編集者:わん太
わん太はチームワンデットを立ち上げて静岡県を独裁して世界に宣戦布告
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
わん太主催の大会!
静岡県浜松市――。
冬の潮風が吹き込む港町の片隅で、地下格闘大会「アイアンフィスト」は開催されていた。
主催者であるわん太は、薄暗い会場を見下ろしながら笑っていた。
「今年は“当たり年”だな……化け物しかいねぇ」
観客席を埋める者たちは皆、腕に覚えのある猛者ばかり。
その中で、一人だけ異様な気配を放つ男がいた。
包帯。
普段は無口で、どこにでもいる青年。
だが数日前――彼は“殺意の波動”に目覚めていた。
最初は夢だった。
血のように赤い空。
無数の拳。
耳鳴りのように響く声。
『戦え』
目覚めた瞬間、彼の拳は壁を砕いていた。
そして今。
その力を確かめるため、彼はアイアンフィストの舞台へ立っていた。
---
## 第一戦 ――「博麗の巫女」拓也
実況が叫ぶ。
「初戦! 包帯の相手は、“現代の博麗の巫女”拓也!!」
拓也は赤白の装束を翻しながら笑った。
「ま、遊び程度で頼むわ」
開始のゴング。
次の瞬間、包帯の姿が消えた。
――ドドドドドドドッ!!
「なっ……!?」
観客が立ち上がる。
包帯の拳が、視認できぬ速度で連撃を叩き込んでいた。
必殺――
**《一瞬千撃》**
一秒にも満たない間に放たれる無数の打撃。
拓也は防御を試みるが、衝撃波だけで床が砕け散る。
「ぐっ……!」
最後の一撃で拓也は壁へ叩きつけられ、勝敗は決した。
しかし包帯の目は、さらに深い闇へ染まり始めていた。
---
## 第二戦 ――「鬼哭啾啾」みょんだ
次なる相手は、いっくん教ナンバー2。
“鬼哭啾啾”みょんだ。
彼は不気味に笑った。
「お前、もう戻れないところまで行ってるぞ」
「……黙れ」
戦いは熾烈を極めた。
みょんだの蹴撃は鋭く、まるで亡霊のように軌道が読めない。
包帯も何度も膝をつく。
だが、その度に胸の奥から黒い力が溢れてくる。
殺意。
闘争。
破壊衝動。
「もっとだ……もっと戦え!!」
包帯の拳が赤黒いオーラを纏う。
「終わりだ」
《一瞬千撃・改》。
衝撃で空気が裂け、みょんだはリング外へ吹き飛ばされた。
観客席が揺れるほどの歓声が響く。
---
## 第三戦 ――「故豪鬼成」金正恩
会場の空気が変わった。
現れたのは巨躯の男。
“故豪鬼成”の異名を持つ、現代の豚――金正恩。
彼が歩くだけで床が軋む。
「小僧……潰してやる」
圧倒的な膂力。
包帯は初めて恐怖を覚えた。
吹き飛ばされ、壁へ叩きつけられる。
骨が軋む音がした。
だがその瞬間、彼の脳裏に声が響く。
『力を解放しろ』
包帯の瞳が紅く染まった。
黒炎のようなオーラが全身を包む。
「うおおおおおおッ!!」
拳と拳が激突する。
衝撃で照明が割れた。
そして最後、包帯の渾身の拳が金正恩の腹を貫く。
巨体が崩れ落ちた。
誰も言葉を失った。
---
## 準決勝 ――「瞬獄殺」ことね
静寂の中、一人の少女が現れる。
ことね。
別いっくん教最強戦力。
その異名は――《瞬獄殺》。
「あなた、危ないよ」
彼女は静かに言った。
「その力に呑まれる」
試合開始。
だが、包帯は一方的に押される。
速い。
見えない。
気づけば何度も地面へ叩き伏せられていた。
「くっ……!」
ことねの蹴りが顔面を捉える。
血が飛ぶ。
それでも包帯は立ち上がった。
「俺は……止まれない」
彼の背後に巨大な闘気が立ち上る。
そして放たれた渾身の一撃。
ことねは吹き飛びながらも、どこか嬉しそうに笑った。
「……やっと、本気になったね」
---
## 決勝 ――「金剛灼火」すてと
決勝の舞台。
最後の敵は、“顔が野獣”の異名を持つ男――すてと。
彼もまた、殺意の波動に目覚めていた。
「よう。同類」
赤黒い闘気同士がぶつかり合う。
会場の窓ガラスが割れた。
二人の戦いは、人間の域を超えていた。
拳が交わるたび衝撃波が生まれ、リングが崩壊していく。
互いに満身創痍。
それでも倒れない。
「終わらせるぞ、包帯!!」
「来いッ!!」
最後に放たれたのは、互いの全力。
世界が白く染まる。
そして――。
崩れ落ちたのは、すてとだった。
包帯は血まみれの身体で立ち尽くす。
観客が総立ちになる。
わん太が静かに告げた。
「優勝者――包帯ッ!!!」
歓声が轟く中、包帯は空を見上げた。
だがその瞳の奥には、まだ消えない闇が宿っていた。
殺意の波動。
それは終わりではなく――
新たなる戦いの始まりに過ぎなかった。
キャバ嬢大会開催!
