この学校は、きっと何かがおかしい。
これは、わたしの学校生活を綴ったモノ。
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目次
【淡本町私立淡本中学校:1限目】登校、警鐘。
...田舎の中学校だから、当然なのかもしれないが。
クラスは学年ごとにひとつのみ。人数も極めて少ない。
私は、ちらりと横目で周りのクラスメイトの顔を伺う。
どの子も、どこか具合が悪そうな、暗い表情をしていた。
なぜそんな顔をしているのか、自然と理解できた気がする。
そう、この中学校はど田舎育ちの私でもわかるほどに
何かが絶対におかしかったから。
その理由は、まだわからない。
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ガラガラ、と若干建付けの悪いドアが鳴いた。
入ってきたのは、若い...いや、若いというより、もはや高校生なのでは。
そう疑ってしまうほどに、少女のような容姿をした女性。
スーツを着用しているということは、教師なのだろうか。
彼女は教卓の前に立ち、私たちの方を向いた。
だがその視線はウツロで、目が合うようで合わない。
「皆さんの担任になりました、北マツビです。どうぞ呼びやすい呼び方で。
担当教科は理科と数学です。分からないことがあれば、気軽に聞いてください」
そう機械的に告げたあと、楽しいクラスにしましょうねと
決まり文句のようなものを添え、北先生は軽く会釈をする。
釣られて、私たちも頭を下げた。
不意に、何かを思い出したかのように
北先生がぽんと手を叩いた。
「そうだ、自己紹介。皆さん、忘れないうちに自己紹介しましょう」
そう言った後に、先生は口元に細くて白い人差し指を当てた。
黒い瞳はやはり視線を掴めず、ぬらりとした光沢を帯びている。
「ですが、本名を教えてはいけませんよ。名前は大切なものですから」
大切だからこそ、教えるのではないだろうか。
予想外の発言に、わたしは戸惑いの色を隠せなかった。
他のクラスメイトも同じ様子で、まさに混乱状態といった様子。
偽名を考えろ、という意味なのだろうか。
全員、必死に考えているようだ。
少し経った頃、北先生が手を叩いた。
シンキングタイム終了。それを知らせる合図だった。
「遅くなってはいけませんから。まず、あなた」
「は、花子です!」
そう言って、涙目で女子生徒が立ち上がった。
きっと、いい名前が浮かばなかったのだろう。
立たなくて結構ですよ、そう先生に言われ、花子ちゃんはまた涙目で勢いよく座った。
他にも次々と名前を聞かれ、全員が適当な偽名を答えた。
そして、わたしの番が回ってきた。
どうしよう、私は何も思いついていなかった。
「次、あなた」
必死で頭を回す。だって、きっと3年間使われる名前。
悔いのないように決めたかった。
せめて、なるべく今の名前に近い名前を...
「あなたの、なまえは?」
「...あ.........」
急かすような、その一言。
黒い瞳で見つめられると、身体中の細胞が静止してしまったかのように
身体のどこも動かすことができなかった。
口から出た言葉は、喘ぎにも似た呼吸だけ。
だが、北先生はそれを名前だと認識してしまった。
「...独特な名前ですね、”あ”」
「......!」
そう言って笑う北先生を見て、私の額に嫌な汗が伝った。
このひとは、何かがおかしい。
そうだ、このひとには何もない。
中身がない。ただの器...?
だからだ、どこを見ているのかもわからない。何を考えているのかも...
...北先生の周囲を浮遊している、
天使の羽が生えた目のオブジェクトと目があった。
多分、こっちが北先生。
教師名簿[北マツビ]
右目が髪で隠れた、小柄な教師。
多分この学校で一番頭が良く、A先生のメンテナンスを任されている。
白髪に赤色のメッシュが入っているのが特徴。
...実は彼女の周りを浮遊しているオブジェクトこそが北先生。
生徒はメカクレの方を北先生だと認識している。
教員はみんなそのことを知っていながら、生徒には話さない。
身長:154cm(メカクレ)10cm(北先生)
体重:46kg(メカクレ) 200g(北先生)
性別:女性(メカクレ) 不明。そもそも性別ある?(北先生)
年齢:下手すれば18歳前後に見える(メカクレ) 不明(北先生)
性格:わからん。何こいつ?????
備考:たまにメカクレだけで歩いてる。怖い。
【淡本町私立淡本中学校:2限目 】不具合、それにまつわるハルシネーション。
自己紹介が終わり、北先生が何やら話している。
だが、今のわたしには全く耳に入ってはこなかった。
ずっと、あの目に見られているような不安感が拭えない。
もしかすると、これは気がつくべきではないことだったのかもしれない。
それどころか、タブーとされる部類のものに触れてしまったのかもしれない。
きっと、目に見られているのも勘違いではない。
冷や汗が止まらず、きっと周囲から見れば私は具合が悪そうだったのだろう。
隣の席の男子生徒が、大丈夫かと声をかけてきた。
確か...名前はカラと言ったか。
カラ君は、中1にしては背がとても高く、わたしより頭2つ分程度高い。
きれいな銀髪は肩口で雑に切りそろえられていて、中性的な雰囲気を感じさせる。
「本当に具合悪そうだけど。絶対保健室行ったほうがいいって」
「いや、大丈夫...」
「北先生!えっと、この子が具合悪そうで。保健室ってどこですか!」
カラ君は、勢いよく手を上げてそう言った。
北先生は少しわたしの顔色を見てから、保健室の場所を伝える。
「下駄箱がありますね。まずそこに行って、そこから右に進んでいくと職員室です。
そして職員室の右隣が保健室です。”あ”さん、顔色がとても悪いので、よく休んでくださいね」
「は、はい」
そう言われ、わたしは椅子から立ち上がった。
が、たちくらみが酷く、すぐには動き出すことができなかった。
「キミ、ひとりで行ける?なんならおれも...」
「いや...!そんなの申し訳ないから...」
ふらふらとした足取りで、わたしは教室を後にした。
こんなときでもやはり扉は不快な音を立て、わたしの精神をひどく逆立てた。
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:
:
:
なんとか保健室の前までついた。
わたしは、少し震える手で真っ白な扉をノックする。
すると、間を置かずにすぐ扉が開いた。
出てきたのは、端正な顔立ちをした男の人。
この人が養護教諭の人なのだろうか、男性は珍しい...と思う。
肌は白衣と同じくらい真っ白で、まるで白雪姫のよう。
金色の髪は、毛先から赤いグラデーションがかかっていて、
ベリーショートくらいの長さ。若干クセ毛なのか、所々で毛がはねている。
「君は、一年一組の......これ、名前?」
恐らく、”あ”という偽名のことを指しているのだろう。
私だって、これが名前だと認めたくはない。
ここは否定すべきだ。
「いえ...違います。本当はもっとちゃんとしたのを付けたくて...」
「もたもたしていたら、北先生にやられたんだね。
彼女は、そういうところがあるから...前にも似たようなことをしていたよ」
「変更とか、出来ないんですか?」
私の問いに、彼は手を顎に当てて考える素振りをする。
何か、この名前をどうにかすることができるかもしれない。
そう思い回答を待ってみたものの、第一声は”ごめんね”だった。
「申し訳ないけど、それはもう変更が出来ないんだ」
「そうですか...」
「あだ名、ということであれば擬似的な変更は可能だけど」
「...!本当ですか...!」
それを聞いて、わたしは少しほっとしたと同時に、
今まで気張っていた分力が抜けてしまったようだ。
足に力が入らなくなり、倒れ込みそうになる。
それをすかさず先生が受け止めてくれた。
「君、大丈夫かい?少し横になったほうがいい、今運ぶから」
そう言って、先生はわたしを軽々と持ち上げてみせた。
そういえば、このひとは身長も高い。180以上あるのではないだろうか。
私は、少しの安心感を覚えた。
保健室の先生というのは、きっとそういう雰囲気を持ち合わせているのだろう。
だが、何か肩のあたりに違和感がある。柔らかいものが当たっているような...
見ると、北先生よりは小さいものの、
世間一般的に見れば”巨”の部類に入ると思われる胸が。
でも、声は明らかに男性だった。手も骨ばっていて男性らしい...このひとは一体?
そう考えていると、それを見透かしたかのように先生が口を開いた。
「私は旧量産型タイプA。気軽にA先生とでも呼んでくれたら嬉しいよ」
「旧量産型...?」
「こう見えても、私は医療用ロボットなんだ。昔は量産可能な個体だったんだけど、
工場の老朽化だったり資源の高騰だったりで、もうタイプAは私が最後の1体だ」
このひとが、ロボットなんて。
言われても信じられないほどに、人間そっくりだと思った。
性別についても、ロボットなら納得がいく。
きっと、男女問わずに安心感を与えるため、両性という形でデザインされたのだろう。
一通り謎が解けた私は、先程運んでもらったベッドの上でため息をついた。
なかなかに疲れる1日だ、正直早く家に帰りたい。
「そういえば、具合が悪くなった原因に心当たりはあるかな。
カルテに書かないといけないんだ」
そう言いながら、A先生がくるりと椅子を回転させて
こちらの方を向いた。その姿は、何気ない行動なのにも関わらずすごく絵になる。
わたしはすこしドキドキしながらも、ひとつしかない心当たりを話すことにした。
話すべきではない、とは考えなかった。
きっと、冷静な判断を欠いていたのだろう。
「あの、北先生のことで...北先生って」
そこまで言いかけたところで、急に立ち上がり駆け寄ってきた
A先生に口を塞がれた。きっとタブーだったんだ、そう思い、軽率な行動を後悔した。
先生の力は強くなかった。ただ、わたしの口から
こぼれ出そうだった言葉のみを押し返すようだった。
「言っちゃダメだ...校長は、いつ会話を聞いているのか分からないから...」
「すっ、すみません...」
「大丈夫...君が謝る必要は無いんだ。ただ、ここの教師について
何か変だと感じることがあっても、絶対に口に出してはダメだ」
...やはりここは、普通ではないのだろう。
変なことばかりで、ずっと保健室にいたいくらいだ。
わたしのことを庇ってくれた。
A先生は、きっとまともなひとだ。
「先生、ひとついいですか」
「...何だい?」
「この学校は、なんですか?」
バチッ、と一際大きい電子音が聞こえた。
一瞬先生の目が赤色に光ったが、本人はそれを気にせず、
はたまた何も知らずに口を開いた。
「当然...ただの中学校だよ」
教師名簿[旧量産型タイプA]
毛先から赤いグラデーションがかかった金髪が特徴の、背が高い養護教諭。
北先生に度々メンテナンスをしてもらっているが、忘れっぽいのが悩み。多分ギガ足りてない。
美人揃いの淡本中学校でも、かなり上位に位置する容姿の持ち主で、
さらに両性ということから一部の男女に熱狂的な人気がある。ちなみに名前はAだが胸はEカップ。
体育の教師がシャトルランしかできないバカであるため、保健の授業も担当している。
昔この学校で問題を起こして初期化されたらしい。
身長:182cm
体重:82kg
性別:両性
年齢:前回の初期化から6ヶ月
性格:思いやりが強く、優しい性格。…とプログラムされている。
備考:実は西先生の専属医だったり。
【淡本町私立淡本中学校:3限目】探検、露出する異常性。
学校探検...3限目の内容は、それだった。
学校内のマップが手渡され、北先生を先頭に校舎内を見て回る。
まず、北先生は1年1組の教室の隣にある空き教室を見せた。
「ここの教室は使われていないので、着替えなどの際に使用します。
ですが、放課後にはあまり立ち入らないようにしてくださいね」
「先生、それはなぜですか?」
カラくんが手を上げ、そう質問した。
この子は、空気が読めないタイプなのだろうか。
悪い子ではないのだが...
この学校の異常性を、嫌というほど肌で感じている勘のいい女子生徒はもちろん、
他の男子生徒までが彼を変な目で見る。
そんなの聞いてどうするんだ、ろくな答えは返ってこないぞ、と。
「それは...どこにでも、見てはいけないものというのがあるからです」
やはり、先生の口から出てきたのはそんな返事。
それでは、次に行きましょう。そう言って、また歩き出した。
次に、北先生は職員室の前で止まった。
2回軽くノックをして、扉を開ける。
「みなさんも、もし職員室に用事がある際はノックを忘れないように。
まぁ...よほど緊急の場合なら、ノックをしない程度どうということはありませんが」
少し、他の教師の方も紹介しておきましょう。
そう言って、職員室にいた教師を呼んできた。
「こちらが西先生、国語の教師の方です」
「...」
西先生は一言も喋らず、胸ポケットからメモ帳を取り出す。
そして机の上で何かを書いてから、私たちに見せた。
...達筆すぎて読みづらいが、恐らく書いてある文字は”よろしくお願いします”。
「西先生は喋るのが苦手なので、基本筆談です」
一言も喋らず、包帯やガーゼなどがあてられた頭や頬。
そして、切断されたように綺麗さっぱりなくなっている右手にも、
同様に包帯が巻かれていた。
私は、改めてこの学校は異常だと感じた。
日常生活もままならないような怪我なのに、働かせるなんておかしい。
普通、休みを与えるはずなのだから。
「こちらが南先生、社会の教師です」
「よ、よろしくお願いします...えへへ」
明るい黄土色の髪の毛を、二本に束ねた女性教師。
この人は、特に何もおかしい部分がない気がする。
むしろ、私が見た教師の中で1番人間味がある。
「これで、以上になります」
「英語の先生や、体育の先生は?」
またしても、カラくんが質問した。
「お二人とも、今日はお休みなんですよ」
そう北先生が言うも、それ抜きにしてもこの教師の少なさはおかしい。
だって、こんなにも広い職員室に、椅子が5個しかなかったのだから。
そこには特に触れることもなく、次に連れられたのは保健室。
2限目に私がお世話になった、A先生がいる場所だ。
「ここは保健室です。具合が悪くなったら、ここに来てくださいね。
具合が悪くなくても、悩みがあるのなら彼に聞いてもらうといいでしょう。
...A先生、いらっしゃいますか?」
北先生がそう尋ねると、A先生が扉を開けて出てきた。
「A先生、お時間大丈夫でしょうか」
「構いませんよ」
改めて見ても、A先生はものすごく背が高い。
背が小さめの北先生は、首を痛めてしまいそうな角度でA先生を見ている。
「A先生はこう見えて医療用のロボットです。
両性タイプですので、女子の方も男子の方も安心して悩みを話していただけます」
「よろしくお願いします」
そう言って、A先生は軽く会釈をする。
女子も男子も、若干ざわついているのが聞こえた。
この学校は異常性だけでなく、教員の顔面偏差値も目立っていたりする。
男子生徒は北先生、女子生徒は西先生に若干ざわついてはいたが...
A先生はその中でもひときわ美形だ。
そんなことは置いといて、次は校長室に向かっているようだ。
北先生は、校長室の扉を2回ノックする。
すると、中から出てきたのは若い教師。
糸目の男性で、長い黒髪を束ねている。
「皆さん、こちらが校長先生です」
私たちは、そう言われた瞬間目と耳、いや五感のすべてを疑った。
こんな20代前半に見える人が、本当に校長なのだろうか。
「みんなよろしくー」
テンションも軽く、この人が校長であることが
心配になるほどだった。
多分、この学校の異常性の元凶はこの校長だ。
教師名簿[校長]
校長なので、名前も校長であるのは当然。校が名字で長が名前???
校長のくせにこの学校の教師陣で最年少。
本人はちょっぴりそれを気にしているらしく、話し方を若干爺臭くしている。
A先生をゴミ捨て場から拾ってきたり、国語教師を保護してきたりなど、
ここの教師は校長に恩がある人が多い。
身長:175cm
体重:63kg
性別:男性
年齢:23歳、若過ぎ。
性格:明るくフレンドリー。
備考:資格とか持ってなさそうだよね???
【淡本町私立淡本中学校:4限目】校則、再認。
4限目は、校則の確認。
そして、校則に関することの質問に答えてくれるらしい。
どうやらこの学校の校則は少し独特らしく、
毎年何も知らない生徒が誤って校則を破ってしまう事例が多発したという。
渡された紙に書かれた校則を見てみると、やはり少しおかしい。
・登下校は原則、奨励服のみとする。
・廊下は基本歩き、必要なときは静かに走ること。
・スカートを切る、丈を長くするなどの改造行為は禁止。
・腰パンなども禁止とする。
・校長室は基本ノックすべし。緊急時のみ、ノックは不要。
・第二理科室は立ち入り禁止とする。入った場合、当校は
何があっても責任を取ることは出来ない。
・養護教諭の様子がおかしい場合、すぐに逃げて
校長室まで知らせに来ること。
・国語の教師は生きています。
・チャイムは鳴った時点でアウトです。
ちゃんと授業前には席に座っていてください。
・当校の花壇は養護教諭が手入れをしています。虫がいるのは普通のことです。
・花壇を掘るな。
・試験中などのカンニング行為は厳禁である。
・花壇の花踏むな。
・花焼くな。
校則自体もおかしいものの、言葉回しなども
少し独特で、話し口調なのが少し不気味だった。
あの校長は正しい文章の書き方すら分からないのだろうか。
「それでは質問を受け付けます。気になったことは気軽に聞いてください」
実を言うと、最初から最後までのすべての文が気になる。
すると、ひとりの女子生徒が手を上げた。
「アキラさん、どうぞ」
そう言われると、彼女は立ち上がった。
その子は女子にしては背が高く、ガタイがいい。
本人も自分が少女らしくないと知っているのか、髪は男子ほどに短い。
「国語の教師は生きていますって、これどういう意味でしょうか」
彼女は、わたしが一番気になった一文を読み上げた。
生きている人間に、わざわざ生きているなどと言うだろうか。
わたしは、それが何かを隠して言った、言い訳のようにしか見えなかった。
「文字通り、彼は生きていますよ」
「なら、なぜわざわざ書くのですか?」
「理由はありません。ただ本当に生きているからそう書いているわけで、
そもそも死んだ人間が立って歩くわけないでしょう」
北先生は早口でそう言って、この話題はこれで終わりとでも言いたげに、
他に質問がある人はいないか問いかけてきた。
まだ煮えきらないような顔をしながらも、アキラちゃんは席についた。
やはり、何か隠されているような空気感だった。
いつもゆったり話す北先生が、早口で話した。
それは、早く話を逸らしたいという心理の現れだ。
「先生、この養護教諭の...から始まる一文についてなのですが、
具体的に様子がおかしい状態とは、どのような状態なのでしょうか?」
カラ君が、手を上げてからそう質問をした。
確かに、そこも気になる部分だ。
きっとA先生はロボットなのだし、不具合がなんとかみたいな理由なのだろう。
「A先生はロボットなので、たまに不具合を起こします。
私も毎週しっかりメンテナンスはしていますが...
その状態の彼は何をするか分かりませんので、
目が赤く光っていた、などの場合はすぐ逃げることを心がけてください。」
北先生の回答を聞いて、わたしは鳥肌が立った。
だって、2限目に会ったA先生は
目が赤く光っていたではないか。
〜来ていない!校長の勝手に質問回答コーナー〜
Q.A先生は両性ということですが、
三人称は何を使えばいいのでしょうか?
