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残念
月が良く見える橋の上で、男性は女性に何かを話していた。
「明日の月は綺麗でしょう。」
男性が、女性に向かって、その言葉を言い放った。
「...!じゃあ、私が綺麗にさせてあげましょう。」
男性はそんな返答をした女性に口元を緩めた。
その笑みは決して暖かいものではなく、冷たい眼差しだった。
「あぁ、明日。楽しみにしておくれよ。」
「えぇ、今までよりも。」
女性も、そんな男性の姿を見て微笑んだ。
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その翌日。
女性の家から、水を流す音が聞こえた。
それも、何度も。
まるで、念入りに綺麗にするように。
「ふふ、じゃあ、行って来ます。」
玄関からは女性の高らかな声が響いた。
男性の姿が、この日以降見せることはなかった。
女性は、男性が見るはずだった月を。
今も大事に抱えてる。