、森の中では最上位らしいんだけど、、、
「いいか?炎魔法は照準を合わせることが大事だ。なぜなら、、、、」
長老から何かを学ぶのは、楽しくて、面白い。
まさか、勉強がこんなに楽しかったなんて、、、
今度、カミナとアオイ君も誘ってみようかな。
そうして、私は帰路についた。
前世では考えられないほど、満たされていた。
だが、
幸せな時間は、長くは続かない。
世界は、本当に残酷だった。
裏設定
彼ら彼女らの能力がそれって訳では無いですが、転うさの初期キャラの名前は自然が元になってます
フレアとアクアは炎と水ですね。
アスカは地→アース→アスカ(強引)
カミナは雷です。
ネオンとアオイ君は特に考えてないな、、、
まあネオンって元素あるしセーフ(?)
↑じゃあアオイはなんなんだよ
てかネオン達の住んでる森の名前なににしよう
そして日常系っていったのに全然日常系じゃない
#004 侵略、魔王軍 【転生したらうさぎでした。】
注意:1〜3話と比べてかなりグロい。
前まではのほほんとした日常だったけど、この話からわりと戦闘シーン入ってくるので注意してね
最初に異変に気づいたのは、よく聞こえる私の耳に戦闘音が届いてからだった。
その時、私はカミナと森の奥まで遊びに来ていた。
「ねぇ、カミナ。なんか変な音がしない?」
そう。それはまるで、ナニカとナニカが戦っているような―――
「そう?聞き間違いじゃ―――って、ネオンはウサギだったね」
私がうさぎだから、自分に聞こえない音も聞こえるのだと納得している様子のカミナ。
「方向からするに、どうやらみんなが住んでいる方向からするんだよ。ちょっと心配だから、見に行きたいんだけど、、、」
「OK。じゃあ、急いでいくか」
カミナの許可をもらった私は、うさぎの驚異的な脚力で駆け出す。
最大で時速80kmにも達する、うさぎの|速度《スピード》で。
「ちょ!?ネオン、早いって!!」
後ろからカミナの声が聞こえるが、今は急がなくてはならない。
猫の時速も50kmに達するらしいが、流石に追いつけなかったようだ。
全力で走り、皆の住処に着いた私。
その目に入ったものは―――
虐殺だった。
ヒトガタの魔物。
オークやリザードマン、コボルト、オーガ、、、
そんな魔物共が、動物達の住処を破壊している。
何匹か、血を流して倒れている動物もいる。
「――――!!!」
後からやって来たカミナも絶句している。
そりゃそうだ。
たった数時間前までは普通に生活していた皆が。
今は、物言わぬ肉塊となっているのだから。
激しい怒りに燃える。
だが、私以上に怒っている様子のカミナを見ると、少しは落ち着くことができた。
「フーッ、、、フーッ、、、、」
瞳孔を細くし、毛を逆立ててマジギレするカミナに私は声を掛ける。
「カミナ、落ち着いて。私達が行ってもできることは、、、」
「フーッッ、、、、ハァ、ハァ、、、ありがと、ネオン。少し落ち着いた」
だが、状況は何も変わっていない。
今この瞬間にも、死者は増え続けている。
「とりあえず、生存者を探して、安全なところに隠れなきゃ、、、」
「そうだね、ネオン」
そうして、私達二匹は魔物の視線に入らぬよう、生存者を探した。
「これで、大体生存者は集まったかな?」
「そうだね。でも、ちょっと私確認してくる」
この場には、カミナやフレア、アクア、アスカ、アオイ君を初めとした、元々の4割ほどの人数の動物達が集まっていた。
だが、《《私達の両親であるセイラとソウタは見つかっていない。》》
両親を見つけるため、私は駆け出した。
こうしてみると、皆の住処もかなり破壊されている。
道を徘徊する魔物に気づかれぬよう、私は両親を探した。
死んでいた。
フレア、アクア、アスカ、そして私。
皆の両親にして頼れる兎であった、セイラとソウタは、
物言わぬ死体へと変わっていた。
二人の身体には槍が複数本刺さっていて、血が大量に流れ出していた。
そうか。
《《お前たちが、私の家族を殺したのか》》。
私は、一瞬目の前の光景が頭に入っていかなかった。
そして、入っていってもしばらくそれを現実だと認識できなかった。
暫く経ち、漸く目の前の光景を現実だと認識する。
そして私の身体から沸き起こるのは、激しい怒り。
〈解放条件『激怒』を確認しました。これにより、個体名:ネオンの『創造』が解放されました〉
手に入れたスキル。
これは、7つの|完全能力《パーフェクトスキル》にあたる、この世の頂点のスキル。
だが、そんなことは、怒りで頭が真っ白になっていた私には関係ない。
私は、怒りに突き動かされ、魔物共に対する蹂躙を始めた。
やられたらやりかえす!