A.僕たちは普通に”彼”って呼んでいるよ。
本人の性自認も、男性の方に寄っているんだって。
Q.”あ”(語り手)の性別はどっちですか?
A.確認してみたけど、性別の届け出は無かったよ。
だから、君が感じるように捉えればいいんじゃないかな。
参考までに、あの子の髪型はショートボブ、
制服は男子のものを着用しているよ。
【淡本町私立淡本中学校:5限目】下校、警鐘。
...やっと、待ちに待った5限目が来た。
この時間を耐えきれば、わたしはやっと家に帰ることができる。
そして5限目の内容は入る部活について。
部活の一覧の紙を渡され、顧問の教師、部員数を見てから
入る部活について検討をする。
そして明日、本格的に見学などをして入部届を出すことになる。
わたしが入りたいのは陸上部。
渡された紙を見た。陸上部は...
部員数は男子5人、女子6人の合計11人。
まあまあ多い方だ。
顧問は、まだ会ったことのない先生と...A先生?
A先生は養護教諭のはずではないだろうか。
そう思い、職員室の光景を思い出す。
きっと人手不足なのだろう。
だが、その間保健室はどうするのだろうか?
この学校はつくづく、生徒であるわたしが心配になってしまうほどお粗末だ。
「皆さん、気になる部活はありましたか?」
北先生がそう言った。そこから軽く連絡事項などを伝えられ、
いよいよ下校だ。初日は5限のみで助かった。
早く帰りたかった私は、手早く荷物をまとめた。
渡された教科書は量が多かったため、2回に分けて持って帰る。
リュックを背負い、教室を後にしようとした。
すると、後ろから声をかけられた。
振り返ってみれば、そこにいたのはカラ君。
「よ、アサ」
アサというのが、わたしのあだ名。
もとい、擬似的な改名。
流石にあの名前は不便すぎるので、本当に助かった。
「あ、カラ君。どうしたの?」
「いや、一緒に帰らないか?」
そう言ってもらえて嬉しかった。
思えば、1番最初にわたしに話しかけてくれたのが彼だった。
わたしは二つ返事で了承して、一緒に下駄箱まで向かった。
靴を履き替えると、開放感に包まれた。
明日もあるとはいえ、やっと気を休めることができる。
場合によっては転校かな、と考えながら
カラ君と一緒に校舎の外に出た。
すると、何やら1年生が集まってざわざわしている。
早く帰らないのだろうか、そう思いながら、
カラ君に早く行こうかと話しかけた。
「ちょっとアサさん、今帰れないみたいだよ」
「え?」
アキラちゃんにそう言われ、わたしは耳を疑った。
もう下校だと、北先生は言っていたではないか。
帰れないのなら、そう生徒に知らせるはずだ。
見ると、校門は閉められていて、トゲの付いた
ワイヤーのようなものが巻き付けられている。
ピンポンパンポン、腑抜けたメロディが耳を刺す。
校内放送の音が外まで響いてきているようだ。
『えー、1年生の皆さんにお知らせします。
本校は下校というシステムを採用していないため、校門は開きません。
各々校舎の好きなところで寝泊まりをお願いします。
尚、夕食は給食と同じように、運ばれてきたものを配膳して教室で食べてください。
以上、校長先生がお送りいたしましたー』
校内放送が終わった後、私たちは暫くそこから動けなかった。
2年、3年の人は何事もないかのように過ごしているようだ。
きっと心配した家族が迎えに来てくれる...
そんな希望も、わたしは忘れてしまうことになる。
〜来ていない!校長の勝手に質問回答コーナー〜
Q.美術と音楽の教師がいないようですが、授業はやらないのですか?
A.自習だよ。個人の創造性を尊重するスタイルなんで。
Q.校長先生は糸目ということですが、今後開眼はしますか?
A.チミは何を言ってるの?開眼する糸目は糸目じゃないよ。
【淡本町私立淡本中学校】二次創作ガイドライン
【二次創作ガイドライン】
OK!
・本作品のファンアート、小説、夢小説
・ピクシブ百科事典での本作品の記事作成
・イラスト投稿アプリなどでのファンアートの投稿
・キャラクターの性転換(A先生はこだわりがあるので禁止とします)
・キャラクターのグロ描写、死ネタ
・キャラクターの年齢操作
・成人キャラ(校長、A先生、西先生、北先生、南先生)の性的描写
・未成年キャラ(アサ、カラ)の若干の肌の露出
・”あ”の性別をどちらかに確定させて描く行為(ワンクはお願いします)
ファンアートを描く際は、本校ホームページの
教師名簿の顔写真を参考にしてください。
アサはPixivで”淡本中学校”と検索していただき、
出てくる投稿にビジュアルが存在したりします。ご参照ください。
カラに関しては資料が存在しないので想像でOKです。
本校ホームページ https://plus.fm-p.jp/u/awamotojuniorhighschool/
NG!
・本作品を著しく貶める内容の二次創作
・未成年キャラの性的描写
以上のガイドラインは、今後変更する可能性があります。
【淡本町私立淡本中学校:6限目】慟哭、守秘された異常。
わたしは、校舎に向かって走り出した。
聞かなくてはいけない、嘘をついたあのひとに。
ただの中学校、だなんてとんでもない嘘ではないか!
突然走り出した私を、カラ君が追いかけてきた。
走りながら、わたしに聞いてくる。
「どうしたんだ!?急に走り出して」
「A先生に、聞かないと...」
「A先生、ってあの養護教諭の人か!?」
下駄箱に着き、乱雑に靴を履き替える。
上靴のかかとを踏んだまま、わたしはまた走り出した。
校則にあった、必要なときは静かに走ることという一文を思い出し、
なるべく静かに、だが素早く走った。
保健室の前に辿り着き、わたしはノックもせずに扉を開けた。
「A先生!」
「君は、アサさんだったね。後ろの君は、カラさんかな」
顔色ひとつ変えず、A先生はそう言ってカルテを取り出した。
別に具合が悪いわけではない。
ロボットなんだから、顔色が変わらないのは当然か。
いや、今はそんなことを考えている場合ではない。
わたしはずいと一歩前に出て、できるだけ真剣な声で問いかけた。
「先生、この学校はただの中学校と仰ってましたね。
あれ、嘘だったじゃないですか」
問い詰めるわたしに、A先生は少し困った顔をする。
だが、わたしと後ろにいたカラ君の空気に押されたのか、
渋々といった様子で話し始めた。
「申し訳ないけど、私にも守秘義務があるんだ。
簡単にこの学校の目的について話すことはできなかった」
A先生の言うことは、確かに納得できるものだった。
彼だって仕事なのだから。私は少し頭に血が登っていたのかもしれない。
少なくとも、冷静ではなかった。
「先生、学校の目的ってなんですか?」
「カラ君...!今言ってたでしょ、守秘義務が...」
「いいよ、教えても。ただし、他の人には言っちゃダメだよ」
少し周囲を確認する素振りを見せてから、先生はそう言った。
本当にいいのだろうか?わたしがそう思っているそばから、先生は話し始めた。
「校長は、昔言っていたんだ。我が校の生徒は幸せになる義務があるって」
「義務、ですか」
「そう。きっと、あまりに無理やりな方法だけど、
彼なりに...生徒のことは考えているはずなんだ...でも...いつから...」
A先生は、話の途中で急に顔を曇らせ、
そのままぶつぶつと独り言を話している。
結局、この学校の本質的な部分は掴めない。
もう戻ろう、そうカラ君に目線で訴えかける。
だが何を勘違いしたか、彼はそのまま質問を続けた。
「先生、最後にひとつ。ここの卒業生は、その後どうなったか知っていますか?」
「...卒業生?ああ、確か......」
そう言い、A先生は凍りついたようにフリーズした。
「どうかしましたか?」
「いや...どうだったかな...おかしいな...これ...わたし前から勤めてるのに...
卒業式だって見たはずなんだけどな...なんで...またあいつが...」
とりとめのない言葉を発しながら、A先生は激しく頭を掻きむしる。
大丈夫ですか、そう言ってカラ君はA先生の顔を覗き込んだ。
覗き込んだ瞬間、カラ君は急にわたしの腕を掴んで、
保健室から逃げるように走り出した。
視界の端には、頭を抱えてその場にうずくまっているA先生が見えた。
先生が心配だが、今はカラ君の行動に従ったほうが良さそうだ。
「カラ君、何かあったの!?」
「A先生の目...光ってたんだ、赤く」
とりあえず校長室行こう、そう言うカラ君に同意してから、
わたしは物思いに耽る。
1番まともだと思ったA先生が、1番異常なのかもしれない。
〜来ていない!校長の勝手に質問回答コーナー〜
Q.公式ホームページの教師名簿にいる東(あずま)先生とは誰ですか?
A.さあ、誰だったかな。僕、そんなひと雇った覚えないよ。
Q.それぞれの教師の悩みを教えてください
A.僕→若いこと
A先生→ギガ足りてない(忘れっぽい)こと
西先生→腕片方無いからグーチョキパーで何も作れないこと
北先生→レモンかけられたら一時消滅すること
南先生→情緒不安定なこと
【淡本町私立淡本中学校】マジで来た!校長の質問回答コーナー
この回は普段の物語の幕間のようなものです。
マジで質問が来た場合、このような形式で
取り上げさせていただくかもしれません。
(ただし、物語の核心を突く質問はその限りでない。)
校長は、いつものように何も入っていないポストを確認した。
するとおかしなことに、一通の手紙が入っていた。
少し驚きつつも、職員室に歩きながら内容をざっと見る。
要約すると、本校に入学したい。どうやれば入学できるのか?
という内容であった。ここまではいいが、校長はすこし恐怖心を覚えていた。
「うちの学校、所在地不明なんだけどね...」
どこからか住所が漏れた、ということだろうか。
なら、うちの教員がやったに違いない。
考えるまでもなく、こういうことをするのはA先生だろうが。
あいつ、本当にスクラップにして廃棄所送りにしようかな。
物騒なことを考えながらも、校長は返信の手紙を書き始めた。
”うちの学校の募集要項はこちらです。チミに当てはまっているか教えます。
まず、12歳から15歳であること。これは当てはまるだろうね、じゃないと
こんな手紙出さないだろうから。次に、淡本町在住であること。
これ、チミは当てはまってないよね。だって、そんな町無いからね。
そして、最後の募集要項。内容は教えることができない。が、チミは当てはまらない。
よって、うちへの入学は不可能だ。ごめんね。
p.s. チミにあって本校の生徒にないものなーんだ”
一通り書き終わり、校長は職員室の椅子の上で小さく伸びをした。
すると、扉が開く音がした。校長が振り返ると、そこには北先生がいた。
「校長、こんなところにいたんですね」
「ああ、北先生。チミA先生のメンテって何してるわけ?
A先生が本校の住所漏洩してる疑いがあるんだけど」
「そうなんですか?いえ、しっかりとメンテしてるはずなのですが」
珍しく、北先生は少し慌てた表情をする。
そんな北先生に、校長は今あった出来事をすべて話した。
すると、北先生が言った。
「本校のホームページに、コメントが来ていましたよ。
ようやくみつけた、いまそちらにむかいます...と」
「わお」
校長は内心で冷や汗ダラダラだった。
来られたらやばいかも、通報されたら僕はお縄につくかもしれない。
「まいったなー...」
【淡本町私立淡本中学校:7限目】探求、響く足音。
私たちはA先生の異常を伝えるために、校長室に駆け込んだ。
緊急なので、ノックはしない。勢いよく扉を開けると、
そこには誰もいなかった。間が悪く、校長先生は不在のようだった。
「まずいな、早く見つけないと。A先生が心配だ」
わたしは、校長室で校長を待っているように言われた。
カラ君は、校舎内を走り回って校長を探しに行くと言って、
校長室を後にした。
ひとりになり、一通り辺りを見渡してみた。
すると、棚の上に放置されている名札を見つけた。
気になって手に取ってみると、そこに書いてあったのは見覚えのない教師の名前。
「東...ケッカ?結果ってことかな」
独り言のように言ってみる。だが、確かにここの教師には
名前に規則性があるように思える。
西、北、南、そして、東。
下の名前にも、一定の規則性がある。
西先生の下の名前はマツロ。恐らく、末路を意味する。
北先生はマツビ。末尾を意味していると思われる。
南先生の下の名前はケツビ。こちらも、多分結尾のことだ。
そして、東ケッカ。これは結果ということだろう。
すべて、物事の終わりを意味する言葉だ。
だが、それに気がついたところでなんなのだろうか。
そういえば、A先生は方角の要素も無いし、終わりという意味も無い。
それもやはり、ロボットだからなのだろうか...
名札を棚の上に戻した瞬間、校長先生が入ってきた。
中にいたわたしに一瞬驚いたような顔を見せるも、
すぐにいつものフレンドリーな笑顔に戻る。
「やあアサさん、ごめんね。何かご用だったかな?」
「よかった、A先生の様子がおかしくて...」
「それは大変だ、すぐ行こう。チミも、心配ならついてきていいよ」
ふたりで校長室を出ると、走ってくるカラ君が見えた。
「カラ君!もう大丈夫、ありがとう」
「よかった...校長先生、おれもついていっていいですか?」
「うーん、チミはダメ」
さ、行こう。校長先生にそう言われ、私はカラ君のことが
少し気になりながらも、保健室に歩き出した。
しかし、なぜ私はついて行っていいのに
カラ君はダメと言われたのだろうか?
保健室に着くと、もはやうずくまる体力すら無いようで、
その場に倒れ込んでいるA先生がいた。
校長先生はすぐに駆け寄って、A先生の首元のチョーカーに手をかける。
チョーカーにはありがちな電源マークが描かれており、
再起動でもするのだろう。
少しすると、A先生が目を開けた。
「こ、校長?ぼくは一体何を」
「大丈夫?A先生。チミ倒れてたんだよ?」
「A...ああ、大丈夫です」
違和感のある会話をしながらも、一応は大丈夫なようだ。
A先生は私の方を見てから、申し訳なさそうな顔をして話し始める。
「アサさん、情けないところを見せてしまったね。
養護教諭が倒れて、生徒に助けを呼んでもらうなんて...」
「いえ、困ったときはお互い様です。それで、もう大丈夫ですか?」
「うん、私は大丈夫だよ。心配かけてごめんね」
これで、この騒動は丸く収まった...はずだ。
だが、わたしには少しひっかかることがあった。
A先生の一人称が、一瞬”ぼく”に変わっていたこと。
いつもは赤いはずの目が、灰色だったこと。
旧量産型タイプAとは:
既に生産が終了している、両性タイプの医療ロボット。
病院の医師や看護師、もしくはカウンセラーなどとして
医療現場で多く使われていた。
男女どちらの性も併せ持つため、男性も女性も安心して
悩みを話すことができると好評であった。
だが、工場の老朽化などで生産が終了した矢先、
タイプAに仕事を奪われた医療従事者たちが、
片っ端からタイプAを破棄していってしまった。
最終的に、淡本中学校で働いている個体が最後の1体になった。
タイプAには、モデルとなった人物はいないと記録されている。
ただそれは、そう記録されているだけであって、
開発者が嘘をついている可能性なども、かつてメディアで取り上げられた。
タイプAの開発が始まる少し前に、ある市内では
ビジネスホテルで謎の死を遂げる変死事件が相次いだ。
【淡本町私立淡本中学校:8限目】 会話、繰り返す今日。
※カラ視点
昨日は、あの後A先生は大丈夫だっただろうか。
そう思いながら、おれは保健室まで歩を進める。
もちろん、保健室に行く理由はそれだけではない。
今日朝起きると、左目の上の方が痛かった。
ものもらいなのだろうが、目薬やら眼帯やらが欲しい。
保健室の扉を叩くと、それと同時くらいの勢いで扉が開いた。
このひと、改めて見るとでかいな。と思ったものの、ひとまず
それは置いておいて、ここに来た目的を伝えなければ。
「朝起きたら、左目が瞬きをするたびに痛くて。
多分、ものもらいだと思うんですけど」
「君は...カラさんだったね。目薬と眼帯を用意するから、
ここに座って待っててくれるかな」
そう言ってA先生は、裏の方に取りに行ったようだ。
とりあえず、言われた通りソファに座って待っておく。
少しするとA先生が、頼んだものを手に持って戻ってきた。
「じゃあ目薬さすから、少し上を見てね」
目薬をさしてもらって、眼帯をつける。
これで用事は終わったのだが、授業には行きたくなかった。
「授業に行かなくてもいいのかい?」
「...気分じゃないです」
「まあ、そういうこともあるさ。行きたくないなら、ここにいればいいよ」
おれは、優しい言葉に甘えさせてもらうことにした。
A先生は事務作業があるようで、しばらくはキーボードと格闘していた。
だが暇そうなおれを見てか、はたまた本人が暇になったか。
A先生はおれの隣に座り、話しかけてくる。
「カラさん、私は生徒と話すのが大好きなんだ。良ければ、君の話も聞いてみたいな」
「おれの話ですか、構いませんけど...あと、君付けで大丈夫なので」
「ありがとうカラ君。ここ最近、ずっと生徒と話せていなかったんだ」
そう言って、先生は小さく微笑む。
しかし、自分の話といったって、何を話せばいいのか。
少し悩んだ挙句、不得意教科の話を始めた。
「おれ、国語とか美術とかが苦手なんです。正解が無いじゃないですか。
美術は空を何色で描いてもいいし、国語の読解だって、読む人によって解釈が変わる。
まあ、部分点もらえやすい分楽なのかもしれないんですけど」
「確かにそうだね。君は、数学とかの方が得意?」
「はい、解けば必ずひとつの答えにたどり着くので」
そう、おれは答えを導き出すのが好きだった。
それに加えて不正も許せないから、昔からいじめられっ子を助けては、
自分がいじめの標的になっていたっけ。
...おかしいな、と不意に思った。
おれの記憶から、小学6年の後半の記憶がまるまる抜け落ちていることに
気が付いてしまった。卒業式をした記憶が無かった。
だがそんなはずはない、絶対やるはずのものなのだから。
記憶を呼び起こそうとしていると、A先生が顔を覗き込んでくる。
「...カラ君、どうかしたかい?」
「あ、いえ。少し考え事をしていて」
じゃあ、私も仕事に戻ろうかな。そう言って、
A先生はまたパソコンの前に戻る。
だが、一瞬だけ真顔になったA先生の顔を、おれは見た。
まるでおれが、良くないことに勘付いたのを察するかのように。
〜来てたかも!先生方の勝手に質問回答コーナー〜
Q.ものもらいに眼帯って一昔前の治療法で、
今は逆に蒸れて雑菌が増えるからダメらしいのですが...
A.だって、カラ君はこれといったトレードマークがないだろう?
だから眼帯でキャラ付けしてあげた方がいいかなと思って...
