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【淡本町私立淡本中学校:3限目】探検、露出する異常性。
学校探検...3限目の内容は、それだった。
学校内のマップが手渡され、北先生を先頭に校舎内を見て回る。
まず、北先生は1年1組の教室の隣にある空き教室を見せた。
「ここの教室は使われていないので、着替えなどの際に使用します。
ですが、放課後にはあまり立ち入らないようにしてくださいね」
「先生、それはなぜですか?」
カラくんが手を上げ、そう質問した。
この子は、空気が読めないタイプなのだろうか。
悪い子ではないのだが...
この学校の異常性を、嫌というほど肌で感じている勘のいい女子生徒はもちろん、
他の男子生徒までが彼を変な目で見る。
そんなの聞いてどうするんだ、ろくな答えは返ってこないぞ、と。
「それは...どこにでも、見てはいけないものというのがあるからです」
やはり、先生の口から出てきたのはそんな返事。
それでは、次に行きましょう。そう言って、また歩き出した。
次に、北先生は職員室の前で止まった。
2回軽くノックをして、扉を開ける。
「みなさんも、もし職員室に用事がある際はノックを忘れないように。
まぁ...よほど緊急の場合なら、ノックをしない程度どうということはありませんが」
少し、他の教師の方も紹介しておきましょう。
そう言って、職員室にいた教師を呼んできた。
「こちらが西先生、国語の教師の方です」
「...」
西先生は一言も喋らず、胸ポケットからメモ帳を取り出す。
そして机の上で何かを書いてから、私たちに見せた。
...達筆すぎて読みづらいが、恐らく書いてある文字は”よろしくお願いします”。
「西先生は喋るのが苦手なので、基本筆談です」
一言も喋らず、包帯やガーゼなどがあてられた頭や頬。
そして、切断されたように綺麗さっぱりなくなっている右手にも、
同様に包帯が巻かれていた。
私は、改めてこの学校は異常だと感じた。
日常生活もままならないような怪我なのに、働かせるなんておかしい。
普通、休みを与えるはずなのだから。
「こちらが南先生、社会の教師です」
「よ、よろしくお願いします...えへへ」
明るい黄土色の髪の毛を、二本に束ねた女性教師。
この人は、特に何もおかしい部分がない気がする。
むしろ、私が見た教師の中で1番人間味がある。
「これで、以上になります」
「英語の先生や、体育の先生は?」
またしても、カラくんが質問した。
「お二人とも、今日はお休みなんですよ」
そう北先生が言うも、それ抜きにしてもこの教師の少なさはおかしい。
だって、こんなにも広い職員室に、椅子が5個しかなかったのだから。
そこには特に触れることもなく、次に連れられたのは保健室。
2限目に私がお世話になった、A先生がいる場所だ。
「ここは保健室です。具合が悪くなったら、ここに来てくださいね。
具合が悪くなくても、悩みがあるのなら彼に聞いてもらうといいでしょう。
...A先生、いらっしゃいますか?」
北先生がそう尋ねると、A先生が扉を開けて出てきた。
「A先生、お時間大丈夫でしょうか」
「構いませんよ」
改めて見ても、A先生はものすごく背が高い。
背が小さめの北先生は、首を痛めてしまいそうな角度でA先生を見ている。
「A先生はこう見えて医療用のロボットです。
両性タイプですので、女子の方も男子の方も安心して悩みを話していただけます」
「よろしくお願いします」
そう言って、A先生は軽く会釈をする。
女子も男子も、若干ざわついているのが聞こえた。
この学校は異常性だけでなく、教員の顔面偏差値も目立っていたりする。
男子生徒は北先生、女子生徒は西先生に若干ざわついてはいたが...
A先生はその中でもひときわ美形だ。
そんなことは置いといて、次は校長室に向かっているようだ。
北先生は、校長室の扉を2回ノックする。
すると、中から出てきたのは若い教師。
糸目の男性で、長い黒髪を束ねている。
「皆さん、こちらが校長先生です」
私たちは、そう言われた瞬間目と耳、いや五感のすべてを疑った。
こんな20代前半に見える人が、本当に校長なのだろうか。
「みんなよろしくー」
テンションも軽く、この人が校長であることが
心配になるほどだった。
多分、この学校の異常性の元凶はこの校長だ。
教師名簿[校長]
校長なので、名前も校長であるのは当然。校が名字で長が名前???
校長のくせにこの学校の教師陣で最年少。
本人はちょっぴりそれを気にしているらしく、話し方を若干爺臭くしている。
A先生をゴミ捨て場から拾ってきたり、国語教師を保護してきたりなど、
ここの教師は校長に恩がある人が多い。
身長:175cm
体重:63kg
性別:男性
年齢:23歳、若過ぎ。
性格:明るくフレンドリー。
備考:資格とか持ってなさそうだよね???