テストが終わりました。
学年1位狙っているんですが果たしてどうだか(前回4位)
追記:これ書いているのは6/10。
テスト終わった後に予約投稿しとくね!
#005 赫怒 【転生したらうさぎでした。】
テスト終わったけど成績ヤバい。
誰か、助けてね(^^♪
ちなみに2位です。
1位と4点差ですごく泣きたい。悲しいほうの涙ね。
私は怒りに突き動かされ、魔物共の蹂躙を開始した。
と言っても、まだ魔法はそこまで覚えていない。
長老に教えてもらった初級レベルの魔法ならあるが、そんなものは魔物共には通用しないだろう。
では、どうするか。
私は「創造」の能力を使用し、人間形態へと変化する。
「創造」というのは、ほんとになんでも「創造」できるようで、すぐに私の身体はうさ耳の獣人のような姿へと変化した。
神視点から語るならば、その姿は一般的な常識では「美しい」とされる姿だった。
背の高さは小学校高学年女子ほどの高さで、ところどころ紫がかっている黒髪。
その髪は、人間でいうボブ程度の長さに切り揃えられていた。
そして、頭からは二本のうさぎの耳が生えている。
その耳も黒色で、髪色との統一感がある。
紫と桃色が混ざったキラキラとした瞳。
その姿なら、人間界の多くの者を虜にできるだろう。
だが、そんなことは、今のネオンには関係がなかった。
魔法が使えないなら、物理で。
「創造」を使用し、この世界には存在しない、対人戦最強の武器、銃を生成する。
弾は、この世界で最強クラスの鉱物、|真銀《ミスリル》を使用して。
ミスリルは、ヒヒイロカネやオリハルコンなどの伝説級の鉱物を除けば、最も強力と言っても過言ではない鉱物だ。
銃なんて前世では使ったこともなかったが、本能的に使い方を察知する。
ミスリルの弾丸を装填して、照準を合わせる。
発砲。
大きな音を立てて、弾が命中した豚頭の魔物は断末魔を上げ倒れる。
オーク、という魔物だろうか。
周りの魔物は、突然やられた仲間をみて混乱している。
だが、どこから攻撃が来たのか分かっていないよう。
当然だ。
魔法なら、発動するときの魔素や光で、ある程度術者の位置を把握することができる。
だが、私が使ったのは銃だ。
位置を判断するのは、銃痕から想定される方向と、音のみ。
だが、この魔物たちはそこまで頭が回らなかったらしい。
此方に気づく前に、ネオンは魔物共を一掃することを決意した。
もう一丁銃を「創造」する。
本当ならマシンガンとかを使いたいのだが、反動とかヤバそうだし、居場所とかがバレそうなので拳銃を使用している。
できるだけ居場所がバレないよう、一撃で、頭を狙って葬り去ることができるように撃つ。
今度は、蜥蜴の頭をした魔物が倒れた。
リザードマン、だろうか。
まだ、此方には気づいていない。
弾切れはない。
何故なら、撃つと同時に、「創造」で弾丸を生成するからだ。
そして、戦闘を始めてから早数十秒。
私は、魔物共を全滅させた。
ミスリルのルビこれでいいのか、、、?
更新遅くてごめんなさい(泣)
なのに短いという詐欺のような内容。
本当にごめんなさい。
#006 魔王軍幹部 【転生したらうさぎでした。】
更新が遅い、、、
ごめんなさい。
ウサギ関連してこないのも悲しいので、創造以外にもうさぎの速度(スピード)とか跳躍力とかは残したい
「はぁ、、、はぁ、、、」
魔物共を一掃した私は、恐ろしい疲労感に襲われていた。
どうやら「創造」という力は想像以上に体力を消費するらしい。
(これは安易に使えないか、、、)
そう思っていた時、魔物共が消えてから静かだった森に、知らない声が響いた。
「うーん?オレ様の兵隊がやられてるじゃねえか、、、なんの力も持たねぇ動物共の制圧じゃなかったのか?」
そんな事を言いながら、狼の頭をした大男が歩いてきた。
この口ぶり、、、もしや、、、
「お前が、この魔物共をけしかけたのか?」
私は、狼男(仮)の前に出て、そう聞いた。
「あぁ?お前がオレ様の兵隊を殺したのか?お前は兎の獣人、、、?ろくな武器も持たねぇたかが獣人程度にオレ様の兵隊がやられるとは思えねぇな」
兎の獣人、、、?