余計なお世話だったのかもね。by.A先生
Q.A先生のバストは育つのですか????????
A.育ちませんよ。変な幻想抱かないでくださいね。
そもそも、今のままで十分大きいと思いませんか?by.北先生
Q.この学校の生徒は頭いいですか?
A.めっちゃばかw by.校長
Q.A先生の手帳に、生徒とA先生が学校外に行くような記述が
存在しましたが、出れるのですか?
A.一応、教職員専用の出入り口があって、そこから出られるよ。
3年生ともなると、そこの存在を知って自由に出入りする子が多いね。
別に出るのはいいけど、学校外での行動には気をつけてね。
そこは、君たちが知っている■■市ではないから。by.校長
【淡本町私立淡本中学校:9限目】常識、少しのナーバス。
今日の1限目、結局カラ君は保健室に行ったまま帰ってこなかった。
目が痛いと言っていたが、大丈夫だろうか?
本格的な授業は今日から始まり、1限目は北先生の理科だった。
次の時間は、南先生の社会。
まだあまり話したことがないため、一抹の不安を覚える。
だが、私の不安はその後的中することとなった。
扉を開け、入ってきたのは南先生。
不自然とも言える笑顔で、自己紹介を始めた。
「前の自己紹介は簡単だったので、授業始める前に自己紹介しますぅ...
えへ、南ケツビといいます。担当教科は社会、です...
よ、よろしくお願いしますぅ!!」
どうやら、教壇に立って一斉に見つめられるのが苦手らしい。
南先生を最初見たときは、まともそうといった印象があった。
だが、今見てみると少し不自然だ。
見た感じでは、ただの可愛らしい女性教師ではある。
疑問なのが、対人面に問題のある人間を教師として雇うだろうか?という箇所。
西先生のときも思ったが、ここはどう考えても
教師をやってはいけない人間ばかりが集まって教師をしている。
まるで、大人のごっこ遊び。
私たち子供に大人の事情とやらは分からないが、
恐らくこれはおかしいことなのだ。
そう考えているうちに、授業が始まった。
指示された通り、教科書の5ページを開く。
「ええっと、まず、えっと...なんだったかな...
えへ、ちょ、ちょっと待ってくださいね!!!」
目をぐるぐるさせながら、南先生は
授業計画が書かれていると思われるノートを、必死で読み返す。
そしてすぐに閉じると、今度こそ黒板に授業について書き始めた。
「えぇっと、人間の進化の過程ですね!人間は昔から人間として
地球に存在していたわけではありません元を辿れば微生物なわけですが
そこは3年生の理科で学習するため詳しいことは省きますぅ!
それでえっと、ああ!人間の祖先は猿人という猿の仲間で...
それが進化の過程で原人になってそこから新人になったわけですぅ!
それであの、えっと、く、詳しくは教科書をご参照くださいぃ!!!」
超高速で黒板に文字を書きながら、早口で何かの説明をされる。
正直よく聞き取れなかった。
ある女子生徒が手を上げ、わたしと同じ不満を漏らす。
「南先生、すみません。よく聞き取れなくて...」
「もうっ!!!!一回で分かってくださいよぉ!!!!!」
意見に対する支離滅裂な返しに、教室が静まり返った。
これが逆ギレ、というやつなのだろう。
失言に気がついた南先生は、慌てて発言の訂正をする。
「すっ、すみません...!わたしが慌てて...早口になっちゃったのが
悪かったんですよね!!わたしが全部悪かったから...も、もう一度やりますね!」
無理して作ったような、引き攣った笑顔を見せながら、
もう一度初めから説明し直してくれる。
今度はかろうじて理解できたものの、授業が進む速度は極めて遅い。
その後も南先生が緊張で早口になり、それを生徒が指摘し、
それに南先生が逆ギレし、静まり返った教室に南先生がハッとして失言を訂正する...
といった具合で、毎回同じような問答が
無駄に繰り返されるからだ。
しかも、南先生の怒り方は次第にヒートアップしていった。
7回目くらいの例の流れで、ついに南先生が一線を超えた。
力任せに、歴史の教科書をある生徒に向かって投げたのだ。
歴史の教科書は、3年間で習う内容がすべて書かれているため分厚い。
顔面に教科書がクリーンヒットした生徒は、鼻血を大量に流し始めた。
一気に教室がざわざわし始める。
南先生といえば、頭を抱えて震えながらぶつぶつ独り言を言うだけだ。
ダメだ、この先生は恐らく何らかの精神疾患を持っている。
本来なら生活補助手当が出て、ギリギリ働かなくても生活できる程度の
お金は国からもらえるはずだ。ならなんで、こんな場所で教師を...?
「南先生!何してるんだねチミは!」
「はっ...こ、校長!」
教室に入ってきた校長に、南先生は動揺の色を見せる。
校長は南先生の腕を掴み、教室を出るように促す。
「すいません...すいません...」
「チミは放っておくとすぐこれだ!そもそもちゃんと診てもらってるのかい!?」
「だってぇ...!あのロボット怖いんですぅ!!!!」
「彼にちゃんと診てもらえば治るのに、西先生だってそうだったろう!
ごめんねチミたち、その子を保健室に運んでやってくれ!」
そう言って校長は、南先生を半ば引きずっていくような形で連れて行く。
教室に残された生徒たちは、何人かが鼻血を出した生徒を保健室へ連れて行った。
南先生が言っていた”あのロボット”とは、A先生のことだろうか?
A先生に診てもらえば治るという、校長の絶対的な信頼はどこから来るのだろうか。
そもそもの話...旧量産型タイプAなんて、聞いたことがない。
それほど高性能なのであったら、話題になるはずなのに。
教師名簿[南ケツビ]
明るい黄土色の髪を、低めの位置でふたつに束ねた可愛らしい容姿をした女性教師。
ただし、北先生のように見た目が若すぎるということは無く、
あくまで年相応の可愛らしさ。身長は校長に次いで高い。(教師陣の中で3番目)
情緒不安定。なんらかの精神疾患を患っているようだが、
A先生が苦手なので診てもらうことはしない。診てもらえ言うてるやろアホ
身長:174cm
体重:51kg
性別:女性
年齢:26歳
性格:キチガイ。だがいい波のときは教師の中でも比較的まとも寄り。
備考:A先生と西先生と北先生を怖がってる。校長は話しやすいらしい。
【淡本町私立淡本中学校:10限目】過去、隠されたオリジナル。
わたしは、さっきの時間のことの顛末を
北先生に話してくるように、戻ってきた校長先生に頼まれた。
階段を下りながら、大きなため息をつく。
なんてったって、ここの学校は職員の数が少なすぎて
こういう前回の授業の引き継ぎなども生徒が行うのだ。
職員室に着き、扉を軽くノックしてから入る。
中には誰もいなかった。
とはいえ、今から北先生を探しに行くのは骨が折れる。
生徒である私がそこまでする必要はない。
そう判断をし、メモを残すことにした。
北先生のデスクの前に立ったものの、書くものが無い。
失礼します、そう心の中で断って、デスクの引き出しを開ける。
メモ帳とペンを探しているのだから、やましいことは何もない。
この学校について、なにか重要なものが見つかったとするなら、
それはおまけのようなものだ。
デスクの中を探ると、真っ白いはがきくらいの大きさの紙を見つけた。
何も書かれて無いようであれば、これをメモ帳代わりにしよう。
そう思い裏を見てみると、それは写真だった。流石にメモ帳にはできない。
写っていたのは、黒髪で少しくせ毛の、ベリーショートの青年。笑顔が眩しい。
それと、前髪を正面で分けた少女...どこか髪型が北先生にそっくりだ。
だが髪は真っ黒で、目を隠しているわけではない。
そして、謎の目のオブジェもいない。
それにしても、この写真はなんなのだろう。少女に関しては他人の空似で、
卒業生の写真だったりするのだろうか。でも、制服が違う...
写真をまじまじと見ていると、わたしは段々と恐ろしい事実に気が付く。
青年だ。黒縁のスクエア型メガネ、右目の下にあるほくろ、右耳につけたピアス、
口の中からちらりと覗く八重歯、ネクタイについているタイピン...
これは、A先生?でもこの青年は生身の人間、体型も男性のものだ。
もしかすると、A先生を開発するうえで元となった人物なのかもしれない。
すると、この少女は誰なのだろう。なぜこの写真を北先生が...
「その少女は”北”ですよ」
「!?」
後ろから唐突に聞こえた声に、肩を跳ね上がらせる。
振り返ると、そこには北先生がいた。
いや、”目”に乗っ取られた...北という名の少女なのだろう。
「あなたは勘が鋭すぎます。バレるのも時間の問題かと思い...
安心してくださいね、これを校長に告げ口する気はありませんから」
「...北先生、この写真はなんなんですか?」
そう言って、わたしは先程反射的に隠してしまった写真を、
ひらひらとさせながら取り出した。ここは、強気で行ったほうがいい。
「それは北とタイプAのオリジナルです。驚きましたか?
タイプAにはオリジナルとなった人物はいないと、メディアで言われていましたから」
「...?そもそもわたしは、タイプAなんて聞いたことがないので」
「ああ、タイプAが出来る前に、あなたは......失敬、今のは忘れてくださいね」
貼り付けたような笑みを浮かべてから、
北先生は話を続けた。
「お話してあげましょうか、北と彼のことを」
〜来ていない!生徒と教師の質問回答コーナー〜
Q.アサくんちゃんはA先生のこと好きなの?
A.いや、好きというわけでは...!綺麗だなとは思いますけど!by.アサ
Q.カラ君はこの時間もまだ保健室にいたの?
A.冷房ガンガン効いてて涼しかったから by.カラ
Q.南先生は苦手な教師が多いですが、なぜ苦手なのか教えて下さい。
A.A先生→たまにでかい機械音がして怖い。
北先生→明らかにメカクレさんの目が死人の目で怖い。
西先生→多分死んでて怖い。
体育教師(登場予定)→馬鹿すぎて怖い。 by.南先生
【淡本町私立淡本中学校:11限目】真実、共鳴する頭痛。
北先生は、適当な椅子を持ってきてそこに座った。
私は正直言うと、北先生が信用できなかった。
そんな簡単に、この学校の真実に近付けそうなことを話すだろうか。
「A先生のオリジナルの名前はアサヒ。明るくて優しい性格、
見る人までいい気分にさせる笑顔が特徴的な、高校3年生の男性です。
そして北は、高校3年生の女性。物静かですが友達は多く、
優しくておっとりした性格から、男女共に人気があったそうです」
高校3年生のアサヒ、どこかで聞き覚えのあるワードが引っ掛かった。
そういえば、写真で見た彼の容姿も、ここに入学する以前に見覚えがあった。
有名人だったりするのだろうか?
例えば高校生モデルだったり、何かの大会に出ていたり...
「アサヒは全国の陸上競技大会で2位を取って、テレビに写っていましたよ」
わたしの脳内を覗いたかのように、北先生が答えた。
だからだろうか、彼に見覚えがあったのは。
少し疑問は残るものの、ひとまずは納得してみる。北先生は話を続けた。
「彼の将来が期待された中、事件が起こりました。彼が失踪したのです。
1週間の間必死の捜索がされ、彼はビジネスホテルのベッドの上で見つかりました。
...すでに死亡した状態で」
「...!」
「その後死体は何者かに持ち去られ、そんな最中タイプAの
開発が発表されました。オリジナルとなった人物はいない、と嘘を吐いて」
誰が一体そんなことをするのだろうか。
タイプAの開発を計画し、オリジナルを欲した人物による犯行?
それなら犯人は、タイプAの開発者...
「アサヒは自殺だと断定されました。死因が薬物中毒だったからです」
「でも、それはおかしいです。彼は将来を期待された選手だったんですよ」
「そうです、本当は自殺に見せかけた他殺でした。そして犯人は私です」
「は...!?」
犯人は私、だと言った。ということは犯人は北先生ではなく、
北先生を乗っ取っているであろう目がやったということだ。
目に乗っ取られた北先生が、アサヒさんを殺した。
「そんなことを私に話して、どうする気なんです?」
「...?覚えていないんですか?あなたは、その殺害現場に居合わせていた」
「え?」
「だから隠すだけ無駄だと思っていたのですが、話し損でしたね」
このひとは、何を言っているのだろうか。
ちがう。わたしはそんなこと覚えていない、そもそも見ていないんだから
覚えているもいないも関係ないではないか。
その時、頭に激痛が走った。走馬灯のように、
いつかの記憶がフラッシュバックする。
...嘘だ。わたしはこんなもの見ていない。
脳が錯覚で作り出したものに違いない。
「じゃあ、十分話しましたね。お察しの通り、
冥土の土産というようなものです。しかし可哀想に、あなたはすべて識っているのに」
「違います...!わたしは、何も知らない...」
北先生が一歩ずつ近付いてくる。
この学校は生徒ひとり死んだところで、まともに対応しないだろう。
早く逃げなければ...そう思ったとき、職員室の扉が開いた。
「A先生...!」
「北先生、アサさんに何をしているんです?」
「A先生、話は聞こえていましたか?」
「...?いえ、何も聞こえませんでしたが」
「それなら良かったです。私は用事があるので、これで」
そう言って去っていく北先生を見送り、
静まり返る職員室にはわたしとA先生が残された。
特別名簿[アサヒ]
黒髪にベリーショートの若干くせ毛の青年。
明るい笑顔や部活に対するひたむきな姿勢、
困っている人を放っておけない優しい性格から、教師や他生徒からも
好かれる存在だった。全国高校生陸上競技大会では2位を獲得。
将来が期待された中、失踪の末ビジネスホテルのベッドの上で
すでに死亡した状態で発見された。死因は薬物中毒、自殺と断定された。
ちなみにアロマンティック・アセクシャルで、
他者に性的な感情、及び恋愛的な感情を抱かない。
身長:176cm
体重:66kg
性別:男性
年齢:18歳
性格:思いやりが強く、優しい性格。
備考:保険委員。
【淡本町私立淡本中学校:12限目】地球外生命体、知らないニュース。
今、わたしはA先生と二人きりで職員室にいる。
だがあんなことを聞いたあとで、何を話せばいいのか分からない。
A先生は、オリジナルであるアサヒさんの身に起きたことを知らないだろう。
彼の死の真相を、誰も知らない。
彼をオリジナルとしたタイプAでさえ、知らない。
私も.........知らない。
世間から彼の存在が忘れられてしまったようで、いたたまれない気持ちになる。
だが、なぜ”目”はアサヒさんを殺害したのだろう?
そもそも、あの”目”は何者なのだろう?
教員であるA先生なら、何か知っているだろうか。
そう思い、わたしはA先生に訪ねた。
「A先生、北先生の周りを浮遊している”目”はなんなんですか」
「...君も随分大胆になったね、前も言っただろう、
この会話は校長に聞かれているかもしれない」
「それでも構いません、先程の質問に答えてください!!」
声を荒げたわたしに対し、一瞬驚いた顔をしつつも
またいつもの穏やかな笑みを浮かべた。
「君は...仕方ないね。あれは地球外生命体、人間を乗っ取って
地球を征服する気だったみたいだけど、あの通り人を乗っ取っているのが
バレバレだろう?だからあっさり政府に捕まって、今はその殆どが
ニートを乗っ取って働かせるために使われている」
...なんというか、思っていたよりも間抜けな生命体だ。
でも地球外生命体なんて、そんな話わたしは聞いたことがない。
絶対にニュースになるであろう内容なのに...
「北先生は、その最初の被害者なんだ。だから政府にも知られることなく、
完全に乗っ取られてしまった。だけどこちらに危害を加えてくるわけでもないから
そのまま教師としてここに雇われたんだ」
「そう...なんですね」
危害を加えてくるわけでもない?わたしは危害を加えられかけたし、
アサヒさんに至っては殺されているじゃないか!
A先生は知らないだけで、あのひとは危険だ。
というかそもそも、不思議なことが多すぎて普通に流していたが、
地球外生命体って本当になんだ?
そしてそれを捕獲できる技術が、日本政府にはあったのか?
わたしは、時々他の人と話が食い違うことがある。
どうやらカラ君は”Switch”とかいうゲーム機で遊ぶのが好きだったらしいが、
私はそんなもの聞いたことがないのだ。
わたしは”ゲームボーイ”しか知らないし、そもそも家は
兄が医者になりたいと言ったから、お金を貯めるために
そんなもの買ってもらえなかったし...
...そうだ、なんで忘れていたのだろう。
わたしには兄がいたはずだ。
顔が思い出せない。声が思い出せない。名前が思い出せない。
いつの間にわたしはおかしくなっていたんだ?
散々この学校がおかしいなんて宣っていたのに、
一番おかしいのは、わたしなのか?
「アサさん、どうかした?顔色が優れないようだけど」
「...先生、今は、何年ですか?」
「......それは答えられない。守秘義務があるから」
「なんで今が何年かに守秘義務があるんですか!」
おかしい、絶対におかしい!
私も学校も先生も、絶対におかしい!
わたしは、職員室を勢いよく飛び出した。
作者の一言:ずっと前に書いたのを出し忘れてました。
チョコ蒸しパンになりたい。
【淡本町私立淡本中学校:13限目】放課後、迫る君。
もう授業は全て終わり、放課後のようだった。
部活動見学などあるそうだが、わたしはそんなものに構っていられなかった。
北先生に会って、もっと色々なことを聞き出す。
いざとなったら逃げればいいだけだ、足の速さには自信がある。
遠くに、特徴的なシルエットが見えた。北先生だ。
すぐに駆け寄って、私は先生の腕を掴んだ。
北先生は驚くこともなく、淡々と述べた。
「あなたですか、分かっていましたよ。あなたは私に
危害を加えられそうになっても、懲りずにやって来て
もっとこの学校のこと、私のことを聞き出すと」
「...北先生、あなたが1番答えてくれそうだと思った。
今は、何年ですか?」
わたしの質問に、北先生は目を細めて笑った。
不気味な笑みから、なぜだか目が離せない。
「今は、2030年ですよ」
「...私は......ずっと今が、2003年だと思っていました」
「でしょうね」
そう言ってまた、実に面白いといった様子で笑う。
本当に...おかしな冗談だと思いたい。
なら、わたしは一体何なのだろう?
そんなに昔の時代にいたわたしが、なぜここに?
2030年は、それが普通だったりするのだろうか?
「すみませんが、これ以上私が教えられることはありません。
まだ、面白くないですからね。あのひとたちが帰ってくるまで」
「あのひと...?」
「保健体育教師の北東マッキ先生、英語教師の北西スエ先生ですよ。
いつ帰ってくるんでしょう。無断欠勤しすぎです」
そういえば、保健体育教師と英語教師の人もいたんだった。
まだ面白くない...その人達が帰ってきたら、何か変わるのだろうか。
まともな人だといいが、と思ったものの
無断欠勤をする時点でまともではなさそうだ。
いや、淡本中学校にいたがらないということは、まともなのか?
