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【GAME8 タグブラック】
ちえ「さぁ次のゲームだよ!この部屋に入って!」
抵抗する気力もなく部屋に入る
🐸「…5人だけになっちまったな」
🌷「そう、ですね」
あと7人メンバーがいたはずなのに、
彼らの声は、もう聞こえない
👓「この部屋…なんか異常に暗くね、?」
ちえ「そうだよ!よく聞いてくれたね!」
ちえ「次のゲームは「タグブラック」だよ!」
🦊「タグ…ブラック、?」
🐑「黒、鬼ごっこ…?どういうこと?」
ちえ「まあ、名前の通りなんだけど…」
ちえ「皆んなにはこの暗黒世界で鬼から逃げてもらうよ〜!」
🦊「う、嘘…」
体が震える
怖くて、怖くて…たまらない
🌷「どぬちゃん大丈夫、?」
🦊「…っ、うん…、」
なおきりさんに背中をさすられて少し落ち着いた
🐸「…入るか」
👓「うん、」
俺たちは暗闇の中へと足を踏み入れた
---
🐑「暗っ…皆んないる、よね?」
👓「いるいる!」
全員で固まって動く
前を見るので精一杯で誰かの姿を見つけられない
🐸「とにかく、マップを何となく把握しておかないと…」
🦊「うん…、」
皆んなの声が遠ざかっていく
けれど、「皆んなどこ?」なんて言うほど余裕は無かった
`鬼の放出まで残り1分`
突然アナウンスが部屋中に鳴り響く
🌷「時間が無いですね…っ」
なるべく早足で、手を前に伸ばしながら探索する
これは、脱出系じゃないっぽいから…
誰かが捕まるまで、終わらない…?
🦊「…っ、」
しん、どい…
`鬼の放出まで残り30秒`
🐸「皆んな散らばった?」
シヴァさんの大きい声が聞こえる
皆んななかなかの距離離れているみたいだった
音や声で、なんとなくの位置は分かる
🌷「とにかく…鬼が来たら皆んな声を上げてください!」
🐑「なるほど…それで位置把握を?」
👓「おっけー、でも見つかってない時はなるべく音を抑えよう」
耳が良い鬼かもしれないしな…
`残り10秒`
🐸「もう少し遠くに…」
`9`
👓「やべ、なんか落とした…っ」
`8`
🌷「どこから来るんだ…!?」
`7`
🐑「ここが角か、?」
︎︎`6`
👓「ふーっ…落ち着け…」
`5`
ウィ-ン
🐑「…?なんだ、この音…」
`4`
🐸「…あっちからする、?」
`3`
🌷「…!真ん中だ、真ん中です!!」
`2`
🌷「鬼は真ん中から現れますっ!!!」
`1`
🦊「始まる…っ」
`0`
👹「`ゲームスタート`」
---
とんでもない殺気を感じる
だとするとこっちに逃げた方がいいな…
🦊「……っ」
ゆっくりと足を動かす
沈黙だけが部屋にある
カタッ
誰かの足音が聞こえた
その瞬間、
ドタドタドタドタッ
大きな足音が鳴り響いた
やっぱりこの鬼は音に敏感なんだ…
🐑「っ…来たっ!!逃げろ!!」
ヒロくんの声が響き渡る
その声に続いて、全員の足音が鳴り響いた
👹「`……`」
もしかして、音が色んなところから鳴れば鬼は困惑するんじゃ…?
🦊「皆んな声出して!かく乱させよう!!」
🐸「なるほどな…!分かった!!」
👓「なおきりさん、俺はこっち行く!!」
🌷「分かりました!僕はこっちに!!」
全員が足音や声を出しながら走り回る
鬼の殺気も少し薄くなった気がした
👹「`…殺す`」
👹「`…捕まえたやつ…`」
ドタドタドタッ
🦊「え…っ、!?」
👹「`殺すっ!!!`」
鬼が目の前から現れる
やばいっ!!!