ああ、今は人間形態に変化しているからか。
まさか、私の正体がうさぎだとは思わない、、、のか?
その辺は長老から聞いていないからわからない。
もしかしたら、動物が獣人に進化することがあるのかも知れない。
でも、それは今はいい。
「ああ、お前の兵隊とやらを倒したのは私だ」
「、、、本当か?でも周りに強そうなヤツは見えねぇな、、、本当にお前が、、、?まぁいい、ならオレ様に見せてみろ」
そう言って、狼男は私に向かって駆け出した。
「オレ様の名は!魔王軍幹部のディーヴァだ!お前を殺す魔物の名だ、覚えとけ!!」
私は肩のあたりから「創造」を使って羽を生やし、宙へと飛び立つ。
「何!?お前、魔物なのか、、、?それにしても、空に逃げるなんて汚ねぇぞ!」
「関係ない。この世は弱肉強食なんだから」
そう言って、私は銃を生成し、ディーヴァに向かって撃つ。
「ぐぁ!なんだ、その武器、、、?てか、お前今何もないところからソレを出したような、、、」
やべ。
これ以上能力を見られるのは不味いかも知れない。
これは容赦はいらない。
「最後に一つだけ確認させてくれ。この森を襲う命令を下したのは、お前か?」
「オレ様じゃねぇ。元々、この森を支配下に置けと魔王様からの命令があった。だから、オレ様の兵隊が襲ったんだ」
「、、、その言い方だと、魔王は『支配下に置け』としか言ってないように聞こえる。『襲う』命令を下したのはお前なのか?」
「あぁ、そうさ。こんな森、支配下においても意味はねぇだろ?なら襲って制圧したほうが、、、ぐぁ!」
駄目だ。抑えられない。
こんなゴミに私たちの村が襲われたなんて、、、
「分かった、お前を殺す」
手に、二丁目の拳銃を生成する。
「ま、待て!お前ほどの強さのヤツ、オレ様が魔王様に推薦してやるから、魔王軍に入らねぇか!?」
は?
何を言っているんだコイツは。
「住み居を襲ったヤツの配下になるわけがないだろ」
「ぐっ、、、なら、死ね!」
そういって、ディーヴァは此方に飛びかかってきた。
でも、私は冷静に拳銃をディーヴァに向け、発砲する。
銃弾は吸い込まれるようにディーヴァに当たった。
「ぐぁ、、、オレ様を殺したら、魔王軍が報復を、、、」
「それは好都合だ。今決めたが、私は魔王を殺す」
「何!?そんなこと、お前程度にできるはずが、、、」
「やるさ。それしか私の道はないんだから」
そういって、私は銃の先をディーヴァの心臓に向ける。
「ま、まっt」
遺言も残させる気はない。
一切の情もなく、私は銃を発砲する。
私は、ディーヴァを殺した。
一生背負い続けないといけない業なのかもしれない。
でも、それが私のやることならば、そのとおり進むだけだ。
私は、魔王を殺すと決意したのだから。
最近投稿頻度高い?これから遅くなるからです。(おい)
夏休みくらい休みたいから、、、
#007 北斗七星 【転生したらうさぎでした。】
今のところ元気です。私の近況。
ネオンがディーヴァを倒した後。
とある大陸のとある城の一室にて、この世界の有数たる強者達が集っていた。
その大陸を、星魔大陸という。
この大陸にはこの世界最強クラスの魔族達が住んでおり、その身体から漏れ出る魔素により、土地は汚染され、禍々しい色になっている。
空気は高濃度の魔素に満ちており、吸った者の身体を汚染する。
生半可な生物がこの大陸に立ち入ったら、たちまちその身体は侵食され、命を失うだろう。
この大陸で「存在」できていることこそが、強者の証なのである。
その大陸に存在する、ひときわ目立つ城。
この城こそ、諸悪の根源、魔王の城。
魔王城である。
その場に集った強者達は、魔王の忠実なる配下。
魔王の直属幹部である「北斗七星」、通称「七星」の面々である。
彼らが集った理由はほかでもない、魔王軍幹部であるディーヴァの訃報を聞いたからである。
「ディーヴァが死んだか、、、奴は幹部の中でも新参者で、いつ死んでもおかしくはないと思っていたが、、、よりにもよって、ただの森の侵略を命じた後に死んだだと、、、?」
