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勇者殺しの赤魔女と冷徹無慈悲な青の公爵 第七話
鳥のさえずりが聞こえる。
「………………………朝…?」
私はまだ開ききらない目をこすりながら寝返りをうつ。
真隣には力強い誰かの体と、キラキラと輝くサファイアのような綺麗な瞳があった。
誰かの…………?誰………か…の……?
「ぴゃあああああ━━━━━!?」
私はなんとも言えない奇声を発した。
「…ふっ、そんな驚き方…可愛いな」
「…へっ?」
ぶわああっとなにかが込み上げてくる。顔が燃えるように赤くなっているのを感じた。
「…おはよう、ルミナーレ」
あ…この優しい笑い方。アルベルト様…だ。
「…えっと、おはようございます」
「うん。朝ごはんがもうできているから、支度をして食堂へおいで」
「…えっと、…はい」
そう言ってアルベルト様は行ってしまった。
バタン、と扉が閉まる。
はああ━━━━━━━━━━?!
なんですか、朝から!あの、ふわりとした優しい笑い方は━━━━━━━━?!
私は部屋で1人悶える。
そう、そうだわ。私、アルベルト様と結婚したのだった。
「……ルミナーレお嬢様…?………ど、どうしたのですか?」
「マリーっ!!……まずいわ、どうしよう!アルベルト様がっ、甘すぎる!!」
私はふかふかの布団にくるまって叫ぶ。
こころなしか、マリーの頬が緩んでいる気がするけれど。
「……ルミナーレお嬢様…。ふふ…」
え…なに?マリー…?どうしてそう、ジリジリと近づいてくるの?!
「…では!!とびっきり可愛らしくしなくてはなりませんねぇ!!!」
え、え、え、ええええええ━━━━━━━?!
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私は少しふてくされながら食堂へ向かう廊下を歩いていた。
傍らにはマリーではないメイドがいる。
マリーは私についてきてくれた長年の専属メイド。
今日はこの屋敷の説明などを受けるらしい。
そんなマリーに朝から張り切って飾られ━━━飾ってもらった。
ゆったりとしたハウスドレスは私のマゼンタの髪に合うように赤紫が基調にされている。
胸元の紺色のリボンがひらひらと揺れている。
下ろすと腰ほどまでの髪は三つ編みにして肩に流している。
私たちは大きな扉の前に歩きついた。
メイドがコンコンと、扉を叩いた。
「旦那様、ルミナーレ様をお連れいたしました」
「ああ、入っていいぞ」
メイドはゆっくりと扉を開けた。
「どうぞ、おくつろぎください。ルミナーレ様」
ふわっと笑うそのメイドは珍しい白銀の瞳だった。
大きなテーブルの真ん中にアルベルト様は座っていた。
「さあ、おいで」
そう言って、彼は自らの隣を指さした。
私はおずおずとアルベルト様に近づき、そっと隣に腰掛けた。
大きなテーブル上には見覚えのある料理があった。
それは、かつて私が━━ラシェルがノアに作ったアップルパイだった。
第七話、どうでしたか?
我ながらマリーが好きです。ジリジリと近づいてルミナーレをとびっきり可愛くする………
いいですねぇ…こういうのが好きです笑
そして出てきました!アップルパイ!!
ノアに作ったあのアップルパイ、何故アルベルトはそれを知っていたのか??
ここまで読んでくださりありがとうございました!!よければファンレターなどいただけると嬉しいです!
次回もお楽しみに!