静岡県浜松市――ネオンが雨上がりの路面に滲む夜。
この街で前代未聞の大会が開かれようとしていた。
その名も――
**「天下一ギャバ嬢武闘会」**
主催は、伝説の興行師・わん太とすて。
全国から名だたる“ギャハ嬢”たちを集め、誰が最も客の心を掴むかを競う究極のトーナメントである。
そして審査員席には、異様なオーラを放つ三人が並んでいた。
黒いスーツ姿で腕を組むクリムゾン・ヴァイパー。
猫耳フードを被り不敵に笑うぬっこさん。
さらに、帽子を深くかぶりながら箒にもたれかかる霧雨魔理沙。
「面白ぇ夜になりそうだな……」
魔理沙がニヤリと笑う。
会場には爆音のBGMと歓声が渦巻いていた。
トーナメントに名を連ねたのは、常識外れの猛者ばかり。
みょん。
野獣先輩。
ことね。
包帯。
湊。
そして――豪鬼。
誰もが“最強のギャバ嬢”の座を狙っていた。
---
## 第一試合 みょん VS 野獣先輩
開始のゴングと同時に、みょんが動いた。
「いらっしゃいませぇ〜♡」
その瞬間、会場の空気が変わる。
一瞬千撃。
彼女は一秒の間に何十もの会話を成立させ、客の趣味、悩み、好きな酒、推し、人生観までも把握していく。
「あの子、会話のテンポが異常だ……!」
ぬっこさんが目を見開いた。
対する野獣先輩は、圧倒的パワー型。
「ウオオオオオ!」
シャンパンタワーを片手で持ち上げ、コールを響かせる。
抜山蓋世――その豪快さだけで客席は熱狂の渦に飲まれた。
だが最後、みょんが放った必殺の“耳元営業スマイル”が決定打となる。
「また来てね?」
その一言で観客の半数が指名票を投げ込んだ。
勝者、みょん。
---
## 第二試合 ことね VS 湊
ことねは静かにグラスを掲げた。
すると空中に青白い光が走る。
「これが……斬空波動拳営業」
彼女の放つ言葉はエネルギーそのもの。
客の心へ一直線に突き刺さる。
「君、今日は無理して笑ってるね?」
その一言だけでサラリーマン客が泣き崩れた。
しかし湊も黙っていない。
「遅い。」
故豪鬼成――相手の会話の流れを読み切り、自然に主導権を奪う究極技。
ことねがペースを握ったと思った瞬間、湊は客席全体を巻き込み始めた。
笑い。
共感。
安心感。
全てが流れるように繋がっていく。
そこでは終わらない
ことねが阿修羅閃空から朧に派生して客を魅了する
勝者ことね
---
## 第三試合 包帯 VS 豪鬼
会場が静まり返る。
豪鬼が現れた瞬間、空気そのものが重くなった。
「弱き営業に意味はない。」
その声だけでシャンパングラスが震える。
豪鬼は鬼哭啾啾のパフォーマンスを開始。
圧倒的な存在感。
鋭い視線。
客を恐怖と興奮の狭間へ叩き込む。
さらに阿修羅閃空。
一瞬でテーブル移動を繰り返し、全席を完全支配した。
「化け物か……!」
わん太が汗を流す。
だが――
包帯は微笑んでいた。
「そんなに気張らなくていいよ?」
柔らかな声。
優しい視線。
その瞬間、豪鬼が支配していた緊張がほどける。
包帯の周囲だけ、空気が暖かかった。
彼女は派手ではない。
しかし、誰よりも“隣にいてほしい”と思わせる力を持っていた。
金剛灼火のような輝き。
自然体なのに目が離せない。
客たちは次々と包帯へ惹かれていく。
豪鬼が百鬼襲の勢いで攻め込む。
だが包帯は静かに受け流した。
「大丈夫。ちゃんと見てるから。」
その一言で、会場が包帯の空気に染まった。
判定――包帯。
観客席が揺れるほどの歓声が響いた。
---
## 決勝戦 みょん VS 包帯
最終決戦。
超高速トークのみょん。
