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勇者殺しの赤魔女と冷徹無慈悲な青の公爵 第六話
ああ、そうだ。思い出した。私の手で、愛し子を、殺した━━━。
肉体を貫いた凄まじい感触と、ノアの最期の表情が脳裏に焼き付いて離れない。
"鮮血の赤魔女"
私が歴史に残る大魔女とされる理由がわかった。
"鮮血の赤魔女"
私は、勇者を殺したんだ。
この記憶を思い出したことで、私は恐怖で埋め尽くされていた。
なぜか?それは、
私の感情が、私の前世"鮮血の赤魔女"ラシェル・ラ・プリムの記憶に乗っ取られているような気がしたから。
…大丈夫よ、私はルミナーレ・リ・ラプア。
ラシェル・ラ・プリムは前世なのだから…!
暗示をかけるようにゆっくりと言い聞かせる。
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そうして夜が明けた。
私は、これからアルベルト・オ・リアヌール様と結婚式をあげる。
その後、リアヌール公爵家に住まわせていただくことになっている。
「ルミナーレお嬢様、とってもお綺麗でございます!!」
純白のドレス、輝くアクセサリー、綺麗に結われた髪。
私は今日、冷徹無慈悲と言われる"青の公爵"と結婚する。
このことの実感が静かに湧いてきた。
「ありがとう、マリー」
ガチャ、と音をたてて扉が開いた。
アルベルト・オ・リアヌール様が入ってくる。
「…とても綺麗だ、ルミナーレ」
そう言って、彼は私の頬をそっと撫でた。
…なんだか照れるわ。
「…ありがとうございます、公爵様」
「俺のことはアルベルト、と読んでくれ」
「えっ…、そんな…私は」
「ルミナーレ、私たちはこれから夫婦になるのだ。だから…その、呼んで、くれないか…?」
「…ア、アルベルト…様」
私の言葉にアルベルト様はふわりと微笑んだ。
なんて、優しい笑い方だろう。
「…さあ、行こうか。ルミナーレ」
また━━━━━。
誰なのだ。彼を"冷徹無慈悲"などと言い出したのは。
本当に冷徹無慈悲なら。そんな、優しい笑い方はしない。
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アルベルト様との結婚式はつつがなく終わった。
それにしてもとても、冷徹無慈悲などと思えるような仕草ではなかった。
私は、そんな目の前に座るアルベルト様を見つめた。
「…どうしたんだ?ルミナーレ。君に見つめられていると、俺も落ち着いてはいられないからな」
アルベルト様は、また優しく笑った。
「い、いえ!…その、すみません。…少し、その…。……………何故、私と結婚してくださったのですか?」
私は、ずっと、疑問に思っていたことを口にした。
「そんなこと、決まっているだろう。…俺はずっとあなたに恋い焦がれてきた。やっと、手に入れたんだ。俺は、あなたを愛している」
そう言って、彼は私の手を取って口づけをした。
第六話、どうでしたか?
しばらく追憶編が続いていましたが、今回は現在が少し進みました!
今回は溺愛描写ありましたが、書いていてニヤニヤしちゃいました笑
純白のドレス………このルミナーレのイラスト描きたいな…と。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!よければファンレターなど送ってくださると嬉しいです!
次回、とそのまた次回も溺愛描写が続きますのでお楽しみに!