「我々と比べれば雑魚とはいえ、奴は仮にも魔王軍幹部。そう簡単に死ぬとは思えん」
「森の侵略を完遂した、との報告も聞いておらぬ。考えうるならば、侵略中に人間の援軍が来たとかかの」
「だが、魔王様はディーヴァには魔物の使役のみを頼み、前線に出ろとは命じていなかったぞ」
「ふん。どうせ、功を急いだのだろう」
「いや、ディーヴァを殺した者が魔物共を一掃し、異変に気づいてディーヴァが出たのかもしれんぞ」
「それにしても、ディーヴァには『|遺言《テスタメント》』のスキルを魔王様が授けていたはず。それなのに連絡が無いとは、これを発動する時間もなく倒されたということ」
「|遺言《テスタメント》」とは、自身の死をトリガーとして指定した人物にメッセージを届ける、情報系のスキルである。
「ふむ。それなら、この森に偵察を入れた方がよいかも知れんの」
「だな。俺が行こうか?」
「あんたは偵察に向いてないだろ。ボクの配下を偵察に向かわせるから大丈夫だよ」
「おいおい、横取りはいけないぜ?」
空気がピリついていく。
「ちょっと皆、今は誰が偵察に行くかを決める時間じゃない。それは早いもの勝ちでいいだろ?」
「俺もそう思うな」
「ディーヴァを簡単に倒したとなると、私達でも殺られる可能性はある。ディーヴァの二の舞にはなるなよ」
「わかってるさ」
そう言って、「七星」の一人が部屋を出ていった。
「やはりこうなるか。強者は総じて自己中心的な傾向がある。そんな者たちで話し合っても良い結論になるわけが無いのにな」
「まあ仕方がないだろう。私もそろそろ帰らせてもらうよ」
「そうか。くれぐれも、死なないようにな」
そう言って、一人、また一人と、部屋に集った者達は部屋から出ていった。
---
そして、部屋には一人の「七星」が残った。
「魔王軍幹部を赤子の手をひねるように倒す人物、か。興味が湧いてきたな」
そう言いながら、部屋の中を円を描くように歩く。
「たまには遊んでみるのも悪くないか」
そう言って、その魔人は城の窓を開け、肩から翼を出し、飛び去った。
その魔人の名はルシフェル。
「七星」の中で最強と言われる魔人にして、「破壊」のスキルを持つ者である。
北斗七星の魔人達の名前、出したほうがよかったかな、、、と思いました。
ですが、これからの物語の中で明かされた方がなんかいい感じがして、ルシフェルだけにとどめました。
決して、名前が思いつかなかったからではないのです。
決して、決して違います。
決してね。
違うからね。
ちなみに魔人とは、私の中では人形の魔物のことです。
↑すると、獣人とは人形の獣のことになるね。どうしようね。
ではまた、次の小説にてお会いしましょう。さようなら。
#008 進化 【転生したらうさぎでした。】
学校で詩を書けと言われたが、私に書けるのは小説だけです。
あと、「人形」の読み方はひとがたです。にんぎょうじゃないです。
ディーヴァを倒した後の私は、その場に座り込んでしまった。
なぜここまで疲れたか?分かっている。
「創造」というスキルは、自らの体力をかなり消耗するのだ。
そこへ、様子を見に来たと思わしき、カミナが来た。
「ネオンッ!?その姿は、、、それに、この魔物は、、、」
カミナはかなり困惑している様。
無理もない。
たった数分前まで話していた友達のうさぎが、人形になり、その周りは魔物共の死体で溢れているのだから。
「ごめん、後で説明するから、、、今は皆のもとに私を、、、」
そう言って、私はウサギ形態へと戻った。
普通の人(動物)なら色々と追求するだろう。
でも、カミナは分かってくれたようで、私を背負って、歩き出した。
あ、ヤバい。そろそろ限界だ。
「創造」を連続でかなり使った消耗で、私の意識は闇に飲まれた。
---
目を覚ますと、そこは森の中だった。
どうやら、私達が住んでいたところからは少し離れているらしい。