「軽くあなたにだけ教えておきましょうか。北東先生は女性教師。
声が大きくて授業はシャトルランしかしません。馬鹿なので、
保健の授業はA先生にやらせています。要するに、ただの体育教師です」
A先生も授業をするのか...だがその場合、誰が保健室にいるのだろう?
それはそうと、北東先生とはうまく話せるかも怪しそうだ。
実際話してみないと、本当のところは分からないだろうが。
「北西先生は男性教師。エセネイティブアメリカンです。
片言なのもエセ、純日本人です。校舎の裏の森で
鹿を飼っているのは彼で、動物の保護について熱弁することがあります」
こっちも聞くからにダメそうだ。
無断欠勤しているのは、ただ単純にだるいから、とか
そんな理由であることが安易に想像できる。
この学校の教師に、まともな人なんて誰ひとりいない。
わたしが最後に得た結論は、それだった。
「これくらいでいいでしょう。あなたは陸上部の見学に行ってください。
陸上部が希望だと、紙に書いていましたね」
「あ...はい」
「やりたいことはやるべき、夢は追うべきだと思います。
たとえ置かれた環境が、異常なものでも」
先生はそう言ってから、
またいつものように綺麗な作り笑顔を浮かべた。
もう私は、このひとが言っていることがどこまで本気なのかがわからない。
淡本中学校イラスト投げ
https://d.kuku.lu/mjvzbvsjg
写真撮るの下手くそすぎて右半分だけ色薄い
A先生好きすぎて描く手がとまらないんだ。
淡本中学校のキャラであればリクエストおkです。
【淡本町私立淡本中学校:特別編】視点三転、校長気絶事件
幕間 アサたちの入学前の時系列を想定
具体的にはA先生の初期化前(6ヶ月よりさらに前)
いつもより明るいギャグ寄り
本編に繋がる伏線はありません。
おまけギャグパートあり
北西先生(英語教師)出てきます!
〜A先生視点〜
もう今月も今日で終わりだ。
今月の分のカルテは、校長に提出して見てもらう必要がある。
そのカルテを渡すため、私は校長室まで来ていた。
扉を軽く2回、ノックする。
...返事はない。仕方がないので、返事を待たずに扉を開けようとする。
......内側から鍵がかけられているようで、開かない。
「校長、いらっしゃいませんか?カルテを持ってきたのですが」
「...」
「クソ校長」
「...」
「おっと、やっと死にましたか」
先程の暴言にも反応がないということは、そういうことだろう。
これで私も、やっとお役御免だろうか。
「緊急事態のようですので、扉は破らせていただきます」
扉の蝶番をつまんで引っ張ると、鈍い音がしてから外れた。
私はロボットであるため、力は人間のプロボクサーより強い。
そうして簡単に扉を破壊し、私は校長室に入った。
予想通りといったところか。
部屋の中心に、うつ伏せで倒れている校長がいた。
とりあえず脈を測ってみると、
残念だが生きているようだ。ただの気絶といったところだろうか。
そうなると、私には彼を助ける義務が発生する。
不本意ではあるが、トドメを刺すのはやめたほうが良さそうだ。
「校長、保健室まで運びますよ。引きずられたいですか?
米俵のように抱えられたいですか?それともお姫様抱っこですか?」
「...」
「返事がございませんので、引きずります」
適当に口実を作ってから、校長をずるずると引きずって
保健室まで連れて行く。
するとその道中で、南先生と出くわした。
「うえぇぇ!?ロボット、校長先生に何してるんですかぁ!?!?」
「彼は校長室で気絶していたんですよ。今保健室に運んでいる最中です」
「んなこと言って、お前が校長先生に危害を加えたんでしょ!!!
だからわたしは言ってたのに!!ロボットは危険だって!」
「申し訳ないですが、何を仰っているのか」
「うっ!うるさいです!!うるさいです!!ここの教師はみんなおかしい!!」
一通り似たようなことを言ってから、
南先生はどこかへ行ってしまった。
私は彼女に怖がられているらしい。
私以外にも、北先生や西先生、北東先生なんかが
南先生の恐怖の対象。
彼女に怖がられていないのは、校長と北西先生だけだ。
確かに、彼らはこの学校では割と普通の人間寄りではあるだろう。
そう考えながら校長を引きずっていると、保健室に着いた。
校長を片手で放り投げると、運良くベッドの上に落下した。
落ちた瞬間に「ぐえ」と聞こえた気がするが、おそらく気のせい。
しばらくすると、校長は目を覚ました。
「えーっと、A先生...僕って何してたんだっけ...」
「ずっと気絶していましたよ」
「えぇ?...記憶が抜け落ちてる気がするな...」
「きっと頭部強打による記憶障害でしょう、それだと辻褄が合いますから」
校長は何かを思い出そうと、うーんと唸っていた。
すると、何か思い出したように手を叩く。
「そういえば、僕が校長室に戻る前に北先生に会ったよ。
彼女なら、僕が気絶する前に何をしていたか知っているかもしれない」
「そうですか、では北先生に話を聞きに行ってきますね」
「頼んだよー。あとエアコンの温度下げていい?」
「ご自由に」
そう言って、私はエアコンのリモコンを掴んで放り投げた。
またまた運良く、リモコンは校長の顔面にクリーンヒット。
「ぐえ」とかなんとか聞こえたのは、やはり気のせいだろう。
〜北先生視点〜
職員室で、残った仕事を終わらせるために、
私はパソコンのキーボードを叩いていた。
それにも疲れ、大きく伸びをした瞬間、A先生が職員室に入ってきた。
「北先生、少し前校長にお会いしましたか?」
「はい、会いましたが」
A先生は、今さっきあったことを話してくれた。
校長先生が校長室内で気絶していた、ということらしい。
それで、校長先生に会っている私に話を聞きに来たのだという。
だが、特に校長先生に異変などは見られなかった。
他に何かあっただろうか...
「別に、一見関係なさそうなことでもいいですよ。
校長と世間話をしただとか」
「ああ、それなら...校長先生の嫌いな動物についての話を聞いていました」
彼はすこし不思議な人で、人の話を中断して
自分のことを話し始めることがある。
今回もその流れで、校長先生の嫌いな動物の話になったのだ。
そういえば、その場にはもうひとり誰かいた気がする。
誰だっただろうか。少し考えて、思い出した。
「西先生、西先生もいましたよね」
「...」
私と同じく、仕事を片付けるためにパソコンとにらめっこしていた
西先生が、名前を呼ばれたことに反応して顔を上げた。
「校長先生の嫌いな動物が、ネズミだって聞いていた時。
西先生もいらっしゃいませんでしたか?」
再度聞いてみると、メモ帳に文章を書き始めた。
この人は声が小さいため、筆談がメインだ。
書き終わったものを、私たちに見せるように掲げた。
「”確かにわたしもいました”...だそうです」
「そうですか、では西先生からも話を聞かせてもらえれば」
私は、校長先生が何を話していたのかを説明した。
最初は私が業務上の連絡をしていたところ、何を思ったか
それを遮り、校長先生は自分が嫌いな動物の話をし始めた。
きっと、最近2年1組の教室にネズミが出たという話を
思い出したのだろう。彼が嫌いな動物は、ネズミらしいから。
すると、その話に興味を持った西先生が、話に混ざった。
そこから、校長先生はどれほど自分がネズミ嫌いなのかを話し始めた。
ネズミが通った箇所は絶対殺菌したいし、見たら気絶してしまうほどで...
「気絶、ですか」
話の途中で、A先生がそう呟いた。
そうだ、ネズミだ。校長先生はネズミを見たら気絶するらしい。
なら、校長先生の気絶はネズミが原因...?
そう考えていると、物音が聞こえた。
見ると、西先生がメモ帳を掲げている。
「”それなら、校長室にネズミが出たんでしょうか”...と」
「いえ、そんなはずは。この中学校に外の動物は入れないはずです。
外から捕まえてきて敷地内に放す以外は...裏山の鹿が良い例でしょうか。
あれはすべて北西先生が捕まえてきて、敷地内に放したものです」
「そういえば2年1組のネズミも、動物好きの生徒が裏口から外に出て、
捕まえてきてこっそり飼っていたものでしたね」
淡本中学校の特殊な性質について、A先生に言われて思い出した。
ネズミが入ってこれる余地などないはず...
そう、人の手で運ばれ放される以外には。
つまり、校長先生の嫌いな動物を知っている人物が、
彼を気絶させるために、ネズミを運び込んできた。
それを校長室内に放ち、それを見た校長先生が気絶...といったところだろうか。
要するに、犯人は...
「西先生、あなたネズミを捕まえてきましたか?」
「”南先生に聞いてみてください”、らしいですよ」
「...?でも、あの場に南先生はいないはずでは...」
そう思ったものの、お喋りな校長先生なら、
すでに南先生に話していても不思議ではない。
だが、南先生は校長先生を盲信している...
そんなひとが、こんなことをするだろうか?
いや、西先生がやったにしても、違和感なことに変わりはないが。
彼が校長先生の弱点を、面白がるようには見えない。
いつも至って真面目だし、校長先生の言うことを良く聞くからだ。
とりあえず、彼が言う通り南先生に話を聞いてみることにしよう。
私たちは南先生に会うため、職員室を後にした。
〜南先生視点〜
あのロボットもあの地球外生命体もあのゾンビも筋肉バカも、
全員おかしい全員おかしい。
わたしだっておかしいけど、たまにおかしくなっちゃうけど、
あいつらよりかはマシだ。校長先生は、あのロボットに診てもらったら
治ると言っていたが、信じられない。
校長先生ではなく、あのロボットが信じられない。
メスかなんかを研ぎながら、恍惚とした笑みを浮かべているのを見たことがある。
あんな顔を見て、誰が信用できるというんだ!
そう考えていると、後ろから肩を叩かれた。
見ると、ロボットと地球外生命体とゾンビではないか!
「うぎゃあああああああああああ!!!!!!」
「落ち着いてください南先生、北です」
「ああっ!!皆さんお揃いで一体何なんだっていうんですかぁ!!!!」
「少しお話を聞かせてくれませんか?」
そうして、わたしは化け物たちから話を聞かされた。
校長先生が気絶していたこと...これはわかる。
ロボットが校長先生を引きずり回してたから。
そして、その気絶の原因がネズミを目にしたことであること。
なんとなく予測はついていた、前聞いたことがあったから。
化け物らは、今ネズミを校長室内に入れた犯人を
探している真っ最中だそうだ。
「そっ、それはロボットが犯人でしょう!自作自演ですぅ!!」
「私ですか?なら、最初から校長を保健室まで引きずっていったり
しませんよ。後々犯人探しで不利になりますから」
「はぁっ!?どうせまたギガ不足でそんなこと
考えてられなかったんじゃないですかぁっ!!??」
「落ち着いてください南先生、現状あなたがかなり怪しいです」
そう言われた瞬間少し焦ったが、これはカマをかけられてると気がついた。
ロボットが校長先生を運んできた時間帯、
教師たちはほとんど全員別行動だったはず。
誰もアリバイがない中、わたしが怪しいなんて
断定できるはずがないのだ。
...そういえば、あのゾンビ。
廊下ですれ違ったとき、北方面へ歩いていっていた。
あそこ側は裏口、外への出口だ。
「...いえ、わかっちゃいました犯人が」
「うわ急に落ち着かないでください南先生」
「犯人は、ロボットが校長先生を引きずり回った時間帯より前、
裏口がある方角へ歩いていったゾンビ...西先生です!!!」
ゾンビは胸ポケットからメモを取り出し、
床にメモを置いて何かを書き始めた。
いつも思うのだが...片手で筆談は、流石に無理がある。
「”そうですよ なにか問題でも?”だそうです」
「完全に開き直ってますね」
「問題ありありですよぉこのクソゾンビ!!!!」
さらにメモ帳に書かれた文章を読んでみると、
事件の全貌が段々と掴めてきた。
この学校に来てから、面白いことが全く無く
代わり映えのない日々に飽き飽きとしていたらしいクソゾンビ。
暇つぶしで校長先生の命を狙ってみるも、逆に殺されかけ断念。
そんな中、今日校長先生の嫌いな動物を知ってしまった。
これは遊ばない手はない!と考え、外に行ってネズミを調達。
校長室のダクトからネズミを投入して、
その一部始終を見ていたらしい。
「”面白かったですよ、いつもデカい態度の校長が
ネズミ一匹にさんざん翻弄されて、挙句気絶するのは”...と書いてありますね」
「意外といい性格してますね、真面目だと思っていましたが」
...結果として、真犯人はロボットだという風に口裏を合わせることになった。
クソゾンビが怒られるのを気にして、自分がやったことにしてほしいと
言い出したからだ。
ロボットはクソゾンビの診療をよくするため、
情が移っているのだろう。化け物どもの傷の舐め合い。
ロボットは校長先生にガチギレされ、スクラップにされる寸前まで
いったそうだが、地球外生命体が止めに入ったため未遂に終わった。
そうして、比較的丸くこの事件は収まったのだった。
--END--
おまけギャグパート
〜伐採〜
校長「校舎裏の森邪魔すぎ!全部伐採していい?」
北西先生「Oh!あそこはシカさんManyなのでNoNoですヨー」
校長「まずチミから伐採だな(チェンソー片手に)」
〜ランド〜
校長「あわもとランド行こう」
北先生「ディズニーじゃないんですか?」
校長「ネズミ嫌いだからね。さ、東西線乗って西船から京葉で舞浜でインパだ!」
A先生「ディズニーですよね」
ーーーーーーーーーあわもとランド到着ーーーーーーーーーーー
A先生「タワテラ混んでますね」
北先生「前の人全員殺せば疑似ファストパスですが」
A先生「牢屋までのですか?」
校長「混んでたら座れないかな...(真剣な顔)」
南先生「ぶふっw」
--END--
完全に出しどころ見失ってた教師名簿[西マツロ]
声が小さく、ぼそぼそしてるため基本筆談。
だが、肝心の文字でさえミミズのようで読みにくい。
たまにA先生に診てもらっているらしい。
無口で表情筋と目が死んでるだけで、
実は結構好奇心旺盛でいたずらとかもやる性格。かわいいね。
身長:172cm
体重:52kg
性別:男性
年齢:28歳。教師陣の中で最年長。
性格:どこか掴み所がない。
備考:給食を食べているところ、トイレに行くところが目撃されていない。
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【淡本町私立淡本中学校:14限目】疾走、舞う土煙。
この学校だけではなく、自分もおかしかった。
その真実を知ってしまった私は、ふらつく足取りで
部活見学へ向かった。
陸上は、やりたい。
昔から走ることが大好きだった。
全力で走りながら目を瞑ると、まるで自分も風になったようで、
辛かったことも悩みも、すべて忘れることが出来たから。
地域の小さな、子どものかけっこ大会のようなもので
小学校の頃に優勝したことがあった。
ちっぽけな称号だったけど、兄は喜んでくれてたっけ。
グラウンドに着くと、その一角に数人の生徒とA先生がいた。
確かA先生は、陸上部の顧問だった。
本当は北東先生の担当らしいが、北東先生は現在無断欠勤中だという。
それでA先生が駆り出されたのだろう。
その間、保健室が空になることだけが心配だが。
「アサさん、丁度いいところに。
今部活動見学の子に短距離走をさせようかと思って。
見てるより、やってもらった方が良いから。アサさんもどうかな」
「は、はい」
急に言われ、少し困惑しながらも首を縦に振る。
走ったら今日のことも、忘れられるだろうか。
200m走で、私のほかの1年生は3人だけ。
この中に経験者がいたら分からないが、多分わたしが一番速い。
ここからあそこのカラーコーンが置かれている場所まで。
先輩たちはそれぞれストップウォッチを持っている。
わたしたちの記録を計ってくれるらしい。
「それじゃ位置について、スタート」
A先生の掛け声は、リズムを掴めないのに加え、早かった。
走り出しに失敗する。ただし、私以外。
わたしだけはA先生の掛け声に乱されず、そのまま走り出した。
先輩たちの、称賛の声が口々に聞こえてきた。
きっと、A先生の掛け声のリズムを掴むのに苦労してきたからだろう。
...あの掛け声は、聞いたことがある。
一回だけじゃない。何度も何度も何度も聞いた。
独特なリズム、少しせっかち。
多分、自分はどんな素っ頓狂な掛け声をされても、
一切乱されずに走り出すことができるから、
他人に自分が始めの合図をするときも、リズムが独特なんだろう。
あれ、なんでこんなこと考えてるんだ?
誰にしてもらった掛け声だったか、もう忘れた。
今はそんなこと考えずに、ただ走ることに集中しよう。
目を閉じると、先輩の応援する声が聞こえた。
じきにそれは聞こえなくなって、風の音だけが耳を撫でる。
あと一歩、あと二歩踏み出せば。
そこはもうゴール。
「アサくんすごい!23.6秒だよ!経験者だよね!?
全国大会レベルだって!!淡本中は全国行けないけど!」
「あ、ありがとうございます」
「驚いた。君、速いんだ」
すっかりべた褒めムーブの先輩の後ろで、A先生がそう呟いた。
その視線はわたしの姿を焼き付けるように、ぴったり離れない。
まるで、懐かしいものを見るような目で。
「君の走り方、どこかで見たことある気がするよ。
始まった瞬間に、身体を前に倒して、最初の一歩二歩は控えめ。
三歩目から、一気に足を前に伸ばしてたね」
「はい...その方が、変調的な開始の合図にも対応できるので」
「ふぅん...私と君、ここに来る前にどこかで会ったことがあるのかな」
他の後輩を褒めに行った先輩をよそに、A先生はそう私に問いかけた。
...会ったことがない、はずだ。
タイプAについて、わたしは何も知らないから。
A先生は、前屈みになって私の顔をまじまじと見つめた。
近い。白い肌は綺麗だが、同時に狂気的な雰囲気を生み出している。
瞬間、ふわっと金木犀の香りが漂ってきた。
ああこの洗剤、良い匂いなんだよな。脳内に溢れ出した感想は、それ。
洗剤?わたしは何を考えているんだ。知らない。
頭が痛くなってきた。
記憶の断片と誰かが話したセリフが、字幕のように脳裏に浮かぶ。
ユニフォームの上に、紺色のジャージを羽織った兄が、
玄関で靴紐を結んでいる。
首から上は黒塗りされているようで、見えない。
”ぼく、今の夢も医者になることも、まだ諦めてないから”
帰ってきた兄の顔は暗く、目の下は腫れていた。
黒塗りは少し消え、黒くて少し癖がついた短髪が見える。
”ごめん■■、2位だったよ。優勝するって言ったのにな”
その後、急に映し出されたのは思い出したくない光景。
兄がたまに家に連れて来ていた友達。わたしもたまに話に混ぜてもらって、
楽しかったことを覚えている。
そんな兄の友達が、兄の首を絞めている。
隣に浮いているのは、目のようなオブジェクト。
黒塗りはさらに消え、少し垂れた目と長いまつ毛、
黒縁のメガネと泣きぼくろが見えた。
”いやだ、ごめんなさい、手が、手が”
泣きながら兄の首を絞めている、兄の友人。
それを隠れて見ているだけで、何もできない私。
友人相手に、本気の抵抗をすることができない兄。
黒塗りはすべて消え、兄の顔を思い出した。
”なんでこんなこと...なんで私は...なんで身体、言うこと聞かないの”
すすり泣く兄の友人...北と、
もうすでに息をしていないらしいわたしの兄。
アサヒ。
なぜ忘れていたのだろう、いや、忘れたかったのかもしれない。
子どものわたしには、あまりにショッキングな光景だったから。
ぼーっとしている私に、A先生が話しかけた。
「アサさん、どうかした?」
「......いえ、何でも」
できる限り笑顔で答えた。
でも本当は、お兄ちゃんって呼びたかったよ
ふたりの真実:
アサヒとアサ、”あ”と”A”。
散々関係性が匂わされてきた二人。
アサヒとアサは実の兄弟(兄妹)だった。
だがアサヒは北に殺害され、挙句彼の死体は勝手にどこかに回収され
彼をモデルにタイプAが作成された。
タイプAはオリジナルであるアサヒの記憶を引き継いでいない。
ただ少し”見覚えがある”というだけで、それ以上には発展できない。
もうアサヒはどこにもいない。
【淡本町私立淡本中学校:15限目】アポトーシス、陽炎の君と。
早く寝よう、色々なことがあって疲れてしまった。
そう考えながら、わたしは廊下を早足で歩いていた。
今はちょうど9時頃、他の生徒もぞろぞろと
寝る場所の確保のために同じ場所に向かっていた。
それは体育館。狙いは体操用のマットである。
とはいえマットにも限りがある、早く行かないと...
