公開中
letter 第八話
レイニーが休日郵便局員に連れてきてもらったのは、町にある図書館だった。
レイニーは自分に何ができるか知りたかった。レイニーはそれについて何も知らなかった。
レイニーは新聞を置いてあるコーナーへ行く。故郷では新聞など意味がなかった。どこかへ行きたいという気持ちを強めるだけだった。
東京では冬の時期に花火を上げるらしい。お祭り……なども良いと思ったが、所詮レイニーもただの子供。レイニーは耳を垂らしトボトボと書籍コーナーへ進んでいった。
---
彼が本を眺めている時見つけたものがあった。あるスピーチを評価したものだった。
その人は自分の2つだけ年上の女子中学生で、環境問題や戦争に対する政治家の対応を批判する内容をテレビカメラの前で話したらしい。
彼女は一人でそのような活動や思いを抱える団体へ交渉をし、スピーチをさせてもらえるよう手立てをしたのだという。
さらに驚いたことに、彼女のスピーチを聞いたある政治家は国会でその内容を挙げ、迅速な対応をするよう働きかけた。そして、彼の言ったことは真実になった。
レイニーは頭の中が透き通っていく感覚になった。そして自分の考えを改めた。
子供でもできることは十二分にある。まだ希望がある。そう考えるだけで、レイニーは走り出したくなってきたのだ。