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ソレイユ!③席替えはまさかの班!
月
「席替えの方法だけどな、今までの真っすぐ並ぶ席はナシだ! これからは4人ずつの『班』の形で毎日を過ごしてもらう!」先生の言葉に、教室のあちこちから「ええっ!?」と驚く声が上がった。今まで、席といえば黒板に向かって真っすぐ並ぶのが当たり前だった。なのに、初日からいきなり班の形にするなんて、さすがパワフルな高橋先生のやり方だ。「じゃあ、このクジを引いた順番に席を決めていくぞー!」先生が持っている箱の前に、みんなが並び始める。私は祈るような気持ちでクジを引き、そこに書かれた番号の席へと移動した。机を4つ合わせて作られた、小さな四角い島。自分の席に座って周りを見渡した瞬間、私は頭が真っ白になった。(嘘……誰もいない……)同じ班の他の3人は、みんな前のクラスが別だった、あんまり話したことがない人ばかり。慌てて教室内を探すと、サキちゃんも心珀ちゃんも、それぞれ全然違う場所の班に座っていた。仲良しの3人が、見事に全員バラバラの班になってしまったのだ。チラッとサキちゃんの方を見ると、サキちゃんも不安そうにこっちを見ていた。でも、すぐに自分の班の人たちに向き直って、少し緊張した顔でペコリとお辞儀をしている。おとなしいサキちゃんが、新しい班でさっそく馴染もうと頑張っているのが分かった。(サキちゃん、もう頑張ってる……。私も、ちゃんとしなきゃ)友達としての静かなライバル心が、不安な胸の奥で小さくチクリと疼く。だけど、私の班のメンバーはみんな静かに下を向いたままで、誰も喋ろうとしない。「よし、班になれたな! じゃあ最初のミッションだ。その4人で協力して、今日の給食の準備をしてもらうからな!」高橋先生の楽しそうな声が追い打ちをかける。居心地のいい真っ直ぐな席はもうない。大好きな友達も近くにいない。シーンと静まり返った4人班の真ん中で、私はただ、激しくなる心臓の音を聞いていた。