さらに歩く速度を早めると、後ろから誰かに肩を掴まれた。
「うわっ...!って、A先生...?」
「ごめんね、驚かせちゃったかな」
「な、何か用ですか?」
「昨日も言おうと思っていたのだけど...」
それは、保健室のベッドを使って寝ないかということ。
その手があったか、他の生徒はまだそれに気付いていないようだ。
でも、なぜわざわざ私にだけ声をかけたのだろう。
A先生と兄は別物で、記憶なんて残されていないはずなのに。
「なんだか...君を見ていると、放っておけないんだ」
「...え?」
「はは、おかしいよね。特定の生徒にばかり構うのは
いけないことなんだけど...校長には秘密だよ」
さ、行こう。そう言われ、頷く。
...不思議だ、本当に。
前を歩いているA先生を見て思ったのは、それ。
私たちがこの学校で会ったのは、偶然か必然か。
すべて校長が仕組んでいる可能性が高いが...
ということは、校長は私たちの関係を知っている?
だとしたら、どうやって...
そう考えていると、もう保健室に着いていた。
「どこでもいいよ、一番奥がいいかな」
「あ、じゃあ...そこで」
わたしは、いそいそと一番奥のベッドに潜り込む。
まだ眠たくはないが、さっさと眠ってしまいたい。
「もう電気消したほうがいいかな」
「はい...でも、まだ仕事があるんじゃ」
「大丈夫、暗い場所でパソコン弄っても、視力は悪くならないから」
そうだった、ロボットだから関係ないんだった。
そう、この人はアサヒではないから
お兄ちゃんとは呼べない。過剰には甘えられない。
開いたカーテンから、夜空が見えた。
ここら辺は高層ビルも電灯も無いようで、星が綺麗に見える。
「カーテンも閉める?」
「いえ、このままで...星が綺麗なので」
「そうだね、ここの良いところといえば...そこしか無いから」
そんな会話を交わしてから、わたしは目を閉じた。
...どれだけ時間が経っただろうか。
ほんの数秒のような気もするし、何時間も経っているような気がする。
瞼の裏を見つめているだけで、それは睡眠ではない。
眠れない。ずっと、ちらついてしまうから...
その時、扉が開いた音がした。
A先生が職員室にでも行ったのだろうか。
そう思ったが、違うようだった。
「A先生」
「どうしましたか?北先生」
北先生の声だ。こんな時間に、A先生になんの用事だ?
冷や汗が頬をつたり、枕に染み込んだ。
北先生は私がいることに気づいていないようで、
そのまま変なことを言い始めた。
「A先生、あなたの名前は?」
「私は、旧量産型タイプA。識別番号092、個体名はありません」
「そうですね。私の名前は?」
「...?北マツビ先生です」
一体なんの意味がある質問なのか、わたしには分からない。
だがそれはA先生も分かっていない様子だった。
「そうです...あなたは、違うんです」
「何の話でしょうか」
「あなたは、違うのに...」
ドンッ、と鈍い音が聞こえた。
A先生の咳き込む声が聞こえてくる。
何が起きているのか?目を閉じているから分からない。
そもそも、自分が飛び出していって何か出来るビジョンが
全く思い浮かばなかった。結果、沈黙を選ぶ。
「北先生、私にも呼吸の概念はありますので、
首を掴まれると苦しいです」
「...そうですか、何も思い出しませんか?」
「なんの、話でしょうか」
流石にこれはまずい、そう感じてきたわたしは、
薄目を開けて見てみることにした。
そうすると、奥の方で北先生がA先生の首に
手をかけている様子が見える。
A先生は最初無抵抗だったが、徐々に抵抗の意思を見せる。
「北先生、悪ふざけでないのでしたら実力行使に出させていただきます」
「...ちがう......」
「北先生。腕の骨を折りますよ」
そう言って、A先生は北先生の腕を掴んだ。
まずい、あの人本当に折るつもりだ。
だが北先生もそれを察した様子で、すぐに手を引っ込めた。
「......ちがう、アサヒは、彼は」
「北先生、少し休んではいかがでしょうか」
「あれ?わたし、こんなところで何をしていたんでしょう」
「...北先生?」
北先生は、またとりとめのないことを話し始めた。
...いや、先程までの会話は、何を意味していたのか......
A先生が、オリジナルの記憶を保持していないかの確認?
もし何かのアクシデントで、すべて思い出してしまっていたら。
人殺しの地球外生命体、”目”は教職員からの信用を失うだろう。
それを避けるために、アサヒを殺したときのように、
A先生の首を絞めて確認したのだ。
結果は、実力行使。アサヒの記憶があるなら、
北先生に対してそんなことはしない。
ここまでの言動については、それで納得がいくが。
なぜ急にしらを切り始めた?
「それでは、失礼しました」
北先生が、保健室から立ち去った。
その時私の頭をよぎったのは、ある可能性。
これが本当だとしたら、辻褄が合う点が生まれてくる。
器となった”北”の精神力が強く、”目”は未だそのすべてを
掌握しきれていない、ということ。
燃 え 上 が れ 、 燃 え 上 が れ 少 女 。
【淡本町私立淡本中学校:16限目】ロボトミー、消える脳波。
...いつものように、学校から帰っていただけだった。
何かが視界を横切っていった。猫かな。
ふわふわと浮かんでいて、猫ではなさそうだ。
近づいてみました。近づいてしまいました。
すぐに頭に激痛が走って、倒れてしまった。
次に起きたとき、自分の身体は自分だけのものではなくなった。
ソレは、自らを地球外知的生命体だと名乗った。
人間より遥かに高位の存在なんですよ、そう言いながら
さも誇らしいといった様子でソイツはふんぞり返った。
吐き気がする。痛い痛い痛い痛い動くな。
私はこんな身体が嫌で、こいつが私を乗っ取って
誰かに危害を加えないか不安になって、死ぬことにした。
そうだ、死ぬことにしよう。死ぬのだ。
ホームセンターに行って頑丈な縄を買おうとしましたが、
セールの時にしようと思いました。いや、私は思ってない。
アイツが器である私に死なれたくなくて、適当な言い分で
私のことを制御しているのだ。
そうして、やっとセールの日がやってきた。
やっと死ねる。そう思って、縄を買おうと思って、
ホームセンターに入った。
ああ、そういえば家にトイレットペーパーがありませんでした。
今日買っておかないと、明日大の方ができませんよ北さん。
違う違う今日死ぬんだから関係ない。
でも、次に気づいたときにはトイレットペーパー片手に
ホームセンターの前で突っ立っていた。
そうして、死ぬことさえできずに私は生き続けた。
まるで身体の中に、爆弾でも抱えたような状態で。
何なんですかこの人間は精神力が強すぎます
正気度正常、完全掌握には至らず
こうなったらあなたを廃人にするしかありませんね
何をするつもりか、ソイツは笑った。
その夜、私の足は勝手に動いた。口も勝手によく回った。
「アサヒ、ちょっと夜風に当たりにいかない」
「え?いいけど...」
「お兄ちゃーん、どこ行くの?」
「ああ、ちょっと北と散歩するだけ。すぐ帰ってくるから」
彼の妹...弟?どっちだったかは忘れたが。
■■が、不安そうに彼を見ていた。
ごめんなさい、私には分からないし止められない
こいつが何をしようとしているのか
公園まで連れて行って、夜遅くになっても帰さなかった。
帰らないといけないと言う彼を止めて、もう少しだけだと言った。
そのうち彼は、トイレに行ってくると言った。
トイレのついでにトンズラする気でしょう。私にはわかります。
後ろからこっそり追いかけて、入口のところで後ろから首を絞めてみました。
誰にされているのか分からなかった彼は、抵抗しました。
でもそれが北だとわかると、無理な抵抗をやめました。
私は彼の身体をこちらに向けると、あらかじめ買っておいた
瓶入りの錠剤を大量に飲ませました。
無理やり口に入れて、手で塞げば簡単でした。
その後、首を絞めて殺しました。
北は力が弱いので、彼の首に絞め跡は残りませんでした。
自殺にしか見えない死体を、怪しまれないようにおぶって
ホテルに運びました。ホテルの受付に少し怪しまれましたが、
毒電波を飛ばしておきました。
そのまま死体を置いて帰りました。
北さん北さん、返事してください。あなたのお友達が死にましたよ。
...返事はない。無理もありません。
操られていたとはいえ、自分の手で無二の友人を殺したのですから。
人間はこういうものに弱いですね。
そういえば、あともうひとり殺したような...
物陰で殺害現場を見ていたようなので、頭を石で殴りました。
その後、彼の死体は都合よく持ち去られました。
そして彼にそっくりなロボットの開発、おかしいですね。
最終的にそのロボットは、開発終了と共に多くが廃棄されました。
私も、終わりを迎えた。
政府の人が、私の器と本体を殺したのです。
どうしようどうしよう
まだ地球の調査は終わっていません。
人間は面白いから、もっと見てみたい。
「なら、うちの中学校で働いてくれるかな」
...え?
「セカンドライフ、僕と、生徒と生きてみようよ。宇宙人さん」
「でも、人に危害を与えちゃだめだよ。僕との約束だ」
「守ってくれたら、いくらでもチミに役立つ情報を教えよう」
止まった鼓動が、再び動くことはありませんでしたが
ぐるぐると同じところを廻る車輪は、斜め後ろへと方向を変えました。
【淡本町私立淡本中学校:曲パロ】大女優さん
北先生視点
ショートフィルムを撮ろう。
何もやることが見つからなくなった、ある午後の日。
カメラなんて、触ったこともないのに思い立った。
長いのは撮れない。せいぜい約五十秒程度。
それが、私とおんぼろカメラの限界だった。
だが、私にショートフィルムなんて撮れるのか。
思い立ったのは自分なのに、そんな疑問がちらつく。
もういっそ、眠気がピークになれる邦画でも撮ってみよう。
ひどくつまらなくて、暇で曖昧な気分になるような。
始終監督が踊っているような、ひとりよがりなフィルムを撮ってみよう。
それでも、ラスト数秒ですべてがひっくり返るような
いかれた一人芝居がしたい。
卑屈になってしまうが、そんな調子では何も撮れない。
私は、ヒール役にでもなればいいだろう。お似合いだ。
もう世間に出回っている、見たネタは使いたくない。シビアになろう。
法と理屈を問おう、オリジナリティがあるような。
まず演者を探そう。生徒か、教師か。
ここは教師だろう。人生経験がある分、腕がいいだろうから。
ということで、同僚二人に声をかけて演じてもらうことにしました。
演じてもらうことにした。
シナリオは毒にも薬にもならない。
結局全てを握っているのは、演者。
シナリオとは、彼らの歩く指標に過ぎない。
でも、彼らなら到底するはずのない
殴り合いの大喧嘩。
どうせ、どんな大女優だってどんな恋愛だって、
完璧なプロットの上で動くだけの操り人形だった。
私はそれに、ひどく失望した。
最小限のビラ広告を配れば。
きっと私がいなくなっても、手紙箱の中の
プロットさえあれば大丈夫だろう。
その後、建設的な議論ができなくなるほどの喧嘩が起きた。
もちろんショートフィルムはお釈迦。
「前はそんな、つまらない人じゃなかったですよね」
告げる女優を見て、ひどく心がえぐられて
それ以上続けられなかった。
「...」
仕方がないので、残りのシーンを自分で演じて埋めてみた。
やはり、彼らが演じたようにはいかない。
ひとりで撮るには、何もかも技術不足。
「そういえば、A先生と東先生にサインでも貰っておけばよかった」
そう思いながら、たまたまポスターで見かけた
映像のコンテストにショートフィルムを提出してみた。
入賞した。
愛嬌もユーモアも、この目と鼻...五臓六腑も
所詮完璧なプロットの上で動くだけの、オルゴールに過ぎない。
私はそれに、再度失望した。
大長編と見紛うほどの、のろのろとした速度で
私のショートフィルムがスクリーンに映し出された。
私が座っている監督席、女神はその中
欲しかったものは、だいたい全部手に入ってしまった。
持て余した時間で古びたデータを見つけ出した。
開始数秒で、日記帳を眼の前で朗読されているような気分になった。
あまりにも都合の良い筋書き、溢れ出る妄想、
理想的に創られた自分。言葉遊びの端まで吊り下げられた自尊心の塊。
「よくもこんな面白いものを作ってくれましたね」
思わず笑い声を出してしまった瞬間に
それが画面の向こう側から聞こえていることに気が付いた。
ショートフィルムを撮ろう。
何もやることが見つからなくなった、ある午後の日。
カメラなんて、触ったこともないのに思い立った。
長いのは撮れない。せいぜい約五十秒程度。
それが、私とおんぼろカメラの限界だった。
だが、私にショートフィルムなんて撮れるのか。
思い立ったのは自分なのに、そんな疑問がちらつく。
もういっそ、眠気がピークになれる邦画でも撮ってみよう。
ひどくつまらなくて、暇で曖昧な気分になるような。
始終監督が踊っているような、ひとりよがりなフィルムを撮ってみよう。
それでも、ラスト数秒ですべてがひっくり返るような
いかれた一人芝居がしたい。
大女優もどきと言われたくなかった。
数多の才能に埋もれたまま、
いつ理想通りの、完璧なプロットで動けるのだろうか。
認められない、認めたくない、”才能なし”という審査員の再証言。
覗き込んだ扉の先では、完璧な大女優が踊っていた。
鴻鵠飛び立つ窓辺に、私だけがいなくなっていた。
手紙箱の中に残されていたのは、
私が思い描いた、完璧なプロット。
...そこで、目が醒めた。
本当におかしな夢を見た。北の学生時代の記憶と、
今現在の記憶が混じってしまっていたらしい。
彼女はとんだ大根役者でした...
なのに大女優になりたかったなんて、
笑えますね
北とは:
アサヒの友人である高校3年生の少女。
演劇部所属。
【淡本町私立淡本中学校:曲パロ】スヂ
A先生視点
行動が出来なくなる程、脳の奥底から滾ってきたものは
どうしようもない焦燥の数々。
ばら撒いて忘れてしまおう。
どうせまだこの肢体は、健全で健康なままなのだから。
それも、壊れてしまう前の静けさなのかもしれないが。
やってしまった。私はやってしまったんだ。
でも、こういう”正しいけど正しくないこと”を繰り返して、
無邪気さを脱いでいくのが、大人になるということなのだろう。見慣れている。
「あたし、センセと話してるの好き!授業より面白い!」
それは退屈しのぎを、正当付けただけなのかもしれない。
いわば、自分都合の行いを見せびらかしているだけなのかもしれない。
分かっちゃいるが...
生徒と話すのが、私もまた、たまらなく愛おしい時間だった。
こんな狂った学校で、子どもたちは純粋であろうとしてる。
まだ子どもである君を、観ていたい。
...点けなければ、消えることもなかった火が。
ひとつの尊い灯火が。
私のせいで消えてしまった。
逃がしてやりたかった、彼女を元の生活に返してあげたくて、
ついに、ついに、
彼女を逃がした。
だがそこに広がっていたのは、見慣れない町。
存在しない町、淡本町だった。
彼女はそこで誰かに殺された。校門の前に死体が捨てられていたらしい。
いくつもの正しい間違いが、私の喉元に牙をむいていた。
逢いたい目に遭った、それでどうなったのだろう。
彼女のぶった切れた首を、ボンドでくっつけてみようとした。
泥や血液で汚れたての肢体を、メスかなんかでいじくったら
彼女がすっかり元に戻る妄想をした。本当のことになったら、いいんだけどな。
だが、もうあんなこと出来そうにない。
誰からの同情だっていらない。饐えた衝動が、私の中を巣食った。
そんなものが頭に浮かんだが、すぐに蹴飛ばした。
どうせ、始まりの瞬間からすでに絶たれているのだろう、退路は。
誰だってヘドロを食らって大人になるのだろう。
それを加味しても、ヘドロだらけのこの学校は異常だが...わかっているんだ。
この学校は、在りし日の感動的な終点を辿ってくれるような。
そんな存在なのだろう。だが、ひとを劣等感に追い込む学校でもある。
校長は何を考えているんだ。
この学校の生徒は幸せになる義務がある?
そういうのいらない...!
こんなに苦しい思いを子どもたちにさせているのに、
なぜそんなことをいつまで言っているのだろう。
昔の、ナチュラルなあなたを観たい。
校長は、いつから変わってしまったんだ。
彼の口癖は「頑張らないとね」だった。
いつの間にか、くたびれ果ててしまったんだ。
かわいそうなひとだ...
そうやって、最低な気分が身体を染めた。
切ない死に方は、やむを得ない。
危ない息遣いが立ち篭めた、入り組んだ奇怪な保健室。
ぶっきらぼうに齧られてしまったあなたの夢は、
寂しく潤って、どこかに蒸発してしまった。
変わらないでほしかった、”私”のため...!
そう思いながら、かつての彼を思い浮かべる私の心は、
心底冷めきってしまっていた。
彼にもらったかけがえのないありがたみも、
今はすっかり掠れ果ててしまった。
なんて、散々な終わり方。
逢いたい目に遭った、それでどうなったのだろう。
校長にひん剥かれた爪パーツを、ボンドで貼り付け直す。
崩れたての肢体に噛みつく妄想。
本当の本当に、とってもサイテーだよ...!
