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幼馴染のツンデレくん ep.3 勘違い
深刻な問題が発生しちゃったのでちょっと聞いてほしいんですけど。
大和(やまと)のツンデレが今んとこ炸裂してない?とか不発?って感じで…
大和と胡桃の絶妙な勘違いとか話の噛み合わない天然な2人しか
皆様にお届けできてないんですけども。
これって、作者の責任です…よね?
まあ…これから胡桃の前で素直になれない大和が増えてくと思うんでお楽しみに…?
オワタ\(^o^)/
「この前、駅のホームで会った時。何を隠していたの?」
数秒の沈黙。
あ、これ、聞いちゃいけないやつだったかな。
「もしかして…それだけ?」
大和から返ってきた言葉に驚いた。
「え、それは…どういう意味?」
「胡桃に言われた通り隠し事をしてたってのは図星。
あれさ、俺が胡桃の誕プレを買いに行った時だったんだ。」
今度はちゃんと目が合う。嘘はついてない。
「でも、誕プレ買いに行ったってこと、流石に言えるわけが…
サプライズにしたかったし。」
説明をする大和が少しずつ早口になって、顔が赤くなっていく。
「俺のせいで何か胡桃が変な勘違いでもしてたら…何かごめん。」
え、何これ、天使だ。…って、違う、今はそんなこと考えてる場合じゃない!
「な、なんだ。そういうことかぁ…!
私、大和に彼女できちゃったのかなとか、怪我したのがカッコ悪かったのかなって
勝手に考えちゃってた。」
「あー…何か、ごめんな。本当にごめん。」
「いやいや!私が勝手に勘違いしてて!大和ごめん!」
「…せっかくだしもうちょっと話してからそれぞれの部屋戻るか?
雑談。時間ある?」
「時間あるし、いいよ!」
私の心臓はきっともたないけど!
あーよかった。
って私、彼女がいなくて安心してる?
前もちょっと考えてた、同担拒否になっちゃった?
いやいや、まだリア恋勢じゃないし?
…この気持ちは、何だろう?
なんか違和感だけど…まあ今はまだいっか。
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〈Side 大和〉
何を聞かれるかと思ったら、駅の事か…
もっと重い話されるかって勝手に想像してた。
ベッドに倒れ込む。
「俺に彼女が出来るとかないだろ…!
告られても絶対断るし、まず俺って多分モテてない側だろ…」
まあ、一旦それは置いといて、と。
「胡桃に誕プレ、無事に渡せてよかった…」
実はどういう流れで渡せばいいか分からなくて
脳内シュミレーションをちょっとだけしたりもした。
まあ、結局本人を前にしたらそんなもの意味がなくなってしまったけど。
自然に渡せただろう、きっと。
安心して体の力を抜くと、いつの間にか眠りに落ちていた。
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〈Side 胡桃〉
休日が終わって、憂鬱な月曜日がやってきた。
テストが終わってハッピーだった週末が終わり、今度はテスト返し…
成績は至って普通だけど、好きか嫌いかで言ったら嫌い。
「テスト返し地獄…」
私がそう呟くと、後ろから話しかけられた。
「テスト勉強のこと、相談してくれたらよかったのに。」
声の主は大和。学校モードだといつもより丁寧に喋ってくれる。
私は幼馴染として接してくれるいつもの大和を推したいけど仕方ない!
「中学の時に黒瀬くんにテスト勉強見てもらったことあったけど、
本当はあの時間、黒瀬くん自身の勉強の時間に費やしてもらうべきだったなって
罪悪感があって、もう相談してないの。」
本当の理由は大和が眩しすぎて隣で勉強してたら私が輝きで消滅するからだけど!
「俺は全然迷惑じゃないから、いつでも困ったら言って。」
「それなら…次は遠慮なく頼るね。ありがとう。」
「うん。」
推しとの朝の会話が終わった。
うぅ…もっと喋ってパワー貰いたかった、もう十分元気だけど。
「黒瀬と桂さんって仲良いのー?」
「「…え?」」
後ろからクラスメイトの|桑原章 《くわはら あきら》くんが話しかけてきた。
桑原くんは出席番号順で(黒瀬)大和の後ろの席に座る男の子。
かっこいいと言うより、可愛い感じの子だ。
話に戻ろう。え、仲良いこと何かバレてない?
「黒瀬くんは中学校から同じで。」
「え、それでも黒瀬の態度、桂さんだけ全然違くない?
ほら、黒瀬って基本女子に対してクール通り越して寒波な態度じゃん!
あ、もしかして、2人ってもしかして!付き合っtっモゴゴ…」
大和が勢いよく桑原くんの口を塞いだ。
「「付き合ってない!」」
「わー、ハモった。」
「ちょ、桑原こっち来い。胡桃も一応来て。」
「うん。」
え、何か大和ちょっと不機嫌?キレ気味?
大和に連行されて私と大和、桑原くんは今空き教室にいる。
「まず、俺と胡桃は付き合ってない。
胡桃は中学校から同じって言ったけどもっと前から同じ学校に通ってたし、
俺らは幼馴染だ。」
「え、待って大和。どこまで桑原くんにバラすつもり?」
大和、キレてる勢いで色々暴露するのだけはやめて!w
「これ以上のことは言わないから。」
「それなら…良いんだけど。
なんかごめんね、大和今ちょっと不機嫌になってるかも。」
「いいのいいの。僕こそグイグイ話しかけちゃってごめんね、桂さん。
僕さ、人との距離感掴むの苦手だし、友達が欲しくてこうなっちゃうんだ。」
なるほど、だからクラス目立たない私と話しかけるなオーラが漂ってるらしき?
