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幼馴染のツンデレくん。 ep.11 好きな人のタイプ
シーズン2突入!
1ヶ月くらいこのシリーズお休みもらってました!ごめんなさい!
|霧滝《きりたき》高校、10月最初のイベントと言えば…文化祭!
最近のこの学校は、文化祭の準備も始まり出してそわそわしてる気がする。
「ってことで、1年2組の出し物は、『おばけ屋敷』に決定します!」
1年2組も『おばけ屋敷』に決定して、それぞれの役割で動き出した。
私は工作班。まあ、一応これでも美術部だし!
ちなみに美術部は一人一人渾身の一枚の絵を描いて、展示するんだ!
実は夏休みからちょっとずつ描いたりもしてたんだよね!
「くるみん、何の担当ー?あたしは調達班!」
莉乃が話しかけてきた。
「私は工作班だよー。」
「じゃあ、必要なものあったらなんでも言ってね!
なんでもは無理かもしれないけど調達するから!」
「ありがとう!」
「あ、そうだ、黒瀬くんの担当教えたげる!黒瀬くんは衣装班!
黒瀬くんってセンス良さそうだよねー!」
「へ、へぇ…そうなんだ…!」
教えてって言ってないのに莉乃が勝手に情報を入手して私に教えてくれる。
いい子なんだけど、やりすぎかも?って思ったりもしちゃう。
…私は大和のことを好きな人と認識してから、
大和の話になると挙動がおかしくなりやすくなった。
今まで全然知らなかったけど、私って結構単純なんだろうなぁ…
ん?あれ?推し認識の頃も心の中の挙動おかしかったっけな?w
次の日、私と莉乃は空き教室でお弁当を食べていた。
最初は不安だったけど、莉乃とは結構仲良くなれた。
そして、文化祭シーズンになってから、美結と話す機会がちょっと減っちゃった。
美結のいる1年1組は雑貨屋をするみたい。
ぬいぐるみ作りが得意な美結はクラスの女子たちに少し人気が出たみたい。
一番の友達が出世するのは嬉しいような、寂しいような…
黙々とご飯を食べていて今まで静かだった 空き教室に、莉乃の声が響いた。
「そういえばさ、黒瀬くんって好きな人がいるの、知ってる?」
「え、そうなの!?」
いつもあんなにクールな大和にも、好きな人がいるだなんて…
ポーカーフェイスって怖いなぁ…
「あたしは黒瀬くんの好きな人知ってるんだけど、くるみん知りたい?」
「なんでわざわざ私に…その言い方だとさ、大和が私のこと恋愛対象として
見てないこと確定みたいな感じじゃん!悲しい!」
「え、待ってそういうつもりなかったのに!」
「まあ、聞きたいから聞いとく!どんな子なの?」
「結局聞くんだ…えっとね、髪の毛がサラサラで、可愛くて、同い年!」
「そんな抽象的なこと言われても…w」
「まあ、仕方ないじゃん、あたしがその子を見てそう感じたんだから。」
「ってことは、莉乃はその子のこと知ってるってこと…?」
転校生の莉乃が知ってるような子ってことは、
いい意味で目立ってて相当かわいい子なのかも…?
同じ学年に可愛い女の子なんてたくさんいるから分からない…
「多分私さ、大和から幼馴染としか思われてないんだろうなぁ…」
「きっと、そんなことないよ!くるみんは可愛いよ!」
本人にその気はないんだろうけど、莉乃の優しい慰めが心に刺さる気がする…
その日の放課後は、部活に行った。
美術部はミーティングも何もなく、ただ自分の描きたいものを描くだけの
自由な雰囲気で静かな部活。
私はこの雰囲気が大好きで、ここで絵をかくととっても集中できる…はず。
なのに今日はなぜか視点が動いてしまう。
大和が好きそうな子はどの子だろうなぁって。
そうやって視点を動かしていると、見つけてしまった。可愛い子。
あの子は…同じ学年で、4組の|櫻井 深月《さくらい みづき》ちゃん!
学年問わず男子からそれなりに人気らしいし、
同じ美術部だけど…実はあんまり話したことがない。
まあ、可愛いし、大和が好きになったって文句は言えないかも。
こんな子と比べちゃったら、やっぱり私ってこの恋を諦めるべきなのかな…
そう思ったけど、まだ深月ちゃんって確証はないし。
って、いけない!絵を描く手が止まってる!
文化祭も近いんだし、完成させなきゃ!
家に帰って、暇だったからとりあえずショート動画を見ていると、
部屋の窓がノックされた。
「はーい。」
窓を開けると、いつものようにそこには大和がいた。
「よー、胡桃。ちょっと訊きたいことあるんだけど。」
「どうしたの?」
「うちのクラスの出し物、お化け屋敷になったじゃん。
俺、衣装班でさ、当日みんなに何担当したいか聞いて回ってるんだ。
ってことで、胡桃は何やりたい?」
「え、突然聞かれても…クラスの他の子たちは何やりたいって言ってた?」
「んー…例えば、雪女とか、死神とか、ゾンビとか…?」
「正直言うと、あんまり私って驚かせるのとか得意じゃないしなって…」
誇れることじゃないけど、どっちかといえば私は驚かされる側だしね!
「それじゃあ、案内役は?まだ枠余ってるけど。」
「案内役も何か着たりする?」
「女子は…巫女服に狐の仮面を被ってもらおうかなって思ってる。」
それなら顔も隠れるしなんか安心!
「じゃあ、私、案内役にする!」
「せっかくのお化け屋敷なのに、お化けじゃなくてよかった?」
「いいよ。」
「じゃあ…俺も案内役するつもりだったから、一応よろしく。」
一応って何、一応って!w
「こちらこそ、よろしく!」
え、まさか文化祭で大和と同じ担当ができるだなんて!
ちょっとだけ、お化けの大和も見てみたかったけど…いいや!
後から聞いたら男子も袴着るらしいから、目の保養だし!
…文化祭、ちょっとでもアタックできたらいいなぁ…!
お休みもらってから1ヶ月ぶりにシリーズ更新!
(無断で1ヶ月以上進んでないシリーズを見つけてしまったwごめんなさい…)