在りし日のあなたを、感じていたい。
浮き上がった瞳を、言葉を、脳裏に焼き付けた。
あれもこれも、ふさがれたあなたの、
あどけない疑心暗鬼に焦がされた、胸の傷の数々。
嗚呼、笑い飛ばしたい。
スヂX A先生:
元々A先生のイメソンだー、と自分で考えてたものです。
なので曲パロだと流さず、色々見てみると
本編にまつわる伏線があるかもしれません。
A先生は校長を嫌っているような描写が多々ありますが、
昔の生徒思いな頃の校長は、とても好きだったようです。
今も生徒を思っていることは変わりませんが
【淡本町私立淡本中学校:17限目】ネクローシス、消えられない君と。
...チャイムが鳴っている。まだ戻れない。
私の足は、屋上に向かっている。
生徒たちを、A先生を、もう傷つけないために
昨日、わかっていたんだ。
奥のベッドに、アサさんがいたこと
コイツはあなたを殺そうとしたけど、私は止めた。
校長先生との約束、破らせるわけにはいかなかったから。
私はまだ、この学校にいなければならない。
では、なぜ私の足は屋上に向かっている。
もう死にたい、まだ死ねない。
これはヤツの意思が混じっているんじゃない、どちらも私の本心。
私がこのままここにいたら、ろくなことをしないと思う。
でも、私がいなかったら、誰がA先生のメンテナンスをするんだ。
A先生に仕掛けられた、マルウェア。
あれをどうにかして除去したいが、
コイツが身体の主導権を奪ってくるせいで、うまくいかない。
屋上から、敷地全体を見る。
こじんまりしてて、どこか寂しげな中学校。
「チミ、何してんの?」
振り返る。校長先生がにやにやしながらこちらを見てくる。
何が面白いのか、私には分からない。
「へぇ、チミもそんな顔するんだ」
声上げて笑いながら、近づいてきて私の肩を叩く。
痛い痛い痛い。触るな。触らないで。
校長先生、校長が、A先生にマルウェアを仕掛けたって。
知っているんだ。識っている。
A先生が異常に忘れっぽいのも、たまに目が赤く光るのも。
その瞬間、A先生がこの人にメモリーを抜き取られているから。
卒業生の記録、生徒との会話。
抜き取って、盗み見てる。記憶を返すこともなく。
生徒と話すことが大好きな彼に、ひどい仕打ち。
前話したことさえ思い出せない。って、悲しそうに言っていたのに。
初期化だって...A先生は、生徒を淡本町のさらに外に逃がそうとした。
だけどそれは、この学校の異常から生徒を遠ざけてあげたかったから。
すべて、彼が善意でやったこと。
なのに初期化なんて、ひどい仕打ちではないか。
昔話した生徒の顔も声も、A先生は思い出せない。
憎いのはこの”目”もだが、校長もだ。
「...何、その顔」
「もう、やめてくれませんか...」
「ははは、やめないよ。これが僕の理想だ」
昔はもう少し、この人にだって道徳があった気がするが。
前校長を殺害してまで、彼は校長になった。
「僕は前の校長とはやり方を変えなきゃいけないんだ。誰もここから出さない」
「何人もここで足止めを食らうのは、可哀想です」
「可哀想?はは。ここにいる限り、死も生も不確定だ。最高じゃないか」
だから”君”だって、ここから落ちても死ねないからね。
そう言って、彼はどこかへ去っていった。
面白かったですね、私は校長先生に賛同いたしますが
いやあんなの、教育者の風上にすら置けない
そうですか、地球の教育現場の実情についてはもう少し調査しなくては
...淡本中学校をデータに取っているんなら、それはクソの役にも立たない。
ここはおかしいから、地球の基準には当てはめられない。
正規の手段で入学ができない、日本政府に観測されない、
まったくの架空の町に存在する私立中学校。
どこを探しても、この中学校は実体として存在しない。
嫌なんだ 彼が悲しい顔をするの
手に残る首の感触を 彼の体温を
もう一度 思い出してしまうから
【淡本町私立淡本中学校:18限目】想起、保たれる自我。
ーー急がなければ、急がなければいけない。
今日、朝のホームルームに北先生は来なかった。
だが、ひとりの生徒がこう証言したのだ。
「北先生、なんか屋上に行ってたよ」
まずいまずいまずい。死なれたら困る。
北先生は、校長の次にこの学校に詳しい。
A先生が言っていた、彼女はここで勤めている年数がとても長いと。
校長が怪しすぎる分、まだ情報を聞き出せそうなのは北先生。
この学校を調べる際に鍵となるのは、北先生なのに...
屋上へ向かう階段を登る最中、校長とすれ違った。
口端は上がっており、何やら楽しそうだ。
校長は笑いながらわたしに言った。
「彼女が憎いなら、突き落とせばいいと思うよ」
何がおかしいのか、けらけらと笑った。
気味が悪かった。それより、早く行かなければ。
足早に階段を駆け上がり、扉を開けた。
すると、北先生は柵の近くで座り込んでいた。
「...北先生、みんな待ってます」
「ああそうですね、でも先に」
そう言って立ち上がった北先生は、
すぐ力が抜けたように、ガクリと倒れ込んだ。
荒い息が、聞こえてくる。
「だめ...だめなんだ、私は...」
「......北先生」
「ごめんなさい、私は、私は...子供を教育する資格がない」
震える手を、顔に当てて覆った。
何も見ないようにして、誰にも見られないようにして、
その場を動こうとはしなかった。
...ああ、北先生は悪くない。悪くないんだ。
悪いのは”目”。分かってる。
でもあなたをみると、どうしようもなくイライラするんだ。
「立ってください、行きましょう」
「無理なの...さっきコイツが、何言おうとしていたかわかる...?
”ああそうですね、でも先にあなたを殺さないと”...
コイツは雇われたときの校長との契約を、破る気。
いやきっと...破っても校長に咎められないと知ってしまった」
北先生は話した。それは、校長の手帳の内容。
たまたま廊下で拾ったそれを、読んだ時に書いてあったこと。
”あの子察し良すぎ。階段で滑って頭打って死なんかな”
”目”は一目見てその内容を理解した。
”あの子”とはアサ、つまりわたしのこと。
校長は、わたしの不慮の死亡を願っていた。
なるほど、それなら私が”目”に殺されても”目”はお咎めなしだろう。
だから私に対しての殺意が、どんどんエスカレートした。
「このままでは、あなたを殺してしまう。もう嫌なの...」
「兄を殺したときのこと、思い出すからですか」
「...!あなた、それをいつ...」
「つい昨日です。ほんの偶然で、思い出しました」
北先生は、暗い顔をして俯く。
わたしが怒っていると思っている。
確かに怒っている。
だが、今はそれより重要なことがある。
今日の朝、聞き出しておいたこと。
「その”目”を、殺す方法を知っている人がいます」
「...え?」
「A先生です」
A先生は、この学校で勤めている年数が短いという。
逆に言えば、学校の外にいた期間がそれだけ長い。
教師の中では一番外部の情勢に詳しい。
だから知っていた。日本政府が発見し報じていた、
地球外知的生命体の確実な殺し方を。
「さあ、保健室に行きましょう」
「やっと...コイツから解放されるの...?」
キラキラとした顔で、少しふらつきながらも北先生が立ち上がる。
差し伸べた私の手を、北先生の小さな手が握った。
だが、現実は無情だった。
盲点だった、”目”が単独行動できることは。
ソイツは空高く飛び上がって、見えなくなってしまった。
敷地内からは出られないはずだが、こうも上空にいられては手出しができない。
ふと北先生を見ると、いつもの無機質な顔に戻っていた。
あ、まずい。そう思った瞬間、小さな手で首を掴まれた。
「遠隔操作モードです。驚きましたか?北が私の操縦者だと思ってはダメですよ。
逆です。操縦者がドローンを遠隔で操作できるのと同じです。
この身体の操縦者は私。あなたを殺して...完全にジャックします」
意識が薄れていく。このままでは殺される。
必死に抵抗しているつもりだが、なんて力が強いのだろう。
振り払えない。死ぬ。
その時、ドンッという鈍い音が聞こえた。
それと同時に、北先生の表情がもとに戻り、力も弱くなった。
振り返ると、いたのはA先生。
片手には、”目”を持っている。一体どうやって捕まえたのだろう。
「こいつを真っ二つにして、中のコアを探して壊せば死にます」
「A先生、ありがとうございます!」
「危ないことになっていないかと、来てみてよかったよ」
流石、といったところだろうか...
あんなに北先生が苦しめられてきた”目”を、A先生はあっさり処理した。
やろうと思えば、彼はいつでも北先生を救えた。
やらなかったのは、まだ北先生本人に意識があるとは思っていなかったから。
彼女が苦しんでいるのを、知らなかったから。
わたしがA先生に、多少かいつまんでだが...全て話したのだ。
A先生は、あまりの展開の速さに呆然としている北先生に近付き、
先程私がしたように、手を差し伸べた。
「もう大丈夫です。あなたが苦しむ必要はない」
「...いえ、私は...苦しむべきだったのかもしれません」
「どうしてですか?」
「私は......あなたのオリジナルを殺した」
北先生は、A先生に独白を始めた。
やると思っていた、この人なら。
だから私は、A先生に必要最低限のことしか話していなかった。
彼女自身が、自分の罪を贖えるように。
わたしが彼女に贖ってほしいわけではない。
彼女は自分で、それを選ぶと思った。
「私にオリジナルはいません」
「いいえ、それは嘘です。あなたにはオリジナルとなった人物がいる」
そう北先生が言い終わったところで、
わたしはA先生に写真を渡した。
昨日くすねておいた、アサヒと北さんが写っている写真。
A先生はそれを受け取り、まじまじと見つめた。
「...確かに、この青年と私は、ただのそっくりさんではないのでしょうね」
「はい、それがあなたのオリジナル。そしてその青年を、私が殺した」
「あなたではありません」
「そうかもしれませんが...私は謝りたい。謝って済むことではありませんが...」
A先生は、複雑そうな表情をしながらも、
黙ってその言葉に頷いた。
そうしなければ、北先生は救われないだろうから。
そして北先生が最後に話したのは、私のこと。
A先生は覚えていない、私と兄のこと。
「あなたのオリジナルには弟がいました。
それが、アサさんです」
アサの性別:
性別不明としていましたが、ストーリーの進行上
アサヒの”妹”なのか”弟”なのか決める必要が出てきました。
なので、これからはアサを男性として扱います。ご容赦ください。
ですがこれは”公式が勝手に言っているだけ”ですので、
女性として見ていただいても構いません。
【淡本町私立淡本中学校:19限目】貴方にとって私ただの通りすがり
「あなたのオリジナルには弟がいました。
それが、アサさんです」
...言わなくても、良かったのではないか。
わたしは思ってしまった。
何も覚えていないA先生を、かえって苦しめるだけだ。
きっとこれは、北先生なりの贖罪。
彼が何も覚えていなくても、伝えなくてはならないと
思ったのだろう。
「...今のは事実かい?」
A先生は、こちらに顔を向けてそう訪ねた。
ここで、違いますと言えば。
無関係なA先生を苦しめることはなくなる。
だがA先生に、偽りであったとしても”お兄ちゃん”と呼びたい。
その願いは叶わなくなってしまう。
貴方にとって私は...ただの通りすがりになる。
私は、どうするべきなんだろう?
ぐるぐると、思考は車輪のように同じところを廻り続けた。
「それ、事実だよ」
不意に後ろから聞こえた、軽い男性の声。
校長...帰ってこない私たちを不審に思って、様子を見に来たか。
そしてやはり、校長は私たちの関係を知っていた。
知っていて、A先生と北先生を雇い、私を入学させた。
「あなたは知っているんですか?」
「うん、僕は全部知ってるんだ。校長だから」
そう言って、校長はにやりと嗤う。不気味だ。
そもそも、何が目的でこんなことを。
そして...秘密に迫りすぎた私たちは、どうなってしまうのだろう。
「チミたちはないのかな?もーちょっとさぁ...手心ってもんが。
このままじゃこの学校のこと、全部バレちゃうじゃないか」
「でも解雇はできないし、退学にもできないんだ。
だからチミたちは謹慎処分。授業や部活に出るなってこと。
A先生は保健室から一歩も出ないでね」
だからそういうことで、A先生は早く戻ってね。
言い残して、校長は去っていった。
「人手が足りない中で、私を謹慎処分なんて」
「きっと校長は、彼らの尻尾を掴んだのでしょう」
「...無断欠勤コンビですか......」
無断欠勤コンビ、北東先生と北西先生か。
彼らが、もうすぐ帰ってくるということ?
なら、さらにややこしいことに...
そう考えていると、A先生が私の肩を叩いた。
なんとも言えない、複雑な表情で。
「申し訳ない。断片的に、オリジナルの記憶らしきモノはあるんだ。
でも...君のことは思い出せない」
「...いいんです、A先生が抱え込む必要ありません。
それより、先生は早く戻らないと」
A先生は小さく頷いた。
...でも、ひとつだけ。お願いしたい。
「あ、あの」
「何だい?」
「二人きりの時とか...あの、嫌だったらいいんですけど。
お兄ちゃ...いや、兄さんって呼んでも...ダメですよね」
「...はは、なんだそんなこと。別にいいよ」
眩しい笑顔が、私の目を刺した。
そうだ、このひとはアサヒではない。
だが、それ抜きにしたってわたしは
このひとのことが好きなんだ。
:
:
:
:
:
:
:
:
:
:
「もー、校長は器がSmallですネ?」
「そうだぞ!!!!!!おれはジムに行っていただけだ!!!!!!」
「僕は器どでかすぎて先が見えないくらいなんだけど、
さすがに事務ほっぽってジムに行く人は許せないわけさ...」
「東先生は昔からそうですネー、融通通じない」
「ちょっと、僕はもう東じゃなくて校長ね」
【淡本町私立淡本中学校:20限目】沈黙、不審な言動。
謹慎処分をくらってしまったせいで、私は授業に参加できない。
今は社会の時間だろうか...南先生はまた暴走しないだろうか。
そういえば、カラくんはあれからずっと保健室にいるらしい。
教室にいても変なことに巻き込まれるだけだし、
勉強はA先生が教えてくれるから、なんとかなっているのだという。
確かに、A先生はなんでも教えられそうだ...
教室で南先生に教科書を投げつけられるよりは、
余程いいだろう。
そんなことを考えながらふらふら歩いていると、
遠くに人影が見えた。
あれは...西先生だ。あまりどういう人なのかは知らない。
少し気になって、追いかけてみることにした。
一定の距離を保ち、死角を利用して後をつける。
どうやら西先生は職員玄関に向かっているらしい。
それなら私は、正面玄関から出て先回りしよう。
できるだけ音を立てないように走って、下駄箱へ行く。
靴を履き替えて、校舎の外へ出た。
丁度いいタイミングで、職員玄関から出てくる西先生が見えた。
そのまま先程と同じように、気をつけて尾行する。
次はどこに向かっているのだろうか...まだ分からない。
ただ校舎の周りを、ぐるぐる回っているように見える。
もしかすると、ただのウォーキングだったのかもしれない...
そう考えていると、西先生は花壇の前で止まった。
ここはA先生が手入れしているらしい。
校則に何回も出てきたことから、少し不気味な場所でもある。
そんな場所に、一体何の用があるのだろうか。
見守っていると、西先生はおもむろに両手で花壇の土を掘り始めた。
何をしているんだ?校則に花壇は掘るなと書いてあったのに...
花を傷つけない位置を掘っているとはいえ、これはどうなのだろうか。
しばらく花壇を掘っていた西先生だが、ぴたりと動きが止まった。
だが、少しするとまた動き出した。
...動きが、若干違う。
繊細な動き、何かを掘り出すような動き。
私の予想は的中したらしい、西先生が掘り出したらしい何かを、
両手で持ち上げた。あれはなんだろう?
目を凝らしてよく見てみる。
...頭蓋骨だ。
なんであんなところに...
校則で掘ることを禁じられた、花壇に。
校長はあの頭蓋骨の存在を、隠そうとしていたということか?
そもそもあれは、誰の頭蓋骨?
なぜ西先生は、それを掘り当てたのだろう?
「......」
西先生の口が動いているのが見えた。
何かを喋っている。だがここからは聞こえない...もどかしい。
「......」
また何かを喋りながら、頭蓋骨に頬擦りし始めた。
西先生と親しい人の骨だったりするのだろうか...
それでも、頬擦りは流石に異常だが。ここの教師ならやりかねない。
さて、尾行が気付かれないうちに早く戻ってしまおう。
気になることは色々あるが、焦るほどではない。
そう思ってわたしが離れようとした瞬間、西先生と目が合った...気がする。
〜来ていない!校長の勝手に質問回答コーナー〜
Q.結局校長の本名は、東ケッカってことなんですか?
A.そうだよ。盗み聞きでもしてたの?趣味悪いね。
でも僕はもう校長だから、名前とかいらないんだ。
Q.教師同士でお酒飲んだりはしますか?
A.年越しのときはみんなでお酒飲むよ。
朝起きると職員室めちゃくちゃ散らかってるけど、
楽しいから毎年やってるんだ。
Q.教師の中でお酒強い人、弱い人は?
A.弱いのは南先生。泣き上戸になる。
強いのはA先生。ロボットだからアルコールは通じない。
【淡本町私立淡本中学校】FPSgamer様パロまとめ
参考動画たち
・霊夢、吸うのぜ。
・ゆっくりだけどコンビニ強盗してみたよ!
キャラ崩壊注意
【タバコミュニケーション】
校長「30秒の間にどっちが先にタバコ吸い切れるか勝負しよう」
A先生「いいんですか?ロボットの私に勝負を仕掛けても」
校長「むせる機能は付いてるんだろ?なら五分だ!じゃあ始めるよ!」
A先生「げっほげっほ!むせる!」
校長「あーあこれだから最近の若いもんは...
