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第二話 牙狼討伐任務!
**第二話 牙狼討伐任務!**
バチッ──!!
雷が森の中を駆け抜けた。
次の瞬間。
神代ヒカルは牙狼の目の前にいた。
🐺「グルァッ!?」
⚡「はやっ」
🟣「お前が言うな」
ヒカルはそのまま跳び上がる。
⚡「雷脚!」
バチィッ!!
雷を纏った蹴りが牙狼の横顔に直撃した。
🐺「ガアァッ!!
牙狼は木に叩きつけられる。
一撃だった。
🟣「一体目」
⚡「あと二体」
だが残りの二体は動かなかった。
森の奥からこちらの様子を窺っている。
🟣「警戒してるな」
⚡「賢いな」
🟣「魔物だからな」
⚡「犬じゃないのか」
🟣「狼だ」
⚡「同じようなもんだろ」
🐺🐺「グルルル……」
二体が左右に分かれた。
⚡「挟む気か」
🟣「右を頼む」
⚡「了解」
その瞬間。
トキの足元から影が伸びる。
🟣「影縫い」
黒い影が地面を走り、右側の牙狼の足を捕らえた。
🐺「!?」
🟣「今だ」
⚡「おう」
ヒカルが駆ける。
まるで雷そのものだった。
木の幹を蹴り。
岩を蹴り。
一瞬で距離を詰める。
⚡「雷神落とし!」
ドォン!!
雷を纏った踵落としが牙狼を叩き潰した。
🐺「ギャウッ!!」
地面に大きな クレーター ができる。
🟣「やり過ぎ」
⚡「手加減した」
🟣「信用できない」
残る牙狼は一体。
**だが**
🐺「ガアアアアアッ!!」
突然、大きく吠えた。
⚡「うるさ」
🟣「まずい」
⚡「?」
🟣「仲間を呼ぶ声だ」
⚡「え
数秒後。
森の奥から返事のような遠吠えが響いた。
🐺「オオォォォン!!」
🐺「オオォォン!!」
⚡「増えた?」
🟣「増えた」
⚡「三体って聞いた」
🟣「最初は三体だったんだろ」
⚡「校長」
🟣「校長でも間違える」
⚡「へぇ」
🟣「感心するな」
ガサガサッ!!
森の奥から新たに三体の牙狼が現れた。
合計四体。
⚡「増えてるな」
🟣「見れば分かる」
⚡「どうする?」
🟣「真面目に戦え」
⚡「いつも真面目だぞ」
🟣「この前、任務中に木の上で昼寝した奴が何か言ってる」
⚡「五分だけ」
🟣「寝た事実は否定しないんだな」
牙狼たちが飛び掛かる。
一斉攻撃。
普通の生徒なら危険だった。
だが。
🟣「深淵」
闇が広がった。
牙狼たちの視界が奪われる。
🐺!?
🐺!?
⚡「ナイス」
🟣「三秒」
⚡「十分」
ヒカルが笑う。
バチィッ!!
全身に雷が走った。
⚡「千雷」
空が光る。
一瞬後。
無数の雷が降り注いだ。
轟音。
閃光。
爆発。
森中が昼のように明るくなる。
🐺「ギャアアッ!!」
🐺「グアアッ!!」
🐺「ガアッ!!」
数秒後。
静寂。
立っている牙狼は一体もいなかった。
🟣「終わったな」
⚡「終わった」
🟣「森燃えてないだろうな」
⚡「大丈夫」
🟣「本当に?」
⚡「たぶん」
🟣「たぶん?」
⚡「確認しに行くか」
🟣「最初からしろ」
そして翌日。
職員室。
⛈️「木が五本折れてた」
⚡「事故です」
⛈️「事故じゃない」
🟣「知ってた」
校長「だが任務は成功だ」
⚡「ですよね」
⛈️「調子に乗るな」
⚡「はい」
反省しているようには見えなかった。
しかしこの時。
誰も知らなかった。
森のさらに奥。
牙狼たちが現れた地点に残されていた黒い痕跡を。
それが後の事件に繋がることを。
まだ誰も知らない。