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採点不能な私たち
問題文の中の子供の境遇が、その問題を解いている主人公の境遇とイコールである、などという設定は一切ありません!!!!!!!!本当にありません!!!!!!!!!何もありません!!!!!!!!!
2026/05/26 採点不能な私たち
(2)
傍線部①
『お母さんは私のことが嫌いです。それでもお母さんは私を家から追い出しはしません。私はお母さんのことが嫌いです。それでも私は児童相談所に駆け込んだりはしません。』
について、なぜそうなのか答えなさい。
私は息を吐いた。顔を上げて時計を見やって、すぐにまた視線を落とし、シャーペンを握り直して、紙に擦り付けるようにして書きはじめた。「お互いに依存関係にあるから。」部分点くらいはもらえたら良いなという薄い期待を抱きながら(3)に目を通す。
(3)
傍線部②
『台所には油っぽい匂いが広がっていた。私は胃が重くなるのを感じながら台所の換気扇を回した。』
この時の『私』の意図として最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
ア、家の中に残る不快な匂いを逃すことで、母親の存在を意識しないようにした。
イ、母親への不満を換気扇を回すという動作に置き換えて解消しようとした。
ウ、換気扇を回さなかった母親に不満を抱いている。
エ、母親が帰宅した際に不快な思いをしないよう、あらかじめ部屋の空気を整えておこうとした。
私は解答欄に『ア』と書いた。消しゴムに手を伸ばし、『イ』に書きかえようか悩んだが、結局そのままにした。問題用紙のページをめくる。(4)。
(4)
傍線部d「葛藤」とありますが、この言葉の意味として最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
ア、心が安定していて、うまくまとまっている状態。
イ、理屈が合わず、ちぐはぐな状態。
ウ、心の中で感情がぶつかり合い、迷い苦しむ状態。
エ、一瞬、迷いが生じる状態。
『ウ』あるいは『エ』か…と私は数秒手を止める。それから『ウ』を選ぶ。これ以上考えてもどうにもならないことを理解しているからさっさと(5)に瞳をずらす。
(5)
この文章全体を通して語られている内容として、最も適切なものを次から選び、記号で答えなさい。
ア、表面上は互いに憎み合っていても、心の底には愛情があるので離れられないという親子の関係の深さを描いている。
イ、母親に嫌悪感を抱きながらも、未熟で母親なしには生きていけない『私』のもどかしさを描いている。
ウ、劣悪な家庭環境でも生きていく若者の力強さを描くと同時に、社会制度を暗に批判している。
エ、互いを拒絶しながらも関係を断ち切れない現状に不安を抱き、平穏な日常を模索し続ける『私』の姿を描いている。
『イ』と乱雑に書いたところで、チャイムが鳴り響いた。回収された解答用紙の行方を眺めながら、最後の問題は『エ』だったかもしれない、などと考えた。
問
「『エ』だったかもしれない」と考える主人公の心理を10字以上25字以下で答えなさい。
正解しているか不安な気持ち。と私は書く。
先生に提出すると、あっさりとバツを与えられた。「主人公の性格をもう1回考えてきな。」渡されたそれを受け取りながら、私は困ったようにあるいは不満を伝えるように首を傾げた。
1、問題文の中の親子
2、1についての問題を解くキャラクター
3、1を解くキャラクターについての問題を解くキャラクター
4、3の答案を採点する先生