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第六話 ヒカルのお弁当
**第六話 ヒカルのお弁当**
昼休み。
国立忍術学園三年A組。
⚡「腹減った」
🟣「いつもより早いな」
⚡「一時間目から減ってた」
🟣「それは朝飯が少ないからだ」
⚡「食べたぞ」
🟣「カロリーバー一本だろ」
⚡「朝飯だ」
🟣「違う」
トキは呆れたようにため息をついた。
そんな話をしていると。
トキが机の中から弁当箱を取り出した。
⚡「お」
🟣「ん?」
⚡「弁当だ」
🟣「当たり前だろ」
⚡「くれ」
🟣「嫌だ」
⚡「ケチ」
🟣「毎日狙うな」
ヒカルも自分の弁当を取り出す。
そして開けた。
⚡「よし」
🟣「よしじゃない」
中には白米しか入っていなかった。
⚡「白米だ」
🟣「見れば分かる」
⚡「うまそう」
🟣「おかずは?」
⚡「ない」
🟣「なんで」
⚡「忘れた」
🟣「何をどうしたらそうなるんだ」
その時だった。
👑「ごきげんようですわ!」
⚡「来た」
🟣「来たな」
勢いよく教室へ入ってきたのは西園寺ルナ。
その手には大きな風呂敷が抱えられていた。
👑「今日は勝負ではありませんわ!」
⚡「珍しい」
🟣「確かにな」
👑「その反応はどういう意味ですの!?」
ルナは勢いよく風呂敷を広げた。
現れたのは豪華な三段の弁当箱だった。
⚡「でかい」
👑「でしょう!」
⚡「でかい」
👑「二回言いましたわ!」
👑「神代さん!」
⚡「ん?」
👑「一品差し上げますわ!」
⚡「いいのか」
👑「もちろんです!」
🟣「餌付けだな」
👑「違いますわ!」
ヒカルは卵焼きを受け取った。
一口食べる。
⚡「うまい」
👑「!」
ルナの顔がぱっと明るくなった。
👑「本当ですの!?」
⚡「うまい」
👑「やりましたわ!」
🟣「ちょろいな」
👑「うるさいですわ!」
その様子を見ていたクラスメイト達がひそひそ話を始める。
「仲良いな」
「実は付き合ってたり?」
⚡👑「違う」
見事な同時否定だった。
🟣「そこだけ息ぴったりだな」
⚡「そうか?」
👑「そうですの?」
🟣「自覚ないのか」
さらに。
🟡「ヒカル先輩!」
⚡「ん?」
一年生の後輩が教室へ駆け込んできた。
🟡「お弁当作ったのでどうぞ!」
👑「なっ!?」
⚡「ありがとう」
🟡「受け取ってもらえたー!」
👑「ちょっとお待ちなさい!」
結果。
机の上には。
・トキの弁当
・ルナの弁当
・後輩の弁当
・ヒカルの白米
🟣「お前の机だけ食堂だな」
⚡「豪華」
👑「私のお弁当を優先してくださいまし!」
🟡「私のも食べてください!」
⚡「どっちもうまい」
👑🟡「!!」
🟣「だからモテるんだよ」
⚡「?」
🟣「お前なぁ……」
結局。
ヒカルは全員の弁当を少しずつ分けてもらうことになった。
⚡「満足」
🟣「よかったな」
👑「次はもっと作りますわ!」
🟡「私もです!」
⚡「助かる」
🟣「自分で作るという選択肢は?」
⚡「ない」
🟣「即答か」
放課後。
いつもの帰り道。
👑「ではまた明日ですわ!」
🟡「失礼します!」
ルナと後輩はそれぞれ帰っていった。
⚡「賑やかだな」
🟣「お前のせいだぞ」
⚡「なんで?」
🟣「自覚なしか」
⚡「?」
🟣「ないんだな」
夕日に照らされた道を二人で歩く。
今日も平和な一日だった。
⚡「明日の昼は何食べるかな」
🟣「まず自分で用意しろ」
⚡「面倒」
🟣「知ってる」
二人のやり取りは、いつまでも続いていた。