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推しが専属看守なんて! …最高じゃん!
どうも!作者のアユトです!(いい加減、Atonoかいてくれないかな〜〜〜〜〜〜〜〜〜)
人生とにかくノリで生きている人間なんですが、先日ぼーっと上の空で過ごしていたら突然「地下牢に推しが看守として降臨したらヤバくない?」という思いつきが脳内を駆け抜け、勢いだけで一気に書き上げてしまいました。
絶望の復讐劇……のはずが、推しの顔面と低音ボイスに脳内大オーケストラを鳴らし始めるヒロインの暴走劇です。
ノリとテンションには自信があるので、この雰囲気にピンと来た方はぜひ一緒に盛り上がっていってください!
**第1章:絶望の底に降臨した「誠実なる最推し」**
「――おい、囚人番号405。立て」
鉄格子を叩く冷ややかな金属音。
地下牢の冷たい石床の上で、私は静かに目を開けた。
(……はぁ。冷たい、痛い、暗い。最悪の住環境ね)
元・エルハート伯爵令嬢にして、パーティーの盾を務めていた私、セレナ・エルハート。
仲間の裏切りと身に覚えのない大罪の濡れ衣によってすべてを奪われ、この地下牢へぶち込まれた。
(元婚約者の奴、よくもやってくれたわね……。あーあ、令嬢っていうあの窮屈で堅苦しい生活から抜け出したくて、身分を隠して冒険者になったまでは良かったんだけどなぁ)
膝を抱えながら、自分の甘さを噛み締める。
(剣を振るのが楽しすぎて冒険に没頭しすぎたのが完全に裏目に出たわ。あいつが裏でコソコソ私の実家や領地に良からぬ手を回してることにも気づかないで……! 自分のパーティーメンバー(仲間)だと思ってた奴らまであいつに買収されてただなんて、マジで見る目がなさすぎた。もう誰も信じない。全員地獄に引きずり落としてやる……!)
ドロドロとした憎悪と反省で胸を焦がしていた――はずだった。
「……囚人番号405。聞こえているか」
ランタンの仄暗い光の向こう。そこに佇んでいたのは、隙のない黒の制服を纏った青年だった。
黒髪の短髪、氷のように透き通った切れ長の瞳、すっと通った高い鼻筋。
(――――ッ!?!? 待って、えっ、うそでしょ!? ヴォ、ヴォルク様……ッ!?!?)
脳内でファンファーレどころか大オーケストラが爆音で鳴り響く。
(なんで!? なんでここにヴォルク様がいるの!? 前世でブラック企業の過酷すぎる地獄残業に押し潰されそうだった私を救ってくれた、あのソシャゲの最推し「ヴォルク様」そのものじゃん!!)
思い出すだけで目頭が熱くなる。
(甘い言葉なんて一言も吐かないのに、「お前の背中は私が守る」って言ったら死んでも約束を守り抜いてくれた、圧倒的な誠実さと強さ……! 完凸するまで全財産注ぎ込んで本当に良かった……!)
「……おい、なぜ拝んでいる」
「(生き返る……! 呼吸ができる……! 顔面が国宝なのは当然として、言葉を一切飾らないその圧倒的にドライな雰囲気までヴォルク様そのもの……! 感謝……! 世界の奇跡に圧倒的感謝……! 生きててよかった……ッ!)」
「気味が悪いな。私は今日からお前の専属となったカイルだ。あらかじめ言っておくが、お前が伯爵家の令嬢であることは把握している。勘違いするな、お前を監視するのが私の仕事だ」
(は???? 業務連絡の低音ボイスが良すぎて鼓膜が幸福死したんだけど???? しかも私が令嬢だってことまで調べ上げた上で「仕事」としてドライに割り切ってるの?? 誠実の塊か???)
「はいっ! 完璧な業務遂行、心よりリスペクトいたしますカ、カイル様!!」
「……チッ、馴れ馴れしく話しかけるな。私はお前の看守であって、話し相手ではない。大人しくしていろ」
(そう冷酷に言い捨てると、即座に背を向けて立ち去る)
「(冷淡! 無慈悲!! 囚人との馴れ合いを一切拒絶する完璧な線引き!! 最高の看守です!!!)」
「(マントの翻り方が重力まで計算され尽くした美しさ!! 低音の舌打ちの余韻だけで硬いパンが三つ星フレンチに変わります!!! ありがとうございます!!!!!)」
(復讐? 絶望? 知るかそんなもん!! 最高の推しという名の自家発電を得た私が、作画満点の推し(カイル様)を眺めながら完璧な復讐劇を見せてあげるから待ってなさいよ裏切り者ども!!)
第1章、最後まで読んでいただきありがとうございます!
ちょっと読者のみなさんを「えっ、何この温度差……?」と困惑させるような怒涛の展開でお届けしましたが、楽しんでいただけたでしょうか?(笑)
復讐の炎よりも推しの尊さが完全に勝っているセレナですが、ここからも「ノリと勢い」を最優先に、裏切り者たちをドタバタと地獄に叩き落としていく予定です!
「このノリ嫌いじゃないぞ」「なんかちょっと面白いじゃん」と思ってくださったノリの良い方は、感想を残してもらえるとテンションが上がって更新速度が跳ね上がります!
それでは、また次の話でお会いしましょう!