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#008 進化 【転生したらうさぎでした。】
学校で詩を書けと言われたが、私に書けるのは小説だけです。
あと、「人形」の読み方はひとがたです。にんぎょうじゃないです。
ディーヴァを倒した後の私は、その場に座り込んでしまった。
なぜここまで疲れたか?分かっている。
「創造」というスキルは、自らの体力をかなり消耗するのだ。
そこへ、様子を見に来たと思わしき、カミナが来た。
「ネオンッ!?その姿は、、、それに、この魔物は、、、」
カミナはかなり困惑している様。
無理もない。
たった数分前まで話していた友達のうさぎが、人形になり、その周りは魔物共の死体で溢れているのだから。
「ごめん、後で説明するから、、、今は皆のもとに私を、、、」
そう言って、私はウサギ形態へと戻った。
普通の人(動物)なら色々と追求するだろう。
でも、カミナは分かってくれたようで、私を背負って、歩き出した。
あ、ヤバい。そろそろ限界だ。
「創造」を連続でかなり使った消耗で、私の意識は闇に飲まれた。
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目を覚ますと、そこは森の中だった。
どうやら、私達が住んでいたところからは少し離れているらしい。
まあ、魔物とか知り合いの死体あるところに避難しないよな。
私は、生き残ることができた皆に聞く。
「、、、被害状況はどんな感じ?」
皆が言いにくそうにする中、長老が答えてくれた。
「ネオンの両親であるセイラとソウタ、あと十数名が死亡。あとは数十名が怪我をしておる」
「言い難いだろうに、ありがとう」
私は長老に謝辞を述べた。
「それで、ネオンの身に起きた『進化』のことだが、、、」
あ、やっぱりコレ「進化」だったんだ。
周りがざわついてるが、気にしないでおこう。
「父さんと母さんの死体を見つけてしまったとき、怒りの感情に飲まれたんだ。それで、脳内に変な声が聞こえて、、、」
「なるほど、スキルを獲得したんじゃな」
「え、知ってるの?」
「ああ。伊達に長い時を生きておらん」
そっか。
「それで、『創造』ってスキルを手に入れたんだけど、、、」
「『創造』じゃと!?」
長老が驚き、仰け反る。
周りの皆は「?」って感じだけど、、、
あ、創造って|完全能力《パーフェクトスキル》の一つじゃん。
忘れてた、、、
「|完全能力《パーフェクトスキル》を得たことにも驚きだが、それをこんな簡単に報告するネオンに驚いたよ、、、」
てか、なにげに長老が驚いているの見るのは初めてかも知れない。
「その辺は、気にしないでもらって」
「気にする以外、ありえんのじゃがのう、、、」
「まあまあ。それで、、、」
それから、私は戦いの一部顛末を皆に話した。
「|完全能力《パーフェクトスキル》を使ったといえども、こんなにも簡単に魔王軍を一掃するとは、、、やはり|完全能力《パーフェクトスキル》は、とても恐ろしいスキルのようじゃ」
「だよね。それで、私のやりたいことなんだけど、、、」
そして、私は魔王を倒すことにしたことを皆に話した。
「魔王を倒す!?」
「そんなことが、ただのうさぎにできるのか!?」
だかなんだか色々言われていたが、長老が、
「ネオンは|完全能力《パーフェクトスキル》を手に入れたうさぎじゃ。魔王討伐も夢ではなかろう」
と言ってくれた。
「まあ、それはそうだが、、、」
皆はそれでも微妙な様子。これ以上言われる前に去ったほうがいいか。
「まあ、そういうことで、、、」
そう言って、私は人化した。
「!?ネオン、人化もできるのか!?」
あ、そういや言ってなかった。
「うん。『創造』を流用したらいけたよ」
なぜか人化にはそこまでエネルギーを消費しないので、よかった。
「そうか、、、これなら、人間の世界にも溶け込めるじゃろう。人間社会にも獣人はおるからな」
「そういえば、動物って獣人に進化するの?」
気になっていたので、聞いてみた。
「そこはちと複雑なんじゃが、ネオンのように人形になれる動物か、動物の特徴を持った人間のことを獣人と言うんじゃ。まあ、どちらも待遇に変化はないから、人間社会では普通に獣人といえばいい。ちなみに、人形の魔物のことを魔人という」
「そうなんだ。ありがとう、長老!」
そういって、私は今度こそ立ち去ろうとした。
、、、だが、引き止められた。
そろそろかっこよく去らせてくれ。
「ちょっと待って、ネオン。その旅に、私も連れて行ってほしい」
「俺もだ」
そう言って、カミナとアオイ君が此方へ来た。
「え!?私と一緒に旅へ、、、?」
「うん。力はない私だけど、親友の手助けくらいできなきゃね」
そういってカミナははにかんだ。
「俺も、邪魔になるかも知れないけど、それでもネオンの助けになりたい」
「二人とも、、、」
二人の優しさに、感謝だ。
「3人とも、行くのか」
そう、長老が問う。
「はい。私達は、魔王を倒します」
それは、決意。
「そうか、、、頑張れよ」
それは、激励。
「「「はい」」」
私達の声が、重なった。
こうして、私達は森を旅立った。
カミナとアオイ君と、そして私。
私達三人の目的は、魔王の討伐。
私は、ぎゅっと拳を握りしめた。
どうかな、、?
割と長くなった。