包み込むような魅力の包帯。
序盤はみょん優勢だった。
「えっ!? それめっちゃ面白いじゃん!」
「わかる〜!」
怒涛の会話ラッシュ。
しかし包帯は慌てない。
静かに相槌を打ち、相手の話を最後まで聞く。
そして、ふと微笑む。
「今日、来てよかったって思ってもらえたら嬉しいな。」
その瞬間だった。
会場全体が静まり返る。
客たちが、自然と包帯を見つめていた。
派手な技ではない。
だが彼女には、人を安心させる“本物”の力があった。
クリムゾン・ヴァイパーが立ち上がる。
「勝者――包帯。」
割れんばかりの歓声。
紙吹雪。
シャンパンコール。
包帯は少し困ったように笑いながら、深く頭を下げた。
「ありがとう。」
その夜。
静岡県浜松市で、“最強のギャバ嬢”の名は伝説となった。
カリスマわん太
その最上階のラウンジで、わん太は静かにコーヒーを飲んでいた。
犬のような名前だが、人間だ。
二十代 細身。ぼさぼさの黒髪。
そして何より――異様に人を惹きつけるカリスマを持っていた。
ネットではこう呼ばれている。
「レミリアの継承者」
本人は否定もしない。
むしろ利用していた。
「つまり、“地下格闘トーナメント”をやるってこと?」
向かい側に座る男、すてとは眉をひそめた。
IT企業
ステトホールディングス
の若き社長すてと
動画配信、AI広告、ゲーム事業で急成長した成金だった。
「そう」
わん太は薄く笑う。
「配信込みでやる。違法じゃないギリギリを攻める」
「ギリギリって言い方怖いな……」
「スポンサーになってくれれば、世界が変わる」
「世界?」
「熱狂が金になる時代だよ、社長」
三か月後。
湾岸倉庫を改造した巨大会場。
観客一万人。
違法でも合法でもない曖昧な空気。
そのイベント名は――
ステトBEAST nakitomea
格闘家、配信者、元傭兵、インフルエンサー。
なんでもありの大会だった。
スポンサー欄には大きく表示される。
『SUPPORTED BY STETO』
配信は世界中でバズった。
コメント欄は狂乱。
「演出エグい」
「これ地上波無理だろ」
「スポンサー正気か?」
だが、数字は出た。
投げ銭。広告。会員課金。
数億円規模。
すてとは笑いが止まらなかった。
「成功だ……! 上場も夢じゃない!」
しかし、その裏で。
わん太は別の人物と接触していた。
薄暗い廃ビル。
ノートPCの光だけが部屋を照らす。
「準備は?」
わん太が尋ねる。
椅子に座る女が答えた。
「いつでも」
そのハンドルネームは
Lemonade。
ネット上で暗躍する謎の集団だった。
「本当にやるの?」
「もちろん」
「死ぬ人が出るかもよ」
わん太は無表情で窓の外を見た。
「炎上には、火薬が必要だ」
大会決勝戦当日。
会場は異様な熱気に包まれていた。
その時だった。
突然、全スクリーンが切り替わる。
ノイズ。
赤い画面。
意味不明な映像。
そして大音量。
観客が悲鳴を上げる。
大きな爆発が起こる。
同時に、都内各地の通信障害。
銀行システムダウン。
株価暴落。
SNSには一斉投稿。
『STETOは世界を支配しようとしている』
『証拠を公開する』
偽造データが拡散される。
会場はパニックになった。
三日後。
ニュースは
ステトホールディングス
の話題一色だった。
「危険企業」
「反社会的イベント」
「テロへの関与疑惑」
スポンサーは撤退。
株価は暴落。
社員は逃げ出した。
すてとは記者に囲まれる。
「違う! 俺じゃない!」
「大会に関与してましたよね?」
「スポンサーしただけだ!」
