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のだ
最近小説投稿が遅れてます。
ちょーっとサボってましたね。ですが、生きてはいましたので、ご安心を。
キャラ紹介もなんか、やめちゃってます。
したいときはしますんで。
ハルは、周りの空気に合わせて笑うのが得意だった。
正確に言えば、そうしなければ自分の居場所がなくなると思い込んでいた。
「ハルっていつも聞き上手だよね」
「何考えてるか分からないけど、良い奴」
教室で行き交うクラスメイトたちの声が、ハルの脳内で恐ろしいほどの超高速で再生される。
嫌われないために、誰かの機嫌を損ねないために、思ってもいない相槌をマシンガンのように繰り出す毎日。
心の中では泣いているのに、顔だけはピエロのように引きつった笑顔を張り付けている。
放課後の美術室。ハルは白紙のキャンバスの前で、油絵のパレットを握りしめていた。
何かを描きたい。でも、他人の評価や「いいね」の数を気にするたびに、自分の本当の感性が分からなくなる。
他人の期待や身勝手な好悪という泥にまみれ、パレットの絵の具はどす黒く濁りきっていた。
「ありのままの自分を見てほしいなんて、贅沢なのかな。僕はただ、都合のいい身代わりじゃなくて、僕自身として愛されたいだけなのに」
ぽつりと溢した本音。その時、美術室のドアがバタンと大きな音を立てて開いた。
**「ちょっと! 何よその、檻の中の動物みたいな情けない顔は!」**
乱暴に入ってきたのは、幼馴染の女子・アオイだった。
彼女はいつもストレートに感情をぶつけてくる、飾らない性格の女の子だ。
「周りの目ばっかり気にしてさ、10年後や100年後に誰に求められたいかなんて、そんなの知るかってんだわ! 誰かが作った『いい子の型』に押し込められて、それで満足してるわけ?」
アオイはハルの机を叩き、鋭い視線を向けた。
「私たちは誰かの操り人形じゃない。今ここで、その着せられた退屈な仮面をぶち壊しなさいよ!」
「アオイ、相変わらず極端だな。でも、言いたいことは分かるよ」
アオイの背後から静かに現れたのは、もう一人の幼馴染・レンだった。
物静かだが、いつも本質を見抜く目を持った少年だ。
「ハル。君のその濁った色は、誰に決められたもの? 周りの人間なんて、都合が悪くなれば容易く手のひらを返す生態だよ。だったら、今のうちにその脳から自分を解放して、すべてを曝け出してみせなよ」
レンはハルの前に立ち、真っ直ぐにハルの目を見つめた。
「誰かの期待に応えようとするたびに、自分が空っぽになっていく。そんなの、生きているとは言えないだろ?」
「二人には分からないよ!」
ハルは思わず叫んだ。
「僕だって、何がありのままの自分なのか、もう自分でも分からなくなっちゃったんだよ……!」
「分からないなら、その汚れたパレットごと、全部混ぜ合わせて新しい色にすればいいじゃない!」
アオイがまくし立てる。
その言葉のテンポは、まるでメトロノームが狂ったかのように早くなっていく。
「恐れるな! 進め! 壊してみろ! 傷つくのを怖がって、名無しのままで立ち止まってる方がよっぽど惨めよ!」
アオイの圧倒的な早口が、ハルの心の壁を弾丸のように叩く。
「本当の君の色なんて、最初から無くてもいいんだ」
レンが静かに、しかし超高速の言葉を重ねる。
「今のお前に名前がなくても、それでも突き進むのが、僕たちの生きる道だろ。嘘の世界でも、未来が見えなくても、自分を否定することだけは突っぱねろ!」
二人の、容赦のない、だけど温かい全肯定。
その言葉の酸素を脳が吸い込んだ瞬間、ハルの胸の奥から、ずっと閉じ込めていた「本当の言葉」がせり上がってきた。
それは学校での愛愛想笑いではなく、彼自身の魂が叫ぶ、超早口の本音だった。
「これがありのままなんだ!!」
ハルは叫びながら、濁ったパレットに白い絵の具を叩きつけた。
「こんな不器用な姿のまま、ずっと愛されたかった! 誰かの期待に応えるのはもうやめる! 苦しかったし、しんどかった。……でも、もういい。僕は僕なんだ!」
ハルが叫んだ瞬間、美術室の窓から差し込む夕日が、キャンバスの上で眩しい光を放った。
ハルの手元にあったパレットからは濁りが消え去り、見たこともない、瑞々しく輝く新しい緑色が生まれていた。
アオイがニッと笑ってハルの背中を強く叩き、レンは満足そうに微笑んだ。
もう、誰かに作られた言葉で生きる必要はない。
この世界のスピードに置いていかれそうになっても、自分の声で、自分のテンポで叫べばいい。
「こんな私のことも」とアオイが言う。
「こんな僕のことも」とレンが言う。
「こんな『ボク』のことですら……!」
と、ハルが涙を拭いながら笑う。たとえ名前のない、空白のような存在であっても。
この歪な姿こそが、ハルたちだけの「ありのまま」だった。
いえい
後でもう一つのリクエスト作りまーす。