まあ、魔物とか知り合いの死体あるところに避難しないよな。
私は、生き残ることができた皆に聞く。
「、、、被害状況はどんな感じ?」
皆が言いにくそうにする中、長老が答えてくれた。
「ネオンの両親であるセイラとソウタ、あと十数名が死亡。あとは数十名が怪我をしておる」
「言い難いだろうに、ありがとう」
私は長老に謝辞を述べた。
「それで、ネオンの身に起きた『進化』のことだが、、、」
あ、やっぱりコレ「進化」だったんだ。
周りがざわついてるが、気にしないでおこう。
「父さんと母さんの死体を見つけてしまったとき、怒りの感情に飲まれたんだ。それで、脳内に変な声が聞こえて、、、」
「なるほど、スキルを獲得したんじゃな」
「え、知ってるの?」
「ああ。伊達に長い時を生きておらん」
そっか。
「それで、『創造』ってスキルを手に入れたんだけど、、、」
「『創造』じゃと!?」
長老が驚き、仰け反る。
周りの皆は「?」って感じだけど、、、
あ、創造って|完全能力《パーフェクトスキル》の一つじゃん。
忘れてた、、、
「|完全能力《パーフェクトスキル》を得たことにも驚きだが、それをこんな簡単に報告するネオンに驚いたよ、、、」
てか、なにげに長老が驚いているの見るのは初めてかも知れない。
「その辺は、気にしないでもらって」
「気にする以外、ありえんのじゃがのう、、、」
「まあまあ。それで、、、」
それから、私は戦いの一部顛末を皆に話した。
「|完全能力《パーフェクトスキル》を使ったといえども、こんなにも簡単に魔王軍を一掃するとは、、、やはり|完全能力《パーフェクトスキル》は、とても恐ろしいスキルのようじゃ」
「だよね。それで、私のやりたいことなんだけど、、、」
そして、私は魔王を倒すことにしたことを皆に話した。
「魔王を倒す!?」
「そんなことが、ただのうさぎにできるのか!?」
だかなんだか色々言われていたが、長老が、
「ネオンは|完全能力《パーフェクトスキル》を手に入れたうさぎじゃ。魔王討伐も夢ではなかろう」
と言ってくれた。
「まあ、それはそうだが、、、」
皆はそれでも微妙な様子。これ以上言われる前に去ったほうがいいか。
「まあ、そういうことで、、、」
そう言って、私は人化した。
「!?ネオン、人化もできるのか!?」
あ、そういや言ってなかった。
「うん。『創造』を流用したらいけたよ」
なぜか人化にはそこまでエネルギーを消費しないので、よかった。
「そうか、、、これなら、人間の世界にも溶け込めるじゃろう。人間社会にも獣人はおるからな」
「そういえば、動物って獣人に進化するの?」
気になっていたので、聞いてみた。
「そこはちと複雑なんじゃが、ネオンのように人形になれる動物か、動物の特徴を持った人間のことを獣人と言うんじゃ。まあ、どちらも待遇に変化はないから、人間社会では普通に獣人といえばいい。ちなみに、人形の魔物のことを魔人という」
「そうなんだ。ありがとう、長老!」
そういって、私は今度こそ立ち去ろうとした。
、、、だが、引き止められた。
そろそろかっこよく去らせてくれ。
「ちょっと待って、ネオン。その旅に、私も連れて行ってほしい」
「俺もだ」
そう言って、カミナとアオイ君が此方へ来た。
「え!?私と一緒に旅へ、、、?」
「うん。力はない私だけど、親友の手助けくらいできなきゃね」
そういってカミナははにかんだ。
「俺も、邪魔になるかも知れないけど、それでもネオンの助けになりたい」
「二人とも、、、」
二人の優しさに、感謝だ。
「3人とも、行くのか」
そう、長老が問う。
「はい。私達は、魔王を倒します」
それは、決意。
「そうか、、、頑張れよ」
それは、激励。
「「「はい」」」
私達の声が、重なった。
こうして、私達は森を旅立った。
カミナとアオイ君と、そして私。
私達三人の目的は、魔王の討伐。
私は、ぎゅっと拳を握りしめた。
どうかな、、?
割と長くなった。