🦊「…っ!!!」
急いでUターンをして逃げる
俺を追う音が後ろから聞こえる
🐸「…?誰か追われてんのか!?」
👓「え、誰!?」
どうしよう、俺って言った方が良いのかな…?
でもそうしたら…
🦊「…っ、」
庇う、?
皆んなが死ぬくらいなら、自分が死ぬ?
そんな、ヒーローみたいなこと、
俺にはできない、
…いや、
🦊「違う…」
できるとか、できないとか、
そういう問題じゃない
…やるんだ
この“選択”が間違ってるかどうかはどうでもいい
ただ、守りたい
この中の誰かが生き残ってくれるなら、
それでいいんだ
🦊「っ…来いよ」
俺は足を止めて鬼の方を見た
🦊「来るなら…思いっきり来い…っ」
👹「`……`」
👹「`…承知`」
鬼は俺に向かって走ってきた
死ぬ
そう覚悟して俺は目を閉じた
ズシャッ
生々しい音が耳に入ってくる
あぁ、死んだのか…
そう、思っていた
なのに、
剣が腹に突き刺さった痛みは、
熱い血が流れていく感覚は、
どこにもなかった
🦊「何…が、?」
重い瞼を開けて、
俺は言葉を失った
俺を庇うように立つメンバー
ふんわりとした灰色の髪が、
血に染まっている
🐑「がは…っ、!?」
🦊「ヒロ…くん、!?」
どう、して…なんで、?
🦊「なんで…なんで!!俺なんか庇って…っ!?」
🐑「はぁ…っ、はぁ…っ」
ヒロくんのお腹から、口から、
赤い液体が零れ落ちる
🐑「俺…どぬには…死んでほしく、なかったからさ…」
🦊「…っ、皆んなそうやって言って死ぬじゃん…っ」
🦊「どうしてそんなに優しいこと最後にしちゃうの、!?」
そんなの…
🦊「そんなの…苦しくなるだけなのに…っ」
🐑「そう、だよね…」
🐑「俺も…庇われた側だから…分かるよ…」
🐑「命をかけて守られても…、そんな守られた命で…生きたくない…」
🐑「それぐらい…なら、あいつが生きてた方が…って、、」
🐑「でも…さ…、?」
🐑「…相手が、苦しくなるって…分かってても、」
🐑「……守りたいものは…、守りたいよ……っ、」(ポロッ
微笑みながらヒロくんは言った
🦊「!!」
🐑「これは…さ、ただの、俺のエゴだよ…」
🐑「ただ…ただ、俺が…」
🐑「どぬを……守りたかった…だけなんだ…」
涙が零れ落ちる
溢れて…、止まらない
🦊「…っ、苦しいよ…」(ポロッ
🦊「つらい…っ、苦しい…っ」(ポロッ
🦊「嫌だよ…っ!どうしてこんな思いさせるのさっ!!」(ポロッ
🦊「…っ、責任…とってよ…っ」(ポロッ
🐑「……ごめん…ね、、」
ヒロくんの手の力が弱くなっていく
🦊「…っ許さない…!絶対許さないから…っ!」(ポロッ
🦊「俺、怒ってるから…っ!!またいつか会ったら…っ、1発殴るから…っ!!」(ポロッ
🐑「……へへ、っ…w」
🐑「そっ…か……、あまり……強く、、しない、で…ね……」(ポロッ
ヒロくんの目が閉じた
もう、開くことはなかった
🦊「…っ、うぅ…っ」(ポロッ
🦊「うわあぁぁん…っ、あああぁぁん…っ」(ポロッ
🌷「…ヒロ、くん」
👓「……っ」
🐸「…っ、くそ…っ、」(ポロッ
鬼はいつの間にか消えていて、
部屋の暗闇も無くなっていた
無惨な姿でいるヒロくんを抱きしめながら、
俺はひたすら泣いた
ゲームクリア、おめでとうございます。
次のゲームに移ります。
おつなこ!!!