タバコミュニケーションという言葉も知らんかね?」
A先生「あなた23歳でしょ」
校長「タバコっちゅうのはね、こうやってちょびちょび吸うのが一番美味いんd」
校長「げっほげほお!!おええ!!」
A先生「心配になるくらいむせてんじゃないですか!!」
校長「ちょび吸いでもむせるとは...」
校長「ならちょっと長く吸って」
校長「おっほお!!おほおほお!!」
A先生「よし勝ちましたこr」
A先生「げっほお!!おえええええ!!」
校長「タバコミュニケーション!!タバコミュニケーション!!」
A先生「まずいもう時間が!」
A先生「ぼえ!!ぼえええええ!!」
校長「おっほお!!おほほお!!」
校長「どっちも吸いきれなかったね」
A先生「では第2ラウンドということで」
校長「望むところだ」
校長「ちょび吸いはだめだ!!思いっきり吸って思いっきり吐かないt」
校長「んおおおおおおおおおお!!」
A先生「吸いすぎですよ馬鹿!!普通に吸って普通に吐いてください!!」
校長「クソ!!」
A先生「こんな感じで普通に吸ってれb」
A先生「んぼ!!んふう!!」
校長「よし僕はなんとかペースを掴めてきたよ!!」
校長「これを維持できれば時間内に吸い切れr」
校長「んごおおおおおおおおお!!!」
A先生「変なむせ方しないでください!!あと10秒ですよ!!」
校長「やばい!!」
A先生「ごっほお!!ごっほごっほ!!」
A先生「あ吸い切りました」
校長「ただ無駄に肺を汚しただけの戦いだった...」
【強盗】
北先生「強盗します」
北先生「お金ください」
店員「働けカス」
北先生「お金ください」
店員「働けカス」
北先生「お金ください」
店員「働けカス」
北先生「......ハローワーク開いてますかね」
【淡本町私立淡本中学校:21限目】無知、耐えられない境遇。
※アキラ視点
アキラって誰だっけ?という人へ
4限目と5限目にいた子です
カラさんはずっと保健室にいるみたいだし、
アサさんも謹慎処分か何かで、授業に来ていない。
そもそも、最近アサさんは授業に来ていなかった。
教室を移動したり、トイレに行く途中で、
彼の姿を見たことはあるが...
いつも切羽詰まった顔をして、話しかけ難い雰囲気だった。
きっと彼らは、この中学校の異常の、根源的な部分...
そこに近付こうとしているのかもしれない。
...私だって、この学校のことを知りたい。
何も知らない、無知な子供のままじゃいたくないけれど、
でも私は無理なんだ。
私は、生徒たちの監視役。
昔、A先生のところに通い詰めた女子生徒が、
旧淡本橋を超えて死亡した。
A先生が、その生徒を淡本町の外に出してやろうとしたらしい。
情が移ったんだ...彼は、優しい性格だとプログラムされているから。
だから私は、A先生が情を移さないように
保健室に長居する具合も悪くない生徒を、授業に連れ戻したり、
不用意に職員用の裏口から淡本町に出ようとする生徒を止めたり、
まあ...色々やっている。
私もこう見えて一応、校長に雇われている身だ。
でも、雇われている私でさえ、この学校の真実は知らない。
きっと長く勤めている北先生や、西先生も知らない。
知っているのは、校長だけ。
私だって...ここにずっといるのは嫌だ。
かといって、外に出れたとしても私の居場所はない。
旧量産型タイプA、識別番号001...
私は完全な失敗作。
見た目も声も女に寄って、性格だって...
あそこまで優しいわけじゃない、人並みだ。
廃棄所に放置されていた私を、校長は見つけた。
「あーらら、チミもタイプAなの?ひと目見ただけじゃ分からないね。
チミはアサヒじゃない...どちらかというと、彼の弟似かな」
「...うるさい」
「まあそんな怒らないでよ。よし、チミは今日からアキラだ。
アキラとして、淡本中学校の生徒になってくれないかな?」
差し伸べられた手を、一回は弾き飛ばした。
うるさい...人間は信用できない。
どうせまた私を捨てるのだろう、私は出来損ないの失敗作だから。
私に弾き飛ばされた手を、彼は懲りずにもう一度差し出した。
意味が分からない...なぜ私に固執する?
「不幸なチミを、助けたいんだ。
淡本中学校は不幸な人間を、幸せにするのが目的だから。
僕は誰も見捨てない」
私は、彼のそんな信念に惹かれて入学したのに...
実際は、ただの監獄ではないか。
だが助けてもらった手前、今更逆らえない。
カラさん...彼は保健室に長居しすぎだ。
早く教室に戻さなければ。
でも、A先生には会いたくないな...
私の成功作、見ているだけでムシャクシャする。
だがそんなこと彼は知らないから...
私はただの一生徒として、普通に接しなければ。
そもそもなんで、私の成功作がここにいるの...?
ああもう...
こんな学校、なんで存在できているの...
【淡本町私立淡本中学校:24限目】無断欠勤、あぶないふたり。
やることもなく、わたしはただぶらぶらと校舎内を歩き回っている。
西先生については気になるが、あれだけでは何も分からない...
そう考えていると、わたしの名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「アサ!!」
「なっ...カラ君?」
走ってきたようで、わたしに追いついてからも
しばらく荒い息を整えていた。
落ち着いたところで、わたしの肩を掴みながら話し出した。
「大変だ、校長は殺人事件の犯人なんだ!!」
「殺人事件?なんの?」
「知らないか!?埼玉県で起きた事件!
女性のバラバラの遺体が各地の公園で見つかったアレだよ!!」
「ごめん、知らないかも...」
「ニュースあれで持ちきりだったのにか!?」
わたしは多分...それを知らない。
わたしとカラ君では、おそらく生きた時代が違うから。
だが...校長が前科持ちなのはなんだか納得できる。
まさか殺人までとは思わなかったが...
そう考えるわたしに、カラ君が付け加えた言葉は衝撃的なもの。
「そして...死んでるらしいんだ、校長はもう」
「...え?」
「ニュースで見た、犯人は自宅で首吊って死んだって...
顔写真付きだったから間違いない」
わたしの顔の温度が、急激に下がったのが感じられた。
なら...あのひとはなぜ今もここにいる?
普通に立って歩いて、会話だってできるではないか。
そういえば、西先生もそうだ...
校長がわざわざ”死んでいない”と校則に書くということは、
恐らく死んでいるということ。
にも関わらず、自分の足で彼も立って歩いている。
そして...わたしか。
本来ならわたしはもう死んでいるはずなんだから。
タイムスリップではなく、霊として死後もこの世界に留まっているだけ...?
なんていうことだろう...この学校には死人が3人もいる?
いやそれより...この仮説が正しいとしたら、
わたしは一体いつ死んだ?覚えていない...
幽霊として彷徨っていた記憶のようなものもない。
覚えている中で最後の記憶は、兄の死体の前で頭を抱える北先生...
「アサ、またひとりで色々考え込んでるだろ」
「...!いや、そんなことないよ...」
「おれだってひとの顔色くらい伺えるよ。
何か分かったなら、おれにも教えてほしい」
「......ごめん、無理。まだ話せない...仮説の段階だから」
わたしの言葉を聞き、カラ君は少し悲しげに小さく頷いた。
話したほうが良かっただろうか...いや、メリットがない。
そのとき、後ろから足音が聞こえてきた。
まさか校長が来たのか?そう思い振り返ると、
そこにいたのはスーツの男性と、ジャージ姿の女性。
「Oh!授業時間中に密会デスか?」
「そんなことより少年!!!!!君の身長は素晴らしい!!!!!!
きっと有り余るパワーが秘められているに違いないッ!!!!!!!」
「あっ、あなたたちは...?」
カラ君は困惑した様子で、ふたりにそう聞いた。
だが、わたしは正解を知っている...
そしてその正解は、本人たちの口から明かされた。
「淡本中学校の英語教師、北西 and...」
「淡本中学校の体育教師!!!!!!北東だ!!!!!!!」
「教師2名が淡本中学校の守秘義務を破ったとのことで、
ワタシたちが駆り出されてしまったんですヨー」
「まったく、ロボ先生と北先生は何を考えているのか!!!!!
おれは理解しかねるぞ!!!!!!!!!」
そうか、淡本中学校の守秘義務を破ったA先生と北先生に、
生徒にバラされたらまずい雑用はもうさせられない。
そこで無断欠勤中だった彼らを呼び戻したのか...
ひとりで納得していると、北東先生がわたしにずいっと近付く。
そのまましばらく、穴の空くほど顔を見られる。
「あ、あの...なんですか?」
「失敬!!!!!!君はロボ先生に顔が似ていると思ってな!!!!!!」
「ロボ先生...A先生のことですか?」
「ああそうだッ!!!!!!目元とか特に似ているぞ!!!!!!!」
やはり鋭い人には勘付かれるものなのか...
まあ、たまたまだと言えばいいことだが。
しかし、野生の勘というものなのだろうか?
彼女の前で嘘をついたりするのは、今後避けたほうが良さそうだ。
やっと真相に近づき始めたこのタイミングで、
このひとらの存在も絡んでくるのは、些か厄介だ。
どうしたものか...そう思っていると、北西先生がわたしたちに問いかけた。
「そしてYouたちは、どうして授業時間中にこんな場所に?」
「えっと、わたしは謹慎処分中で授業に出れなくて」
「おれはそれを知らずに、心配になって勝手に探しに来ちゃって」
「Oh、そうデシタか!Sorryデス!では、なぜ校長の話を?」
「...!」
まずい、全部聞かれていたか...
どう誤魔化そうか、いや...北東先生に下手な誤魔化しは通用しないだろう。
地獄耳と天性の勘、なんて厄介な無断欠勤コンビだ。
「あなたたちは、校長のやった残忍な行為を知っていて、
こんな教師ごっこに興じるおつもりですか?」
そう言ったのは、カラ君。
そんなこと言ってどうするつもりだろう。
誤魔化しがきかないとはいえ、開き直りすぎだ...!
その瞬間、ふたりの教師は笑った。
教師名簿[北西スエ]
長い黒髪を三つ編みに束ねた、色黒の男性教師。
丸メガネのレンズには、薄く色がついている。
一応英語教師ではあるが、エセネイティブアメリカン。
裏手の森で鹿を飼ってるのは北西先生。
校長がまだ”東ケッカ”と名乗っていた頃からの付き合いらしい。
耳がとても良い。
身長:174cm
体重:56kg
性別:男性
年齢:トップシークレットですヨ
性格:胡散臭い長髪おにいさんその2
備考:鹿せんべいは自分で食う時がある。
教師名簿[北東マッキ]
太眉とオン眉ぱっつん前髪が特徴の、男性口調の女性教師。
万年ジャージ。スーツは校長の眼の前で燃やした。
体育教師だが、馬鹿なので保健の授業はできない。
保健の授業はA先生に任せている。
さらに、体育の時間ではシャトルランしかしない脳筋。
勘がとても鋭い。
身長:169cm
体重:55kg
性別:女性
年齢:24歳
性格:押忍!!!!!!って感じ
備考:足の筋肉がゴリッゴリ。
【淡本町私立淡本中学校:曲パロ】春、トラウマ飛び出し注意。
校長視点
僕の挨拶を無視した、担任の先生(高校の)は元気かな。
僕はこんな大人になりました。
僕はこんな大人になっちゃった。
春が何度巡っても、目を瞑れば...
まだ校長室か。
廊下を引きずられて、教室に入った。
頑張ったねと言われたけど、それも所詮お前らが決めた判定なんでしょ...
いまだに僕の脳みそは、お手軽にトラウマを再演するんだ。
僕の選択むしり取った、■■先生は見てるかな。
僕はこんな大人になりました。
僕はこんな大人になっちゃった。
休みの電話を入れる母の影に、居た堪れなくなって耳をふさいだ。
でも聞こえてくるんだ、チャイムの音が。
クラスのみんなが温情で書いた、僕への激励手紙。
誰も悪くない、だからやるせない...
こんなこと、思ってもないくせに!!!!!
僕の挨拶を無視した、担任の先生(高校の)は見てるかな。
僕はこんな大人になりました。
僕はこんな大人になっちゃった。
また巡る春が怖くて、誰かのせいで、
お前ら...お前ら...チミたちのせいで...
許せないんだ、許していないんだ。
それでも、先生は元気かな?
僕こんなこともしちゃったんだ、僕もう手遅れになっちゃった!
死んでも死にきれない、成仏できない子って可哀想。
可哀想に。だから一緒に...
僕はここにいるよ
校長について:
音楽の素晴らしい才能はありましたが、それ以外のことは人並み以下でした。
多分サヴァン症候群なのかもしれません。
なのでいじめられることが多かった、学生の頃の彼ですが...
あの時の担任のこと、今でも恨んでいるそうです
【淡本町私立淡本中学校:22限目】恨み、許せない彼女。
※前半アキラ視点、後半カラ視点
彼を、カラさんを教室に戻すために保健室に来ていた。
だがおかしい...保健室に、誰もいなかったのだ。
A先生は謹慎中で、保健室から出てはいけないと言われていたはずなのに。
まさか...外に出た?ありえない話ではない。
A先生が唆したか、カラさんが誘ったか...どちらだろうか。
そんなことはどうでもいい、早く報告に行かなければ。
私は踵を返し、校長室へと走った。
だが途中で、校長とすれ違う。
「あっ、校長!!」
「うん?どしたの?」
「A先生とカラさんが保健室にいません、外に出たのかも...」
「ああ、ほっといていいよ」
そう言って、校長が笑った。
何がおかしいのだろう?
このひとは、いつも何を考えているのかわからない。
「ですが...外は危険ですし」
「大丈夫だよ、彼は実際に体験してるわけだし...旧淡本橋には行かないでしょ」
「......」
「少し泳がせるのも手さ、どうせもう二度と出たくなくなると思うしね」
確かにそうかもしれない。
淡本町に出ても、もう一度出たいとはまず思わない。
そのうち帰ってくるか...
だが、旧淡本橋とはなんなのだろうか。
私はそれがずっと気になっていた。
超えると死ぬと言われている橋...まるで三途の川だ。
もしかすると、あの橋はあの世に繋がっている?
いや、そんなわけないか...
---
...無理やり外に連れ出したようなかたちになってしまった。
やはりA先生は、怒っているだろうか。
でもおれは、どうしてもこの人と外に出てみたかった。
きっとA先生なら、外についてなにか知っている...
話しているうちに、それを確信したからだ。
だが、本当に裏口から出れるとは思っていなかった。
本命はこの町から出させないことで、校舎は重要ではないのだろうか...
「田んぼばかりですね」
「田舎だからね、人もあまりいない」
「そうですね...」
そう言いながら、すれ違った老夫婦を目で追った。
すると、おれは背筋が凍ってしまった。
老夫婦だと思ったそれは、まったく同じ顔をしたふたりの女性だった。
不気味だ...双子なのだろうか?
老人のように腰が曲がっているのに、顔は30代前半に見える。
「あれは見ない方がいい」
A先生が、おれの視界を片手で遮った。
なんだったのだろう...
だが、またしても反対側から歩いてきた女性は、
先程の女性らと同じ顔だった。
それだけじゃない...あそこで田植えをしている人が、
おれたちをじっと見つめている。
やはり同じ女性の顔だ。
あそこの人も、あそこの人も、あそこの人も...
全員全く同じ、女性の顔だ。
「A先生...なんなんですかこれは」
「そっとしておいてほしい、彼女たちも抜け出そうと必死なんだ」
「抜け出そうって...淡本町からですか?」
「そうだね...きっと、彼女はずっと閉じ込められているんだ」
A先生がそう言うと、女性らが一斉に涙を流し始めた。
女性らは、顔だけが様々な身体に合成されたようで、かなり不気味。
それが一斉に涙を流し始めたということで、おれは逃げ出したくなった。
なぜこんなことになってしまっているのか...
現実には、絶対にあり得ない光景だ。
「彼女は、校長の恨みを買ってしまったんだね」
「校長の...ですか?」
「ああ、普通なら彼は淡本中学校に様々なひとを招き入れる。
だが、彼女はこんな仕打ちだろう?校長は彼女を恨んでいるに違いない」
「そんな、一体何で」
そこで、おれは思い出した。
昔見たニュースの内容...
23歳の男性教師が、女性を襲った事件。
その女性は男性教師が高校生だった頃の担任で、
高校生の頃の男性教師がいじめられていたのを黙認。
それを大人になっても根に持っていた男性教師は...
元担任の自宅を特定し、深夜に閉められていなかった窓から自宅に侵入。
寝ている元担任をわざわざ起こしてから、犯行に及んだ。
元担任である女性をナイフで滅多刺しにし、その後解体。
各地に肉片をばらまいた後、自宅で首を吊り死亡。
覚えている、犯人である男性教師の顔。
ニュースで写っていた...
人の良さそうな顔に糸目、束ねられた黒い長髪。
【淡本町私立淡本中学校:23限目】急募、50kgの肉を処理する方法。
**急募、50kgの肉を処理する方法。**
1 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
色々あって50kgの肉を手に入れた。
僕は別に大食漢じゃないから食べ切れない。
腐らす前に処理したい
2 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
うーんこれは犯罪のにほひ
3 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
そんなんじゃないからとにかく早く教えろ
僕も他にやりたいことあるんだよ
4 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>1 牛肉?豚肉?鶏肉?人肉?
5 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>4 人肉...ってアホか!そんなんじゃないって言ってるだろうよ
6 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>1 マジレスすると、細かく切ってゴミ袋に詰めて公園のゴミ箱にポイ。
井の頭公園のバラバラ事件もそうだっただろ
監視カメラない小さい公園だったら見つかんないぞ
7 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>6 サンガツ!ゴミ袋黒いほうがいい?
8 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
透明なのでやるバカがあるか!!
9 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>1 排水口の詰まりとるやつ大量に買って
風呂場で溶かせ。骨はもろくなるまで焼いて川に撒くんだ
10 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>9 ほへーあれ肉溶けるの?サンガツ!
というかチミら犯罪疑ってた割にノリノリで処理方法教えてくるね
マジの犯罪だったら、処理方法教えた時点でアウトだよ
11 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
釣りだろjk
12 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>11 肉あるのはほんとだよ、うpしたほうがいい?
13 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>12 やめろ
14 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>12 検索してはいけない言葉になるぞ
15 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
ていうか解体どうやればいんだこれ
血抜きはもうしたんだけど
16 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
めんどくさいな...キャリーケースでビルの屋上まで持ってって
上から落とせばバレない?
17 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>16 その方法が一般的になってない時点で察せや
すぐバレるから誰もやらない。
状況的には突き落としと全く同じになるからな
18 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>17 サンガツ、あかん頭が働かない
けどやっとやってやったって気分なんだ
処理まで完璧にやりたい、もう出来損ないって言われたくない
19 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
今北だけど、なにこれ結局人肉なの?
20 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
しらんけど、多分釣りだろ
悠長に死体ある場所でスレ立てるか?
21 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします@解体自信ニキ
>>15 解体は腱をうまく切れるかにかかってるぞ
ハサミとか使ったほうがいい
22 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>21 サンガツ、溶かすのはちょっと匂い気になるから
とりあえず解体頑張ってみる。このスレ落としてくれ
23 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>22 頑張るなよ
24 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
なにこれ釣りなの?まじのやつ?
25 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
スレ保守するぞ、それっぽいニュース来るまで持たせる
---
何時間か後
94 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
ふざけるなスレ落とせって
95 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします@解体自信ニキ
>>94 どうだ?解体できたか?
96 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>95 お陰様でできたよ。でもめんどくさくなっちゃって、
解体したのはいろんな公園の茂みとか滑り台の上とかに置いてきちゃった
97 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>96 ファーーーーーーーwwwwwwww
98 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>96 置いてきちゃったじゃねえよガイジwww
こりゃまじだったらニュースに載るな
99 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
首は公園の入るとこに置いてみた
配置センスなさすぎてスマソ
100 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>99 配置センス以前の問題だろうがwwwwww
101 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
首って言ってるし、こりゃ人肉は確定っぽいな
あとは釣りかどうかニュースで確認だ
102 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
おいお前らテレビつけろ緊急ニュース速報みろ
103 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
これ釣りじゃないぞ!!!!!!
