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第三話 入学式
私は竜車からとび降り大きく伸びをする。そして私の後ろからぞろぞろと他の3人も降りてきたが、深緑髪の寝ている少年はまだ眠っていた。
すると金髪の少女はもう一度竜車の中に戻り深緑の少年をおこした。
「ねぇ、もう着いてるよ。」
と少年の体をぐらぐらと揺らしていた。
しかし少年は一向に起きる気配がない。
そのため少女は、もっと激しく揺らし始め、声が大きくなる。
「おーい」
うるさすぎて、もうほぼ叫び声のようになってしまっている。
するとそこでやっと目が冷めた。
「うーん⋯⋯どしたのー?」
「もう、着いてるよ。」
「もう?」
寝ぼけナマコをこすりながらやっと起きてきた。
そして御者もおりてきたらしく苦笑いしながら、
「その子は|3の鐘《6時》の30分後くらいに誰よりも早く来たのに俺の担当する最終便に乗り込み寝始めたんですよ⋯⋯」
とても驚いたようで皆、目を見開いた。
「えっ、1時間半も寝てたんですか!?」
大きく驚いていたように言った。
するとその直後に、
ゴォーン ゴォーン ゴォーン ゴォーン
と4の鐘がなった。
あと20分で入学式が始まる。
御者は、
「そろそろ移動を始めましょうか、」
と言い、竜車の停車場から移動を始めた。二人も降りてきて、慌ててついて行った。
入学式は本館の北西にあり、停車場は西にある。北へしばらく向かうと大きな建物見えてきた。
中に入ると席とステージがあった。
「事前に席は教えられてると思うので、その席に向かってください。」
席は竜車乗り場で使ったカードに書かれている。
席は横列は20人ほどで、縦は9列ほどあった。つまり大体180人ほどが入学するということだ。一応後ろの席は何席か空いているのでそれよりは少ないだろうがまあまあ多い。
私の座席は、前から7列目の右から3番目の席だった。他の子達も、バラバラに移動した。私はそこに座りあたりを見渡す。右側にはまだ来てないのか一人分席が空いている。その他はほとんどが貴族たちみたいだ。
(普通こうゆうのって平民ゾーンと貴族ゾーンに別れてるんじゃないのかな?)
もう一度カードを確認したが間違っていない。
確か|カーミラ魔術学院《ここ》が掲げるモットーは、
『貴族平民平等』
あたりを見渡すと、あることに気がついた。
|カーミラ魔術学院《ここ》が掲げるモットーのうちの一つは。
『実力主義』だ。先程ほど言ったとおり、平等で、実力主義それが学校がとても意識しているものなのだろう。
しばらくすると、右側に誰かが座ってきた。こちらを一瞥すると。
チッ
小さいがこちらにも聞こえる声で舌打ちしてきた。ここらへんの人はほぼいい顔をしていない。おそらく貴族が平民を見下しているのだろう。
走行していると入学式が始まった。
鐘がなり、前方の特設のステージの上に学院長がのぼっていく。
「これより入学式を開始いたします。」
大きな声で言い、しばらくありきたりな挨拶をするとおりていき、生徒たちは拍手を送った。
次に生徒会長の話。
挨拶と、新入生を盛り上げるような演説をし終わる。
そして、
「新入生代表の言葉。」
そして壇上に目を引く白銀の髪を持つ少年が壇上にのぼる。
「まぁ、とても綺麗だわ。」
すぐ近くで誰かが呟いた。顔を見ると、端正な顔立ちで、周囲の少女たちが頬を少し染め、うっとりとしている。
おそらく高位の貴族なのだろう所作の一つ一つがとてもきれいだ。
しばらく話をすると少年はおりていったが周りの少女たちはまだ、その少年を眺めていた。
それからしばらくすると入学式は終わった。列ごとに先生が学院内を案内するそうだ。私は7列目の担当の先生のところへ行く。
薄緑髪の体つきが細い女の先生だった。きれいな薄緑髪は腰のあたりまで垂れ下がっていた。目も薄緑色で髪と目が同じ色をしていた。その薄緑はまるでヒスイのような色をしていた。
そして全員の名前が呼ばれると、
「こんにちは。」
鈴の音のような声だった。
「私の名前はリーリアです。」
リーリアは穏やかそうなきれいな先生だった。
「それでは今から学院内の案内を始めますね。」
第三話、完
次回 学院案内
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