公開中
花火の形4
初流
風呂から上がり、リビングの横を通り過ぎて自分の部屋に向かおうとすると、母さんと君が話す声が聞こえてきた。
「うちの晴斗(はると)、全く志喜ちゃんのこと覚えてないのね」
「ほんとひどいです! 私のこと『あんなに好きだよ』って言ってたのに……昔会った時のこと覚えてるの、私だけなんですか!?」
その会話を聞き、僕は思わず足をとめた。
(え、昔、志喜と会ったことあったのか……?)
早足で自分の部屋に戻り、必死に思い出そうとするが、なかなか思い出せない。
「いつ会ったんだっけ……全然思い出せない」
窓から星空を眺めながら考える。
窓を開けていると、心地よい風が吹き込み、近くの川のせせらぎが聞こえてきた。夏の夜風を感じながら布団に潜り込む。
「あ……そういえば、今日ずっと不機嫌そうな顔だったのは、これが理由なのかな」
明日の朝、君のことを思い出せていたらいいな。
そう思いながら、川のせせらぎに耳を澄ませ、僕は深い眠りについた。
◇
『ねーねー、私のこと、およめさんにしてくれる?』
懐かしい声が聞こえる。
『もちろんだよ! だって、せかいでいちばんかわいいんだもん!』
姿も顔もよくわからない相手なのに、なぜか自分は即答している。
ここはどこだ? 川の近く……?
よくわからないけれど、僕は間違いなくこの景色を知っている。
『つぎ、いつあえるかな?』
この質問も知っている。
『つぎは、ぼくがあいにいくよ!』
答えが口からすらすらと出ていく。
『ありがと!』
誰かが笑って答える。
『――けど、私がこっちにきちゃった』
いきなり声が変わり、景色が歪む。
時が過ぎ、何もかもが消えていく……。
今日は独り言みたいな感じでーす
ちょっと前に描いてた作品なんですけどそれにファンレターが届いててほんとに嬉しすぎて書く手が止まらない!
やっと一日目の話が終わりました!
次志喜視点の話をちょっとしたいと思っておりますすいません!