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神から授かった水魔法。修行しながらのんびり過ごします。 No.7
《あらすじ》
|佐藤拓海《さとうたくみ》は、初めて魔法を使うことに成功した。その魔法とは、「アクアショット」だ。けれど、アクアショットをやっても手から水がチョロチョロ流れるだけで、勢いよくは発射されなかった。アニマリスは「イメージ」が大切。と言っていたが、それを困難とする拓海であった。さらに、浴槽に溜めるお湯がないため、アニマリスに言ったところ「自分で出せ」と言われた。拓海は挑戦してみたが、できなかった。それから一週間が経った。
拓海「よし、アクアショットは打てるようになったな!」
拓海は、あれから一週間。朝から夜までずっと練習したのだ。アニマリスにも聞いて、その練習の成果のおかげか、アクアショットは15m先の木まで届くようになった。だが、水の勢いで木を「貫く」ことはまだできていない。
拓海「貫くことができたら、敵とかにも使えそうなのになー・・・」
そう、まだ僕は誰かが張ってくれた、「結界」の外には出られていない。だって、結界から出たら森で魔物いっぱい居そうじゃん・・・。しっかり技も練習してから結界の外に出ようと思っている。・・・けど、食料もなぁ・・・。アニマリスは2ヶ月分しか用意してくれていない。まだ転生してきて一週間しか経っていないから、食料まだまだあるだろ!と思った人もいると思いますが、僕は大変「たくさん食べます」前世でもめっちゃ食べました。けど、太らないんだよねー・・・。だから、あと食料は一週間分しかないのよねー。食料が無くなったら森に行ってお肉になる魔物を狩ってこないといけないってことになるじゃん・・・?
拓海「そういえば、アニマリスが「イメージが大切」とか言ってなかったか?」
うん、僕がコメントした時に「イメージ」とか言ってた。アクアショットもイメージしてできたもんな・・・。もっと強くイメージしないと、木を貫く程の勢いにはならないのかな・・・?分かんないから、アニマリスに聞いてみよ。
<「あのさ、アクアショットで木を貫くことってできる?」
『もちろんできるさ!__僕だったらガルドスを貫くこともできるけどね・・・。__』>
<「小さい文字にしても、コメントなんだから全部分かりますよ?」
『アウチ。』>
<「まぁいいや。それで、どうやったら木を貫く程の勢いになる?」
『前も言ったけど、「イメージ」が大切だよ!』>
<「イメージって言っても・・・強く念じればいいの?」
『違うよ。』>
<「え?」
僕がそう言った瞬間、僕の目の前にアニマリスが現れた。
拓海「わっ、ビックリした・・・!!」
アニマリス「目の前で説明した方が早いと思いましてですね!」
拓海「は、はい。分かりました・・・!」
アニマリス「*「強く念じる」と思っているうちは、ただの「手品」の域を出ないよ」*
拓海「え、けど強く念じた方が魔法にもそれが伝わって魔法の精度も上がるんじゃ・・・?」
アニマリス「*上がるというか、それはただ「形を押し付けている」だけさ。拓海がやっているのは、世界に対して「ここに作れ!」と言っているただの我儘を言っている状態だね*」
アニマリスは声を優しく、けれど真剣に話している。これが神の教え・・・。そうして、アニマリスは僕の肩に手を置き、優しく言ってくれた。
アニマリス「*水魔法って言うのは、何かをゼロから作り出す力じゃない。そこにある環境の|理《ことわり》に『水よ、形を作れ』と委ねる・・・いわば「対話」なのさ。強く念じる必要なんかない。ただ、世界の水分を「そこへ誘導する手順」を淡々と歌うように命じるだけでいいのさ*」
アニマリスは向かい側にある木に、手を向けた。詠唱も、力んだ様子もない。ただ、アニマリスが息を吐くのと同時に、空中に丸い弾丸のような、しかも30cmはある水の塊を生み出した。その水の塊は、向かい側の木に向かって、勢いよく飛んだ。その速度は見えないほどの速度だった。瞬きをすれば、木は粉々になり、奥の木も粉々にしていた。
アニマリス「*力むな。拓海の想像でねじ伏せちゃダメだ。世界に『そこにある水』を教えてあげるだけでいいのさ*」
僕は目を見開いた。力づくで魔法を「描いていた」今までとは違い、世界が自分と滑らかに繋がる感覚__その一歩目を僕はその日に知った。
《おまけ》
拓海「今回のアニマリス、カッコよかったですよ!」
アニマリス「ほ、ほんと?」
拓海「優しく話してくれて、すごくカッコよかったです!」
アニマリス「そ、それなら良かったな!やはり僕は神だからか・・・。まいっちゃうなー!」
拓海「あっ、そこまでは褒めてません」
アニマリス「そこで切るのやめてくれない・・・?」
拓海&アニマリス「次回も見てねー!」