公開中
精霊魔法学校② 蒼羽寮の新生活!
ホームルームが終わった。
生田先生が教壇の前で笑顔を浮かべる。
「じゃあ最後に班分けを発表しまーす!」
教室がざわついた。
類華は机をバンッと叩く。
「友達と一緒がいいー!」
冷亜が冷静に言う。
「まだ友達ではないでしょう。」
「まあまあ、人類皆友達でしょ?後私たちあいさつ交わしている時点で友達!」
生田先生が紙を開いた。
「それじゃあ、一班!」
みんなが耳を澄ませる。
「水野マリンさん!」
マリンは立ち上がった。
「は、はい!」
「氷瀬冷亜さん!」
「はい。」
「炎類華さん!」
「よっしゃ!」
「風谷薫くん!」
「はい。」
一瞬静まる。
その後。
「やったーーー!!」
類華が飛び上がった。
「みんな知ってる顔だ!」
冷亜がため息をつく。
「騒がしくなりそうですね。」
薫は苦笑した。
「よろしく。」
マリンも慌てて頭を下げる。
「よ、よろしくね!」
生田先生は楽しそうに笑った。
「みんな同じ蒼羽寮だからねー。」
「寮!?」
マリンの目が輝く。
放課後。
四人は荷物を持って蒼羽寮へ向かっていた。
大きな建物が見える。
「わぁぁぁ!!」
マリンが歓声を上げた。
「大きい!」
それに続いて類華も声を上げた。
「実験できそう!」
「心配です。やらないでくださいね」
そう冷亜もいうけれど、冷亜の目がわくわくしているのは見逃さなかった。
薫は笑いながら扉を開く。
「入ろう。」
案内された部屋へ入る。
そこには四つのベッド。
勉強机。
大きな本棚。
そして精霊スペース。
「すごーい!」
マリンが駆け回る。
ライバーも飛び回った。
「広いねー!」
冷亜が驚いて振り返る。
「喋った……。」
ライバーもびっくりする。
「え?」
「え?」
お互い見つめる。
類華が笑う。
「精霊なんだから喋るでしょー!」
その瞬間。
ツーが飛び出した。
「うわぁぁ!鳥だ!」
ライバーがぷくっと膨れる。
「鳥じゃないよー!」
「えっ!?」
「精霊!」
「あっ!」
後ろからオーがため息をつく。
「だから言っただろ。」
「だって鳥にしか見えなかったんだよ!」
「失礼だなぁ。」
ライバーが腕を組む。
薫の隣ではウィンディが笑っていた。
「おいらはウィンディ!よろしくー。」
マリンが手を振る。
「よろしく!」
すると冷亜の隣でアイドラゴーレが翼を広げた。
「俺はアイドラゴーレだ。」
ツーが飛び上がる。
「でっか!!」
「当然だ。」
「かっこいい!」
「当然だ。」
「二回目!」
類華が笑い転げる。
しばらくすると夕食の時間になった。
食堂はたくさんの生徒で賑わっていた。
マリンは配膳コーナーを見て目を輝かせる。
「見て!」
「ん?」
「青いゼリー!」
類華が覗き込む。
「あ、ほんとだ!」
マリンは即座に取った。
冷亜が呟く。
「好きですね。」
「もちろん!」
薫も少し笑った。
「マリンらしい。」
その一言でマリンの顔が赤くなる。
「そ、そうかな!」
「?」
薫は首を傾げた。
冷亜はそれを見ていた。
そして何も言わなかった。
夕食後。
部屋へ戻る。
精霊たちはすでに仲良くなり始めていた。
ツーがライバーの周りを飛び回る。
「ねえねえ!」
「ん?」
「空飛ぶの得意!?」
「得意だよー!」
「いいなぁ!」
オーが横から口を挟む。
「ツーは落ち着け。」
「無理!」
「知ってた。」
ウィンディが笑った。
「賑やかだねぇ。おいら、1人で寂しくないの、うれしい」
アイドラゴーレも小さく頷く。
「、、、そうだな。」
夜。
消灯時間。
みんなベッドへ入った。
暗闇の中。
類華が小さく言う。
「今日楽しかったなぁ。」
「うん。」
マリンも答える。
「私も。」
薫も微笑んだ。
「まだ初日だけどね。」
冷亜は毛布をかぶりながら言う。
「少し騒がしすぎますが。」
類華が笑う。
「それ褒め言葉?」
「違います。」
みんなが笑った。
マリンは天井を見上げる。
入学できて良かった。
ライバーにも会えた。
新しい友達もできた。
そんなことを考えながら目を閉じた。
誰も気付かなかった。
窓の外。
森の奥で。
青白い光が一瞬だけ揺れたことを。
そして月明かりの下。
ムンだけがその光を見つめていた。
「……?」
夜風が吹く。
七不思議はまだ静かだった。
でもその謎は、少しずつ動き始めていた。
今回は1792文字!
次回も見てねっ、ばいのりちゃ〜