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第八話 初めての敗北
**第八話 初めての敗北**
赤い鎧の幹部と戦ってから二週間。
勇者パーティーは強くなろうとしていた。
🦍「もう一回戦ったら勝てるかな!」
🍌「無理だな」
🦍「即答!?」
🍆「まあ厳しいかもね」
🐰「悔しいけど」
🐷「事実だ」
⛄️「うぅ……」
全員分かっていた。
あの時。
手加減されていたことを。
本気で戦われていたら、
全滅していたことを。
**だからこそ**
修行した。
戦った。
休まず進んだ。
そして。
再びその時が来る。
ある日の夕方。
辺境の砦。
「助けてください!」
飛び込んできた兵士。
「魔王軍です!」
🐰「!」
「砦が襲われています!」
全員立ち上がる。
嫌な予感がした。
そして。
その予感は当たった。
**砦**
燃えていた。
壁は壊れ。
兵士たちは傷付き。
中央には。
赤い鎧。
あの幹部。
🦍「またお前か!」
男は振り返る。
そして笑った。
「なるほど」
「少しは強くなったか」
🐰「......」
剣を握る。
今度こそ。
負けたくなかった。
**戦闘開始**
前回とは違う。
連携がある。
🍌「右!」
🐰「任せて!」
勇者が斬り込む。
🦍「うおおお!」
格闘家が追撃。
🍆「下がって!」
戦士が守る。
⛄️「援護する!」
神聖魔法が飛ぶ。
🐷「面倒だな」
魔法が炸裂する。
確実に強くなっていた。
確実に。
だが。
敵はもっと強かった。
「遅い」
ガキィン!!
🐰「っ!」
勇者の剣が弾かれる。
「軽い」
ドゴォッ!!
🦍「ぐっ!」
ドズルが吹き飛ぶ。
🍆「ドズさん!」
戦士が飛び出す。
しかし。
「甘い」
🍆「!」
ぼんさんの大剣ごと弾き飛ばされる。
🍌「チッ」
矢を放つ。
一射。
二射。
三射。
全て避けられる。
⛄️「これなら!」
神聖魔法。
だが。
「消えろ」
一撃。
魔力そのものを破壊された。
⛄️「え?」
🐷「まずい」
MENが初めて焦った。
**次の瞬間**
ドォォォォォン!!
凄まじい衝撃。
全員が吹き飛ぶ。
🐰「っ!」
立てない。
呼吸が苦しい。
視界が霞む。
強い。
あまりにも。
強すぎる。
兵士たちも呆然としていた。
勇者パーティー。
世界の希望。
そんな六人が。
誰一人勝てない。
誰一人届かない。
圧倒的な差。
それが現実だった。
男は剣を肩に担ぐ。
「失望した」
静かな声。
「勇者」
きなこを見る。
🐰「......」
「貴様程度では魔王様に届かん」
誰も反論できなかった。
事実だから。
男は背を向ける。
そして。
去った。
Again。
誰も止められなかった。
**夜**
廃墟になった砦。
焚き火。
誰も喋らない。
悔しかった。
情けなかった。
勇者なのに。
仲間を守れなかった。
世界を救うなんて、
言える資格すらない気がした。
🐰「ごめん」
小さな声。
全員が顔を上げる。
🐰「ぼくが弱いから」
🐰「みんなを危険な目に」
言い終わらなかった。
ドズルが立ち上がる。
🦍「違うよ」
🐰「え」
🦍「僕たち全員負けたんだ」
🦍「きなこ一人のせいじゃない」
真っ直ぐだった。
🍆「そうだよ」
ぼんさんも頷く。
🍆「謝るところじゃない」
🍌「反省しろ」
🐰「うん」
🍌「だが謝るな」
🐰「......」
🍌「次勝てばいい」
前を向いたまま言う。
⛄️「ぼくも!」
おらふくんが手を挙げる。
⛄️「もっと頑張る!」
🐷「面倒だな」
全員が見る。
🐷「負けっぱなしは気に入らん」
それだけだった。
でも。
十分だった。
炎が揺れる。
🐰「......」
仲間を見る。
ボロボロだった。
傷だらけだった。
それでも。
誰一人諦めていない。
🐰「ありがとう」
小さく笑う。
🐰「次は勝とう」
静寂。
そして。
🦍「もちろん!」
🍆「やるしかないね」
🍌「当然だ」
⛄️「頑張ろう!」
🐷「面倒だがな」
笑いが漏れる。
敗北した。
完璧な敗北だった。
けれど。
その夜。
六人の心は折れなかった。
むしろ。
初めて本当の意味で、
同じ敵を見据えることができた。
魔王軍。
赤い鎧の幹部。
そして魔王。
倒すべき相手は、
まだ遥か遠くにいた。