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愛がなければ生きられない。⑤
主人公…音羽 凛子
モテ男…明夏羽 斗亜
凛子の友達…美優香
『大事な話があってさ。』
そう呼び出された束の間、連れて行かれたのは校舎裏。
「俺さ、実は|丹羽《にわ》さんが好きなんだッ!」
「…え?」
丹羽っていうのは、|美優香《みゆか》の苗字。
「美優香?別に好きでも良いと思うんだけど…。」
「でさ、体育祭で一緒になりたいんだ。機会、作ってくれない?」
(機会…かぁ。別にいいんだけど、美優香結構にぶそうだし。)
「いいよ、別に。」
「マジ!?サンキュー!!!夜、LINEで詳細送るわ。」
その日、送られてきたのは大量の美優香の好きなところだった。
◇
「やぁっと、土曜だよ…。」
辛かった学校も今週は終わり、来週から体育祭練習期間が始まる。
それも辛いけど、私の至福の時間はなんといっても土日の渋谷に行けること。
ワラワラしててうるさい学校からも逃れられ、沈黙しかない家からも逃げられる最高の日。
(バイトに行く途中になんか買おっかな〜!)
そういって家を出た瞬間。
「よ。」
「…なんでいるの。」
別に居てもいいやろ?と言ってきたのは、|明夏羽 斗亜《あげは とあ》。
「別に居ても良い、とかそういうのじゃなくてさあ…。まあいいや、私バイト行ってくるから。」
「…うちの高校、バイト禁止だけど。」
「『特別な理由がない限り』ね?」
「なに、特別な理由、って。」
「別になんでもいいでしょ。っていうかついてこないでよ!!」
「俺暇なんだもん。凛子、土日渋谷行くって知ってるから家の前で待ってても全然出てこねーし!」
「そりゃそうでしょ…。私行くの夕方からだもん。そうじゃないと、変な人達がたむろってるし。」
「ふーん。」
っていうか…。
「なんで家知ってるのよ!!」
「え?美優香に教えてもらった。」
「美優香ぁ…。」
別に家は好きじゃない。家に来てほしくないとは思わない。
家はくつろげるはくつろげるけど、不可侵!!ってわけでもないから、別にいい。
でも、コイツに来られるのは本当に嫌!!
「で、バイトだっけ。俺も着いてく!」
「ついてこないでいい!!」
ーバイト先
「じゃ〜ね!」
「ハイハイ、さっさといなくなりなさいよ…。」
「はぁ。」
「凛子ちゃん、今日はお疲れ?」
「わ、先輩。」
|柚莉《ゆずり》先輩はバイトの先輩でとってもいい人。
「ていうかさっき一緒にいたの、斗亜?」
「え?なんで知ってるんですか…?」
まさか元カノ!?と思ったけど、流石に違うと思った。
「ああ、弟だもん。」
「え…。」
まさかまさか、今まで明夏羽のこと愚痴ってた先の人がお姉ちゃん!?
きまずぅ…。
愚痴り話は今度番外編でも作ってそこでやろうと思います。
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