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第六話 クラス分け
目が覚めると、私は制服に着替える。
部屋を出て、階段へ向かう。階段の直ぐ側でピューラと待ち合わせをしていて、朝食を一緒に食べる約束をしている。
しばらくすると、すぐにピューラはおりてきた。
「おはよう。」
「おはようございます!」
私の姿が見え、パッと顔を明るくして小走りで近寄ってきた。
「朝食の約束をしてくれてありがとうございます。」
「いいよ、いいよ、友達なんだから。」
その言葉にピューラは顔を少し赤らめて、照れるように笑った。
「私、友達がそんなにいなかったので⋯⋯、こんなふうに話せる友達に憧れてたんです。」
少しうつむきながら、しかしハニカムように笑いながら言った。
「それじゃあ食堂に向かおうか。」
「はい!」
そう言い、移動を始めた。
「そういえばピューラはどうしてここに来たの?」
「えっと私は、魔法適性の儀式をやった時に、2属性の適性があってそれで、魔術学院に入りたいってお願いして入学したんです。」
「複数属性持ちって⋯⋯百人に一人くらいだよね?すごいね」
普通1人一属性で、たまに複数属性持ちがいる。
二属性持ちは百人に1人、三属性持ちは一万人に一人程しかいない。
「はい、特に取り柄がなくてそれで魔法について学びたいと思ったんです。お父さんとお母さんも応援してくれて。」
「でも、入学資金って確か結構するよね?」
「あっそれは親が商人をやっててそれで、まあまあ稼いでるのでそれでなんとか。それでも高かったのでなんとかひねり出して入学したんです。」
「へぇ~」
「ルリアさんはどうしてここに?」
「私も、おんなじような理由だよ。」
一応師匠のことは言わないし、本当の理由は言えない。
「小さい頃から、魔法を学びたいと思ってたから入学したんだよ。」
(まあ⋯⋯嘘も方便って言うしね。)
「入学資金もなんとか稼いで入学したんだ。」
未成年で働くものがほとんどなため、私が稼いだと言っても対して違和感はない。
「そうなんですね。自分と同じ貴族じゃない人たちがそんなにいなくて、少し怖かったんです。仲間がいてくれて安心しました。」
にっこり笑っていう。
「そういえば、もうすぐ食堂ですね。朝食は何を頼むんですか?」
「確か、朝食用のメニューがあったから、そこから頼もうかな。」
「ああ、そういえばそんなのありましたね。」
「モーニングセットが美味しいって評判らしいよ。結構安いしおすすめだって。」
「私もそれにしようと思います!」
食堂に着くと、もうすでにたくさんの生徒たちがいて、座っていた。とりあえず、食堂に並ぶ。カウンターに並び、料理を注文する。番号が呼ばれると、料理を持っていく。ピューラも途中までは持っていくと粘ったが、私みたいに両手では持てないと諦めたようで、席を取りに行った。私も、料理を運び、ピューラのもとへ行く。
「こっちです!」
見ると、ピューラが手を上げて教えてくれた。すぐさまそこへ向かう。
「ありがとう、助かったよ。」
「いえ、私も席取りくらいできないと役立たずですから。」
その言葉に苦笑いしながら料理を起き、席につく。
「わぁ、美味しそうですね。」
モーニングセットはトーストとサラダに果物がついていた。
食べ始めると、ピューラはまっさきにトーストにかじりついていった。
「|ホのホーフト、ハキハヘンはハイッホウへふ!《このトースト焼き加減が最高です!》」
「口に入れたまま喋っちゃだめだよ。」
苦笑いしながら私もトーストを一口かじる。
「!!」
美味しい。サクッとしているのに中はふわっとしていて、さらに塗ってあるバターがじゅわっと口の中でとろけていく。小麦の味もしっかりしていて、料理人がこだわって作っていることが伝わってくる。
「本当だね!これすっごく美味しい!」
「この味なら評判に鳴るのもよくわかります!」
