公開中
「手が届きそうで届かない、貴方。」
こんにちは!藍葉塁です!今回は百合で届きそうで届かない存在のお話です!今回も楽しく読んでくれると嬉しいです☺️
私は重い瞼をうっすらと開ける。
今、何してたんだっけ。
そうだ。確か今授業中で、寝落ちしちゃったんだった。
隣には紫葵がいて、
「今どこかわかる?」
と声をかけてくる。
「うーん、、、わからない、、、。」
「後でノート写させてあげるから頑張って笑」
流石に今回テストがやばいから、本当はまだ寝ていたかったけれど、重い体を起こして授業を受けた。
授業が終わると、秒でノートを写し帰りの会が終わると早くゲームをしたくて急ぎ足で家に帰宅。
それで、オンラインゲームをしながら今日のことを時々振り返る。
あーあ。紫葵、今日も可愛かったなぁ。
紫葵とは幼馴染で、今でもよく遊ぶ仲。
勉強も運動も得意で、、、。
正直私には手が届きそうで届かない存在だった。
幼馴染っていうこんなに近いポジションにいるのに、、、。
なんか考えてるといてもたってもいられなくて、パソコンを閉じて、真っ白なスケッチブックを開く。
私はゲームをすることも好きなのだが、絵を描くことも好きでこうして絵を描いている時もある。
でも、毎回書くものは決まっている。
その絵の中心にいるのはいつも紫葵だ。
絵を見せるといつも紫葵は、
「え〜?!私可愛すぎない?!やっぱり清花は絵が上手だね!」
ってとびっきりの笑顔で褒めてくれる。
褒められるたびに少し胸がくすぐったい。
恋心を自覚したのは中学2年生ごろのことだった。
たまたまテレビをつけると、同性愛のニュースが流れていて、、、。
紫葵とそんなふうになりたいと考えている自分がいたから。
でも実際どうだろうか。
「気持ち悪い」って言われるかもしれない。
周りから批判されて最終的には紫葵にも嫌われるかもしれない。
そんな不安もあって、ずっと一言も口に出さないようにしていた。
高校2年生になっても考えている。
この気持ちを、本当に伝えるべきなのか?
それともずっと隠し続けるべきなのか?
でも、そんなこと誰も聞いてはくれないし、決めてもくれない。
というか、私なんかじゃ釣り合わないということもあって。
だから、いつも通りの生活を送り続ける。
そして翌日。
いつも通り、学校に行って、授業を全部受けて、帰る。
だけど今日の帰り道は少し違かった。
「ねえねえ清花、今日一緒に帰ろーよ。」
珍しく、紫葵の方から声をかけてきた。
いつもは一人だけれど、今日は二人。
空がオレンジ色になって、道路を照らしている。
その道を二人で歩く。
「ねえ、清花。」
「何。」
「もしもさ、私が清花のことが今好きだって言ったら、どうする?」
「え、、、どうするって、、、。」
なんか突然、そんな疑問を持ちかけられた。
内心、嬉しい。
だけど、バレてはいけない。
バレてはいけないと意識しすぎてしまって、私はついこんなことを口走ってしまった。
「いやいや。女同士だよ?ありえないって。」
気づいて、口を押さえた頃にはもう、遅かった。
「、、、そ、そうだよね!ごめんね!それじゃ!」
そう言って紫葵は足早に帰っていってしまった。
自業自得だよね、、、。
ずっと隠しておく自分が悪い。
それから、紫葵とはキマづくなってしまった。
嗚呼、神よ。
手が届きそうで届かないっていうのはこういうことなんだね。
もし、私があそこで正直に言っていたら、どうなっていたんだろう。
これが私の人生で一番の後悔。
最悪。
はい!ということで!素直な思いを伝えられなくてキマづくなってしまう、清花のお話でした!これが人生で一番の後悔になってしまうとは。次回も楽しく読んでくれると嬉しいです☺️それでは!