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もう一度家族と呼んで 11巻
黒鳥
こないだ、お母様にいただいたチラシを手にした佐々木ひな。
お兄様たちの仕事で安楽死できるというチラシだ。実験に必要なのが人の命なのだ。だから安楽死できるという条件の案内だ。ここでの安楽死では他の人の記憶の中から全て記憶が消えてその人の存在が消えるという。
最近、自分のことで色々嫌なことがある。りさちゃんが来て生活が一変してしまったこと、そのせいで自分の存在がどんどん悪者にされていること。
受けてみようかな…
「ミャー?」
「ここ、どうしたの? 流石にここにはお見通しよね。ここ、私がいなくなったらどうなっちゃうのかな?」
「ここ、学校行ってくるね」
最近体が痩せた。いつもはお兄様たちに送ってもらっていたのに、りさちゃんが車に乗るから満員で私が歩いて行っている。
授業では難問もすぐに答える、そしてみんなから見て尊敬されていないことに気づいた。教室に入ると机には画鋲が入っていた。いじめだ。手に刺さって血が垂れてしまった。あぁ… 嫌だなぁ。
「大丈夫? 保健室行こう。」
りく君だった。りく君はこの学校でかなりイケメンで勉強ができる、勉強面では私のライバルだ。
「大丈夫」
そう言ってりく君の手を離してもらい水道で洗った。結構しみた。痛かった。
犯人探しはしない、私が犯人みたいに見えるもの。
「私の居場所が狭くなった…」
心の声がつい漏れてしまった。こうやってりさちゃんも私の居場所をどんどん削って自分のものにしていく。