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ソレイユ!②担任は…
月
ガラガラッ、と教室の前のドアが勢いよく開いた。静まり返っていた教室に、一歩、力強い足音が踏み込んでくる。教壇に立ったその人を見た瞬間、クラスのあちこちから「あ……!」と小さく息をのむ音が聞こえた。「みんな、おはよう! 6年1組の担任になった、高橋です! 1年間よろしくな!」トレードマークの爽やかな笑顔で、ホワイトボードに大きく自分の名前を書いたのは高橋先生だった。高橋先生はこの学校で一番人気の先生だ。体育祭の応援団長をやったり、いつも生徒と同じ目線で全力で遊んでくれたりする、とにかくパワフルで熱血な先生。(まさか、高橋先生が私たちの担任になるなんて……!)私は驚きと、それ以上の緊張で心臓がバクバクと音を立て始めた。高橋先生が人気の先生なのは知っている。でも、おとなしくて意見を言うのが苦手な私にとって、あの太陽みたいな圧倒的なパワーは、正直ちょっと眩しすぎるのだ。「よし! せっかくの最高学年だ。このクラスを学校で一番元気で、一番楽しいクラスにしたい! ……んだけど、なんかみんな、ちょっと静かだな?」先生がいたずらっぽく笑いながら、教室全体をぐるりと見渡す。その視線が私の方に向いた気がして、私は思わず目を伏せてしまった。チラッと横を見ると、サキちゃんも少し緊張した顔で背筋をピンと伸ばしている。サキちゃんも高橋先生の勢いに圧倒されているみたいだ。逆に、心珀ちゃんは「わあ、高橋先生だ!」と目を輝かせて、少し嬉しそうにしている。「おとなしいなら、これからいくらでもパワーを注入してやるから安心しろよ! じゃあさっそく、最初のドキドキイベント、席替えをやるぞー!」先生の豪快な声が教室中に響き渡る。一番人気の先生が来た安心感と、「このパワフルさについていけるかな……」という大きな不安。私の胸の中のドキドキは、さらに大きくなっていった。