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第十五話 勇者
**第十五話 勇者**
魔王城最上階。
玉座の間。
そこにいた。
魔王。
六人が目指し続けた敵。
世界を恐怖に包んだ存在。
長い旅の終わり。
最後の戦いが始まる。
「来たか」
魔王が立ち上がる。
その瞬間。
空気が変わった。
🦍「っ……!」
⛄️「すごい魔力……」
🍆「今までとは違うね」
🍌「当然だ」
🐷「これが大将か」
🐰「......」
勇者は剣を握る。
怖かった。
正直に言えば。
ずっと怖かった。
だけど。
逃げるわけにはいかなかった。
仲間がいるから。
守りたい人達がいるから。
戦闘が始まる。
激突。
衝撃。
爆音。
世界が揺れる。
🦍「うおおおお!!」
格闘家の拳。
🍆「はぁっ!!」
戦士の剣。
🍌「右だ!」
弓使いの矢。
⛄️「援護する!」
神宮の加護。
🐷「面倒だな」
魔法使いの魔法。
全員の力が一つになる。
しかし。
それでも。
魔王は倒れない。
「まだ足りぬ」
黒い魔力。
巨大な衝撃波。
ドォォォォォン!!
全員が吹き飛ぶ。
🐰「っ!」
🦍「ぐっ……!」
🍆「まだ立てる!」
全身が痛い。
息も苦しい。
だけど。
誰も諦めない。
「何故戦う」
魔王が問う。
「何故立ち上がる」
🐰「決まってる」
勇者が立つ。
剣を支えにして。
それでも前を向く。
🐰「守りたいからだよ」
魔王が目を細める。
🐰「世界も」
🐰「仲間も」
🐰「全部」
静かな声だった。
でも。
確かな声だった。
それを聞いて。
🦍「そうだよ!」
ドズルが笑う。
🦍「みんなで帰るんだから!」
🍆「約束したからね」
🍌「ここで終わる気はない」
⛄️「絶対帰る!」
🐷「帰れなかったら困る」
魔王は黙る。
六人を見る。
そして。
初めて笑った。
「そうか」
少しだけ。
寂しそうな笑みだった。
戦いは続く。
限界を超えて。
さらに先へ。
何度倒れても。
何度吹き飛ばされても。
六人は立ち上がる。
そして。
ついに。
🐰「みんな!!」
勇者が叫ぶ。
🍌「今だ!」
矢が飛ぶ。
🦍「行くぞ!!」
拳が唸る。
🍆「決めよう!」
剣が振るわれる。
⛄️「お願い!」
加護が降りる。
🐷「終わりだ」
超級魔法。
全てが道を作る。
その先に。
勇者がいた。
🐰「うおおおおおおお!!」
白い光。
勇者の剣。
旅の記憶。
仲間との日々。
全部を乗せた。
最後の一撃。
そして。
ドォォォォォォォォン!!!
眩い光が玉座の間を包んだ。
静寂。
煙が晴れていく。
魔王は立っていた。
しかし。
その身体は崩れ始めていた。
敗北。
魔王の敗北だった。
「見事だ」
低い声。
穏やかな声。
🐰「......」
「勇者」
魔王がきなこを見る。
「貴様らの勝ちだ」
魔王の身体が光になる。
終わった。
長かった戦いが。
世界を賭けた戦いが。
ようやく。
終わった。
**だが**
次の瞬間だった。
黒い魔力が溢れる。
ドクン。
まるで世界の悲鳴みたいな。
🐷「!?」
🍌「まずい!」
魔王城が揺れる。
床が割れる。
天井が崩れる。
🦍「なんだこれ!?」
🍆「魔力が暴走してる!」
⛄️「止まらない!」
黒い魔力は広がる。
世界を飲み込むほどの量。
絶望的だった。
魔王は静かに告げる。
「我が命が尽きる時」
「この呪いも解放される」
「これが最後の災厄だ」
🐰「......!」
逃げても間に合わない。
防いでも足りない。
誰もが理解する。
ここで終わる。
そんな未来が見えた。
**その時**
🐰「みんな」
勇者が前へ出る。
🍆「待て」
🐰「大丈夫」
🦍「何する気だ」
🐰「守るだけ」
嫌な予感がした。
全員が。
同時に。
🍌「やめろ」
🐷「ふざけるな」
⛄️「きなこ……?」
誰もが叫ぶ。
だけど。
勇者は笑う。
優しく。
いつも通りに。
🐰「みんなを守って」
白い光が溢れる。
全属性防御魔法。
結界魔法。
魔力障壁。
勇者の力。
その全て。
黒い魔力へ立ち向かう。
🦍「きなこ!!」
🍆「戻れ!!」
⛄️「嫌だぁ!!」
🐷「やめろ!!」
🍌「......!!」
叫びが響く。
光が広がる。
白と黒がぶつかる。
そして。
世界は。
真っ白に染まった。
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