「ではなぜシステム権限を持っていたんですか?」
「知らない! そんなの……!」
だが世間は信じない。
炎上は止まらなかった。
一方その頃。
海外の高級ホテル。
わん太は夜景を眺めながらワインを回していた。
モニターには送金完了の通知。
総額、47億円。
隣でLemonadeの女が笑う。
「全部あいつのせいにしたわけだ」
「人は“悪そうなやつ”を信じる」
「怖い男」
「違う」
わん太は静かに言った。
「これはビジネスだ」
わん太世界侵略計画
南国のリゾートホテル。
白い波の音を聞きながら、わん太は静かにニュースを眺めていた。
『静岡県内で正体不明のサイバー攻撃』
『行政システム障害』
『地下組織の存在か』
わん太は口元を歪める。
「始まったな」
机の上には、一枚の設計図。
そこには巨大な文字で書かれていた。
# わんデット計画
---
数十億円の資金。
海外口座。
違法AI。
武装ドローン。
そして能力者。
わん太は裏社会の人材を集め、“静岡県独立支配構想”を進めていた。
「日本は狭すぎる」
彼は会議室で言う。
「まずは一県。
小さな国を作る」
暗い地下施設。
長机を囲む異様な面々。
---
## 包帯
全身を包帯で覆った男。
かつて格闘家だったが、闇の大会で敗北。
その後、“殺意の波動”に目覚めた。
感情が高ぶると空気が歪む。
「俺は壊すだけだ」
彼が拳を握ると、机がひび割れた。
---
## いっくん
天才ハッカー。
十五歳で国家サーバーへ侵入した伝説を持つ。
「静岡県庁の防衛?
三分かな」
ポテチを食べながら笑う。
---
## ことね
情報操作の専門家。
SNSを使い、大衆心理を操る。
「人間って簡単だよ。
三日あれば敵を悪魔にできる」
---
## みょん
謎の剣士。
音もなく動き、気づけば背後にいる。
「斬れば静かになる」
誰も彼女の過去を知らない。
---
## 博麗の巫女の拓也
異様な霊能力を持つ男。
札を貼るだけで監視カメラが狂い、電波が乱れる。
「結界は完成している」
その目は赤く光っていた。
---
## Lemonade
世界指名手配級ハッカー集団。
今やわん太直属。
「静岡全域のインフラ、乗っ取れるよ」
モニターに市街地マップが映る。
---
そして。
わん太は宣言した。
「お前たちは今日から“わんデット”だ」
部屋の照明が赤く染まる。
全員が静かに笑った。
---
三週間後。
静岡県で異変が起こり始める。
信号停止。
通信障害。
謎のフェイクニュース。
地下鉄システムエラー。
県警は混乱した。
「犯人は誰なんだ!?」
だが痕跡がない。
全てが完璧に操作されていた。
---
深夜。
廃工場のアジト。
わん太は地図を見る。
「次で終わる」
その時。
巨大な鉄扉が開いた。
ギィィィ……
全員が振り向く。
そこに立っていたのは――
紫色のジャージを着た巨漢。
異様な威圧感。
サングラス。
そして肩には大量のピーマン。
「お呼びか?」
空気が止まる。
わん太だけが笑った。
「待ってたよ」
「俺が最後の駒か」
「ああ」
わん太は立ち上がる。
「紹介しよう」
「わんデット最後の幹部――」
# ピーマゾ
その名が告げられた瞬間。
地下施設の照明が一斉に消える。
暗闇。
そして低い声。
「静岡は俺たちのものになる」
---
同時刻。
静岡県庁地下。
誰もいないはずの監視室で、古いモニターが突然点灯した。
砂嵐。
ノイズ。
そして表示される文字。
# WANDEAD IS COMING
次の瞬間、県内全域の電気が落ちた。
静岡が、沈黙した。