公開中
すてと野獣の力を手にする
ちゃんぽんわん太
初めての修行にわくわくするすてと。イタリアの森でちゃんぽんからの指導を受けることになり、不安も感じる。しかし、ちゃんぽんの厳しい指導により、すてとは次第に力をつけていく。ある日、森の中でデビルの力を持つ少年と出会う。すてとはその子を保護することに。ちゃんぽんはすてとに新たな特訓を与え、ますます強くなるすてと。ついに、野獣の力を手に入れる日が近づいてきた。期待と緊張が入り混じる中、すてとはちゃんぽんとともに新たな試練に挑むのだった
森での特訓は日を追うごとに激しさを増していった。
すてとは最初こそついていくのがやっとだったが、ちゃんぽんの「力は筋肉だけではない、心だ」という謎めいた言葉を胸に、少しずつ動きに迷いがなくなっていく。木々の間を駆け抜け、岩を蹴り、流れる川でバランスを取る。その全てが、次第に一つの“型”として身体に染みついていった。
そんなある夜、焚き火のそばでちゃんぽんが静かに口を開いた。
「そろそろ、気づく頃だと思っていたよ」
その声は、昼間の明るさとは違い、妙に落ち着いていて、すてとは思わず背筋を伸ばす。
「この森の修行は、ただの力の鍛錬じゃない。自分の中の“揺らぎ”と向き合うためのものなんだ」
すてとは炎を見つめたまま黙る。これまでの修行で感じていた違和感――なぜか強くなるたびに、自分の中に別の感情が芽生えるような感覚。それが何なのか、まだ言葉にできていなかった。
翌朝、試練は突然始まった。
ちゃんぽんは一言だけ告げる。
「今日は“選択”だ」
森の奥には三つの道が現れていた。一つは嵐のような風が吹き荒れる谷道。もう一つは静かすぎて音のない深い洞窟。そして最後は、どこまでも明るく、逆に不気味なほど穏やかな草原の道。
ちゃんぽんは言う。
「どれを選んでも正解はない。ただし、選んだ道は“今の自分”そのものだ」
すてとはしばらく立ち尽くしたあと、ゆっくりと一歩を踏み出す。
その瞬間、森全体がわずかに揺れた。
ちゃんぽんは、かすかに笑う。
「……いい目になってきたな」
すてとは自分がどの道を選んだのかもまだ分からないまま、ただ前へ進み始めた。
その先に待つのが力なのか、それとも別の何かなのかも知らぬまま——。
そしてすてとはネオステミルをイタリアを拠点にたちあげた