104 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
は?まじでいってんの?
105 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
マジだ、各地の公園で人肉を見つけたってあるぞ
生首が公園の入口にあったのを見つけた老夫婦が通報って
106 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
おい>>1 お前頭おかしいよ
なんでこんなことできるんだ?
なんでこんな面白おかしく話すんだ?
107 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
>>106 人格否定やめろ
あっちが悪いんだ僕はやり返しただけ
108 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
>>107 こんな酷いことして人格否定やめろはないだろ
お前はそれだけのことをしたんだよ
何をされたか知らんが、殺しの理由にはならんぞ
109 名前:名無しに代わりまして以下イッチがお送りします
はは、そうかもね
---
次の日
709 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
犯人見つかったってやってるぞ、首吊って死んでたらしい
710 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
あれからずっと>>1のレスないしマジやろな
711 名前:名無しに代わりまして以下VIPがお送りします
こんなのが教師やってたのか...いじめ黙認されてたのは可哀想だが、
これは教育者やらせたらあかんタイプの人間だな
それからこのスレは、被害者と>>1の黙祷を行い、
適当なレスを連投して落とされた。
【淡本町私立淡本中学校】二次創作用タグ
淡本中学校二次創作用タグ
ファンアート:淡本中美術部
小説(恋愛なし):淡本中学校
小説(恋愛ありNL):薔薇色淡本中学校
小説(恋愛ありBL):淡本中学校腐向け
小説(恋愛ありGL):百合色淡本中学校
夢小説:淡本中学校夢
【淡本町私立淡本中学校:25限目】そうね、大体ね。
前半アサ視点
後半西先生視点
ふたりの教師は、散々笑った。
見ているこっちまで馬鹿らしくなるほど笑った。
一通り笑ってから、北西先生は真顔で話しだした。
「まだそんなこと言ってるんデスカ?
このSchoolで前科なしの教師はいませんヨ」
「...は?他全員はなんらかの犯罪を犯してると?」
「Exactly!ワタシだって前科ありますヨ」
「おれもあるぞ!!!!!!!!!!!」
カラ君は、いかにもショックだという表情を見せた。
わたしも眉間にしわを寄せた。
なんてことだ、この学校はわたしたちの予想を
軽々超えてくるレベルでイカれている。
教師がほぼ全員前科持ちの学校なんて、
狙ってそういう人間を集めているとしか思えない。
なら、校長はなんのために...?
「もしかして...Youたちが淡本中学校を嗅ぎ回っているという生徒デスカ?」
「嗅ぎ回ってるなんて、おれたちは普通の中学校に行きたいだけです!」
「あー...Youらは知らないんですネ。
Youたちを受け入れられる中学校は、あとにも先にもここだけですヨ」
どういう意味なのだろう...わたしは北西先生の言葉の意味を探った。
だが、いまいちピンとこない。
わたしたちを受け入れたい中学校はここしかない...ということなのか?
ならどうして?大体の学校は生徒が欲しいし、そもそも中学校は
義務教育だ。生徒を受け入れないなんてことはないはず...
いや、”受け入れられない”ということか?
受け入れたくても、多くの中学校はわたしたちを受け入れられない状態にある?
なら...どうして?ダメだ、答えがまとまらない...
「いいところまでは行ってそうなんデスけどネ、Youたちも。
真実はあと少しのところまで迫ってますヨ。ではこれで、Good-bye!」
「また会おうじゃないか少年ッ!!!!!!!!」
そう言ってふたりの教師は、わたしたちに
大きな謎を残してから去っていった...
---
骨...骨...
今日は別の花壇を掘ってみた。アバラの骨が出てきた。
東先生ときたら、随分色々なところに埋めてくれたな...
生前、彼と面識があった。
2日だけだが、同じ学校に勤めていた。
第一印象は、”優しそうなひとだな”という感じ。
まさかそんな彼が、ひとを殺すなんて思ってもなかった...
しかも、私の姉を。
姉が最低な人間なのは知っていたし、
いつか殺されるだろうとも思っていた。
もう、自分が殺してやろうかとも思っていたから。
だから正直スカッとしたが、寂しく思った。
東先生とは少し話したが、仲良くなれそうな気がしていたから。
そんな矢先、私のクラスで激しいいじめが起きた。
止めようと思った。もう東先生のような人間を生み出したくなかったから。
だが、クズは何をやってもクズのままだった。
私は...
いじめの被害に遭い、階段から落とされそうになった生徒を庇い、
頭を強打して死亡した。
黄泉へ行くのは辛かろと
大丈夫、ここにおいで?
【淡本町私立淡本中学校】誰も知らない教師たちの雑学
豆知識的な。
覚えておいたら、今後の展開に関わってくるものもあるかもしれません。
【校長】
・力が弱い。スレンダーで華奢な体型。
若干お尻の肉付きは良い。
・3大欲求に対する興味が薄い。
ああ、そろそろお腹すいたし食べないと...とか
そろそろ眠いし寝ないと...みたいな、義務的な感じ。
進んでやることはあまりない。
性欲に関しては、もはや皆無。興味ないね。
・恋愛というものは理解できないが、どんなものなのかという興味はある。
それが原因か、強烈な殺意を恋心だと勘違いすることがある。
理由としては、どう殺してやろうかとか四六時中考えて
胸がドキドキするかららしい。だから校長に「好き!僕と付き合って!」とか
言われた人は大体その次の日に死ぬ。
・瞼が重くて、目が閉じているように見える。
なので、目自体はいつも開いている状態。
全力でかっぴらけば、少し開いてるかな?と
認識できる程度には開ける。
【A先生】
・ガタイはいい方。A先生のパンチは
淡本中学校の壁が吹き飛ぶくらい強い。
・両性としてデザインされたロボットではあるが、
ふたなりではない。無性別のつんつるてん仕様。
そもそもロボットに生殖機能は不必要なので...
・オリジナルのアサヒに比べ高身長なのは、
内部機構がギチギチなので、詰め込むスペースを増やすため。
・タイプAの見た目は、個体によって差異がある。
場合によって貧乳だったりもするし、ロングヘアーだったり
メガネをかけてなかったりもする。
それは、所有者が自由にカスタマイズする場合があるからである。
【西先生】
・校長ほどではないが華奢。
全体的にほっそりしてる。
・3大欲求に対する興味が薄いやつその2。
というか存在しない?睡眠とってるところも
ご飯食べてるところも、誰も見たことがない。
そしてもちろん性欲は皆無。興味ないね。
・淡本中学校古参教師組のひとり。
どうやら校長がまだ”東ケッカ”と名乗っていた頃...
いや...それ以前に、まだこの学校が淡本中学校じゃない時から
ずっと勤めているらしい。
・音や匂い、光に敏感。
デカい音を出されたら横転、強い匂いを嗅いだら失神、
強い光を当てられたら逃走する。
【北先生】
・学生時代は演劇部に所属。
可愛らしいヒロインから、男装をして王子様まで、
様々な役を演じてきたそうだ。
・3大欲求に対する興味が薄いその3。
そもそも少食だし、ショートスリーパー。
性欲は皆無というわけではないが、ほぼ皆無に近い。
まあ結局は興味ないね。
・匂いが強い食べ物が苦手。
特になっとうやドリアンが無理らしい。
磯臭いのも苦手で、シーフードにはやや難色を示す。
・実はアサヒのことが好きだった。
告白しようと思っていた矢先のあれである。
【南先生】
・学生時代はバレー部に所属。主将を務めたらしい。
ミドルブロッカーで、彼女のブロックは”南の鉄壁”と呼ばれ
対戦相手たちを怖がらせたらしい。
ちなみに、その頃はショートヘアでボーイッシュ。よく性別を間違われたとか。
・上述の通り、スポーツをしていたこともあってか
身体能力はやたら高い。筋肉もついてる。
見た目に反して、対人戦闘では最強格である(A先生は殿堂入り)
・比較的、淡本中学校には最近入ってきた方。
前科アリでも雇ってもらえる学校だと校長に勧誘され、
二つ返事で了承した。
【北西先生】
・普通寄りの体型。この学校は華奢なのが多いから珍しい。
・3大欲求に対する興味が薄いその4。
食欲と睡眠欲は、校長と同じで義務的な感じ。
やはり性欲は皆無。興味ないね。
・鹿だけが特別好きだと思われがちだが、
実は動物自体が大好き。たまたま淡本町に大量生息していたのが
鹿だけだったというわけである。
・納豆と漬物、焼き魚とお味噌汁が好き。
ゴリゴリの純日本人である。肌は日サロで焼いた。
【北東先生】
・足の筋肉がゴリッゴリ。
四六時中シャトルランをした成果である。
・一人称は基本”おれ”だが、本気で照れたりすると”わたし”になる。
熱血漢ぶってるが、結局は乙女。
ちなみに、北東先生をメロつかせるのは大体校長かA先生。
・8月29日が誕生日!!!もうすぐ!!!
--総評--
淡本中教師は3大欲求に興味ない人が多い。
そういえば最近、淡本中教師の一人称は大体”わたし”だと気付きました。
(漢字、カタカナ含む)
【淡本町私立淡本中学校】教師に一問一答やってみた
校長にやってみた
Q.誕生日は?
A.9月4日だよ。祝ってくれる?
Q.年齢は?
A.23歳。若いからって舐めないでほしいな。
Q.星座は?
A.9月4日は...おとめ座だね。
Q.出身地は?
A.北海道にある...分かるかな。
下川町ってところの出身だよ。高校行くために上京したんだ。
Q.家族構成は?
A.母だけ。父さんはギャンブルでボロ負けして逃げた。
Q.視力は?
A.ちょっと悪いかな?乱視な気がするね。
Q.血液型は?
A.AB型だよ。
Q.利き手はどっち?
A.物心付く前は左だったらしいけど、幼稚園から今までずっと右。
きっと無意識に母さんの真似してたんじゃないかな。
Q.座右の銘は?
A.ヘヴィメタルはがんに効かないが、そのうち効くようになる
Q.自分が思う自分の長所は?
A.周りに馴染むのがうまいと思う。
Q.自分が思う自分の短所は?
A.うーん、手が出るのが早いところかな?
Q.好きな食べ物は?
A.ないかも。好きとか考えて食べてないな。
同じ理由で、嫌いな食べ物もない。
Q.趣味は?
A.作曲とか、歌ったりかな。心が軽くなるよね。
Q.好きな季節は?
A.冬かな。すぐ積もるから、なにかと便利だよね。
Q.好きなテレビ番組は?
A.ごくせんかな。僕もあんな担任が良かったって、時々思うんだよね。
Q.好きな音楽は?
A.ABBAのChiquititaとか。きれいな声だよね。
Q.好きな映画は?
A.インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアが好き。
言葉にしがたい魅力があるんだよね。
Q.好きな動物は?
A.フクロモモンガ。しっぽをもふもふしたいな。
Q.得意科目は?
A.音楽、美術
Q.苦手科目は?
A.大体普通教科は苦手だけど、特に国語が苦手。
登場人物の気持ちが分からないんだよね。
Q.何フェチ?
A.手かな。大きくてごつごつしてるといい。
安心してスコップを持たせられるから。
Q.されたら嬉しいことは?
A.自分を認めてもらえると嬉しい。
Q.されたら悲しいことは?
A.頭ごなしに否定されるのは嫌い。
Q.好きなタイプは?
A.僕の邪魔をしない人。僕を認めてくれる人。
Q.初恋の年齢は?
A.17歳。胸がドキドキして、絶対殺してやりたいって思ったよ。
...え?それは恋じゃなくて殺意だって?違いが分からないよ。
Q.昨年のバレンタインチョコ数は?
A.教師からの義理も含めて、11個かな。
Q.睡眠時間は?
A.3時間。
Q.お風呂で最初にどこから洗う?
それはあなたの一番自信のある部位らしいです。
A.風呂の壁......
Q.コンビニでつい買ってしまうものは?
A.ボールペンだね。
Q.最近泣いたことは?
A.玉ねぎ切ってて泣いちゃった。
Q.サンタからのプレゼントは何歳まで?
A.サンタっているの?来たことないんだけど。
いい子にしてるつもりなんだけどな。
Q.地球最後の日に何をする?
A.別に。いつも通りなんじゃない?
【淡本町私立淡本中学校】教師に一問一答やってみた2
今回は北先生
Q.誕生日は?
A.1月3日です。まだまだですね。
Q.年齢は?
A.肉体年齢は18歳です。完全に”目”のせいですね...
肉体の成長が止まってしまったんです。
Q.星座は?
A.1月3日なので、やぎ座ですね。
Q.出身地は?
A.北海道の旭川市です。動物園が好きでした。
あそこは物価が安いので住みやすいですよ。
Q.家族構成は?
A.父と母、それとしばらく会ってない、歳の離れた姉がひとり。
Q.視力は?
A.とても良いと思います。
Q.血液型は?
A.えっ...なんでしたっけ。でもA型な気がしますよ。
Q.利き手はどっち?
A.右利きです。一時期両利きに憧れて、左手で文字を書いたりしていましたが...
失敗に終わりました。残念です。
Q.座右の銘は?
A.常識とは、18歳までに身に付けた偏見のコレクションである。
この言葉に出会ってから、物事の考え方がガラリと変わりました。
Q.自分が思う自分の長所は?
A.難しいですね...わりと頭がいいところとかでしょうか?
Q.自分が思う自分の短所は?
A.少し自分の意見を言うのが苦手です。
Q.好きな食べ物は?
A.なんでも好きですよ。嫌いな食べ物とかないです。
Q.趣味は?
A.これといって無いですね。
Q.好きな季節は?
A.秋ですね。一番過ごしやすいです。
Q.好きなテレビ番組は?
A.笑っていいとも!とか見てた記憶がありますね。
Q.好きな音楽は?
A.大体なんでも聞きます。
でも、ギターじゃかじゃかのゴリゴリロックが好みですね。
オケヒ多用した曲とかも好みです...
Q.好きな映画は?
A.シザーハンズが好きですね。
これが人外と少女という組み合わせの先駆者なんですかね?
Q.好きな動物は?
A.キツネが好きです。そういえば、校長はキツネに似てますよね?
Q.得意科目は?
A.数学と理科です。他の教科も大体できますよ。
Q.苦手科目は?
A.唯一美術だけ無理です...絵心が無いみたいで。
写真を撮る、とかならできるんですけどね。
Q.何フェチ?
A.無臭フェチです。無臭なものって、まだ何にも染まってないみたいな...
穢されていないみたいな...そういう無垢な感じがしませんか?
A先生とか無臭ですね。好きです。
Q.されたら嬉しいことは?
A.何かを手伝ってもらえると嬉しいです。
Q.されたら悲しいことは?
A.自分のことを謙遜する人を見ると悲しくなります。
別に謙遜なんてしなくても、堂々としていいと思いますよ。
Q.好きなタイプは?
A.男性でも女性でも、可愛い人は好きですよ。
母性が疼きますね。なでなでしたいです。
Q.初恋の年齢は?
A.気付いたら恋をしていました。
Q.昨年のバレンタインチョコ数は?
A.教師からの義理も含めると、14個ですね。
Q.睡眠時間は?
A.7時間です。睡眠は大事ですよ?
Q.お風呂で最初にどこから洗う?
それはあなたの一番自信のある部位らしいです。
A.髪の毛以外から洗う人っているんですか?
Q.コンビニでつい買ってしまうものは?
A.新作のコンビニスイーツを衝動買いするのはやめられません。
Q.最近泣いたことは?
A.アサヒのことを思い出して
Q.サンタからのプレゼントは何歳まで?
A.12歳まででした。そういえば、知っていますか?
サンタは親がやっている家庭もありますが、
本当にサンタが来てる家庭もあるんですよ。
サンタはひとりなので、キリストレベルの聖人のところにしか行けないんです。
Q.地球最後の日に何をする?
A.みんなで楽しく過ごしたいです。
【淡本町私立淡本中学校:曲パロ】再演
もしもう一度舞台に立てるとしたら、チミはどんな歌を歌うのかな。
今、僕はチミが残した「役」に導かれるまま、
チミの未来を演じているんだ!
もしこの世に再び生まれてこられるとしたら、
チミらはどんな踊りを踊るのかな。
今、僕はチミが残した「役」に導かれるまま、
チミの後に続く時代を演じているんだ。
ずっと、劣等感に押しつぶされそうなんだ。
でも、チミらのその脆く繊細な心の奥底を、そっと抱きしめていたい。
今の僕なら、それができる
――本当に、できるんだよ。
ただ名前を口にするだけじゃない。
今、その名を叫んでいるんだ。
ただ名前を口にするだけじゃない。
最後のカーテンコールで、その名を叫んでいるんだ。
ただ名前を口にするだけじゃない。
今、その名を叫んでいるんだ。
ただ名前を口にするだけじゃない。
こうして今も、チミの名を呼び続けているんだね。
生まれ変わって、再びステージに立つ。
このアンコールを演じられる喜び。
かつて閉ざされた未来を生きて、今度こそ、僕らが主役だ!
生まれ変わって、再びステージに立つ。
演じること……ずっと演じ続けていたい!
もう、そのメイクを落としても大丈夫だよ。
さあ、あの風変わりなゲームをもう一度始めよう。
記憶は救いようもなく絡み合い
――すべては無残な結末を迎えたのだったね。
もしチミが再び舞台に立つとしたら、どんな愛を歌うのだろう?
始まったばかりのこの物語に、僕らの人生を映し出してみようか?
偽りの名前じゃなく。
今、チミの名を叫ぶんだ。
偽りの名前じゃなく。
最後のカーテンコールで、チミの名を叫ぶんだ。
名前、名前、名前、名前、名前、
名前、名前、名前、名前、名前、
名前、名前――今、叫んでいる。
ずっとチミを呼び続けてきたんだよね...
僕は君の首を絞めた。
僕は君に触れた。
僕は君を殺した。
僕は君を愛した。
生まれ変わって、再びステージに立つ。
僕たちが演じるのは「花火の宴」
誰もが繋がっている、あの物語。
今度こそ、僕たちが主役!
生まれ変わり、再びステージに立つ。笑いたい、
ずっと笑っていたい! たとえ、この体が変わってしまったとしても……。
生まれ変わって、再びステージに立つ。
私たちが演じるのは、最高のアンコール!
ボロボロになった台本のその先にある物語を、
今度はあなたと共に生きていきたい。
生まれ変わって、再びステージに立つ。
今なら、心からの笑顔でいられる!
ずっとあなたのそばにいたい...
心から、チミを愛しているんだ。
校長が言う”愛してる”は
”絶対にお前殺してやるからな絶対許さない根絶やしにしてやる”
って意味なので要注意です。