「確か、貴族の人もこれを毎日注文する人がいるそうだよ。」
「その人の気持ち、すっごくわかります。私も毎日これにします!」
よほどお気に召したようですごい勢いで食べていく。
しかし、ふと思い出したように、
「そういえば、クラス分けってどうなるんでしたっけ?」
「たしかこのあとに発表があるそうだよ。クラス分けは、成績によって変わるらしいよ。実技試験の結果でクラスが変わって、クラスはAからFクラスで6つのクラスに分けられてるらしいよ」
「どのクラスでしょうか。今から緊張します。ルリアさんは筆記試験の手応えはどんな感じでしたか?」
「私?まあまあかな。」
「すごいですね。私なんかダメダメで去年も入学試験受けたんですけど落ちてしまったんです。」
「そういえばピューラって何歳なの?」
「わっ私ですか?えっと⋯⋯14歳で初めて受けたので今年で15歳です。」
「そうだったんだ私は13歳だよ。」
「すごいですね。私なんて14歳でも落ちちゃって⋯⋯」
項垂れながら言う。
「まぁ、私は親がまあまあ稼いでるからその分練習できたし、魔法を教えてくれた人がいたからね。」
「それでも十分すごいですよ!」
ガバッと頭を上げて叫ぶ
「ふふっ、ありがとう。」
その言葉に少しこそばゆくなった。
「私なんか、もう1年練習してなんとか受かったんです。」
「そういえばピューラは何属性?確か2属性持ちだって⋯⋯」
「えっと、土と風なんですけど、精霊とはまだ、風属性の精霊としか契約できてないんです。」
「在学中に風の精霊とも契約できると良いね。」
「そういうルリアさんは何属性なんですか?」
「水だよ。」
「水ですか、水属性は良いですよね、汎用性が高くて扱いやすいとか言われていますね。」
「風属性もいいよね。風属性のあこがれといえば飛ぶことだよね。」
「でも、飛ぶことができるのは極少数で、できる人は少ないそうですよ⋯⋯私には無理そうですけどね⋯⋯」
最後の方はとても小さかったが聞こえてしまった。話題を間違えてしまったようだ。
「土属性も良いよね。土属性は攻撃に特化してて、身を守る時には重要だよ。それに風は実を守るのに適してるから、攻撃と防御が一度にできてバランスが取れてる。」
慌てて話題を変える。
「はい、まだ土属性の精霊とは契約できてませんが、絶対に契約したいです」
気を取り直したように言う。
「あれ?そういえばもうすぐじゃない?」
「そうですね。もうすぐ時間なので行きましょうか。」
急いで食べ終わると、本館の広間に集まる。広間は本館の中央にある場所で、食度の近くにあった。
「ここだね。もう張り出されてるみたいだよ」
「本当ですね。きっ緊張します。」
クラス分けの紙の人だかりに向かう・
「どこでしょうか?」
「えっと」
二人で名前を探す
「あっあそこじゃない?ピューラの」
「えっどこですか?」
「ほらそこだよ。」
Cクラスの紙を指差す。
「本当ですね。ルリアさんは?」
「えっと私は⋯⋯」
私の名前も探す
「あっ、あった。Bクラスだ」
「!?すごいですね!ルリアさんすごいです!⋯⋯でもクラスは、違うんですね。ちょっとがっかりです⋯⋯」
がっかりしたように言う
「まあ、休み時間とかには会えるから⋯⋯それにCクラスも十分すごいと思うよ?」
「試験1回目で合格してBクラスの人はもっとすごいですね。」
ジトッとした目で見られる。それで少し気まずくなる。
「まあ、さすがルリアさんですね。」
ピューラは苦笑いしながら言うが、正直気まずい。
「もっ、もうクラスに行くみたいだから、そろそろ行こうか。」
そう言い、クラスに向かう。クラスは隣同士なので一緒に向かう。
クラスに着くと、
「それじゃあ、また会いましょう。」
「うん、またね。」
私はクラスに入っていく。
第六話、完です
次回 クラスメイトです
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