大和に話しかけてきたんだ。
「で、その…私と大和が幼馴染ってこと、秘密にしてもらってもいいかな…?」
「なんで?」
「何でって…その…」
どう説明すればいいのかな、大和に言ったときは何となくで了承を得たけど
それ以外の人に説明するの、ちょっと難しいな。
すると、私が困っているのを察した大和が代わりに答えてくれた。
「胡桃が、俺と幼馴染なの秘密にして欲しいんだってさ。」
「え、いやそれ理由になってないよ!w」
思わずツッコミを入れる桑原くん。
「自分で説明するよ。ちょっと恥ずいから大和一回教室出て!」
「は、はぁ…?え、俺にその説明した時全然そんな感じじゃなかったよな?」
「いいから!」
私と美結がお弁当を食べるために空き教室に行った時とは違って
大和は渋々教室を出て行った。
仕方ない、こうなったからには私にとって大和は何か話してしまおう。
「実はさ、私にとって大和って最推しなの。」
「え、恋愛的な意味で慕ってるとかじゃなくて?」
「ちょっと一回その恋愛とかいう話するのやめよっか。」
そういうのは流石に話がズレるからストップ。
分かりやすく圧をかける。
「それは…すみませんでしたっ」
そういって桑原くんは苦笑い。
「大和ってさ、結構女子から見たらイケメンなの。
で、勉強も運動もできたら…そりゃモテるでしょ?想像つくと思うけど。」
「そうだねぇ、今年で初めましての僕でもなんか分かる。モテそう。
でも、本人あんまり女子に話しかけられてなくない?」
「そう。大和ってさ、結構クールというか…人見知り激しいというか?
仲良い人としかちゃんと話そうとしなくて、
壁?みたいなのがあるから女子が近づけないんだと思うんだ。」
「へぇ、だからか!」
「でもね、初見だと『黒瀬くんってかっこよくないー?』的な事を
言う女子ってきっといると思うの。
そこで私が大和の幼馴染ってバレたら…
なんか女子ってめんどくさいの、桑原くんって分かる?」
「まあ察せるよ?『黒瀬くんに私を紹介して欲しい!』っていう黒瀬目的で
近づくめんどくさい女子と関わるのってしんどいってこと…でしょ?」
「そう!そうなの。だから、バラさないようにして欲しいなって。」
「いいよ」
桑原くんは即答してくれた。
「まあ、もともと気になっただけでバラす気はないし。」
「よかった、ありがとう。
あ、そうだ。それと、私が大和のこと最推しだと思ってること秘密ね!絶対!」
「あ、それはそのうちきっと忘れるから大丈夫ーw」
何でだいw
「さて、話は終わったし大和呼び戻そ。」
「そうだね、黒瀬大丈夫かな。暑さでやられてないかな。」
ドアを開ける。
「大和ー、話終わっ…あれ、いないや。」
桑原くんが様子を気にしてドアの方を見にきた。
「え、何でいないんだろう…あ、ドアにふせん貼ってある。」
「あ、ほんとだ。」
いや、そのふせんとペンはどこから出てきたのwまさか持ち歩いてる?w
内容はえっと…?“暑かったから先に教室戻る。”
「なーんだ、それだけか。桂さん、教室戻ろ。」
「そうだね。」
教室に戻って、席に座った。
後ろを向いてみると、大和は机にうつ伏せになって外を見ていた。
なんか…まだ不機嫌そう?
まあ、気にしないでいっか。寝不足なだけかもだしね。
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〈Side 大和〉
空き教室を追い出された俺は、暑かったから先に教室に戻ることにした。
ポケットの中にテスト勉強に使ったふせんとシャーペンが入ってたから
“暑かったから先に教室戻る。”とだけ書いてドアに貼っておいた。
「はー。」
思わずため息が出てくる。
何なんだ、桑原とかいうクラスメイト。
学校で俺と胡桃の2人で話せること少ないのにさ。
あいつ、口調がもうさ、胡桃のこと好いてそうじゃん。危険人物じゃん。
桑原と胡桃を2人きりにしたくなかったなぁ…
椅子に座って、机にうつ伏せになる。
そして、桑原に『2人って付き合ってるの?』って聞かれた時に
胡桃が『付き合ってない!』って即答したのが地味にショック。
俺も同じように即答しちゃったけどそれは恥ずかしかったのと、
否定しなかったら俺の気持ちに感のいい胡桃が気づいてしまうかもだから。
2人が教室に戻って来た。
席に座って後ろを向いた胡桃が俺を見てきたが、
何でか分からないけれど目が合わせられなくて外を見るフリをした。
結局、胡桃は何も俺に話しかけずにまた、前を向いた。
この感じだと…桑原に変なことはされてなさそうだな…?
やばい、なんかボディーガードみたいになってるな、これ。
まあ、いっか。
何にせよ、俺が太陽のように眩しい胡桃を守るってことは変わらない。
作者、ツンデレとは何かGoogle大先生に聞いてみるも、
調べたことによりツンデレとは何か分からなくなり完全に迷走。
きっとそのうち行方不明になるわw